M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

St. PaulのMichael君 Grey Gardens 観劇記 その4

2009-05-29 12:07:52 | Michael 09 Grey Gardens
観劇記、その4です。(写真は、セントポールの町にある大聖堂です。)

翌5月3日の朝、町を観光しようと早起きしたナズは、この日は2時からマチネを見るため、昼頃には戻ってきたかったので、ハウスキーピングの人に部屋の掃除を11時半までに終わらせてくれるようにお願いしてから、ホテルのロビーに降りました。日曜日は、デパートも、ショッピング街も営業時間が短く、開店するのが昼くらいで夕方には閉まってしまうので、ホテルのコンシェルジェに、どこか朝から開いているところがないか尋ねたところ、町のはずれの方でファーマーズ・マーケットが開かれており、地元の農家の方が花や野菜、蜂蜜、蜂蜜から作った石けんなどを売りに来ていて、食べ物の屋台もあって楽しいと教えてくれたので、そこに行ってみることにしました。

朝のさわやかな空気の中、町を散策するのはとても気持ちがよく、マーケットはけっこうホテルから離れていたんですが、散歩を楽しみながら行くことが出来ました。
そこは、トラック等の大きな車用の駐車場のような感じで、かなり広いスペースのあちこちに農家の方が自分のトラックをとめて、いろいろな物を売っていました。一番多いのは鉢植えと切り花で、蜂蜜、ろうそく、石けん等があり、まだ朝の9時過ぎだったんですが、地元の方達がけっこう大勢買い物にいらしていました。ナズは、ハーブと蜂蜜だけで作った肌に優しい石けんの香りが気に入って、お友達のお土産に・・・といくつか購入しました。
またホットドッグやベーグルサンド、クッキー、コーヒー、レモネード等、いろんな食べ物・飲み物を売る屋台もあって、ナズも、ミルクティを買って、そばに置かれたテーブルのところに腰掛けて、一休みしました。

10時近くなって、マーケットを後にしたナズは、ぶらぶらと町の中心部へと戻り始めたんですが、どちらかと言えばビジネス街なセントポールの中心部、日曜日は、本当にお店が開いていませんでした。
途中、ホテルの前の広場で、人気漫画「Peanut」のキャラクターの像(作者がミネアポリス生まれでセントポール育ちなんだそうです。)をカメラに収め、そこからさらに歩いて、ミシシッピー川の方まで行ってみました。この川の向こうが、ミネアポリスの町です。Twin Citiesと呼ばれているこの2つの町、観光客向けの施設は、ミネアポリスのほうが多いようでした。

ぶらぶらしているうちに11時半を回ったので、ホテルの部屋に戻ったナズ、買ってあったクッキーで昼食を済ませ、身支度を整えて、1時半頃、劇場へと向かいました。
この日は、最前列のほぼ中央の席でした。前日の4列目も、十分、前のほうで、見やすかったんですが、最前列の中央は、本当にステージが近く、でも、ステージと客席の間が2メートルくらい空いているので前過ぎることもなく、出演者の表情がよく見えて最高でした!

メインホールでやっている「リーガリー・ブロンド」の方は、けっこう若い観客も多い感じだったんですが、「Grey Gardens」は、年配の観客が多く、また大都会ではない小さな町なので、観客同士が知り合いばかり・・・という実にアットホームな雰囲気で、いい感じでした(笑)。

やがて開演時間になり、昨晩と同様、「Grey Gardens」が始まりました。前日のショーと比べると、この日のマチネのほうがずっといい出来でした。
前日のショーでは、イーディスとイーディを演じている3人の女優さん達がやや早口でせりふをしゃべっており、互いにやり取りをするシーンでは、相手のせりふの後、十分に間をおかずに自分のせりふを言ってしまうので、全体的にせわしない雰囲気になって、登場人物の心理描写等が観客に伝わりにくい感じになってしまっていました。
それが、このショーでは、せりふの速度も、相手とのせりふの間もとてもよく、それぞれのナンバーもとても盛り上がって、すごく面白かったです。特に、ラストのクライマックスでは、それぞれに年老いた母娘の互いに対する複雑な思いが見事に表現されていて、とても感動的でした~!

カーテンコールで大声援を送った後、楽屋口で待っていると、Michael君が出てきました~♪

「やあ、ナズ!」

ハグの後、ナズが、「昨日もよかったけど、今日のほうがもっとよかった」と言うと、

「どこがどんな風に?」

と、真剣な表情でMichael君が聞き返してきました。女優さん達のせりふの速度やタイミングが昨日よりよかったと伝えると、Michael君は

「なるほど。君の言う通りだね。」

と答え、深くうなづいていました。ちょうど通りかかったバンドのコンダクターの方に、Michael君がナズを紹介してくれ、その方にお願いして写真を撮っていただきました。

「ところで、明日なんだけど、ショーもないし、できれば君と一緒にどこかに行きたいと思ってたんだけど、急にリハーサルが入ってしまったんだよ・・・。」

と、残念そうに言うMichael君。

「気にしないで、Michael! そりゃ、あなたと一緒にどこか行けたら最高だけど、あなたの都合が何よりも大切なんだから。明日は、1人で町を見て回るから、大丈夫よ。」

「うん、ありがとう、ナズ。楽しい1日を過ごしてね。8月に東京で会おうね!」

「8月にね!楽しみにしてる♪」


Michael君とお別れした後、ホテルに戻ったナズは、コンシェルジェの人に、「明日、ショッピングに行きたいんだけど、どこかいい場所は?」とたずねました。「ちょっと離れたところにモール・オブ・アメリカという全米一大きなモールがありますが、セントポールにもグランド・アベニューと呼ばれている通りがあって、お店やレストランがたくさん並んでいて、評判がいいですよ。」と教えてくれました。モール・オブ・アメリカは、敷地内に遊園地から水族館、シネコンも入った超巨大モールで、面白そうだとは思ったんですが、地元のお店とかで店員さんとおしゃべりしながら買い物するのが好きなナズ、グランド・アベニューに行ってみることにしました。早いお店は9時から、他のお店も10時にはだいたい開くとのことだったので、9時半に車の手配をお願いし、ついでに5日の日に空港へ向かう車の手配もお願いしておきました。

翌朝、9時半にホテルの玄関に行くと、待っていたのはタクシーではなくて、タウンカーでした。ホテルの車で、宿泊客を町の中の行きたいところに無料で送ってくれるんです! 若いベルボーイの人が運転してくれてました。途中、立派な大聖堂の横を通ったので、「これが有名な大聖堂ね?」と聞くと、「外も立派なんですが、中がとても美しいので、もし時間があったら、ぜひ立ち寄ってみて下さい」と教えてくれました。
グランド・アベニューの一番お店が多いところで降ろしてくれたベルボーイさんがホテルのカードを渡してくれ、「迎えが必要な場合は、お電話下さい」と言ってくれました。お礼を言ってチップを渡したナズは、さっそく通りを散策しました。
コンシェルジェの人がグランド・アベニューのガイドブックの小冊子をくれたので、それを見ながらあちこち見て歩き、アイルランドの雑貨やアクセサリーを売っている店や地元のいろいろなものを売っている雑貨屋さん、自然食のお店等で買い物をしました。どのお店の店員さんも、皆さん、親切で感じがよく、いろいろ楽しくおしゃべりが出来たので、ここに来てみて、よかったな~と思いました。

カフェで昼食を食べた後、来る途中に通った道路が高級住宅地らしく、道の両側に凝った造りの立派な屋敷がずっと並んでいたので、それをじっくり眺めたくて、ぶらぶら歩いて帰ることにしました。
1軒1軒、とても個性的で、建物はみんな3階建てくらいあって、お屋敷と呼ぶのがふさわしい感じでした。空き家になってしまっているところもけっこうあるようでしたが、人が住んでいる屋敷は、お庭もきちんと手入れされていて、中世のお城みたいなものから、コテージ風、レンガ造りのもの等いろいろあって、本当にステキでした。

だいぶ歩いてちょっと疲れたな~と思った頃、行く手に大聖堂が見えてきました。荘厳な感じで、とても立派でした。
中に入ると、ステンドグラスがたくさんあり、聖母マリアやさまざまな聖人や天使の像が置かれ、3000人も座れるというアメリカで4番目に大きな内陣はとても広くて、天井の装飾も素晴らしくて、実に厳かな雰囲気でした。特に聖母マリアの像は、慈愛に満ちた表情がとても美しく、ナズはクリスチャンではないんですが、思わずひざまづいて、カソリックであるMichael君のためにお祈りしちゃいました・・・。

大聖堂を出た後、また一歩きして4時過ぎにホテルに戻ったナズ、一休みした後、翌日の出発に備えて荷造りをしました。今回は滞在が短いため、あまり衣類を持ってきていなかったこともあり、比較的簡単に荷造りが出来ました。帰りの便が午後3時過ぎなので、早起きする必要もなかったんですが、12時前にはベッドに入りました。でも、滞在が短すぎて、まだ時差ぼけが残っていたようで、午前2時過ぎに目が覚めてしまい、その後はほとんど眠れずに朝になってしまいました。
寝不足のぼけた頭のまま、10時半ごろチェックアウトを済ませ、空港へと向かいました。空港でチェックインを済ますと、けっこういろいろお店があったので、しばらくぶらぶらして過ごしました。

ナズが乗る便は、到着が遅れたそうで、搭乗開始も30分ほど遅れて始まりました。今回はノースウェストだったんですが、エコノミークラスはアルコール類が全て有料でした。また食事のボリュームもかなり少なく、食器も、メインディッシュが入った容器はコンビニで売っているお弁当の容器よりもちゃちい使い捨てで、ナイフやフォークもちゃちいプラスチックの使い捨てのものでした。座席のヘッドレストの部分には、マジックテープで布のカバーが取り付けられるようになっているんですが、その布カバーも廃止してしまったようで、なくなっていました。

予定より遅れて成田に到着すると、待っていたのは、機内検疫でした~。 問診表は、飛行中に機内で配られ、すでに記入は終えていました。着陸後、20分ほど待っていると、重装備の検疫官達がぞろぞろと入ってきて、1人がカメラで乗客を撮影して熱がある人がいないか調べ、残りの人達が乗客から問診表を集めました。医師はいないようで、特にのどの赤みをチェックしたり等はしていないようでした。30分ほどで検疫が終わり、ようやく飛行機から降りることが出来ました~。

さて、St. Paulの「Grey Gardens」観劇記、いかがでしたでしょうか? 最後まで読んで下さって、ありがとうございました~。 滞在期間が短かったのと上演回数の関係で、たった2回しか見られなかったんですが、Michael君とちゃんと会えておしゃべりも出来て、楽しい旅でした。
次は、8月の「コーラスライン」来日公演! 今度は、Michael君が日本に来てくれます~~♪ 彼のザックは、最高なので、本当に楽しみです!

東京公演は、渋谷の文化村にあるオーチャードホールで、8月12日から30日まで行われます。公演の詳細・チケット購入は、こちらからどうぞ。
また兵庫公演は、西宮市高松町にある兵庫県立芸術文化センターで、9月2日から6日まで行われます。 詳細とチケット購入は、こちらからどうぞ。 どちらの公演も、すでにチケットの販売は始まっています。

Michael君のファンの方は、ぜひこの機会に、お見逃しのないよう~!



最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tama)
2009-05-30 22:45:21
ナズさん♪

観劇記、全部読ませていただきましたぁ~
今回の舞台は女優さんたちがメインの舞台なんですね。
でも、ナズさんの的確な感想にMichael君が耳を傾けている姿が想像できました
自分の舞台に対して真剣に取り組んでいるMichael君ならではですね
8月はMichael君が日本にナズさんがMichael君を案内する姿が目に浮かびます!また写真をいっぱい撮って見せてくださいね~
返信する
読んで下さってありがとうございます~♪ (ナズ)
2009-05-31 00:25:28
>tamaさん♪

読んで下さって、またコメントも書いて下さって、ありがとうです~♪

ナズが、いつも同じ作品を何回も続けて見るので、Michael君に感想を尋ねられることがけっこうあります。
そういう時の彼は、普段の優しくてにこやかな表情とはまったく違って、ほんとに真剣なまなざしで耳を傾けてくれます。

今、8月の来日に向けて、いろんな情報をMichael君にメールしてあげてます。思うように自由時間が取れなさそうなので、限られた時間の中で、なるべくMichael君の希望を叶えてあげられるように、ガイド役、頑張ります~!
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。