「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【東京鎮魂】あらかじめ裏切られていた茶番の行く末、お盆に発表されるSMAP解散劇。

2016-08-14 16:15:55 | その他

なんというか、これはあらかじめ裏切られていた話というだけのことだったと思います。

勝手な期待が。

あまりにも、つまらない話ですが、こうした成り行きを見ていても、東京に希望はかなり少ないことの裏付けと僕は思います。

しかもお盆に発表される感覚が、東京鎮魂の想いを強くします。


僕のメルマガで今年1月に書いている原稿を一部編集して、書いておきます。更にこの後のブログ記事も。

これらの内容に書かれていることが、1年も誤魔化しが持ちこたえられなかったということです。

そりゃそうでしょう。

こうした内容も、たまには書くこともあるかもしれません。

 

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<木下黄太メールマガジン99号より>

今が旬の話題について、触れておきたいと思います。

それはSMAP解散報道のことです。

まずSMAPはジャニーズ事務所所属。
このジャニーズ事務所は、メリー喜多川(89)氏とジャニー喜多川(84)氏の姉弟による芸能プロダクションです。

この事務所のタレントが、大きく成功した人が多いのは、ジャニー氏の独特な感性による選択と育成がまずは一義的に挙げられます。

そのことへの是非はいろんな形でありますが(『週刊文春』がさんざん過去に報じています)、少なくとも成功している要因の大きな一つであることは間違いありません。

そして、これは一般の人にはわかりにくいかもしれませんが、他に存在している特定の芸能事務所よりも、暴力団との関係が明らかになく、そうしたおかしな落とし穴が少ないことは、実は大きなメリットの一つです。

つまり、テレビ局局員にとって、組む相手として、まだ楽なのです。

あるタレントをブッキングしたいだけなのに、思わぬ条件やおかしな話が跋扈することは、テレビ業界では普通に存在します。
そうした中で、ジャニーズ事務所に関しては、そういう類のことは、とても少ないのは事実です。

しかも、ある程度視聴率の取れる男性タレントグループが複数存在しています。

テレビ局にとっては、ジャニーズ事務所は組みやすい相手なのです。

しかし、芸能事務所というのは、どこもそうなのですが、実は小さい世界の中にいることが多いです。本当は家内制手工業の世界に近いです。

そうした中で、その事務所を引っ張ってきた姉弟が、80代の年齢。このままの体制は長くは続かないです。
老いた人々は、自分が培ってきた事務所をどうするのか考えますが、これは結局家業をどうするのかという話に他なりません。

それを有能な部下を重用するよりも、自分の娘にすべてを継がせるということです。まあ、中小企業にはありがちな話です。
しかし、有能な部下は、居場所を失いつつあり、その部下に育てられたタレント、この場合はSMAPの大半のメンバーが、事務所を辞めるという騒動につながっている構図です。

この話に関して、メディアがきちんと伝えられるかは、かなり難しいと思います。

なぜなら、テレビ局は前述の理由で、過去の長い付き合いがあり、踏み込んだ内容を報じる局は日本にはありえません。

こうした構図の中で、SMAP解散報道とその余波がある状況は、知っておいたほうが良いと思います。

日本のマスコミ事情としては。

しかし、客観的に見ると、40歳を過ぎて、「アイドルグループという枠組に居ろ」と、皆から言われることは、本人たちには本当はマイナスでしょうね(メンバーの一部は30代後半)。

普通に考えたら、1人1人で自分の能力を試し、個人でピンのタレントとして生き残れるかどうかをトライしないと、何にも獲得できません。

こんな子供だましみたいな滑稽な話が、40代のタレントグループに対して為される日本という在り方が、よほどおかしいと僕には思えます。

そして、彼らが東京五輪関連でパラリンピックの応援サポーターになっているためか、五輪相が「やめないで」と発言をしていることなども、最早ギャグとしか僕には思えません。関係ないです。

まあ、世の中には、東京オリンピックのテーマを歌うSMAPを夢見ている人々が数多くいるのでしょうが、そうした人々にとって「変らない」存在であるSMAPは、心の支えのようです。

彼らにとって、東京が「不変」であることのシンボルとして、SMAPが機能していると僕には見えています。

これは放射能汚染があれだけある東京で、変らない日常を過ごすことと、本質的に似た振る舞いと思います。

SMAPを取り巻く全体状況を、ただの茶番としか思えない僕が捻くれ者なのか、東京や日本社会の現況がおかしいのか、是非、後世の判断に委ねたいと思います。

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フジテレビSMAP生放送でよくわかる、日本&日本の芸能界&日本のテレビ局などの凄まじい崩壊。

 

2016-01-18 23:59:12 

 

タイトルにはこう書きましたが、こんな状況のテレビ放送を見て、違和感を感じていない視聴者がいたら、それもおかしいです。

はっきり書きますが、SMAPというグループは、芸能人グループとして終わったのだということがはっきりわかっただけの会見です。

そして、本来は芸能という世界は、演じ手である芸能人が大切であって、そのまわりの人々なんかどうでもいいんです。

テレビ局も芸能界周りのメディアも、もちろん芸能事務所も一般の人には何の関係もありません。

その中で、何がおきていても、それをむき出しにテレビで伝える必要は全くありません。

先ほどの放送は、そうしたあたりまえのことが全く出来なくなっている日本の現実を、象徴的に気づかせてくれる機会としては、興味深いものだった思います。

まず、フジテレビの演出は酷すぎます。

彼らを、さらし者で立たせる演出。というか、おそらくまともな演出などは全くしていないでしょう。

そして、ただあやまらせて、「ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今僕らはここに立てています。」という発言まで飛び出しました。

こんな内輪話をそのままメンバーが話す状態。それを生でただ伝えるテレビ局。

フジテレビという放送メディアを通して、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏に頭を下げるというパーフォーマンスを見せただけです。

肝心要の、激怒しているメリー喜多川氏の名前は出てきていません。

そんなにテレビ局が、一芸能事務所であるジャニーズ事務所に、こびへつらう放送をするのか。

いくらテレビ局の中で、低迷が続いているフジテレビとはいえ、この放送は正気なのかな? 

僕は、そう感じています。

(あす視聴率が取れたと喜ぶ局内関係者がいる気がしてならないですが)

特殊な感性であっても、少年たちを華やかに売り出し続けたジャニーズ事務所が、所詮は経営者や幹部の争いごとを、商品であるタレントに謝らせるというパフォーマンス。

なんのために、芸能プロダクションをやっているのか、理解できません。

芸能プロダクションが経営上のために商売が本質としても、内情による争いをさらけ出すことは、何の得にもなりません。

血迷っているのか。

80代半ばではある、立志伝中の芸能業界大物2人の無残な終末が、SMAPのパフォーマンスで全国民に逆の意味で示されたということです。

そして、テレビ局も芸能プロダクションもおかしいのは、この現代日本ではあたりまえの話なのですが(日本政府自体や日本国民の大半が異常事態ですから)。

更に、そういうことが起きた場合に、40歳を優に過ぎたタレント(メンバーに30代後半も1人は存在)が、自分で自分の道も切り開かないのかという事です。

20年以上、こんなトップにいたタレントでも、独立して仕事をしていけないのかということです。

この年齢になったら、グループも限界になることなども、実はあたりまえの感覚です。

そうしたら、自分の能力でまた勝ち取っていけばよい。しかし、誰一人そんなことはしない。

「長いものに巻かれたことが正しいのです」ということを、この5人が指し示しているだけです。

そして、勝ち誇ったかのような木村拓哉という人物の顔を見ると、そうした保守的な姿勢が、何よりもこの人には重要だったということもよくわかります。

細かいことですが、謝罪生放送は彼が真ん中にいて、番組最後の「東日本大震災支援金」お知らせは、中居正広が真ん中です。ここで、「東日本大震災支援金」が最後に来たのも、「顕在化」という視点で興味深いです。

アメリカの芸能界に置き換えたら、もっとわかります。

所属先と揉めるタレントなんていくらもいます。

そういう人達が、もめても、人気がある人達なら、必ず違う会社や、違うマネジャーに変わるだけです。

それにタレント本人に利益が一番得るのが当たり前で、事務所は二の次です。

それが普通です。

だって、タレント本人たちが一番大切なのだから。聴いている人達にとって。見ている人、支持している人達にとって。

それが、何で芸能プロダクションの経営者が、まるで神のような状態なのか。

日本がこうした芸能文化の側面で、いかに後進的なのかも、改めてよくわかりました。

もっと言いますが、こんな状態で「解散するな」ということを強要する人々の意識も、とても変です。

こんな状態で、そう言うのは、「長いものに巻かれろ」と、強要していることに他なりません。

これがファンと称する日本人のやることです。

挙句に、パラリンピックを理由に、政治家までも言い出す状況。信じがたいです。

こんなだめなものを見せ付けられるのが、2016年の日本。

これは、リアルな現実です。馬鹿馬鹿しい。

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