masaring

自己チューの進行形日記でshow。

信太はんの餅。

2008年09月04日 | masaringは、芸術家!??

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【今回も地域の民話。探せばたくさんあるネ。これも演劇にした。】

先ずクリックして歌を聴いてネ。
        ⇩

「信太はんの餅」のテーマ

コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ
むかし 信太のおやしろに
コンコン ギツネが おったとさ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ 

   

コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネは たびびとに
おれいに おもちを あげたとさ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ
 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

地域の民話を地域のこども達がミュージカルで演じた。
冒頭の歌はやはり、このミュージカルのテーマソングだ。

私のライフワークのひとつの第二弾の元はこんな民話。

Kigi

大谷の永安(えいあん)の森に小さなおやしろがあります。

むかしから「信太はん」とあがめられ、村の人々が
心をこめておまつりしてきました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

ある年の秋の夜明け、一人の飛脚が信太はんの下を
急ぎ足で通りかかりましたそうな。そのとき不意に

「お~い、朝早ようからどこ行きじゃ。」
と、だれかが声をかけてきました。

なんと不思議なことやと思いながら、
「大阪行きのひきゃくよ。」と言いました。

すぐさま信太はんの方から
「和泉の信太の森へな、紀州では安う産まれたんで安心して
 くれって、言うてくだされ。」と声が返ってきました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

飛脚は、びっくり。「はいはい、お伝え申します。」
答えました。おかしなこともあるものじゃと思いながらも

達者な足にまかせて、高い山をこえ深い谷もわたり、
どんどん先を急ぎました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

こいしくば たずねきてみよ いずみなる
        しのだのもりの うらみくずのは

やがて、音に聞こえた信太の森にさしかかりました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

飛脚はお社の森の方へ、二度ことづてを申し上げましたが、
何の返事もございません。

《これで良いのかな、やれやれとんだ一人芝居じゃ》
こぼしながら、大阪へ急いだそうです。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

商用もとどこおりなくすませ、帰りの道中も無事で
大谷の村の灯が見えるところまで来ました。

信太はんももうすぐというとき、飛脚は今朝のことを
ふと思い出し「確かにお伝え申しましたよ~。」

叫んだとたん、「ご苦労さん。」と返事がきたそうです。
その時、目の前を一匹の子ギツネが走り去りました。

「ハハーン、あの子ギツネが産まれたんじゃな。」
ひとり合点をしました。

《何にしてもよいことをしましたわい》と、帰りを
急いだそうです。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

明くる日の朝、飛脚の家の人が起き出して、ひょいと
かまどの上を見ました。

なんと立派な鏡餅が一重ね、で~んとそなえてあるでは
ありませんか。みんなが起きてきて、聞いてもだれも
心当たりがありません。

天から降ったか、地からわいたかと大さわぎになりました。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

ああでもない、こうでもないと色々話合っている内に
「そうだ、こりゃきっと信太はんが、きのうのお礼に
 くださったのに違いない。」
ということになったのです。

それにしても、みごとな鏡餅。ほんとの餅だろうか、
まゆにつばをつけて切ってみたら、どうもこれは本物じゃ。

それじゃ焼いてみようと炭火のあみにのせてみると、
これはこれは美味しいお餅だったそうな。

「ああ、ありがたいことじゃ。」と、
それからいっそう信心を深めたと申します。

Kigi

このお話。23年前に初演。やはり6年間隔で3回上演した。

餅のありがたさを知るために飛脚を貧しい村人に変え
餅はお正月を迎える象徴として脚色した。当時を考察すると
大谷村は貧しく正月の餅はダイヤモンドに匹敵したからだ。

現在。信太講は存続し信仰は続いており20年毎の正遷宮も
信者で盛大に、執り行われているのである。

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このミュージカルに取り組んで、やはり人々は

歴史を刻みながら今を生きている。と感じた。

《ミュージカルにする際、子ども達は信太はんを見学した。》

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コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ
むかし 信太のおやしろに
コンコン ギツネが おったとさ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ 

   

コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネは たびびとに
おれいに おもちを あげたとさ
コンコン ギツネ コン ギツネ
コンコン ギツネ コン ギツネ 

それでは最後にもう一度この歌。下↓をクリックしてネ。

「信太はんの餅」 詞・曲・演奏は私。歌は大谷の子ども達。

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20080903_001

【きっとこの話。事実に基づいているよと庭の曼荼羅華達が囁く。】

コメント (4)
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