読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

季節の山菜・根曲がり竹

2010年06月05日 | 料理

越後の根曲がり竹
  「山菜王国」を自称する新潟県入広瀬村にほど近い魚沼市小出に住む舎弟か
 ら「根曲がり竹」が送られてきた。
  地方によって「姫竹」、「地竹」とか呼び名は違うが(北海道で「筍」といったら「根
 曲がり竹」のとことを指すらしい。)、主として山地の斜面に生えている「チシマザ
 サ」から生える筍。雪国や高地の環境が最適か、時期には山間温泉地の路上で
 ワラビなどと並んで売られていたりする。高地山間地というと大抵北海道では「オ
 ヤジ」と呼ばれるクマが生息している。かつて那須連峰の「朝日岳」から「北温泉」
 に下山する途中、「根曲がり竹」を見つけ夢中になって笹叢を分け入ったところ、
 すぐ上から「ざわざわ」というクマの気配がして一目散で駆け下りたことがある。
 もしかして根曲がり竹を採りに来た人だったんじゃないのという話もあるが、あの
 ときの気配はまさしく熊だったと信じている。

  それはともかく、早速夕食の一品(取りあえず「刺身」)にと皮をむく。

    


   普通の孟宗竹の筍のようにこれが全部食べられたら言うことはないが、根曲
  がり竹の唯一の欠点は食べられる部分が少ないこと。
   切ってみると分かるが根っこに近いところは、節と節の間の緑の濃い部分は
  大体硬くて食べられない(写真の節から右へ2/3くらいは硬い。包丁がすんなり
  入ればOK。生のまま食べられるので食べてみると硬さ加減が分かる。)。

   大体一本の半分から上はその心配はいらない。

    

   根方の皮が赤っぽい筍は概して柔らかい。枯葉などで覆われていたから。
   北海道の高地の沢筋などに生えている根曲がり竹は一升瓶の口から入らな
  い程の大物が採れるというが、越後の山菜王国といえどもそれ程のものはな
  いだろう。
   なにしろ根釧原野あたりの野生の蕗が、本土の栽培種の蕗と同じくらい大き
  かったので驚いたことがある。北海道は何かにつけ「でっかいどう」なのである。

   皮をむいた筍は、塩を一つまみ入れた熱湯で1・2分茹で、冷水に放つ。
   上の方は刺身、下の方はみそ汁の実や煮物に使う。

   (北海道では生のまま瓶に入れ、そのまま熱湯で茹でて冷めてから蓋をして
    保存するのだという。)

    

    (以上この項終わり)

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