malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

南アルプス前衛の山

2012-02-21 21:02:02 | 雪山
翌朝は4時過ぎに起床

          

          夜明け前には程遠いこの時間、外は真っ暗

さすがに小屋の中でも寒すぎるのでテントの中で食事を摂る。

冬山のテント内での食事は、湯沸しから始まってお茶を飲み、食事の支度にかかる。

食後にお茶を飲んで、テルモスに湯茶を詰め、片付けて出発するまで平均2時間はかかる。



荷物をまとめ、小屋内にデポして出発、この時の小屋内の気温は-9度

                 

                 太陽は登り始めていた。

小屋を出るとまもなく急登が始まる。

喘ぎ喘ぎ登ると、樹間から富士が見える。

                   

                   冬の木立の佇まいが好きだ

                               

チョットいやらしいトラバースを過ぎると

                        

                        やがて平らな雪原に出る。

                                 

                                 頂上直下のここをルートをはずしてチョット回り込むと富士が見える。

何も見えないから、、、と、ピークを踏むことに消極的だったアタシだが、行ってみると・・・



ナント、富士山が真正面に見える。

夏山では見えない富士も、枝葉が落ちた冬山ではこんなによく見えるとは、、、

何事も、、、知ったかぶりは、後が怖い。。。



ここから裸山、アヤメ平方面はほぼ平坦

                  

                  この週は誰も入ってなかったが、ひざ下の雪でほどなく裸山に到着

                                 

裸山から見える富士

         

そして、白根三山

             

そして、荒川、赤石

                 

木立の向こうには、甲斐駒、駒津峰

                         



素晴らしい好天に恵まれたこの日、山も、空も、木も、、、すべてが美しかった。








大満足で小屋へ戻る。

下りは雪山JOYだ・・・

                 


ピッタリ1時間で林道到着。

陽だまりで行動食を摂りながら、のんびり休憩。

最後の夏道の下りに入った、が、、、、、


ここからが核心だった。

植林の常緑樹で密集している林道下の夏道は、陽がほとんど当たらないため雪が凍ってツルツルのテカテカ。

ピッケルを杖にヘッピリ腰で下る。

アイゼンを履けばいいのだが、ここまできて面倒くさい。

「ヒィエェ~!」

「クゥゥ~!」

「マッテクレェ~」

などと喚きながらも、なんとかクリアー。

冬靴のソールでアイスバーンは、、、もうホントに勘弁!!!