ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

2020年04月13日 | 読書

私読んだ本の内容まではあんまりここに書かないことにしているのですが・・・・。

なんたって結末の分かった本って読みたくないでしょう。

でも今回なんだか書きたいのです。

「だめ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」 キャスリーン・フリン 村井理子訳

ブ○クオフでかたっはしから20冊選んできた、そんな中の1冊でした・・・・ベット脇に本の山を築いてその一番底にした本です。

読み始めて、なんでこんな本選んじゃったのかと後悔したのですが、そこは律儀に読み続けましたよ。

アメリカの料理ができない人たちの物語なのです。

スーパーの大きなカートにバンバンと入れる箱詰め加工食品や冷凍食品や缶詰など、テレビか何かで見たことありませんか。

料理をしない、料理ができない、料理に自信がない・・・・そんな人たちがいるんだと。

そんな人に、包丁の選び方と使い方から始まった教室。

本物の食材で調理する人が減れば減るほど、家庭であれ、外出先のファーストフード店であれ、加工食品や簡単な食品への依存が高まって、肥満の問題に直面することになる・・・・自炊すればするほど、体重は減る。

調理に費やす時間は1960年代の約半分で平均は27分というハーバート大学の研究で導きだされているとも。

そして驚きは

インスタントのパルメザンパスタの材料には27種の材料が使われている・・・・本来はパスタを茹で、オリーブオイルを回しかけ、新鮮なパルメザンチーズをすりおろせば3種できあがるものなのに。

27種の多くは化学薬品で、材料の口当たりをよくするために、多くのコーンとグルタミン酸ナトリウム、部分水素化油脂等が添加されている。

ここまで読んで・・・心底ゾッとしたのでした。

コンビニのおにぎりに書かれている材料を思い出したからです。

めったに食べることはありませんが、あの包装を取る時心にひっかかっていたのです。

それに加工食品に含まれる塩分や砂糖の量は半端ではありません。

最近カロリーや塩分をメニューに表示してあるレストランありますよね。そこで見たラーメン一杯の塩分は1日の許容量と同じだったことがありました。

どんなにスープを残したとしても多過ぎです・・・・でもそれが口当たりを良くするためになのですね。

 

もう様々な問題がこの本からあぶりだされてきます。

このアメリカの食生活に追随しているのは我が国でしょうから。

 

30年近く前、中学生だった息子がアメリカにホームスティに行きました。

成田に到着した電話の第一声が「野菜を食べたい」でした。

あのお肉大好きな中学生にそう言わしめたアメリカの食生活だったようです・・・・牧師さんのお家だったのですが。

この本では食品ロスについても。

お金は捨てられないけれど、食品になると捨てられてしまう。その量ときたら莫大なものです。豊かな国だからかもしれませんが。

 

私の好きな本に「大草原の小さな家」シリーズがあります。開拓時代のアメリカです、本当に自給自足ですが、その食卓の豊かなこと。

私の憧れです。私物を捨てることはほぼありません。夫の作ってくれた野菜もほぼ使い切ります。冷凍庫という文明の利器を使っていますが、お野菜いっぱいの日本一豊かな食卓を目指しています。

人は自分で食べ物を生産しなくなったことにより、スーパーで物が採れるようになったことからすべて始まっていることかもしれません。

それは食べ残しであったり、購入した食材をダメにしたことでもあったり、スーパーなどの破棄も含めてかなりの量です。

地球にはお腹を空かせた人たちが大勢います。

自国では生産せず札びらを切って輸入したものを捨てて言いわけありません。

アメリカはまあー、自給率も高いけど、我が国の自給率ときたらご粗末すぎですもの。

このコロナで飢える人たちが増えないことを祈ります。

料理をするという本当に基本的なこと・・・・人は食べた物でできているのですから。

読み終えて人の原点かもと納得したのでした。

 

依田 美恵子  

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