読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

人物画に挑戦

2016年10月01日 | 水彩画

◇ 『東 恵美の女性像』を臨画

  
   clester F6
 

  いつもは静物画がほとんどの水彩画教室。たまに教室外で風景など写生もするが、
 人物画を描くことはほとんどない。自画像でも描こうかという話も出たが、何となく気
 恥かしいので、孫など身内の写真を題材に描くか、著名な画家の人物画を臨画しよ
 うということになった。
  私は女子美大出身の東恵美さんが描いた女性の絵を臨画した(題名不詳)。

   絵の世界では今でも模写という作業を臨画ということがある。明治期に洋画を学び
  始めた頃、お手本になる絵を前に忠実にこれを移す作業は臨画といった。その道の
  大家の絵をお手本に絵を描く。そして描く手順・技法などを自然に会得する。職人の
  世界と同じである。臨画を続けるうちの何となく会得するのである。「摸写」は確かに
  行為としてはその通りであるが、コピーという言葉を思い浮かべると抵抗感が起きる。
  先人に学ぶという姿勢が感じられない。そこで私は未だに臨画という。書道にも臨書
  という言葉がある。小さい頃の習字はまさに臨書の連続であった。独自の書法など
  はその上にたてられたのである。

  というわけで、東恵美さんの絵を臨画したのであるが、この画家の画風はかなり奔
 放である。あまり細部に捉われない。雰囲気を捉えて一気に仕上げたのではないだ
 ろうか。
  カジュアルというかアウトドアスタイルの姿の若い女性の、知的ではあるがちょっと
 小生意気な感じの姿が巧みにとらえていると思う。
  臨画とはいうものの、手足の配置など構図はともかく、絵の印象を決定づける顔の
 表現となると全くお手上げ状態になる。目は口ほどにものを言う例え通り、最後に丁
 寧に手がけるのであるが、お手本通りに仕上げるのはなかなか難しい。
  それに下半身のボリュームに比べ、顔が少々小さいのではないかというのは途中
 で気が付いたこと。後の祭り。また挑戦します。

                                       (以上この項終わり)


にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 川口俊和の『コーヒーが冷め... | トップ | 日本橋川・神田川クルーズに参加 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

水彩画」カテゴリの最新記事