犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】謡曲「鵜飼」と鵜(ウ)

2024年05月18日 | 日々是好日なり
 謡で「鵜飼」に取り組むことになったので、能登と鵜について調べた。
 能登には、鵜飼、鵜川、鵜島など鵜の付く地名が多い。
 能登一宮気多大社の神事にも鵜が現れる。
 能登と鵜(ウ)の関係は。

 資料※によれば、
 夏は北海道の離島で繁殖し、冬に南下して能登半島の外浦・内浦の岬・断崖・岩礁にやってくるという。
 おなじみの鳥だった(^^;)

 くちばしは鋭く、先が鉤状に曲がっており、魚を捕らえるのに適し、水中では素早く行動できる。
 魚を飲み込むと同時に、鵜ののどの中で魚に強い圧力をかけて魚を一瞬で失神させることができる。
 鵜を飼いならして魚を捕獲する鵜飼が古くから行われた。
 日本では、主として鮎漁。

 日本の鵜は4種、ウミウ、カワウ、ヒメウ、チシマウガラスで、能登にやってくるのは、ウミウとヒメウ、鵜飼の鵜はウミウ。

 鵜飼は古墳時代から行われ、『日本書紀』にも記述がある。
 平安時代には、鵜飼見物という遊興もあった。
 鵜飼の鵜匠は、首に縄を付けた鵜2~5匹を操り、鮎漁をした。
 小さいものは飲み込むが、ある程度の大きさのアユは喉に引っかかり、吐籠に吐き出させる。

 能登のみならず、日本各地で、見物と食の両方を楽しむことができる夏の風物詩だった。

※のと海洋ふれあいセンターだよりNo.48「能登の海中林」
能登半島、冬から春の海鳥たち(いしかわ動物園・飼育展示課 竹田 伸一)
--能登の磯浜--
能登半島の外浦、内浦と呼ばれる地域の海岸には岬、断崖、岩礁が広く見られます。この日本海の厳しい波風が吹き付ける海岸でも海鳥は生活しています。代表的なのはウの仲間、岩礁に群れる姿は冬の風物詩ですが、鵜飼に使われるウとしても知られています。石川県では七尾市鵜の浦で捕獲されたウミウが、羽咋市の気多大社の神事に用いられることでも有名です。能登の海岸で見られるウの仲間はウミウとヒメウ、どちらも国内では主に東北、北海道の離島で繁殖し、冬に渡ってきます。ただし、ごく少数のウミウは輪島沖の七ッ島で繁殖しています。


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