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仕事の蓄積と展望

2008年10月13日 | 仕事・研究
今日は祝日で休みですが、やるべき仕事がいろいろあって朝から始動しています。日本へ帰ってきて3年半がたち、最近少し仕事の上で変化が生まれています。これまで3年間やってきた仕事が蓄積され、それらがつながって別の仕事に生かされるようになり、結果として一つ一つの仕事にかかる時間をかなり短縮したり完成度を上げることができるようになって来ました。大学には教育、研究以外に管理、地域貢献という仕事もあって四輪駆動なわけですが、研究だけやっていればよかったこれまでの私にはその他3つの領域の蓄積が欠けていました。また、もっとも力を注いできた研究においても、日本でのネットワークがないという致命傷がありました。それらの問題点がかなり改善されてきたと感じています。

まだ3年ではありますが、振り返って考えてみると、いろいろな仕事に対しとにかくまじめに取り組んできたことが結局一番よかったと思います。私は雑用という言葉が嫌いで、どんな仕事でも雑にしない、きちんと取り組むということを考えてやってきましたが、やはり小さいことの積み重ねが大事だったなと思います。その積み重ねの上に、周囲の人との信頼関係をきちんと築けたことが一番大切なことでした。

私はいろんな大学、研究所を歩いてきましたが、今の環境はとても恵まれています。新しい学部であるため、古い固定観念にとらわれず、新しいことに挑戦でき、また、女性であってもネガティブに扱われることなく、きちんと仕事をさせてもらえます。もちろん、よいことばかりではなく、問題もたくさんありますし、解決したいと思っている難題もあるのですが、そういう問題や壁のない環境などありませんからね。組織がより柔軟に働くために、私という人間が問題解決のための思考の多様性の一翼を担ってそれに貢献できたらいいなと思っています。

ところで、私は恒常的に忙しく、時間に追われています。いつも書いていることですが、子どもが2人いて、家事は全部一人で背負っていますからやることがいっぱいあって、時間が足りないのです。現在も時間のなさは変わりませんが、試行錯誤と蓄積の結果、最近頭を使うことに以前より時間を取れるようになってきたと感じています。家庭人としての仕事もある私には限られた時間しかありませんが、それも必要な負荷であるのかもしれません。終わりの時間を意識するということはワーキングマザーなら誰もそうでしょうが、そこから逆算で仕事を進めなければならないので、効率的にならざるを得ないのです。そして最近、確かに忙しいのは相変わらずだけれど、より生産的な活動に時間を使えているという気がします。最初の子どもを産んでからすでに15年、走り続けてきましたが、蓄積が力になったと実感をもって言うことができます。

このブログのタイトルにもあるように、回り道をいっぱいしてきたような人生で、この間読んだビジネス本に書いてあったように「正解への最短ルートを行く」というようなやりかたではとてもありませんが、それでよいのではないでしょうか。やってきたことがちゃんと生かされて、ひとつも無駄にはなっていないと思うのです。ただ、時間がない中にも早朝から起きて勉強をし、生活をおろそかにせずきちんと食し、そういう丁寧な、まじめな毎日でよかったのではないかと思います。

今日の小さい出来事が、きっと将来の自分に帰る。これからの若い人たちにも、伝わるといいなと思います。


コメント (2)
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