masaring

自己チューの進行形日記でshow。

降雪ではありません。

2007年10月01日 | 農業は、スゴイ!

2007929_003

【雪では無い。早生柿の色づきを早めるためのマルチシートだ。】

平成2(1990)年、刀根早生の栽培が全国的に増加した。
我が町の柿生産は全国一位である。(刀根早生は平核無柿の品種)
危機感が我が町にも訪れた。

渋柿の脱渋は、かつて焼酎やアルコール処理法が普通に行われ、
完全脱渋に5~7日間要してきたが、
大量・迅速に処理できる炭酸ガスによるCTSD(恒温・迅速)法が
開発され、前後3日間程度で脱渋できるようになった。

しかも、脱渋処理による軟化障害が少なく、効率化された。
ところが、脱渋後の果実の食味は、アルコール法には
及ばないなど、問題点もあったが、流通、小売り途上での
ロスが少ないので、流通業界では好評を得たようである。

ところが、刀根早生もその後全国的に増加し、
平成10(1998)年頃から出荷時期の競争となった。
早期着色、成熟促進が命題となり、
樹冠下への光反射マルチの敷設等、早出し競争を強いられている。

それで、我が家でも柿畑全体にマルチシートを敷いているのだ。
まるで、柿の木の下は雪が積もったように見える。
(私が作業したのではなく、奥さんがすべて敷いたのだが。)

ところが今年、発芽の早い刀根早生は、3~4月の晩霜被害で
我が家の収穫量は、例年より大幅に減りそうである。
おまけに、今年の暑さ。温度差が小さいと、色づきが遅い。
いつもの年なら、今が収穫の最盛期なのだが
なかなか予定どおりには行かない。
やっぱり今年も零細農家は貧乏で終わりそうだ。
私の給料も下がる一方だし、、、。

情けない話を書くと落ち込むのでこの辺で終わりにするが
9/30の選挙で、当選された我が町の首長様。(現職が当選)
「夢のある、住んで良かったと思える町づくり」
いかに構築するのか。今後も真剣に取り組んでください。
私達、これからも協力と努力は惜しみません。

2007929_004

【樹上の刀根早生柿も栽培者の期待に応えておりますヨ。】

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4 コメント

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シートは重いのでしょう。奥様がですか~。 (kazuyoo60)
2007-10-01 09:49:36
華奢なお体のようですのに、頑張っておられますね。
先日から平核無柿を買っています。
美味しいですね。
アルコールで渋を抜くと柔らかくなるのが早いのでしょうね。
大昔は渋柿(タクラ)があって、お風呂の残り湯で焼酎に
ヘタを漬けたのをビニール袋に入れて--、美味しかったです。
勿論干し柿にもしていました。
昨日はお疲れになりましたでしょう。ご苦労様でした。
返信する
kazuyoo60様、今晩は!! (kazuyoo60様へ)
2007-10-01 19:19:14
コメントありがとうございます。
マルチシートを敷く作業は本当に大変です。
腰の悪い私には、とてもできる作業ではありません。
奥さんには、ひたすら感謝のみです。
私の地区の柿は北海道や横浜、そして名古屋の
市場に送られているようです。
農業従事者も高齢化が加速度的に進み、
高品質果実を出荷するのは
並大抵ではありません。
80代でも現役。後継者不足は慢性的。
困ったことです。
夢のある町づくり。
果たして可能なのでしょうか。
考えてしまいます。でも、生きている。
このことにこそ、価値があります。
明日も朝を迎えられたら幸せです。
ご訪問ありがとうございました。
返信する
こんばんわ  (osakaCAMEL)
2007-10-01 20:22:36
キャメルでーす。

いいですね
僕は園芸の究極のひとつは、作物を育ててそれを皆で分け合い 食す事だと考えています。
農業はそんな甘いロマンティックなことではないとは思いますが、それだけに経済だけで捕らえず受け継いでいくべき営みと考えています。
われわれ生活者は、もったいないといふ気持ちを持ちながら食させていただくことが、僅かでも参加する自己満足が得られると思います。
 たとえ生活の為であったとしても、masaring さんの様なその田畑・作地の光景は、人・特に子供たちにとっては貴重な心の栄養になるのですから・・・
一度壊してしまえば、元に戻すのに大変な時間・費用かかります。
とかく今は 短絡的な経済面だけ考え、自らの足元崩しているような気がしてなりません。
多くの方は グローバル化といふことを勘違いされているよう。
ヨーロッパでは、園芸の知識持った方は尊敬されていて
ドイツ・イギリスでは 「緑の親指を持った人」「グリーンマイスター」とよばれていますし、野菜も豊富で、路地ものが大半。変なパッケージなとは見かけません。
よき昔の日本の原風景です。

masaringさんの柿畑のお写真・記事拝見しおもわずくどくどと書いてしまいました。
かんじんの事、アドバイス有難うございました。チェックしてみますがトラックバックの意味がよく把握していません。
パソコンの設定少しずつ正常に戻りまして、まだ点検すべきところが残っていますが、今夜あたりブログ再開しようかなと思います。

山河・海 豊富な紀ノ國がへたなグローバル化に巻き込まれませんように・・・ ☆彡        キャメル
返信する
キヤメル様へ (キャメル様へ)
2007-10-02 19:05:10
コメントありがとうござます。
私がブログ記事で書きたかったことを
コメントで書いていただきありがとうございます。
やはり、役者はキャメル様の方が一枚上です。
座布団5枚~。

ヨーロッパで、園芸の知識持った方が尊敬されていることを
この間、宝塚へ行って知りました。
緑は次の世代へ引き継ぎたいものですね。

キャメル様のブログにはトラックバックが
設定されていないので
大正解。
本来、ブログの輪を広げ
意見の交換をし
友達を作ることを目的に作られたトラックバックが
出会いサイトを広めたり
アダルトサイトへの誘いだったり。
本来の目的を逸脱していく傾向なので
トラックバックは設定しない方が無難。
トラックバックを受け付けてないと知るや
ヒットマンはさらに、コメントにまで侵入。
ネットの世界が危ぶまれます。

おや、私も、くどくど書いてしまいました。
でも、言いたいことは伝わったと、、、。
ご訪問ありがとうございました。
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