出勤時マイナス5度だったから、7時頃が一番冷えたかもしれない。セーターも着ないで登校した孫娘は浅間おろしの中、大丈夫だつただろうかと心配になる。
この夏以来子育てに参加するようになって余計な心配をするようになった。
先日午後になってお湯が出ないのですが、と電話をいただく。ここしばらく寒中並みの寒波の到来だから。
だが当社の水廻りでこんな電話は珍しい。ボイラーを外部に設置する以外水道凍結帯の要らない家だから、お客様がここんとこ寒いからと言われた言葉にも、一瞬?????となった。
設備担当の熊谷さんに連絡をとったら、ボイラーに旧宅の古い太陽熱温水器をかませたたから、その当たりが原因ではないかと。
それにしてもお湯が出ないとお風呂にも入れない。なんでこんな時間なんだろうと思ったら、日中になれば解けると思ってとのこと。
寒冷地である佐久ならではの出来事である。この時期水道凍結防止帯を付けなければならないお宅では、入れ忘れや劣化で破裂させることがある。
水道の凍結防止帯は電気を使う。築30年の我が家の電気料は冬は夏の3倍になる所以はひたすらこの凍結防止帯である。
佐久で安全上2階の方がいいとアパートを選ぶと、この水道凍結帯の電気料に驚くという。暮から正月にかけて帰省する際、ブレーカを落としていくと、水道管が破裂して水浸しになったというのもよく聞く話。
利回りだけが優先される世界では、住み心地は二の次だから、断熱も気密もいい物件に出会えるのはマレかもしれない。
中途半端な断熱と気密は結露を生む。
テレビショッピングで窓に吹きかけて結露を吸着させる商品が売られていた。一度吹き付けると1ケ月は持つという。
窓の結露以上に、壁の中にも同様に結露がおきているんだよね。タンスの裏も押入もクロスの裏側だって、結露が原因のカビで真っ黒なのねえ。
窓は目に見えるから拭けば対処が出来るけど・・・・見えないところが問題なのだわ。
築30年の我が家はともかく、今新築されている住宅でさえ結露で悩まされ、凍結防止帯が必要とされる。
震災以後世の中の住宅事情は省エネに舵を大きくきった気がする。いい面もあるが、一方住み心地をおなざりにして数値目標だけがが大きく求められているような気がする。
やっぱり住まいとは「しあわせの器」でなければならない、と強く願う。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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