犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】上水と下水

2024年05月15日 | 日々是好日なり
 「上水」と言うときれいな清浄な水であり、「下水」と言うと汚い水である。
 これは、日本人の感覚である。
 「上水」は上流から流れてくる水であり、「下水」は下流に流れていく水である。
 英語に直訳して、upper water ,lower waterと言っても、なんのこっちゃ?と通じない。

 日本列島の著しい特徴であるが、北から南まで人々が生活するところの背後に山があり、山から流れてきた川水を使って生活し、使用した水は川へ流され、海に注ぎ浄化される。
 日本の山々は、全体に植生が生い茂り、雨水はろ過され清浄な水を供給する。
 山から流れてくる水は清浄であり、人々が使った汚れた水は川と通じて排水され、広大な海で浄化される。
 「上水」=清水、「下水」=汚水 と認識する。

 日本列島以外の大陸、半島ではそうはいかない。
 泥水を流す濁水の川が多い。
 河川延長が数千キロという大河が多く、植生の乏しい裸地を通過して粘土質の粒子を含んだ濁水が年間を通じて流れている。
 「上水」=清水、「下水」=汚水 という観念は生まれようもない。

 奥能登では、最長の川「町野川」で延長20kmほど、金沢の「犀川」は延長40km。
 流域は植生が茂って雨水はろ過されて年間を通じて清浄な水を流している。

 日本列島の自然は、恵まれている(^^)/

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