「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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文部科学省が主張するストロンチウム検査問題について、矢ヶ崎克馬氏の見解

2011-11-27 12:48:15 | 福島第一原発と放射能

文部科学省が主張しているストロンチウム検査問題(僕の以前の記事はこちらです。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/d743ccb33b73e390f4b7e991f3399e2e)について、内部被曝の専門家で、物理学者である、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生から、見解が届きました。勿論、矢ヶ崎先生は今回の問題については、直接の当事者ではありません。一連の事態を憂慮されて見解です。そのまま、見解を掲載します。

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測定結果があまり違いすぎて別のサンプルを測定している としか考えられないような状態です。
しかし基本的考察として文科省が真実を語っているかどう かは、オーダーエスティメーション(概略計算)が有効で す。
(1)文科省データ
10 月26 日に文部科学省が採取
本調査の検出下限値は、ストロンチウム89 で約3Bq/kgであり、ストロンチウム90 で、約0.8Bq/kg である。
ストロンチウム90の検出数値は0.8Bq/kg 、1.1Bq/kg で概略1Bq/kg として良い
(2)そもそも原子炉から飛び出したストロンチウム89 と90の割合はどんなものか:次の記事で判断できる

福島第1原発の事故で、文部科学省は12日、福島県でサ ンプル調査をした結果、土壌と植物から放射性ストロンチウム89と90が検出されたと発表した。同省によると、事故をめぐりストロンチウムが検出されたのは初。 同省は3月16、17日、第1原発の30キロ圏からやや外にある福島県浪江町の2カ所と飯舘村の1カ所で採取した土壌を分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大260ベクレル、同90が最大32ベクレルだった。 大玉村、本宮市、小野町、西郷村で19日に採取された植物も分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大61ベクレル、同90が最大5.9ベクレルだった。

測定日:3月16、17日
ストロンチウム89は  260Bq/kg 、ストロンチウム90は  32Bq/kg  
ストロンチウム89は  61Bq/kg 、ストロンチウム90は  5.9Bq/kg  Bq/kg
ストロンチウム89対ストロンチウム90は  ほぼ 10:1

この割合はどこで測定されても同じ。

(3)ストロンチウム89は 3月16、17日から10 月26 日までに、どれほど減衰しているか

約220日  ですから約20分の1 (半減期50日)

ストロンチウム90はあまり変わらないとする。

(4)文科省の10月26日測定の値からすると
ストロンチウム89は 3月16、17日には10 月26 日測定のストロンチウム90の値1Bq/kg  から推定して10Bq/kg  
程度(1の10倍)。
10Bq/kg  がこの期間で20分の1になると0.5Bq/kg  となる。
ストロンチウム89は10月26日では0.5Bq/kg  になっているはず。
0.5Bq/kg  は検出限界3より小さいから測定できない量である。

3.11起因のストロンチウムであっても文科省の測定ではストロンチウム89は測定できない値になっているのであって
検出できないから3.11東電福島のストロンチウムではないという証明には全くなっていない。


矢ヶ克馬

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矢ヶ崎先生の見解を読ませていただくと、僕なんかは単純に、「文科省はウソ八百を言っているのかな?それとも、きちんと物事を考える癖もないのかな?」という感覚になります。

柏は、本日です。直接おいでください。 

 

「木下黄太講演会 in 柏」
 18:30開場
 19:00開演~ 21:00終了
場所 柏文化会館小ホール
 (柏駅から徒歩20分~25分、車推奨)
申し込みアドレス   
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「木下黄太講演会 in 上板橋」 
 
 ■開催日■11月28日(月)
 
■時間■18:30開場 19:00開演~21:00終演(質疑応答あり)
 
■会場■常盤台地域センター1階ホール(教育科学館併設)定員120名
    
所在地:東京都板橋区4丁目14番1号
 
地図
http://www.machi-info.jp/machikado/itabashi_city/index.jsp?lon=139.682843&lat=35.760215&scale=2500&mode=27
 
【交 通】
 ・東武東上線「上板橋」下車4分
 ・東武練馬駅から常盤台駅行バス「教育科学館」下車1分
 
■費用■300円
■主催■木下黄太講演会実行委員会
 
※席数に限りがございますので、下記メールアドレスまで事前に申込みをお願いします
 (定員に達し次第、受付を締切らせていただきます)
 
■申込■ 
kouenkaiinkamiitabashi@gmail.com
※メールタイトルは「講演会申し込み」とし、代表者氏名、参加人数、連絡先をご連絡下さい
  受付が完了しましたら、申込み番号とともに折り返しメール致します
 (ご質問等ございましたら遠慮なく上記アドレスにメールをお願いします)
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「木下黄太講演会 in 沼津(清水町)」

 

(日時) 11月29日(火) 

     開場   14時 

     開始   14時30分

     終了予定 16時30分                

(場所) 清水町地域交流センター 多目的ホール   

     静岡県駿東郡清水町堂庭6-1

     ℡ 055-972-6678

*     駐車場はございますが数が少ない為、乗り合わせ又は公共機関のご利用をお願い致します。

(路線バス)JR三島駅南口バスターミナル4番線より、沼津行き(柿田経由)

沼商行き清水町地域センター下車

(主催) パルシステム静岡

  (参加料)大人500円  組合員以外の参加もできます。

       申し込みは必要ありません。当日会場にお越し下さい。

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木下黄太講演会IN長野・飯綱町
 
日時 : 11月30日(水曜日) 12時30分開場
                 13時講演開始〜15時30分終了予定
場所 : 飯綱福祉センター 2階 講堂
                               長野県上水内郡飯綱町大字牟礼2795-5
                                                 TEL 026-253-2323
参加費: 一人500円
     高校生以下無料
 
※託児はご用意できませんが、お子様連れでのご参加もお待ちしております。
 
   ご予約•お問い合わせ
 
北信子どもと放射能を考える会              hokushin_kodomo@yahoo.co.jp
 
 人数把握のため、参加される方のお名前とお住まい(市町村名)、お子様連れの有無、当日の交通手段をお知らせください。
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土壌・水・食品・尿などの放射能測定を依頼する時の留意点

2011-11-27 10:51:24 | 福島第一原発と放射能

 放射能測定について検査をどう選ぶべきなのか、検査をおこなっている方(ここはNaIシンチレーション検出器を使っている)が、まとめている文章を、一部直してお伝えします。ゲルマニウム半導体検出器が時間とコストがかかるが、やはり安心はできます。特に尿検査や母乳検査はゲルマニウム半導体を使わなければ無理です。尿検査で検出限界が、10Bq/L以上のものはなんの意味がないと僕は思います(尿の場合は1Bq/L出るかどうかがまず最低必要ですから)。土壌調査は、汚染がありうる場所ならNaIシンチレーション検出器でもよいと思います。運用を正確にしているのかどうかが鍵です。容器などの汚染があるかないかも含めて。なお、この話は、ヨウ素とセシウムに関してのものです。ストロンチウムやプルトニウムはまったく別の話になります。

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放射能測定  検査機関を選ぶポイント。 検査機関のホームページなどで確認するか、問合せをしてみましょう。

1. 検査機器は何を使っていますか? … ゲルマニウム半導体検出器を使っていればまず安心

検査によく使われている機器

ゲルマニウム半導体検出器 (Ge半導体検出器)
メリット
時間をかけることで細かく正確に測れる。
デメリット
時間とお金がかかる。(およそ一万円以上から)

NaIシンチレーション検出器
メリット
電子をとらえる力が強く、時間をかけなくてもある程度 正確なデータが得られる。 そのため、比較的 安価に検査できる。
デメリット
核種を特定する力がGe半導体検出器に比べて 弱い。メーカーによって精度に違いがある。

2. 検出下限値と定量下限値はいくつですか?

検出下限値(検出限界)は測定器が感じることのできる最少値です。
定量下限値は濃度を確定できる最小値です。測定結果の基本は2σ以上で数値が確保できること。
誤差が10%程度であることこの条件を満たさない限り不検出にするはずです。
NAIで定量下限は現実的な運営でCs-134 3Bq/kg Cs-137 2Bq/kg もぎりぎりできるかどうかです。
これ以上の性能は、特定の条件を相当クリアしないと無理です。

3. きちんと校正をしていますか?

校正とは、物差しを合わせる行為です。きちんとした物差しを使わないと正確に測れないのと同じく、体積線源などを使ったしっかりした校正を行わなければ正確な検査結果を得ることができません。

4. 温度管理をどうしていますか? 

検査機器は±1度の温度変化にも敏感 正確な検査結果には適切な温度管理が大切です。ゲルマニウム半導体検出器は、機器にもよりますが、±1度ならばデータの正確さが保証されます。NaIシンチレーション検出器は温度の変化に結果が影響されやすいため、より厳しい管理が求められます。
温度がずれた場合、グラフが移動するため再設定用の線源が必要になります。
最低でも二個の線源が必要になります、k-40しか持っていないなら疑いを持った方が良いです。

5. 核種分析はできますか?…お金を払って検査をするなら多核種測定。

「シングルチャンネルアナライザー」 、代表核種であるセシウム137にすべての核種を置き換え測るやり方のため、正確さに欠けます。測定機器LB200等、いわゆるベクレルモニターでの測定はこちらになります。

「マルチチャンネルアナライザー(MCA)」 多核種測定のことです。

6. 使っている容器が汚染されていないか、どうやって確認していますか?

汚染されているものを測定すれば、容器も汚染されます。個々の検体を正確に測るため、汚染されていない容器を使用することが必要です。

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豊橋も100人近い地元の方がおいでいただき満席でした。
柏は、本日です。直接おいでください。 

「木下黄太講演会 in 柏」
 18:30開場
 19:00開演~ 21:00終了
場所 柏文化会館小ホール
 (柏駅から徒歩20分~25分、車推奨)
申し込みアドレス   
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「木下黄太講演会 in 上板橋」 
 
 ■開催日■11月28日(月)
 
■時間■18:30開場 19:00開演~21:00終演(質疑応答あり)
 
■会場■常盤台地域センター1階ホール(教育科学館併設)定員120名
    
所在地:東京都板橋区4丁目14番1号
 
地図
http://www.machi-info.jp/machikado/itabashi_city/index.jsp?lon=139.682843&lat=35.760215&scale=2500&mode=27
 
【交 通】
 ・東武東上線「上板橋」下車4分
 ・東武練馬駅から常盤台駅行バス「教育科学館」下車1分
 
■費用■300円
■主催■木下黄太講演会実行委員会
 
※席数に限りがございますので、下記メールアドレスまで事前に申込みをお願いします
 (定員に達し次第、受付を締切らせていただきます)
 
■申込■ 
kouenkaiinkamiitabashi@gmail.com
※メールタイトルは「講演会申し込み」とし、代表者氏名、参加人数、連絡先をご連絡下さい
  受付が完了しましたら、申込み番号とともに折り返しメール致します
 (ご質問等ございましたら遠慮なく上記アドレスにメールをお願いします)
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「木下黄太講演会 in 沼津(清水町)」

 

(日時) 11月29日(火) 

     開場   14時 

     開始   14時30分

     終了予定 16時30分                

(場所) 清水町地域交流センター 多目的ホール   

     静岡県駿東郡清水町堂庭6-1

     ℡ 055-972-6678

*     駐車場はございますが数が少ない為、乗り合わせ又は公共機関のご利用をお願い致します。

(路線バス)JR三島駅南口バスターミナル4番線より、沼津行き(柿田経由)

沼商行き清水町地域センター下車

(主催) パルシステム静岡

  (参加料)大人500円  組合員以外の参加もできます。

       申し込みは必要ありません。当日会場にお越し下さい。

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木下黄太講演会IN長野・飯綱町
 
日時 : 11月30日(水曜日) 12時30分開場
                 13時講演開始〜15時30分終了予定
場所 : 飯綱福祉センター 2階 講堂
                               長野県上水内郡飯綱町大字牟礼2795-5
                                                 TEL 026-253-2323
 持ち物: 筆記用具•飲み物等
     あと自分で必要な物をご持参ください。
参加費: 一人500円
     高校生以下無料
 
※託児はご用意できませんが、お子様連れでのご参加もお待ちしております。
 
   ご予約•お問い合わせ
 
北信子どもと放射能を考える会              hokushin_kodomo@yahoo.co.jp
 
 人数把握のため、参加される方のお名前とお住まい(市町村名)、お子様連れの有無、当日の交通手段をお知らせください。
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