きょうはおかしな話を二つ書きます。
まずは、都知事選挙に関連して、余波ですが、おかしな話が出ています。
上杉隆氏は都知事選に出馬しました。その出馬前にメインを務めていたMXテレビの番組があります。
この番組に復帰するつもりでいたところ、MXテレビ側が突然にNGを突き付けられているそうです。
ご本人はそれに不満でこうツイートされています。
「戻るつもりで、出馬前にも番組側とよく話し合っていたのですが、昨日金曜日にMXから突然の配達証明が届いたそうです。寝耳に水で混乱しています。淳さんと奈々ちゃん、そして多くの視聴者の方々に心から申し訳ないばかりです。#リテラシー」
ネットでは復帰を巡って署名も始まっていて、反政府的言動により抹殺されているかのような言動が飛び交っています。
さてさて、そういう話なのでしょうか。
上杉隆氏が、MXテレビに無条件で戻れると本気で考えていたら、彼が馬鹿すぎるということです。こんなレベルの覚悟しかなくて、都知事選に出馬していることは、あまりにもレベルが低すぎることです。こんな覚悟では、取り巻き以外の一般からは相手にされる話ではありません。論外の上にも論外です。勿論、こんな話をひろげようとするネット住民は相手にされません。
都知事選のころ、僕はまわりの市民グループから、当選しなくても上杉候補を応援したいという話を散々聞かされていた。本当に選択肢がない今回の都知事選では、消極的選択肢として、僕は彼のことを考えていました。
上杉隆氏と話したのは一度しかありませんし、その一度の電話での話でも、僕は彼に少し違和感がありました。
また、ご本人経歴で、NHKに関しての経歴について、NHK内部の記者から、事実関係についての強い指摘も聞いていました。
それでも、今回の都知事選挙で、投票先がないという異常事態を鑑みると、白票よりは上杉氏という判断はあるかもと考えていました。
しかし、MXに戻りたい動きを本人がしている馬鹿ぶりを見ると、この人物も投票してはならなかった人間と考えるしかないと思います。
選挙に出るということに、彼は根幹的に覚悟ないということですから。消極的選択肢として考えた僕の不明を恥じるしかないです。
出馬したから、それまで出演していたテレビ番組に戻れないのは当たり前のことです、むしろ。
反政府でも親政府でも関係ないんです。
こんな話は常識です。
テレビ局としては、選挙に出て、政治家になるという形を取った人を出し続けることには相当なハードルが課せられます。
テレビは、放送法を踏まえた許認可事業ですから、建前だけでなく実質的に一定程度の枠組みがあります。
放送法を確認してください。
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第二章 放送番組の編集等に関する通則
(放送番組編集の自由)
第三条 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。
(国内放送等の放送番組の編集等)
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
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第三条「放送番組編集の自由」を担保することとして、第四条の各項が存在している法的な構造です。これに、「政治的に公平であること」があります。ここがポイントです。
出馬した人を、そのまま番組にMCで継続して出すことは極めて難しい話です。
上杉氏は、候補として正当に扱うことを主張されました。政治家としては当然の話です。ですから、そうした扱いを各局に求めている時点で、立候補されたことに加えて、明確な政治的立場をさらに強く示しています。それもテレビ各局に対して、選挙に出馬する政治家としてです。
そういう人物を、テレビ番組のMCとして戻せるのかというと、通常はどの局でもNGであるのが普通の判断です。即座に復帰させるなんて話が出る筈もないのが、業界の常識感覚です。
一般論ですが、そもそも選挙に出て、どこかの会社や組織に所属していた人が、落選してそのまま復帰できるケースはほぼありません。その会社や組織の命令で立候補した場合でなければ。
どうして弁護士がよく立候補するのかというと、弁護士は個人事務所ならそのまま戻れるからです。弁護士も大きな事務所の場合は、戻りづらくなって事務所を変わるケースも落選後にはありますが。。。
つまり選挙に出馬することは遊びではなく、それなりの負荷が掛かってくるものです。自分のポジションを捨てる覚悟で選挙に出ているのが日本ではあたりまえのことです(それが適正と言っている訳ではありませんが実状はこうです)。
こんなことは政治家、選挙に深く関わる人間、政界の人間なら常識でしかありません。
もともと鳩山事務所の仕事もしていた過去があり、政治記者(国会周りの政治記者から名前をよく聞きました)である上杉氏がそんなことに全く無知とは思えません。それにも関わらず、こう平然と言う感覚を相当に疑います。
そもそも当初に復帰口約束があったというのが事実なら、MXテレビの現場対応がおかしい可能性は否定できませんし、書面で最終的お断り通告する手法は望ましいとは思えません。
最初から出馬すれば番組復帰はないと通告すべき事案です。
仮に、僕がプロデューサーだったなら、まず出馬を止めます(そもそも当選しないし)。それでも出るなら、出演はなくなると事前通告する話です。
また、仮に僕がさらにこの局で上にいたら、現場が復帰させると言っていた状況があった場合でも、選挙後に本人と直接会って、それが無理である理由を説明して、お断りする話です。番組MCへの礼節です。
MXテレビという会社が、他のテレビ局に比較して成熟していない会社ですから、その対応に不備があった可能性は考えられます。しかし、最終的にMC継続はないという判断は普通の話です。
こんなことを反政府的言動だから降ろされたとするネット言説はまるでまともではありません。論外です。
自分たちが好きなMCによる好きな番組だから何を言ってもよい話ではありません。
こういうことを被曝回避まわりで東京でいる連中の一部ネット住民(飲食セーフティネットワーク関係者など)が騒いでいるのを見ると、お花畑はどこまで続くのかと思うだけです。
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「飯田哲也氏の選挙の時もそうだったが、このファーストレディは、反安倍派に媚びを売って、その勢いを削ぐことが上手い。」
飯田氏が山口県知事選挙に出たときに、選対にいた政治関係者の話です。あのときも、安倍昭恵氏は、似たような行動を起こしていました。
彼女は目立ちたがり屋で、そういうパフォーマンスを好む人物でしかありません。そもそも。
しかも、家庭内でそうした疑似対立構造があるようにまわりに見せて、反対側に近いスタンスで振る舞って、結果的には反対側を崩すことにプラスになる動きを過去にもしているということです。
「首相の『家庭内野党』が、反対派に対して見せたささやかな賛意によって、時の政府の方針が変わったことなど過去にないよ。結局、期待した一部の反対派は、馬鹿を見ただけ。勿論、私人である総理大臣の配偶者が、一国の政策を左右すること自体、法治国家としてありえないが。」前述の政治関係者はこうも言います。
彼女が過去にどういうふるまいをした人物なのかを確認したら、こういうパフォーマンスに付き合う意味がないことなど、そもそも火を見るより明らかな話です。
相手にするのが時間の無駄です。
その彼女と三宅洋平氏がリンクしている構造で、今回の沖縄・高江で米軍反対派キャンプ電撃訪問がおこなわれました。二人ともカルト的な話が好きな方たちですから、お話があうのだと思います。しかも放射能が除去できると称するものに傾注している癖が似ています。
放射能が除去できると称しているホーリーバジルに傾注する安倍夫人。
放射能が除去できると称しているEMに傾注する三宅洋平氏。
こんな二人が高江に行く構造です。そこには、彼女も三宅氏も、ただ無知というだけでなく、何らかの意図があると思います。その意図は、反対派にとって、プラスな話は何もないことだけは確実だろうと思います。安倍夫人は当然として、三宅氏の政治的立場についても確認が更に必要であるということになります。
そしてこんなみせかけのパフォーマンスを絶賛する人々が、ネットなどで一定数存在するを見ると、「馬鹿に付ける薬はない」と僕は思うだけです。
どこまで利用されればよいのでしょうか。酷すぎます。
だっげらいよんは暑すぎてお休みです。