「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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日常と非日常が転換する時

2007-10-24 02:03:47 | その他
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テレビ周りの仕事をしていると日常と非日常が
突然転換する時があります。
それは個人の都合とはまったく関係なく、突然天から降ってきます。
95年3月20日もそうでした。オウム事件は半年近い非日常が続きました。
2001年9月11日も数ヶ月はそうなりました。
最近では2006年1月16日からの数週間も
ホリエモンとの濃密な非日常がありました。

退屈な日常が続いていると
この怠惰な流れの中で一生ボーっとしていたほうが
ほんとは幸せなのだと自分が自分に言い聞かせる
ゆるーい洗脳状態が続きます。
退屈ですが、もちろん平和で安寧とした日々です。

このところ、たぶん先月の二十七日まで一年半くらい
僕はゆるい日々が続いていました。

このゆるさを唐突に断ち切ったのは、
長井さんの死という現実、そしてあの衝撃的な映像でした。
友人が病気や交通事故でなく、突然死ぬことは
僕の人生には初めてのことではありませんでしたが
僕の友人が死ぬ瞬間を自分たちのテレビカメラが映し出す事態は
想像の中にはありませんでした。
今までの非日常と違って
今回どこから降ってきた仕事による非日常ではありません。
僕にとって仕事の会社の日常というのは
長井さんの死の前から、
今もほとんどかわらないペースで続いています。
それでも僕の中では仕事以外の時間が
戦場のような状況になりました。
今週ようやく木曜にはミャンマー大使館に署名を持っていけます。
目標のまだ一割ですが、一万人にあとわずかです。
そして週末の土曜は、
あの銃撃からもう一ヶ月過ぎたということです。
ぼくが長井さんと話すことができなくなってから
一ヶ月が過ぎたことでもあります。

めぐるましく過ぎていったこの非日常の一ヶ月を考えたとき、
たとえば過去記事の匿名書き込みにあるような気分とは
まったく違う自分がいます。
(『』の中は過去記事の匿名書き込みの引用です)

『10万人集めることに何の意味があるんですか?
「俺たち凄いだろ」というパフォーマンスですか?
さぞかし、気持ちいいでしょうね。
ジャーナリストさまが殺されたんだ、一般人は抗議しろってか。』

ジャーナリストはすごいものでもありませんし、
署名を集めることは、
署名をいただくことはありがたいとはおもいますが
快楽にはなりえません。
この一ヶ月間、むしろプライベートを犠牲にして
肉体的にも、かなりつらくなっている自分がいます。
そうした時にこういう書き込みをわざわざしてくる魂にも
怒りというより
救済を考えなければいけないのではないのかと
柄にも無く、宗教的な感覚を覚えています。

もちろん長井さんがすでに死んでいるという
圧倒的な事実の前には
何をしても意味ある行為と言えないかもしれません。
しかし、彼がヤンゴンで最期にお茶をした日本人に言い残した
「死んだらテープを日本に届けてくれ」という思いだけを
なんとか形にすることはできないのかとだけ考えています。
僕らの要求はこの程度のことなのに
あからさまな悪意が反応してきたり、
あるいはむしろより悪質なスルー反応が蔓延している
今の時代と日本の中で、
この活動を続ける意味はあると僕は思います。

非日常は日常とは異なる時間と空気を
僕にもたらします。
後、これがいつまで続くのか
僕にも良くわからないのですが、
皆さんにもブログを読み、署名され、
さらには活動に参加されることで、
この時間と空間が、
今まで違う感覚をもたらすだろうという気がします。

署名はあと少しで一万人です。一人でも多くの方、署名してください。

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なお署名の用紙のPDFファイルも設置しました。
ダウンロードして手書きで署名する方のためにお使いください。
https://hal.sakura.ne.jp/shomei.pdf

送付先は下記まで郵便かFAXで。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
FAX 03-5772-1127



肩書きは具体的な所属先でも、
「会社員」などの一般的なことばでもかまいません。
もちろんネット環境になんらかの問題がある場合は
メールやファックス、郵便物などで署名を頂いても結構です。
なお、会には電話も一応ありますが、
電話番をお願いしているだけの状態ですので
何かご連絡のある方は(メディアなども)
できるかぎりまずメールでご連絡をお願いいたします。

「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ) 
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
 〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  
TEL 03-3746-0065
(平日10時から17時で対応)
FAX 03-5772-1127

抗議文を引用しておきます。
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ミャンマー連邦
タン・シュエ国家平和開発評議会議長殿
駐日ミャンマー連邦大使館
フラ・ミン特命全権大使殿

抗議文

 2007年9月27日午後、貴国のヤンゴン市内にあるスーレーパゴダ付近で、
取材中だった映像ジャーナリスト、長井健司氏が、貴国軍治安部隊の軍人に
至近距離から銃撃され、殺害されました。
自国の国民に対するミャンマー軍の一方的な暴力による制圧行動について、
国際的な取材活動をしていた日本人ジャーナリストの生命を、
警告もなく銃で奪ったことは、
殺害を前提とした意図的かつ残虐な取材妨害行為であり、
国際社会の一員として、また日本人として、
我々はこの行為を断じて許すことはできません。
しかも貴国の当局は、
長井氏が亡くなるまで手離さなかった
ビデオカメラとテープを未だ返却していません。

われわれは貴国治安部隊軍人による長井氏の殺害について強く抗議します。
また、長井氏の殺害の経緯を明らかにするとともに、
犯人の特定と厳罰を求めます。
遺品であるビデオカメラとテープも内容の消去など一切の改竄を許さず、
返却することを求めます。

       

ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会
(事務連絡先)
〒1060032
港区六本木7-8-25永谷リュード六本木306  

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