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Citation

2007年08月08日 | 仕事・研究
研究者は論文をもってその成果を発表することで社会に貢献していくわけなので、どの雑誌に投稿するかということは非常に重要です。できるだけたくさんの人に読んでもらうためにはメジャーな雑誌がよいし、もちろん英語で書かなければ世界中の人に読んでもらうことはできません。また、格付けの高い雑誌に掲載されればそれでOKかというとそうではなくて、その後その論文がどれだけ引用されていくか、が重要です。たくさん引用されるほど、社会貢献度が高いといえるわけで、新しいポジションに応募するときや、昇進昇格審査のときに引用回数を聞かれることがたびたびあります。引用されている、というのをcitationといい、自分の過去の論文が誰に引用されているかどうかを調べることができます。

長々前置きを書きましたが、昨日ちょっと時間があったので、私が昨年Journal of Immunologyに発表した論文のcitationを調べてみました。私の論文を引用しているということは、だいたい似たような関係の論文に決まってますから、当然中身にも目を通すわけですが、今回引用されていたある論文は、完全に間違えて引用したに違いないと思われました。かくかくしかじか(私の論文番号)という形で書かれているわけですが、かくかくしかじか、の部分、私の論文には一言も書いてないし、データもない、という代物。うーん、まったくけしからんです。が、それは残念でしたが、他方、JEMに引用されているのも発見し、それは大変うれしく思いました。やはりグレードの高い雑誌に引用されるとうれしいです。

citationは、昔はデータベースなどを使わないと調べられないことが多かったのですが、今はPub Med経由やGoogle Scholarで簡単に見ることができるので、大変便利になりました。

コメント (2)
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