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Grey Gardensの登場人物達 その3 - ジョージ・「グールド」・ストロング -

2009-06-07 05:40:10 | Michael 09 Grey Gardens
ミュージカル「Grey Gardens」の登場人物、最後を飾るのは、Michael君(マイケル・グルーバー)が演じたジョージ・「グールド」・ストロングです。実際の彼は、ミュージカルの中のキャラクターとはだいぶ違う人物だったようです。(写真は、本物のグールドです。)

ジョージ・「グールド」・ストロングは、ブギウギの作曲者として、また、1973年のドキュメンタリー映画「Grey Gardens」及び同名のミュージカルの主人公ビッグ・イーディの伴奏者としてもっともよく知られています。

グールドは、1910年1月21日にイーストハンプトンで生まれました。彼の父は、貸し馬車(馬)屋を営んでおり、その他にも鍛冶屋や不動産業、保険の営業等もやっていました。ストロング家の大きな厩舎の2階は、地元コミュニティのダンス場として、また高校のバスケットボールコートとして使用されていたそうです。

シラキュース大学に2年間通った後、ラトガーズ大学に移った彼でしたが、結局は大学を中退してしまい、その後、ニューヨークのNBC(the National Broadcasting Company)に就職しました。ニューヨークでは、同性のルームメイトとアパートをシェアして暮らしていました。ニューヨークで、文筆活動に精を出していたグールドは、休暇をイーストハンプトンで過ごしたそうです。

ピアニストとしても優れた才能を持っていた彼は、キャバレーに出演していたこともあり、一時期パリに住んでいたことがあるようです。またニューヨークで、短期間ながら自分のラジオ番組を持っていたこともあるそうです。

グールドとビッグ・イーディは、1930年代後半に知り合いました。程なく2人の交際が始まり、彼らは、ニューヨークのアパートを密かに借りて一緒に住んでいました。彼女の夫のフェランは、この2人の交際に気づいており、グールドを嫌っていたそうです。グールドとビッグ・イーディは「ソールメイト」と呼ばれていましたが、2人の関係はプラトニックなものだったようです。グールドは、80以上もの曲を書いて、イーディに捧げたそうです。

ミュージカル「Grey Gardens」の中には、「グールドが自殺した」という歌詞が登場するナンバーがありますが、実際の彼は、3週間の入院の後、1963年4月3日、サザンプトン病院で病死しました。生涯独身を通し、享年53歳でした。グールドは、出血性の潰瘍を患っていたのですが、クリスチャン・サイエンティスト(近代医学に頼らす、祈りによるヒーリングパワーで病を癒そうとする宗教団体)の一員だったため、治療に必要な輸血を受けることを拒絶しました。もし輸血していたら、彼は死なずに済んだだろうと言われています。彼の葬儀は、イーストハンプトンにあった自宅で営まれ、その後、同地のCedar Lawn Cemeteryに埋葬されました。

ドリュー・バリモアとジェシカ・ラングがイーディとイーディスを演じた、HBO製作の映画「Grey Gardens (2009)」の中でグールドを演じたマルコム・ゲッツは、作中、ダイヤモンドの指輪をつけていたのですが、これは、実際にグールドが身につけていたもので、ビッグ・イーディから贈られた指輪だったのだそうです。


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