赤木沢を右に見ながらナイアガラの滝を越えるとゴーロになった。
途中の中州でこの日唯一の下降中の二人組に会った。
やがて右から五郎沢、左から祖父沢、祖母沢と併せるが、もうヘツリも滝もなさそうだ。
前日の雨で溜まった水溜りにイワナが閉じ込められていた。
今日は長丁場と承知していたので竿は置いてきたのだが、同行のOさんは竿を出した。
しかもエサはさくらえび・・・半信半疑で見ていたが、鼻先に垂らしても見向きもしなかったとか・・
石から石へピョンピョンと快調に進んでゆくと、やがて前方に雪渓が見えてきた。
沢にかかる雪渓はあんまり気持ちの良いものではない。
川幅一杯にその雪渓はかかり、スノーブリッジにはなっていなかった。
慎重に雪渓を歩く。両岸には野草が芽を出していたので、それを摘みながら進むと、
2番目3番目と雪渓が続いた。
歩くしかない、進むしかない
どんなに不安でも・・・
口をあけて招いていても・・・
進むっきゃないんだ。。。
やがて雪渓も終わり
明らかに源頭部となって、そして鷲羽岳が見えてきた。
歩いてきた下流部を振り返る。
やがて鷲羽岳北面の登山道と出合った。
太郎平小屋から7時間半、憔悴しきったアタシと対照的なP。
取り込んでいるエネルギーは体に現れる。
魚肉ソーセージを齧って栄養補給するアタシ。。。