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宇野千代さんはやっぱりすごい

2009年01月08日 | レビュー
年末年始の休み中、子供達がゲームを買うのだと言ってゲオに行くのについていって、ついでに古本を見ていたら宇野千代さんの「行動することが生きることである」があって手に取りました。私は今まで宇野千代さんの本を読んだことはありません。映画おはんを見たくらいかな。しかし宇野千代さんについて書かれたものは読んでいて、すごい人だなあとは思っていました。

宇野千代さんは自分の欲求をきちんと追求して、ひとつもうやむやにしなかった人ですね。そして「やりたい」と思ったことは皆「実現する」と信じ切っていた。おこがましいことですが、私も同じようなところがあって、どんなことでも「やるかやらないか」だと思っているのですが、しかし、こういう考え方はときに周囲から「無鉄砲」「非常識」ととられます。私自身もたびたびそういう非難を受け、「私は自分勝手なだけなのだろうか?」と自問することがよくあり、非常に窮屈に感じながら無理矢理あきらめるということもあったのですが、このように生きてもよいのではないだろうかと希望の光を感じました。

当然、周囲の人は迷惑を受ける場合もありますし、宇野さんの場合もさまざま苦労なさっていますが、それでも、ものすごくいさぎよく自分の生き様を引き受けていて、高齢になられてなお意欲的に、そして幸せに日々過ごされていたことが伺え、私自身もこのように自分の欲求に素直に生きていっても大丈夫だというなにか将来の安堵をもらった気がしました。

また、言葉や意識というのはとても大事だなという思いをあらたにしました。いつか書いたような気もしますが、人間は使う言葉に支配されます。肯定的で希望のある前向きな意識を言葉にしていくことで、自分の心の欲求が実現していくのだと思います。ネガティブなことを意識的に排除するということも大事です。

ところで、宇野さんは自分を自慢するためにたいていのことは我慢できると書いていて、自慢は自分を救うと言っています。自画自賛ですね。わたしも、それに賛成です。自己愛、自己肯定って本当に大事です。

コメント
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