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新しいことを見つけるって楽しい!

子どもたちの理科支援

2011年02月24日 | 仕事・研究
理科離れが話題になって久しいのですが、そのテコ入れのため、小中高生対象のさまざまな理科支援のプログラムが実はあります。私も仙台市が行っている小学校の理科支援プログラムにボランティアで参加しています。私ができることはやはり「動物の体の仕組み」というテーマになるのですが、小学校でのカリキュラムの中でちょうどそれを習っている時に、都合がお互いつけば支援に行くというかたちになるため、昨年は機会がありませんでした(仙台市からの説明では、年度初めにはまだ案内が出せず、案内を出した時には動物のからだという単元がもう終わってしまっていたということらしいです。)。

そういうわけで昨年はなんにもしてなかったのですが、ボランティア精神を評価していただき(?)、感謝状をいただいてしまいました。いやあ申し訳ありません、もっと働かなくちゃいただく資格がないんですが。

今、JSTの公募しているサイエンスパートナーシッププロジェクトにも応募しようと準備しているのですが、初めての試みで中学校を対象に考えた企画で申請書を書いています。わたしは大学の授業で消化吸収の講義をしますが、中学校の教科書にも消化吸収の単元があります。その中に「牛は人と違って堅い食物繊維も消化できるよ」ってなことが書いてあるんですが、その理由として牛の胃の中には草を分解する「小さな生き物」がいる、って書いてあるんですね。微生物のことなんですが、それを実際に見せたり、牛の骨格標本を使って「歯」の違いを観察したり、するのはどうかなって考えています。まだ仕上がってないんですが、月曜日締め切りだからもう完成させなきゃ、、、。

興味が持てたらあとは自分でいくらでも勉強できますからね。
私も自然への興味、新しいことを知る楽しさ、そういう気持ちが後押しになってこういう仕事をするようになりましたが、こういう仕事でなくても、生物学の知識は生活にそのまま生かせることが多いんです。消化吸収を学んだら、食生活にも生かせますし、牛との違いを学んだら、生物の多様性というものを考えるきっかけになり、生き物が生きている環境全体にも思いが至るかもしれません。

子どもたちと一緒に勉強するのは私にもとても楽しいことですし、これからも時間を見つけて取り組んでいきたい仕事です。







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