M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

「Fiddler on the Roof」って、どんなミュージカル?

2013-08-22 00:02:28 | Musical あらすじ
今年(2013)の9月27日から、ミネソタ州チャンハッセンにあるChanhassen Dinner Theatresのメインステージで上演される「Fiddler on the Roof」。Michael君(マイケル・グルーバー)も出演するのですが、どんなミュージカルなのでしょう?(写真は、劇場のサイトで使っているロゴです。)

「Fiddler on the Roof (屋根の上のヴァイオリン弾き)」は、ショーレム・アレイヘムの短篇『牛乳屋テヴィエ(原題:Tevye and his Daughters (もしくは Tevye the Milkman and Other Tales)』を原作として、1964年にアメリカで作られたミュージカル(作曲:Jerry Bock、作詞:Sheldon Harnick、脚本:Joseph Stein)で、1905年の帝政ロシアを舞台に、そこで暮らすユダヤ教徒達の生活を描いています。

Broadwayでは、最初のオリジナル版を含めて5回上演されており、オリジナル版は、1964年9月22日から1972年7月2日まで、全公演回数が3,242回(プレビュー:7回)、インペリアル劇場で開幕し、マジェスティック劇場に移り、ブロードウェイ劇場で閉幕しました。
この3,242回という上演回数は、当時のBroadwayのロングラン記録となり、この記録は、10年後に「Grease」に塗り替えられました。(2013年8月現在、「Fiddler on the Roof」の記録は、歴代15位になっています。トップは、現在も上演中の「The Phantom of the Opera」の10,615回です。)
1965年のTony賞では、作品賞を含む10部門でノミネートされ、そのうちの9部門で受賞を果たしました。また閉幕した1972年のTony賞では、ロングラン記録を打ち立てた作品として、特別賞を受賞しました。詳細は、IBDBのサイトからご覧いただけます。
またウェストエンドでは、1967年2月16日から2,030回に渡って、ハー・マジェスティズ劇場で初上演されました。この時、テヴィエを演じたトポル氏は、1971年に映画化された際にも、テヴィエを演じました。この映画版は、ノーマン・ジュイソン監督、ジョン・ウィリアムズ編曲で制作され、アカデミー賞で3部門を受賞しました。

日本でも、1967年9月6日に東京の帝国劇場で初演が行われ、今は亡き森繁久彌さんがテヴィエを演じました。1986年までは、900回に渡って森繁さんが演じ続けたテヴィエですが、その後は、上條恒彦さん、西田敏行さん、市村正親さん等が演じています。


あらすじは、以下の通りです。(見たことのない方のために、結末は明かさないでおきますね。)

主人公は、アナテフカ(Anatevka)の町で、牛乳屋を営むテヴィエ。5人の娘を持つ彼は、ユダヤ教徒としての戒律と伝統を重んじ、慎ましく暮らしていましたが、彼らの生活は、まるで屋根の上のヴァイオリン弾きのように不安定でした。
ある日、安息日の食事の支度をしていると、長女のツァイテルに、金持ちで肉屋を営む男やもめのラザールとの結婚話が持ち込まれました。しかし、ツァイテルは、幼なじみで仕立屋をしているモーテルとの結婚を夢見ていました。

「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人迫害と追放が激しさを増す中、馬が足を痛めてしまったために、テヴィエは、自分で荷車を引きながら牛乳を配達していました。友人と立ち話しているテヴィエに、「何もしないで立ち話とは、何たることだ!」と説教をしてきたパーチックという男を、テヴィエは夕食に招待します。部屋まで貸すことにしたテヴィエ、パーチックに、下の娘2人の家庭教師を頼むのでした。
妻のゴールデは、夫のテヴィエと肉屋のラザールの仲が悪いことを知っていたので、ラザールがツァイテルにプロポーズしていることは言わずに、食事のあと、彼に会うように夫に頼みます。ツァイテルは、モーテルがプロポーズしてくれる前にマッチメーカーが自分の相手を見つけてしまうのではないかと気が気ではないのですが、マッチメーカーが結婚の世話をするのは伝統だし、テヴィエの癇癪を恐れているモーテルは、貧しい自分がツァイテルをもらうためには、お金を貯めてミシンを買って、生活のめどが立ってから・・・とプロポーズをしてくれません。

食事の後、別の用件だろうと思ってラザールに会いに行ったテヴィエ、ラザールの本心を聞き、金持ちの肉屋に嫁げるならそれ以上のことはないと、娘と彼の結婚に賛成します。
帰り道、町のユダヤ教徒達を管轄している巡査部長と出会ったテヴィエは、彼から、「数週間のうちに、『ちょっとした非公式なデモンストレーション』があるから」と警告されます。ユダヤ教徒達に好意的な彼も、ユダヤ教徒への暴力を防げる程の権力はないのでした。

一方、テヴィエの次女のホーデルと妹達の勉強を見ているパーチックとの間にも、恋が芽生え始めていました。
そんなこととは知らないテヴィエは、ツァイテルとラザールの結婚を認めたと発表しました。妻は大喜びでしたが、ショックを受けたツァイテルは、無理強いしないで欲しいと父に訴えます。そこにモーテルがやってきて、ツァイテルと自分が結婚の約束をしており、決して彼女を飢えさせたりしないとテヴィエに誓いました。伝統を無視した彼らに怒りを感じながらも、気の弱いモーテルの訴えに感動したテヴィエは、2人の結婚を許してやるのでした。
大喜びのゴールデにどううち明けるか思案したテヴィエ、一計を案じ、夜中に、悪夢を見たと妻に言い、夢の中で、彼女の祖母がラザールとではなくモーテルとの結婚なら祝福すると言い、またラザールの死んだ前妻が、ツァイテルが彼女の夫と結婚したら祟りがあると言ったと話します。恐れおののいたゴールデは、モーテルとの結婚に賛成しました。

三女のチャバは、街からの帰り道、ロシア人の若者達に絡まれてしまいますが、フョートカというロシア人青年が助けてくれ、2人の間にも恋が芽生えるのでした。

ツァイテルとモーテルの結婚式の日、パーチックは、ホーデルと踊ろうとして、男性と女性に別れている伝統を破ってしまいます。
パーティの最中、ロシア人達が町へとやってきました。巡査部長が警告していたデモンストレーションでした。パーティは中断され、贈り物も壊され、抵抗したパーチックは怪我を負います。めちゃくちゃにされた町を横目に、テヴィエは、家族と共に片づけを始めるのでした。

ますますユダヤ人排斥の運動が激しくなる中、パーチックは、キエフに戻って革命運動に参加しようと考えており、ホーデルは、愛する彼と行動を共にしようとしていました。またチャバは、民族の壁を越えて、フョートカとの愛を育んでいました。
ユダヤ教の戒律と伝統を守って静かに暮らしたいテヴィエに、時代の波が押し寄せてきます。彼と、彼の愛する家族に、この先、どのような試練が待っているのでしょうか・・・


上演時間が3時間にも及ぶ大作で、先日キャストが発表されたCDTのプロダクションも、きっと素晴らしい作品に仕上がることでしょう。 劇場のサイトは、こちらからご覧いただけます。また、このブログのキャスト発表の記事は、こちらからご覧下さい。

8/18の国歌斉唱

2013-08-19 12:01:03 | Michael 13 Joseph
8月18日(日)、Michael君(マイケル・グルーバー)達、Josephのキャストが、ターゲットフィールド(ミネソタ・ツインズのホームスタジアム)で、国歌を斉唱しました。(写真は、劇場のFacebookで紹介していた出発前の楽屋で撮影したものだそうです。)

Michael君は、最前列、向かって右から2人目です。右端はトニーさん、Michael君の左隣は兄弟の妻の1人を演じているエミリー(マディガン)さん、左端はアダム君です。2列目の向かって右端は、日系のウェス・モウリ君、隣の金髪の女性が兄弟の1人の妻役のローラさん、左端は、兄弟の1人を演じてるフランクさん。最後列の右端はポティファ-夫人役のジャネットさん、右から2人目はアッシャー役のブライアンさん、その左隣はベンジャミン役のタイラーさん、そして左端は兄弟の1人とベイカーを演じているダンさんです。
斉唱そのものがどんな様子だったのかとか、その写真等は、見つけられなかったのですが、各自のFBで、「楽しかった」と書いたり、球場でくつろいでいる写真をアップしたりしているのを見ましたので、何事もなく、無事、終わったようですね♪ よかった、よかった♪

ナズがチャンハッセンを発った後、ブライアンさんは、ジャレッドさんがお休みしたショーでジョゼフを演じたようです。またベンジャミン役のタイラーさんとジェイコブ役のトッドさんが別のお仕事でショーを離れた回では、背の高いダンさんがジェイコブ役、普段はスウィングで決まった役を演じていないアダム君とウェス君が、それぞれベンジャミンと兄弟の1人のルービンを演じたそうです。

劇場のFacebookのページは、こちらからどうぞ。

CDTの「Fiddler on the Roof」のキャスト発表!

2013-08-16 00:02:22 | Michael 13 Joseph
Michael君(マイケル・グルーバー)が出演するCDTの「屋根の上のヴァイオリン弾き」のキャストが、BroadwayWorld.comで発表されました。原文は、こちらからどうぞ。(写真は、BroadwayWorld.comの記事でも使われているポスターです。)

Chanhassen Dinner Theatresでは、1993年に劇場の25周年を記念して、メインステージで「Fiddler on the Roof」を上演しました。そして、20年後の今年(2013)、45周年を記念して、もっとも多くの再演リクエストが寄せられたこの作品を、メインステージで再演することとなりました。上演期間は、2013年9月27日から2014年1月25日までです。

キャストは、以下の通りです。名前の後ろのカッコ内は、Josephでの役名です。

テヴィエ:キース・ライスさん(ファラオ)
ゴールデ:ミッシェル・バーバーさん
ツァイテル:セレナ・ブルックさん
ホーデル:ルザンヌ・ヘイワードさん(アッシャーの妻)
チャバ:キャロライン・イナビクラーさん
イェンテ:ナンシー・マービーさん
ラザール:デビッド・アンソニー・ブリンクリーさん
モーテル:ザッカリー・シェーファーさん
パーチック:ジャレッド・オクスボローさん(ジョゼフ)
フョートカ:タイラー・マイケルズさん(ベンジャミン)
フィドラー:モリー・スー・マクドナルドさん

アンサンブルとして、Michael君(ナフタリ)、トニーさん(シメオン)をはじめ、アダム君(スウィング)、ジャネットさん(ポティファ夫人)、マークさん(ガド)、ショーンさん(ダン)、エミリーさん(ルーベンの妻)等が出演します。

あのひょうきんでノリノリのファラオを演じていたキースさんが、テヴィエを演じるんですね~!イメージのまったく違う役で、どんなテヴィエになるのか、楽しみですよね。
劇場のサイトは、こちらからご覧いただけます。



「Fiddler on the Roof」がどんな作品なのかは、後日ご紹介させていただきますね~。

7/29に開催されたトニーさん計画のチャリティイベント

2013-08-13 12:59:59 | Michael 13 Joseph
7/29(月)に、CDTで開かれた、トニーさんが計画を立てたチャリティ・イベントの詳細が、BroadwayWorld.comで紹介されていました。原文は、こちらからどうぞ。(写真は、その記事に使われているイベントのポスターです。)

カール・リーさんは、the Hennepin Theatre Trustのマーケティングと制作の責任者であり、奥様のリンダさんは、Broadwayでも活躍した女優さんで、10代の2人のお嬢さんの両親でもあるお2人は、ミネアポリス/セントポールのツインシティエリアの演劇界で活動する人達にとって、なくてはならない大切な友人です。

カールさんは、長年、健康問題を抱えておられたのですが、最近、体調が思わしくなく、先の見えない治療が続くことで、ご本人にもご家族にも、金銭面、また精神的な面でも大きな負担がかかっていました。
これを知ったツインシティの演劇界の仲間達が、トニーさん(Tony Vierling)を中心として、ご家族を助けるためのチャリティイベントを企画したのです。

ナズがチャンハッセンに行っていた頃、ちょうどトニーさんは、イベントの宣伝のためにあちらこちらに連絡を取ってがんばっている最中でした。
会場は、Chanhassen Dinner Theatresのファイアーサイド劇場、7/29の午後7時30分から行われ、ショーの前には、午後6時から7時20分まで寄金のためのオークションも開催されました。
出演者は、Michael君(マイケル・グルーバー)をはじめ、Josephにも出演しているJodi Carmeliさん(ナレーター)、Janet Hayes Trowさん(ポティファー夫人)、Jared Oxboroughさん(ジョゼフ)、またJesusに出演していたBen Bakkenさん(ジーザス)、Michelle Carterさん(マグダラのマリア)等々、大勢の優れたパフォーマーの皆さんで、素晴らしいイベントだったそうです。

ご家族は、引き続き、善意の援助を求めておられ、ネットを通じて一般からも寄付を行うことが出来ます。ご興味をお持ちいただけた方は、こちらのページから詳細をご覧いただけます。(寄付をなさりたい場合は、YouCaring.comへの登録〔無料〕が必要ですので、右上の「Register」をクリックして下さい。)

カールさんとご家族が、安心して治療を受けられるように、またカールさんの容態が回復に向かわれるように、心よりお祈り申し上げます。


Josephのキャストが、国歌斉唱!

2013-08-09 12:01:30 | Michael 13 Joseph
8月18日(日)、ターゲットフィールド(ミネソタ・ツインズのホームスタジアム)で、Michael君(マイケル・グルーバー)達、Josephのキャストが国歌を斉唱するそうです。(写真は、劇場のFacebookで使っていたロゴです。)

この話は、チャンハッセンにいた間に、トニーさんから聞いていたんですが、8月18日の日曜日、午後1時10分開始のシカゴ・ホワイトソックス戦で、Josephのキャストが、試合前の国歌斉唱を行うのだそうです。

ターゲットフィールドは、2010年にミネアポリスのダウンタウンに完成した新しい球場で、39,504人を収容出来ます。ここを本拠地とするミネソタ・ツインズは、MLBのアメリカンリーグ中地区に所属しており、前身は、1901年のアメリカンリーグ創設当時に発足したワシントン・セネターズというチームで、1961年にミネアポリスに移った際に、ミネアポリス/セントポールのツインシティに因んで、現在のチーム名になりました。選手達の使用する帽子やヘルメットに書かれている「TC」は、Twin Citiesの頭文字だそうです。ミネソタ・ツインズのサイトは、こちらからどうぞ。
2009年までは、寒さ対策のためにドーム球場として作られたメトロドームを本拠地としていましたが、老朽化のため、2010年に現在のターゲットフィールドに居を移しました。

トニーさんは、ターゲットフィールドで国歌斉唱するのは、これが初めてだそうですが、今までにも何度か斉唱したことがあるそうで、とても緊張するけれど、素晴らしい体験だと言っていました。

当日、実際に球場に行かれたり、あるいはテレビ等でこのゲームをご覧になったりする機会があって、国歌斉唱をご覧になることが出来ましたら、どんな様子だったか、感想をお聞かせいただければ、大変嬉しいです~!よろしくお願いします。

Joseph at CDT 観劇記 その5

2013-08-05 12:22:51 | Michael 13 Joseph
観劇記その5です。今回が最終回になります。(写真は、キャストのサインが入ったポスターです。初日の晩にもらいました♪)

この朝も、目覚まし時計より早く目覚めたナズ、元気に朝御飯へと向かいました。もちろんワッフルは必須です♪ 部屋に戻り、TVを見ながら、荷造りの続きをしました。10時半頃、部屋の電話が鳴りました。Michael君でした。
「やあ、ナズ。リハーサルなんだけど、今日は、やらないことになってしまってね。ごめんよ。でも、代わりに、ミネアポリスのダウンタウンに連れて行くよ。美味しいロブスターロールが名物のレストランがあるから、そこでランチを食べよう!」
「ロブスター、大好き♪」
「よかった!じゃ、12時半に迎えに行くから、ロビーに下りていてね。」
ワクワクしながら荷造りを済ませ、身支度をして、少し早めにロビーに下りて、翌日の空港までのタクシーの手配をフロントでお願いしました。

12時半を少し回った頃、トニーさんがロビーに現れました。
「やあ、ナズ!」
早速、Michael君運転の車でミネアポリスへと向かいました。
「午前中は、何をしてたの?」
「TVを見ながら荷造り~!明日、帰国だから。」
「ナズが来て、空港に迎えに行ったのがつい昨日のことのようなのに、もう帰国か!早かったな~!」
「今回、滞在が短かったから。」
「明日は、ショーが2回あるんで、空港まで送ってあげられなくて、ごめんね。」
「大丈夫。迎えに来てもらえただけで、ホントに助かったから、気にしないで。もうタクシーも手配したし。」
等と話すうちに、ミネアポリスに着きました。

ミネアポリスは、小麦粉産業が盛んな街として有名で倉庫がたくさんあるのですが、最近では以前ほどには生産されなくなって、倉庫が余っているのだそうです。その余った倉庫を改造して、アパートにしたり、レストランにしたりして再利用しているそうで、以前の倉庫街がモダンなたたずまいに姿を変えつつあるとのことでした。
この日、連れて行ってもらったレストラン「Smack Shack」も、そんなレストランの一つで、以前はトラックで販売していたのが、今では倉庫の造りをそのまま生かしたレストランとして営業しており、ロブスターサラダのサンドイッチが美味しくて評判のお店だそうです。
帰国してから検索したんですが、お店の詳細は、こちらからご覧いただけます。
ロブスターサラダを食パンで挟んだコールドサンドが、ロブスターロールと呼ばれるもので、チップスがついていますが、これをコールスローサラダに変えることも出来ます。他にも、温かく調理したロブスターをホットドックロールに挟んだものもあり、トニーさんとナズは、冷たい方をコールスローサラダで、Michael君は温かい方をチップスでオーダーしました。
テーブルには、赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが掛けてあるのですが、その上に、テーブルと同じ大きさの大きな白い紙が乗せてあって、お客様が食事を終えると、その紙を交換するんです。
またテーブルには、タバスコ、もう1種類のホットソース、ビネガー、パウダーのスパイス等が置いてあって、お好みで使うことができるようになっていました。
そんなに待たないうちにお料理が出てきて、早速頬張ってみると、その美味しいこと♪ ロブスターサラダもコールスローサラダも、味付けが控えめで、量も手頃なので、すごく美味しくいただきました。辛いものが大好きなナズが、全てのスパイスを次から次に自分のサンドイッチにかけて試しているのをみて、トニーさんが
「ナズは、チャレンジャーだな~!」
と、びっくりしていましたよ(笑)どれも美味しかったんですが、酸味と辛みの両方が味わえるので、タバスコが、一番美味しく感じました。

食事のあとは、Michael君達が「ローマの休日」に出演したガスリー劇場に連れて行ってもらいました。ここは、地球の歩き方などでも紹介されている劇場で、名作だけでなく実験的な作品も上演することで知られています。黒いモダンなデザインの外観が特徴で、ミシシッピー川のほうに、橋のように突きだしている展望デッキは、その先に、目には見えない透明な橋が続いているという意味なのでしょうか、「Endless Bridge」と呼ばれています。
建物の中には、複数の劇場があり、普通は、関係者以外は、ボックスオフィスの辺りか、ショーを上演している時に劇場の部分にしか立ち入れないのですが、こちらでは、まるで博物館か何かのような感じで、自由に中に入って見学をしていいようになっています。
建物内の壁のあちこちには過去に上演された作品の写真が大きく引き伸ばされて、壁画のように描かれていました。
シアターショップをのぞき、少し買い物をした後、Endless Bridgeに行って、ミシシッピー川を眺めながら、のんびりとおしゃべりを楽しみました。
下の写真は、近くの公園から撮ったガスリー劇場です。手前に立っているのは、本邦初公開のナズで~す(笑)撮影者は、Michael君です。



また、下の写真は、Endless Bridgeから撮ったミシシッピー川です。いい眺めですよね♪



3時を回った頃、再びMichael君の車でホテルへと送ってもらいました。
「今夜が最後だね。」
「そうなの!もっとたくさん見たい!いっぱい叫ぶからね~。」
「楽しみにしてるよ(笑)じゃ、またショーの後で!」

もう荷作りもほとんど終わっていたので、シャワーを浴びて、少しくつろいでから、劇場へと向かいました。
ロビーには、いつものようにジェイさんがいました。
「今夜が最後なの。明日、帰国なんです。」
「それは、残念だ!君が来てくれて、本当に嬉しかったよ。また戻ってきてくれるよね?」
「もちろん!もう永久にここにいたいくらい!」
Facebookでお友達になることを約束しました。

この晩の席は、再び、舞台に向かって右側の端の130番。6人掛けに1人だけです。チケット代に含まれているメニューからラザニアを注文し、食事が来るのを待っていると、ジェイさんが、ナズのテーブルに挨拶に来てくれました。またひとしきりおしゃべりをして、お別れのハグを交わしました。
ショーが始まる前にボックスオフィスのほうに行ってみると、係りの人がナズを見て、
「今日は、あなた以外にも、日本からのお客様がいるのよ。どのテーブルだったか、忘れてしまったんだけど」
と、教えてくれました。
へぇ~!日本人のお客さん!ミネアポリスやセントポールはともかく、チャンハッセンは、本当に小さな町なので、日本からの観光客が来ることって、滅多にないと思うんですが、あるいは、アメリカに住んでいらっしゃる方なのでしょうか。
ナズが、ブログでCDTのことを紹介していることを話すと、
「じゃあ、もしかしたら、あなたのブログを見て来てくれたのかもね!将来、もっと日本からのお客さんが増えたら、あなたに感謝しなくっちゃ♪」
と、係りの人が言ってくれました。
テーブルがわからないので、とうとうその日本からのお客様のお顔を拝見することはかなわなかったのですが、お食事やショーを楽しんでいただけていたらいいなぁと思います。
ナズのブログにそれほどの影響力があるとは思いませんが、それでも、少しでもCDTの素晴らしさを広めるお手伝いが出来たら、こんな名誉なことはありません。本当にステキな劇場なので、近くに来られる機会がおありでしたら、是非お立ち寄りになってみて下さいね。劇場関係者の優しさとショーの素晴らしさに、心癒されること間違い無しです♪

この晩は、ナズの見る最後のショーだとキャストも知っていたんで、近くを通る時に肩を叩いてくれたり、手を振ってくれたり、中には退場の時にハグしてくれるキャストまでいて、もう大感激!最高の盛り上がりでした~♪
この晩のファラオのターゲットは、最前列中央、最初の晩にナズが座っていたテーブルにいらしたカップルでした。トイレに行かれたりする時にナズのテーブルのそばを通られて、その時に少しおしゃべりをしたんですが、ステキな黒いドレスを着ている女性に、ファラオの熱烈な歌が捧げられ、お2人とも、笑い転げていらっしゃいました♪

ナズは、毎晩、ステージの奥で演奏しているバンドの人達にも、拍手喝采を送っていたので、バンドの人達も、ナズに気づいていらっしゃったようで、3回目のショーくらいから、キャストがステージを下りた後の演奏の時など、ナズが手を振ると、手を振り返して下さっていたんです。この晩も、大歓声を送って、手を振ると、何人かが手を振ってくれました♪

終演後のロビーでは、大勢のキャストとお別れの挨拶が出来ました。ジャレッドさんとも、ちゃんとさよならのハグを交わせました。
パブでキャスト達の飲み会があるようで、ナズも誘われたのですが、Michael君やトニーさんは参加しなくて、ナズが参加しないようなら、ホテルまで車で送ると言ってくれたので、Michael君達とホテルに向かうことにしました。
ホテルでは、2人とも車から降りてきてくれて、お別れのハグをしましたよ。
「はるばる来てくれて、本当にありがとう。気をつけて帰るんだよ。着いたら、忘れずにメールを送ってね。」
「滞在中、本当によくしてくれて、ありがとう!今までで、一番の旅行だった!」

部屋の戻ったナズ、翌日は、午後3時半の飛行機だったので、ホテルを昼前に出ればよく、特にあわてることもなく、のんびりと寝支度をしてベッドに入りました。どうせ早く目が覚めてしまうとは思ったのですが、いちおう出発の日の朝なので、モーニングコールを7時に頼んでおきました。

翌朝、やはりモーニングコールより早く目が覚めたナズ、身支度をして、寝間着などをスーツケースに入れて、朝食へと向かいました。もちろんワッフルは欠かしません(笑)
急がないので、のんびりと食べていたんですが、食べ終わってみると、まだ8時半。タクシーが来るのが11時半なので、3時間もあります。部屋でTVを見るったって、映画を1本見てもまだ余るくらい。散歩好きなナズは、200メートル離れたお気に入りのスーパーまで、朝の散歩をすることにしました。

ナズが来てから、ずっととても暑い日が続いていたのですが、この朝は、前夜に雨が降ったようで、地面がうっすらと塗れていて、空も薄曇りで、涼しくて気持ちのよい朝でした。
まっすぐ行って帰ってきたのでは、30分とかからないので、まずは、スーパーとは反対の方向にあるCDTのほうにぶらぶらと行ってみました。夕方頃には、大勢でにぎわっていた劇場のパブも、もちろん閉店中で、誰もいませんでした。ネオンも消えて、朝の柔らかい日差しの中で見る劇場は、穏やかな感じでした。近代的な造りのガスリー劇場とは正反対の、手作り感のある木造の劇場は、とても味があってステキです。地元のお客様にも出演者にも愛されているこの劇場が、いつまでも続いて欲しいな~と思います。

↓劇場のPUB




↓朝のCDT



通りの反対側に渡ったナズ、スーパーに向かう途中にあるシティセンターコミュニティパークにも寄ってみました。図書館など、チャンハッセンの町の人達のための施設です。芝生で覆われた公園もあり、あちこちにベンチやテーブルが置かれていました。
駐車場もあって、ちょうど土曜日だったので、たぶんファーマーズマーケットのようなものが開かれるようで、野菜や果物をたくさん積んだトラックが数台停まっていて、テントを張ったり、品物を降ろしたりしていました。噴水で足を濡らしたり、芝生の上を歩き回ったりした後、公園を出て、スーパーのほうに向かいました。

途中、ジョギング中の男性と犬を散歩させている男性とすれ違ったんですが、ナズが朝の挨拶をすると、どちらの男性も当たり前のように挨拶を返して下さいました。通りすがりの人同士でも、気持ちよく挨拶を交わせるこのフレンドリーな土地柄!ミネソタって、いいところです~♪
散歩中の男性の連れていたワンちゃんにも、ナズが「ハ~イ♪」と挨拶しながら手を振ったら、その男性の方が吹き出していました(笑)でも、犬好きとしては、ワンちゃんにも挨拶するのは、基本だと思うんだけどな~・・・
スーパーに着いたナズ、時間があるので、普段は欲しい物のある辺りにしか行かないのですが、全ての棚を見て回りました!お土産になりそうな可愛いパスタを見つけたので、それをカゴに入れました。
店の中に厨房もあって、ケーキやクッキー等を店内で作って販売しています。日本では考えられないような鮮やかな色のケーキが並んでいて、面白かったです。

会計を済ませて外に出たのですが、まだ9時半。今度は、道路を横断して、反対側(ホテルのある側)をホテルのほうに戻ることにしました。途中に、広い駐車場の周囲に、ファーストフード店やブティック、スーパーなどが並んでいるショッピングエリアのようなのがあるので、そこにも立ち寄ってみました。パラパラと雨が降ってきたので、 そのエリアにあるスーパーに駆け込みました。
こちらも、かなり大きなスーパーなのですが、もっと庶民派の普通のスーパーなんです。こちらでも、のんびりと店内散策を楽しみ、雑誌とキャラクターの絵がプリントされたバンドエイドを購入しました。
外に出てみると、雨は止んでいたので、もう一カ所のショッピングエリアのほうもぶらぶらして、時計を見ると10時半を回っていたので、ホテルへと戻りました。

朝食エリアからもらってきた紅茶を飲みながら一休みした後、電話でチェックアウトを済ませ、少し早めにロビーに下りました。運良く、タクシーが早めに来てくれたので、空港へと向かいました。途中、ちょっと渋滞したんですが、時間は有り余る程あったので、いらいらすることもなく、ゆとりを持って空港に着くことが出来ました。
空港でチェックインを済ませ、手荷物検査を終えると、3度も利用している空港なので、どの辺りにどんなお店があって何を売っているのか、だいたい把握出来ています(笑)3軒ほど、お気に入りのお店があるので、そこで買い物をし、新しく出来たお店などを眺めた後、搭乗口へと向かいました。

搭乗口の辺りは、2年前は見違える程、きれいになって、2人掛けのテーブルがたくさん並んでいて、どのテーブルにも自由に使ってかまわないipadが置いてあるんです!ゲームも出来るし、デルタ航空のスケジュール確認も出来るし、ニュースも読めるし、そばにあるレストランのメニューも見られて、そこからオーダーすると、テーブルまで料理や飲み物を運んでもらえるという最新鋭ぶり!
やがて搭乗が始まり、定刻より少し遅れての離陸となりました。

飛び立って1時間程経った頃、ナズの席から5メートルほどのところにあるトイレに、ちょっとお年を召した男性の乗客が入ったんですが、しばらくすると、トイレの辺りが騒がしくなりました。どうも、その乗客の方が、トイレで倒れてしまったようなんです。
英語で、「お客様の中にお医者様、及び医療関係者がおられましたら、乗務員までお知らせ下さい」というドクターコールが、機内に流れました。まるで、映画の中のワンシーンを見ているようでした。
幸い、ドクターが乗り合わせていたようで、機内の設備を利用して酸素吸入等を行ったようで、どうやら大事に至ることはなかったらしく、飛行機は、飛び立ったミネアポリス/セントポールに引き返すことなく、成田へと飛行を続けました。

それ以外には、特にアクシデントもなく、順調に成田へと到着しました。東京へと向かう成田エクスプレスの中で、友達達に帰国メールを送り、帰宅後、まだ家のPCが壊れているので、携帯からMichael君にも無事帰宅したとメールをしました。
いつもより滞在が短くて、ちょっと残念だったのですが、それでも、内容の濃い旅行で、大満足の5日間でした~♪


だいぶ、長くなってしまいましたが、以上が、Joseph at CDT観劇記でした。最後までお目を通して下さった皆様、本当にありがとうございました~!

NYにいた頃から、やり甲斐のある仕事を求めて、Broadwayにこだわらず、あちこちの街でお仕事をしていたMichael君。ミュージカルを書いたり、作曲をしたりといった創作活動も地道に続けていたのですが、演劇活動が盛んなミネアポリスに移ってきて、クリエイティブな彼に相応しい、才能溢れた人達と知り合って、自分の曲を発表したり、後進を指導したりする機会を得て、俳優以外の活動を行う機会が増えています。
彼の出演作ももちろん見たいのですが、今度は、彼の作品を見に行く機会があれば嬉しいな~と思っています。これからも、彼に関するニュースをお届けしていきたいと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願い致します~!

Joseph at CDT 観劇記 その4

2013-08-01 12:01:33 | Michael 13 Joseph
チャンハッセン滞在3日目、観劇記 その4です。(写真は、Josephのパンフレットです。劇場が45周年なので、表紙には過去の上演作品からの写真がいっぱい!トニーさんの写真も、たくさんあります♪)

この日も、目覚まし時計より早く目が覚めました。勝った!(いや、そうじゃなくて・・・笑)朝の8時くらいに、何時に迎えに来て下さるのかサンディさんから電話が来る予定だったので、その前に、まずは朝御飯! この日も、楽しくワッフルを焼きました♪

美味しい朝食に大満足♪ 部屋に戻ってテレビを見ていると、サンディさんから電話が来て、10時に迎えに来て下さるとのことでした。エクセルシオールでは、歩道に屋台が出て、小物等を売っているそうで、ショッピングが大好きなナズは、もうワクワクでした!
身支度をして、10時少し前にロビーに下りました。10分ほどして、サンディさんが迎えに来て下さったので、彼女の車で、エクセルシオールへと出発しました。

サンディさんもご主人のジムさんも、地元の名士でありながら気取ったところは全くなく、とにかく気さくで優しいご夫妻なので、誰からも好かれ、地元の演劇界に多くの友人がいらっしゃいます。
エクセルシオールに向かう自動車の中で、自己紹介方々、どういうきっかけでMichael君(マイケル・グルーバー)と知り合ったのかとか、日本ではどんな仕事をしているのかとか、いろいろと楽しくおしゃべりをしました。

ミネソタは、とても湖の多い州で、チャンハッセンの周囲にも池くらいの大きさのものからかなり大きなものまで、無数と言っていいほどの湖があります。2年前の5月に来た時も、Michael君が湖に連れてきてくれたのですが、その時は、とても寒くて、ダウンジャケットが必需品みたいな天気だったので、レストランの中で食事をしました。外に立っているのさえ寒くて、ろくに歩き回ることもなく、食事をしただけだったのですが、この日は、かなり暑かったものの、天気もよく、湖のそばなせいか、さわやかな風が吹いていて、とても気持ちがよかったです♪ 
早速、駐車場に車を停めて、様々な店が並ぶ商店街を見て回りました。ブティックあり、書店あり、寝具ありの商店街、歩道には、テーブルやワゴンが出て、がらくたから掘り出し物まで、いろんな商品が並べられていました。

男性の方だと、目的もなくそぞろ歩きをしながらショッピングなんていうのにはまったく興味がないという方も多いかと思いますが、女2人となれば、これは、もう最高の楽しみですから、テーブルというテーブル全てに足を止めて、あれやこれや手に取っては、「ステキな色ね」、「これ、可愛い♪」などと言いながら、たいていは買わないんですが(笑)、でも、たまには掘り出し物を見つけて買ったりしつつ、それは楽しく過ごしました。

1時間以上はそうして過ごした後、湖のすぐそばに、美味しくて気持ちのいいレストランがあるとサンディさんがおっしゃるので、再び車に乗って、そっちへ向かいました。
敷地の広いそのレストランは、披露宴等パーティをすることもできて、サンディさんも、何度かパーティを開いたことがあるそうなんですが、会場が屋外になってしまうので、夏場は暑くて大変なんだそうです。
「それでも、ここは、冬が長いでしょ。今年も6月まで寒い気候が続いていたから、こうして夏が来たことが、みんな、嬉しくて仕方ないのよ。お日様の下で過ごすのが、大好きなの。」
と、サンディさんが話してくれました。サンブロックを塗りながらも、サンディさんのお顔も肩も、すっかり日に焼けていました。
デッキ席に、ちょうど木陰で湖のすぐそばの席があったので、そこに座って、サンディさんお勧めのハワイアン・ロールとアイスティを注文しました。トルティーヤに、フルーツとチキンがタップリ入ったサラダが巻いてあるロールサンドにチップスが添えてあり、ボリュームタップリで、とても美味しかったです♪ お変わり自由なアイスティを飲みながら、美しい湖を眺めつつ、おしゃべりが弾みました。(下の写真が、レストランから見たミネトンカ湖です。)



午前中はお仕事をされていたご主人のジムさんがボートのところに1時頃に来られて、出向の準備をしておいて下さるというので、ナズ達は、1時半頃、ボートのところに行くことにしました。
「トニーが、ジョゼフの出演者の1人のアダムと、もしかしたらもう1~2人、友達を連れて、2時に来る予定なの。でも、まだ時間があるから、さっきとは別のところにある屋内のモールに行ってみない?それから、ボートに行きましょう。」
とサンディさん。ショッピング好きのナズに異論があるはずはなく、再び車に乗って、モールへと向かいました。モールと言っても、現代風の巨大なショッピングモールとは違って、平屋の細長い建物の中に、いろんな店が並んでいて、ちょっとレトロな雰囲気がステキでした。

30分ほどモールで過ごしてから、ボートの係留場に向かいました。細い板で出来た艀を通って進んでいくと、ボートのところにはすでにジムさんが準備を終えて、釣りをなさっていました。
明るい笑顔で迎えてくださったジムさんと挨拶を交わし、ボートへと乗り込みました。
ボートの舳先の部分の内側と最後部の内側に、ベンチのような座席がついていて、舳先のほうは5人くらい、後ろのほうは、6~7人は座れるような感じ。ボートの中央の右側に操縦席、その反対側に操縦席と同じようなイスが1つ。ちょっと狭めだけど、トイレもついていました。
日差しがだいぶキツかったので、ジムさんが後ろの席のほうには屋根をつけて下さっていました。
ボートの舳先と後方の部分には、外側にも人が腰掛けられるようになっていて、後方の外側部分にジムさんと並んで腰掛けたナズ、足を湖の水に浸しながら、サンディさんが用意して下さったスナックを細かく砕いて、湖に投げ入れました。すると、体調20センチくらいの魚がいっぱい集まってきて、スナックを食べていました。時には、ナズのつま先をつつくのもいて、ちょっとくすぐったかったです(笑)

そうこうするうちに、トニーさんとアダム君がやってきました。他にも何人かに声をかけたそうなんですが、都合がつかず、残念ながら来られなかったそうです。
トニーさんとハグを交わし、アダム君ともハグしました。
「やあ、ナズ!ちゃんと会うのは初めてだね。毎日、応援してくれてありがとう!」
「こちらこそ、毎日ステキなショーをありがとう!会えて、とっても嬉しいわ!」
2人が乗り込むと、早速ジムさんが係留を解き、広々とした湖へとボートが進んで行きました。

屋根がついているとは言え、ボートの向きによっては、強い日差しが体に当たります。「Go Go Go Joseph」では、腕や足が露出する衣装を付けるので、変な日焼け跡が残ってはまずいため、トニーさんとアダム君は、しっかりとサンブロックを塗っていました。もちろんナズも、塗っていましたよ。
日差しは強いのですが、真っ青な空が水面に映えて、とてもきれいでした♪ 気持ちのいい風が吹いているので、ボートのスピードがあまり速くない時でもさわやかでしたし、猛スピードで進んでいる時は、水しぶきを浴びながら進むのがとても快適でした。ミネトンカ湖はすごく広い湖なんですが、冬になるとすっかり凍ってしまうそうで、車で湖の上を走って渡ることが出来るんだと、トニーさんが教えてくれました。
ナズには知らなかったのですが、アメリカではとても有名な歌手の方の自宅が湖の畔にあって、アダム君が写真を撮っていました。湖の畔には、他にもリッチな人達がたくさん住んでいて、ステキなおうちと色とりどりの花が咲いたお庭に、自家用ボート用の艀が着いていて、トニーさんやアダム君と、「こんなおうちに住みたいね~!!」と、声を揃えて叫んでしまいました(笑)。

2時間ほどのボート遊びは、とても楽しくて、あっという間に終わってしまったような感じでした。ボートの後かたづけをするというジムさんにお礼を言ってお別れし、トニーさん達は自宅へ、ナズは、サンディさんの車でホテルまで送っていただきました。
「とっても楽しかったです♪ステキな1日をありがとう!」
「私も、とても楽しかったわ。いっぱいおしゃべりも出来たし。今夜もショーを見るんでしょ?ちょっとお昼寝でもして、疲れを取って、今夜も楽しんでね。」
サンディさんとハグを交わしお別れしたナズ、もう4時半近かったので、お昼寝する程の時間はなく、シャワーを浴びて、身支度をしました。

この日の席は、再び舞台に向かって左端の110番。6人掛けのテーブルを1人で使いました。
この日は、チケット代に含まれている無料のメニューではなく、「本日のメニュー」のサーモンのグリルとサラダをいただきました。それと何となく、甘いものが食べたかったので、デザートにバニラアイスをオーダーしました。デザートは、食後すぐに食べることも、幕間の休憩の時に食べることも出来るのですが、ナズは、休憩の時に持ってきてもらうことにしました。

この日のショーもとても楽しかったです。前半ラストの「Go Go Go Joseph」の時、思わずトニーさんの腕に日焼け跡が残ってないか見ちゃったんですけど(笑)、大丈夫でした♪
幕間に美味しいアイスクリームを食べて、会計を済ませ、後半は、ファラオが登場します。
そして、この晩、ジョゼフが「もう一度、夢の話を聞かせて欲しい」と言った後、本当なら、ステージ中央に進み出るはずのファラオが、何と、ナズのテーブルのほうへ歩いてきて、ナズに向かって、「おお、そこのお嬢さん!素晴らしい!君無しでは生きていけない~♪」とナズに歌ってくれたんです~♪
ナズも一生懸命、頬に手を当てたり、胸に手を当てたりして、キースさんのファラオの仕草に反応しましたとも!最後にキースさんが手を差し出してくれたので、ナズも手を差し出して、彼の指先を握りました。キャストも、お客さんも、楽しそうに笑っていました♪
この日は、他にも、ジャレッドさんのジョゼフがさらわれていく時に、また手を差し出してくれましたし、カーテンコールの時にはアダム君が来てくれて、ナズの手を取って踊ってくれました♪ 

ショーをめいっぱい楽しんで、ロビーに出たナズ、キャストの皆さんとハグを交わしました。
もし、翌日の金曜、自分が作曲をしている「Fruit Fly」のリハーサルがあるようだったら、連れて行ってくれると、Michael君が言ってくれました。
「ワァ~、リハーサルって見たことないから、楽しみ!」
「やらなくなっちゃたら、ごめんよ。」
「やらなかったら、仕方ないもの。気にしないでね。」
Michael君とトニーさんとお別れのハグをして、ホテルへと向かいました。

翌日の金曜日に最後のショーを見たら、土曜日は帰国です。いつも、最後の2日間くらいは、あわただしく、あっと言う間に過ぎてしまうんですが、今回は、滞在が短かったので、余計に早く時間が経ったように感じました。荷造りを少しして、ベッドに入りました。
リハーサル、見られるかな~。でも、見られなくても、Michael君やトニーさんと過ごせたら、嬉しいな~と思いながら、眠りにつきました。

続きは、観劇記その5で。