malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

黒部源流四日目(雲ノ平~折立)

2010-09-16 00:14:09 | 
雲ノ平山荘で夕飯を食べ終わった頃から外は雨が降り出した。

当初の計画では、明日は薬師沢まで戻って赤木沢を遡行して、北ノ俣岳経由太郎平小屋までの予定だった。

しかし、この雨では明日のことは分からないなあ・・・なんて話しながら眠りについた。





翌朝4時に起きたが、やはり雨は降り続いていた。



朝飯を摂って6時過ぎに出発。



ほとんどの宿泊客はすでに出発していた。

みんな、かなりの強行軍と見える。





しかし、外は雨とガス、、、黙々と歩く。。。








およそ2時間弱で薬師沢に到着。そこは昨日とは一変した濁流となっていた。

これでは沢には入渓できない、アキレス腱の調子はなんとかなりそうだ・・・一気に下山することにした。







おっかなびっくり薬師沢の吊り橋を渡る。


途中の湿原にはこんな花も咲いていた。





およそ2時間強で太郎平小屋に到着。




大休止の後、沢のようになっていた登山道を下山。こんなところで沢靴が役に立つとは・・・

人生、やってみなけりゃ分からない・・・



午後2時、無事折立に到着。

こうして黒部源流の遡行は予定の半分だけだったが、ワンチャンスをモノにして無事終了した。。。











櫛形山・・・・・そば、ソバ、、あぁ蕎麦。。。

2010-09-14 23:42:21 | 飲み会
賢パパ~腹減ったよ、、、蕎麦食いたいなぁ。。。



おぉ、じゃあ茹でるか。



やるべし、、やるべし。。。






ボールもザルもセットしたよ・・・

準備OKっすよ~





中々温度が上がんねぇなぁ・・・電気は。。。。。





賢パパぁ・・・ダイジか?





ダイジだ・・・ナントカなんべぇ。。。





なんとか、、、しねえとよぉ



みんなに食べてもらおうと、汗水、、鼻水、、、垂らして24人前も作ったんだぁ




















賢・・・



賢パ・・・・



賢パパぁ・・・・・












一応、茹で上がったけどよぉ・・・・




この温度じゃあ・・・・・





グ・・


グヤジイなぁ・・・・・


黒部源流三日目(雲ノ平)

2010-09-13 16:19:38 | 
遡行が終わって結構来ていたアタシは大休止。

水分と栄養を補給していると、同行のOさんが

「先に行って部屋の確保と飯を頼んでおくから・・・」と出発した。

この時点で2時、足の遅いアタシと一緒じゃあ飯の時間に間に合わなくて、ひょっとすると食いっぱぐれちゃうかも・・・

「それじゃあよろしくお願いします」と、しっかり休憩して急登を攀り始めた。







刻々と変わる周りの景色に目を奪われながら、10歩進んではシャッターをパチリ、5歩進んではパチリ・・・







マジで登りたくない!。。。

沢装備をザックにしまうと重くなるといってPは着けたままだ。

それでも景色は変わる。



去年、烏帽子から歩いて三俣蓮華のテン場に入ったとき歩いた岩苔乗越からの道が見える。



まったくPはなんでこんなに元気なんだ。。。





それでも景色は変わる。。

やがて三俣山荘の向こうに槍が見えてきた。この写真のシリーズは別に掲載しようと思うので、ここでは省く。





最後の急登を登りきると、誰かがつけたナントカ庭園と呼ばれる祖父岳南西面の巻き道に出る。







そこは岩と雪渓の残る荒涼とした場所で、とてもナントカ庭園などと呼ばれるロマンチックな感じではなかった。







それでもこの時期は花が咲く。





そんな巻き道を歩いてゆくと



見たことのある人影が近づいてきた。立ち止まって目を凝らすと台風で太郎平小屋に避難してきた、あの3人組だった。

そういえば今日は三俣山荘のテン場に泊まるといっていた。時間は2時半過ぎ・・・



出会いを喜び、またどこかでの再会を約束し、「急げ!」と声をかけて分かれた。







薄れ行く色の中で、景観を堪能していると、なだらかな斜面の向こうに雲ノ平山荘が見えてきた。



下方にはそこだけ色をつけたようなテン場が見えた。







池塘とそこに敷設された木道を通って16時前山荘に入った。

そこはまだ工事中の状態だったが、その分木の香りが心地よかった。

初めてかもしれないアキレス腱の痛みが出たが、食事までのひと時、目一杯くつろぐことが出来た。





黒部源流三日目(源流部)

2010-09-09 18:29:13 | 


赤木沢を右に見ながらナイアガラの滝を越えるとゴーロになった。





途中の中州でこの日唯一の下降中の二人組に会った。

やがて右から五郎沢、左から祖父沢、祖母沢と併せるが、もうヘツリも滝もなさそうだ。



前日の雨で溜まった水溜りにイワナが閉じ込められていた。



今日は長丁場と承知していたので竿は置いてきたのだが、同行のOさんは竿を出した。

しかもエサはさくらえび・・・半信半疑で見ていたが、鼻先に垂らしても見向きもしなかったとか・・





石から石へピョンピョンと快調に進んでゆくと、やがて前方に雪渓が見えてきた。



沢にかかる雪渓はあんまり気持ちの良いものではない。





川幅一杯にその雪渓はかかり、スノーブリッジにはなっていなかった。



慎重に雪渓を歩く。両岸には野草が芽を出していたので、それを摘みながら進むと、







2番目3番目と雪渓が続いた。





歩くしかない、進むしかない



どんなに不安でも・・・



口をあけて招いていても・・・ 



進むっきゃないんだ。。。



やがて雪渓も終わり



明らかに源頭部となって、そして鷲羽岳が見えてきた。





歩いてきた下流部を振り返る。





やがて鷲羽岳北面の登山道と出合った。

太郎平小屋から7時間半、憔悴しきったアタシと対照的なP。

取り込んでいるエネルギーは体に現れる。

魚肉ソーセージを齧って栄養補給するアタシ。。。



 



黒部源流三日目(奥の廊下)

2010-09-03 09:02:52 | 
台風一過の13日朝6時、太郎平小屋を出発。



薬師沢に向かう。

途中、枝沢を何ヶ所か渡る。



昨日の朝は、増水して渡り板の上を水が流れていたようだ。





早朝、濡れて気持ちのいい湿地帯の木道を歩く。ここの両側にはブルーベリーが沢山あった。

朝食後のデザートを散歩をしながら摂れるなんて・・・贅沢だ。。。



1時間半ほどで薬師沢に到着。テラスで装備を整える。

先着していた4人Pの話では、水量は30~50cm増しとのことらしい。



見た目はそれほど難しいとは感じられない、が、渡渉は要注意だろう。




入渓する。



最初は左岸を歩く。



右岸に渡渉することになった。流芯では脇スクラムを組んだ。



再渡渉後のヘツリ。

重心さえ後ろにかけすぎなければ、見た目ほど難しくは無い。



水量は多く、渡渉は場所を選ばないと流される。流されたら、、、そこまで、多分。。。

岩は水に良く現れていて、苔類は全く無くフリクションはバッチリ、全く不安が無い。

前半の渡渉・ヘツリを過ぎるとゴーロっぽくなってくる。







Pも渡渉以外は怖がらずに順調に歩を進める。






やがてナイアガラと呼ばれる滝が見えてきた。



赤木沢との出合は、この右手になる。





落差は無いが、川幅一杯に拡がるスケール感は中々味わえない、見事だ。



上から見ても美しい滝だ。

さあ、ここからが黒部源流部だ。ショートカットにならないように急ごう。。。。。