malのあっちこっちブログ

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西日本縦断3000キロの旅・・・⑧ 唐津焼(熊本千治さんとその作品)

2011-05-18 20:45:15 | 
伊万里、有田である意味洗練された磁器を堪能したので、今度は泥臭い陶器が見たくなって唐津に向かった。

Pはここが今回のメインだったらしい。



伊万里湾を眺めながら下道で唐津に向かう。
九州も割と分かり易く、ロングドライブ以外は全て下道を走った。
唐津焼は窯元がかなり広範囲に散らばっていて目的が絞りづらいので、
まずは駅前にある唐津焼の展示場に入った。

ここは、組合に入っている窯元の作品だけが展示してあった。
面白いものも、良いものもあったけど、どうも土産を対象としているような感じがして今一つしっくりこない。


丁度昼時で腹も減ったので、3階にあった和食に入った。
ここでアタシは「海鮮茶漬け」なるものを注文したのだが、イメージは鯛茶漬け。

しかし、出てきたものを見て、、悩んだ。。。


奥にある角皿が上に乗せる刺身なのだが、お椀の向こうに半分見えているゴマダレに漬けて、なおかつ卵を乗せて食べろと言う。


さぁ困った、どうしよう・・・


まぁいいや、やってみるべぇ・・・

ってことで、トライしたけど、、ハッキリ言って・・・?!*+%&$#”




まぁ、腹も膨らんだので商店街にあると言う一番館と言う陶器屋へ向かった。
商店街の入り口に別の陶器店があったので入ったが、ここも全くの土産屋さん。
何の未練もなく、くるっと歩いて一番館へ向かった。


一番館の隣に伊万里の骨董品を扱っている店があったので入ってみると、中でつながっている。
後でわかったことだが、骨董店は社長の管轄らしい。

っで、この一番館なのだが、中々の品揃えだった。
唐津焼の大御所、中里太郎右衛門さんの作品はもとより、店が認めた、あるいは店が応援する作家の品物だけが展示してあった。

ここでアタシはきれいな緑の中鉢に一目惚れをしてしまった。
その中鉢とぐい飲みを買い求め、聞きだした「赤水窯」の名前に見覚えがあったので先ほどの展示場に戻る。
壁に掲示してある唐津焼の窯元の略図を頼りに、その窯へ押しかけることにした。

その窯は鏡山という唐津湾を望む風光明媚な山の麓にあった。


鏡山から



入り口に「ベルを押してください」、と張り紙があったので押すと、中から
「開いてますよぉ~」と声がかかった。
入ると、ご本人の熊本千治さんが出てきた。

とても気さくで情熱的な熊本さんは、予告なしの招かねざる訪問者のアタシ達を快く受け入れてくれ、一時間もの間、作品や焼き物に対する熱き思いを語ってくれた。

この場を借りて、改めて御礼申し上げる。

っで、この方が熊本千治さんと2010年度日展入選の作品

2008年の特選の作品はすでに買い手がついて、此処にはなかった。


思いもよらぬ人と物に出会えて大満足で唐津を後にした。