M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

Sacbee.comに「White Chritmas」のレビュー

2007-01-02 21:40:02 | Michael 06White Xmas
Sacramento Beeのウェブサイトに、Michael君(マイケル・グルーバー)主演の「White Christmas」サクラメント公演のレビューが掲載されていましたので、ご紹介致しますね~♪ (写真は、Michael君演じるボブが、Keaton Whittakerちゃん演じるスーザンに「Count Your Blessings Instead of Sheep」を歌ってあげているシーンです。)

タイトルは、「『White Christmas』は、夢を輝かせ続ける」です。概約は、以下の通りです。原文は、こちらからどうぞ。


「White Christmas」は、学生の頃の「俺の親父が納屋を持ってるから、そこで何かショーをやろうぜ。」といったノリの世界だ。設定は古臭く、結末もわかっていて、アービング・バーリンの素晴らしいナンバーを楽しむための舞台に過ぎない。

この作品の中には、本当に納屋が登場する。しかし、そんなことよりもずっと重要なのは、素晴らしいナンバーの数々が、腕のいい、粋なビッグ・バンドの演奏と、最高のシンガーの歌によって楽しめることだ。

主役を務めるマイケル・グルーバーとクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードは、どちらも人当たりのよい、優しい人柄で、共に優れたシンガーである。
仕事の虫で世間に疎い、ショーマンのボブ・ウォレスを演じているグルーバーには、カリスマ性と、1954年の映画版で同じ役を演じたビング・クロスビーに通じる才能がある。
同様に、慎み深く才能にあふれるベティ・ヘインズを演じているアッシュフォードも、映画で同じ役を演じたローズマリー・クルーニーと同様に、大変魅力的で、人々を引き付ける素晴らしい声を持っている。

主役のロマンティックな2人のパートナーであるフィルとジュディを、快活かつコミカルに演じるのは、グレッグ・マコーミック・アレンとタリ・ケリーである。2人は、「The Best Things Happen While You're Dancing」と「I Love a Piano」で、息のあった素晴らしいパフォーマンスを披露した。

タイトル・ソングの「White Christmas」は、本来は別の映画のナンバーだったのが、大ヒットしたために(この曲は、まったく別々の時にヒットチャートのトップを3回も記録した唯一の曲である。)、もう1本の映画が作られたほどだった。バーリンが、自分の秘書に「これは、僕が書いた中で、いや、今までに書かれた全ての曲の中で、最高のヒット曲だよ!」と言ったという伝説がある。

映画版にはなく、ステージ版に付け加えられたバーリンの名曲は、「Blue Skies」、「How Deep Is the Ocean」、「I Love a Piano」、「I've Got My Love To Keep Me Warm」等である。

ストーリーはシンプルで単純だが、グルーバーやアッシュフォードといった素晴らしいシンガーが、「Love and the Weather」や「Count Your Blessings」を聞かせてくれるのだから、他に何が必要だろう。 この2人は、「Love, You Didn't Do Right by Me」と「How Deep Is the Ocean」でも、この上もなく美しい最高のデュエットで観客を魅了した。

場面がいくつもあるため、カーテンの上げ下げが多いので、初日のショーでは、若干の混乱を招いたが、キャストは、気を散らされることなく、素晴らしい熱演を見せていた。


作品自体については、設定が古臭いとか、ストーリーが単純だとか、辛口な部分もありますが、Michael君やクリスティーナさんの歌については、大絶賛ですね~♪
昨年(2005)のボストン・サンフランシスコ・ロスアンジェルス3都市ツアー公演の時には、ここまで主役2人(ボブとベティ)の歌声の素晴らしさを絶賛しているレビューはなかったように思います。それだけ、Michael君達の歌声が素晴らしいということなのでしょうね~♪
残すところ、5日間のサクラメント公演、Michael君やクリスティーナさんが、その美しい歌声で、観客の皆さんを楽しませてくれることでしょう~。

「White Christmas」 Seattle・Sacramentoツアーのレビュー

2006-12-31 16:04:44 | Michael 06White Xmas
Recordnet.comに、Michael君(マイケル・グルーバー)主演の「White Christmas」ツアーのレビューが載っていました~。(写真は、Michael君とクリスティーナさんのアップです。)

この作品の共同監督の1人であるデイビッド・アームストロングさんへのインタビューがメインの記事です。概訳は、以下の通りです。原文は、こちらからどうぞ。


今回の「White Christmas」ツアーは、おなじみの「White Christmas」とは少し違う。

「映画でおなじみの作品だけど、我々は、映画をそのままステージで再現しようとしたわけじゃないんだ。映画の制作者達が、もし最初に映画じゃなくてステージ版を作っていたとしたら、きっとこうなっただろうという作品にしようと心がけたんだ。」

とアームストロングさんは語った。

「基本的なストーリーは一緒なんだが、より詳しく描いた部分と省略した部分があるんだよ。映画にはなかったいくつかのバーリンの歌を追加したし、そのうちのいくつかは、原曲を膨らませる形でアレンジを加えたりしてあるんだ。」

今回のツアーのキャストには、昨年、サクラメントで上演された「Singin' in the Rain」にも出演していたマイケル・グルーバー やクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードがいる。

彼らは、何をやらせても素晴らしいという、実に稀有な人達なんだ。 この作品の主役は、まさしく3重の重荷を背負わなくてはならない。歌もダンスも抜群に優れていて、しかも観客の心の中に刻み込まれている映画版のスター達のイメージに負けない演技が要求されるんだからね。」

お気づきの人も多いと思うが、今回のサクラメント公演は、クリスマスが終わった後で始まるのだが、アームストロングさんは「何の問題ない」と語った。

「ショーそのものは、季節に関係なく、いつ上演しても大丈夫なんだよ。『42nd Street』や『Guys & Dolls』といった、クラシック・ミュージカル・コメディのひとつだからね。ただ、クリスマスの時期を舞台にした作品というだけのことさ。
それと、作中に披露されるいくつかのナンバーも、季節に関係なく上演でき得る作品にしてくれているね。バーリンの傑作である『Blue Skies』や『Let Me Sing a Happy Song』等は、ホリデー・シーズンとは関係ない歌だからね。]


アームストロングさんのおっしゃる通り、主役であるボブとベティの役は、本当に歌唱力やダンス・演技のうまさが必要とされるんです。どちらの役も、コミカルなナンバー、しっとりと聞かせるナンバー、スタイリッシュでゴージャスなナンバーといろんなナンバーをこなさなくてはいけないので、共に素晴らしいシンガーで、しかもダンスがうまいMichael君とクリスティーナさんは、まさに適役! 2人の息もぴったりあって、切ないロマンティックなシーンからコミカルなやり取りまで、演技の方も最高です♪

また上演の季節については、アームストロングさんが『季節に関係なく上演できる』とおっしゃっていますが、今年(2006)の7月には、昨年のボストン公演でボブを演じたスティーブン・ボガーダスさん主演で、セント・ルイスで「White Christmas」が上演されましたので、確かに季節を問わず上演できる名作と言えると思います。
ただ、やっぱりクリスマスのお話ですから、冬場の方が臨場感があるとは思いますけれど・・・ でも、真夏に、劇場の中だけ雪が降っているというのも、なかなか楽しいかも知れないですね~♪

White Christmas (シアトル)のレビュー その2

2006-12-17 00:29:01 | Michael 06White Xmas
Michael君(マイケル・グルーバー)の「White Christmas」のレビュー、その2です。記事の原文は、Michael君のサイトの「White Christmas」のページでご覧いただけます。(写真は、「Blue Skies」のシーンのMichael君です。)

まずは、「Mukilteo Beacon」です。(こちらのレビューでは、原文のあらすじを説明している部分で、ボブとフィルを書き間違っています。〔この部分は、訳しておりません。〕)

「この季節、大の映画好きなら、フレッド・アステアとビング・クロスビーが主演した1942年の名作「Holiday Inn」か、あるいは1954年に、そこからのヒット曲をタイトル・ソングに作られた「White Christmas」を見ないではいられないだろう。

今、シアトルのThe 5th Avenue Theatreでは、アーヴィング・バーリンの最大のヒット曲をタイトル・ソングとするホリデイ・シーズンにぴったりのミュージカルが上演されている。年配の観客は、すでに映画でよく知っているストーリーに、映画とは違う新鮮なエピソードが付け加えられていることも嬉しい。

生き生きと楽しげにボブ・ウォレスとフィル・デイヴィスを演じるのは、歌もダンスも素晴らしいマイケル・グルーバーとグレッグ・マコーミック・アレンである。また相手役のベティとジュディのヘインズ姉妹を演じているのは、美しく明るいクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードとタリ・ケリーの2人だ。

この作品の最大の魅力であるバーリンのリズミカルで、情熱的で、楽しいナンバーを、音楽監督で指揮者をつとめるジェームズ・メイ率いる23人のフル・オーケストラが見事に演奏してくれていた。またジェイミー・ロッコ氏の監督振付による華麗なコーラスとダンスも素晴らしかった。客席は、ステージで繰り広げられる数々の素晴らしいナンバーを見つめる観客の笑顔でいっぱいだった。
例えクリスマスを祝うつもりがなかったとしても、このミュージカルは、愛する人に贈る最高のプレゼントになるだろう。
かつて、『ユダヤ教徒なのに、どうやって[White Christmas]を書くことができたのか』と質問されたバーリンは、次のように答えた。『どうやれば書けるのか、私には分かっていたんだよ。私は、この歌を、1人のアメリカ人として書いたんだ。』」


最後は、「Queen Anne News」のレビューです。

「今回、1954年の同名の映画をもとに作られたステージ版が、ジェイミー・ロッコ氏とデヴィッド・アームストロング氏の共同監督の下で制作された。心温まる古きよき魅力はそのままに、笑いとギャグを詰め込み、新しい魅力が付け加えられたこの作品で、バーリンの名曲を、歌唱力に優れた素晴らしいキャストの歌声で楽しむことができるのが、何よりも嬉しい。

ボブ役で主演しているのは、マイケル・グルーバーである。昨年、同劇場で上演された『Singin' in the Rain』を見た人なら、彼が、映画ではジーン・ケリーが演じていたドン役で主演していたこと、そして、その演技が大変素晴らしかったことを覚えているだろう。
今回は、映画ではビング・クロスビーの演じていた役で、堂々としたパフォーマンスを見せている。 クロスビーよりも音域が高いグルーバーが、タイトル・ソングをはじめ『Count Your Blessings』等の数々のナンバーで、彼の素晴らしいダンスと同じくらい美しい歌声を聞かせてくれた。

映画ではローズマリー・クルーニーが演じていた役を演じるのは、クリスティーナ・サフラン・アッシュフォードで、まさに理想のベティ役として、その輝かしいまでに美しい歌声を披露していた。
彼女がボブの元を去った後に歌うソロナンバー『Love, You Didn't Do Right By Me』は、まさに胸が締め付けられるほど美しいバラードである。
同じシーンでグルーバーが歌う『How Deep is the Ocean?』の素晴らしい歌声と共に、観客を魅了していた。

グレッグ・マコーミック・アレンは、映画版のダニー・ケイほど風変わりではないが、堅物のボブの相棒で、プレイボーイのフィルを彼らしく演じていた。アレンとグルーバーは、ヘインズ姉妹のナンバー『Sisters』を、女っぽい仕草で、面白おかしく熱演していた。 またアレンは、ジュディ役を魅力たっぷりに演じているタリ・ケリーと一緒に、『The Best Things Happen When You're Dancing』で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

作中、ロッコの振付振付によるいくつもの素晴らしいナンバーを楽しむことができた。1幕目の最後のナンバー『Blue Skies』では、指を鳴らし、帽子を宙高く放り上げながら、グルーバーがフォッシーばりのダンスを披露してくれた。 2幕目のオープニングの『I Love a Piano』では、ピアノの鍵盤に見立てた黒と白の衣装に身を包んだライン・ダンサーを従えたアレンとケリーが、華やかなタップダンスを繰り広げた。

マーサ役のキャロル・スウァーブリックは、素晴らしいコメディセンスの持ち主である。『Let Me Sing and I'm Happy』では、エセル・マーマンのような声量のすごさを披露した。また将軍の孫娘で、小生意気だが愛らしいスーザンを元気いっぱいに演じたのは、10才のキートン・ホゥィットカーである。彼女のショー・ストッパーと呼ぶにふさわしい熱演に、観客から大喝采が起きていた。

このステージ版には、『Falling Out of Love Can Be Fun (『Miss Liberty 〔1949〕』からのナンバー)』、『Let Yourself Go (『Follow the Fleet 〔1936〕』からのナンバー)、『Love and the Weather (ある映画のために書かれたが、映画が作られなかった。)』等の、タイトル・ソングほどには有名ではないバーリンの曲が追加されていた。」


本当に、大好評なMichael君主演のシアトルの「White Christmas」、12月20日で閉幕を迎えるのですが、12月13日にナズが劇場のこのショーのページを見てみたところ、チケットは、すでに最終日の分まで完売したようでした。素晴らしい人気ですね~!
シアトルの後、Michael君は、カリフォルニアのサクラメントにあるCalifornia Musical Theatreで12月27日から来年の1月7日まで、同作品に引き続き主演します。こちらの公演のチケットは、まだ販売中ですので、もし年末年始のお休みに彼のショーを見に行ってみようかとお考えの方がいらっしゃいましたら、こちらの劇場のサイトからチケット購入をしていただけます~。
本当に素晴らしい作品なので、機会がありましたら、ぜひ一度、ご覧になってみて下さいね~! ご満足いただけること、請け合いです♪


White Christmas (シアトル)のレビュー その1

2006-12-16 01:45:01 | Michael 06White Xmas
Michael君(マイケル・グルーバー)のサイトに、シアトルで公演中の「White Christmas」のレビューがいくつか掲載されていますので、主要キャストに関する部分を中心に、2回に分けて、掻い摘んでご紹介致しましょう。(写真は、主要キャスト4人です。左からグレッグ・マコーミック・アレンさん、タリ・ケリーさん、クリスティーナ・サフラン・アッシュフォードさん、そしてMichael君です♪)

どのレビューも、好意的な記事を書いてくれています。原文は、こちらからどうぞ。

まずは、「SeattleActor.com」のレビューです。「素晴らしい歌とダンスにあふれ、技術的にも優れた心暖まる作品。振付や舞台装置、衣装も優れている。例年通り、たくさんのクリスマスにちなんだ作品が上演されており、おそらくたくさんの斬新で形にとらわれない作品があるのだと思うが、本作品ほど洗練された、完成度の高い作品は他にないと保証できる。」と大好評です。

「Rocco氏とArmstrong氏監督のこの作品は、クリスマスを描いた、単なるセンチメンタルな作品に終わらず、6人の主要登場人物のバランスが大変素晴らしく、互いによく引き立て合って、喜びに満ちあふれた、優れた作品として、我々の心を幸せで満たしてくれる。
マイケル・グルーバーとグレッグ・マコーミック・アレンの歌とダンスは、大変素晴らしい。 戦地でのクリスマスのシーンの後、10年後のエド・サリバン・ショーのシーンになり、彼ら2人のビッグ・ナンバーが始まる。カラフルなステージと華やかな音楽の中で繰り広げられる素晴らしいタップダンスに、劇場は沸きに沸いた。彼らのパフォーマンスは、まだBroadwayのショーが、観客を幸せにしてくれる純粋なパフォーマンスだった時代に、我々を連れていってくれた。

フィル役のアレンは、フレッシュでエネルギッシュな、楽しげなパフォーマンスを見せてくれた。
また人生にも女性にも、フィルよりずっと無頓着なボブを演じたグルーバーも、活気にあふれたパフォーマンスで、彼が演じる前半最後の『Blue Skies』は、エレガントかつ豪華で、 一幕目のラストを、クライマックスの一大パフォーマンスに変えてしまった。

ヘインズ姉妹を演じた、クリスティーナ・サフラン・アッシュフォード(ベティ)とタリ・ケリー(ジュディ)の2人も、印象に残る素晴らしい演技だった。素晴らしい声と存在感を持つケリーは、相手役のフィルとも大変息が合い、『The Best Things Happen When You’re Dancing』等のナンバーで、華やかで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
『Count Your Blessings』でボブとの息の合ったパフォーマンスを見せてくれたアッシュフォードは、後半のニューヨークのクラブでのシーンの『Love, You Didn’t Do Right By Me』で、息を飲むほど美しい(姿も声も)パフォーマンスを見せてくれた。同じシーンで歌われた『How Deep Is The Ocean』でのグルーバーのこの上もなく美しい歌声と相まって、深みのある感動的なパフォーマンスだった。


続いて、「Seattle Times」です。

「今回、The 5th Avenue Theatreで公演中の素晴らしいステージ版の「White Christmas」では、最も有名なクリスマスソングであるタイトル・ソングをはじめ、多くのバーリンのナンバーを聞くことができる。このプロダクションは、シアトルの後、サクラメントで公演され、来年の冬にはデンバーで上演される予定になっている。

Broadwayのテナー、マイケル・グルーバーは、ボブ役を巧みに演じていた。 相手役のベティを演じているクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードも、歌も演技も素晴らしかった。
もう1組のカップルを演じるタリ・ケリーとグレッグ・マコーミック・アレンは、優れたダンサーで、「The Best Things Happen While You're Dancing」で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

またマーサ役のキャロル・スウァーブリックの『Let Me Sing and I'm Happy』も素晴らしく、子役のキートン・ホゥィットカーの歌も秀逸だった。」


次は、「King County Journal」のレビューです。

「芸術と感傷が半々に混ざり合った1954年の映画『White Christmas』が、Jamie Rocco、David Armstrongの両監督によって、ノスタルジックで生き生きとしたステージ版として蘇った。アーヴィング・バーリンの名曲に彩られた『こんなことは実際にはあり得ないけど、でも、起こってほしい』という夢の世界が、ステージに繰り広げられる。

一定の年齢以上の観客なら、1950年代のトップチャートをにぎわせた、映画でおなじみのタイトル・ソングの『White Christmas』をはじめとするナンバーの数々、『Happy Holiday』、『Count Your Blessings』、『Blue Skies』、『How Deep Is the Ocean』を懐かしく思い起こすことだろう。

ボブとフィルを演じたマイケル・グルーバーとグレッグ・マコーミック・アレンは、息の合ったたコンビである。映画ではビング・クロスビーが演じていた役で主演しているグルーバーは、クロスビーよりも生き生きと演じているので、本家よりも素晴らしいと言っても過言ではない。
ベティ役のクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードとジュディ役のタリ・ケリーは、共に、それぞれの相手役と息の合った素晴らしいパフォーマンスを見せていた。」


レビューに書かれている通り、本当に素晴らしいショーでした! 澄んだ歌声を持つクリスティーナさんをはじめ、全てのキャストが最高のパフォーマンスを見せてくれました!
特に、Michael君の歌声 皆さんも、「Cats」のDVD/ビデオやMichael君のCD、あるいは彼のサイト等で、その伸びやかで温かみのある美しい歌声をお聞きになったことがあるかと思うのですが、彼の歌声は、ますます素晴らしくなっています! 甘くつややかなしっとりとした声でバラードを歌い、また「Blue Skies」のようなスタイリッシュなナンバーでは、力強くセクシーな声を聞かせてくれ、楽しくリズミカルなナンバーでは、弾むように生き生きとした明るい歌声で楽しませてくれます♪
ナズは、このステージ版、Michael君以外に、ボブ役は、昨年のボストンのスティーブン・ボガーダスさん、オリジナル・キャストでCDでも歌っているブライアン・ダーシー・ジェームズさん、フィル役は、オリジナル・キャストでCDでも歌っているジェフリー・デンマンさんの歌声を聞いたことがありますが、ファンの欲目を抜きにしても、Michael君の歌が一番だと思います。
また、Michael君は、ボブとフィルの両方を唯一演じた俳優さんでもあり、そこが彼のすごいところだと、ナズは思います~。主役で歌の多いパートと、コミカルでダンスの多いパートの両方演じるためには、歌もダンスも得意で、シリアスな演技、ロマンティックな演技、そしてコミカルな演技の全てが上手でないといけないわけですから。Michael君のボブとフィルの両方を見ることができて、ナズは、本当に幸せです~~

残りのレビューは、「レビュー その2」でご紹介させていただきます。お楽しみに~

「Talkin' Broadway」に「White Christmas」のレビュー

2006-12-14 01:50:00 | Michael 06White Xmas
おなじみの「Talkin' Broadway」のサイトに、Michael君(マイケル・グルーバー)が主演中の「White Christmas」のオープニング・ナイトのレビューが掲載されていました。 (写真は、その記事と一緒に掲載されている「Snow」というナンバーを演じているキャストの皆さんです。中央に、クリスティーナさんとMichael君がいます。)

レビューのタイトルは、「White Christmas - A Festive Retro Holiday Hit for the 5th Avenue (ホワイト・クリスマス-往年の楽しいクリスマスの名作が5thアベニュー劇場で大ヒット)」 です。原文は、こちらからどうぞ。

内容の概要は、以下のようになります。

「シアトルの『The 5th Avenue Theatre」で公開中の「Irving Berlin's White Christmas」は、ほぼ半世紀近く前に作られたヒット映画を舞台化した優れた作品で、同劇場でのオープニング・ナイトでは、そのバーリンの素晴らしいナンバーと巧みな演出、キャストの熱演が、多くの観客の心を捕らえた。

ストーリーは、映画とほぼ同じで、タイトル・ソングをはじめ、多くのバーリンの名曲がちりばめられ、共同監督のJamie Rocco氏とDavid Armstrong氏によって、心温まる楽しい作品に仕上げられている。キャストも、地元シアトルとNYのBroadwayの優れた才能が結集されている。

主演のマイケル・グルーバーは、暖かみのある歌声の持ち主で、巧みなダンスを披露しており、相手役のベティを演じている、柔らかな歌声のクリスティーナ・サフラン・アッシュフォードと、息の合った素晴らしい演技を見せていた。このロマンティックなペアは、アッシュフォード演じるベティがニューヨークでショーを行うシーンで披露される「Love, You Didn't Do Right By Me」と「How Deep is the Ocean」でも、素晴らしい歌声を聞かせてくれた。

グルーバーの相棒を演じるグレッグ・マコーミック・アレンは、楽しげに演技をしており、相手役のジュディを演じるタリ・ケリーとも、「The Best Things Happen While You're Dancing」や「I Love a Piano」で見事なパフォーマンスを見せていた。

マーサを演じているキャロル・スウォーブリックの家政婦ぶりは大変素晴らしい。映画版とは違って、「Let Me Sing and I'm Happy」やアッシュフォード、ケリーと共演する「Falling Out of Love Can Be Fun」で、その声と踊りを披露している。

ウェイヴァリー役のスティーヴン・ゴッドウィンは、武骨ながらも心優しい退役将軍を巧みに演じており、その孫娘のスーザン役の子役のキートン・ホゥィットカーは、大人顔負けの演技を見せていた。(スーザン役は、彼女とオリヴィア・スポコイニーが交互に演じる。) その他のキャストも、素晴らしい演技を見せており、音楽監督で指揮者をつとめるジェームズ・メイの率いるオーケストラの演奏も見事だった。

敢えてマイナスな部分を探すなら、あまり優れているとは言えないバーリンの曲がそのまま使われたり(「What Can You Do With A General?」)、付け加えられたり(「Love and the Weather」)していたのが唯一の難点と言えないこともないが、その素晴らしい感動的なクライマックスを堪能したあとで、そんなことを気にする観客は、まずいないだろう。」

この他にも、いくつかのレビューがMichael君のサイトで紹介されていますが、どれも、大変好意的な内容のようです。 他のレビューも、次の記事で、掻い摘んでご紹介致しますね♪
シアトル公演も、あと1週間を残すばかりとなりました。このあとMichael君は、12月27日から来年の1月7日まで、サクラメントで、同じく「White Christmas」に主演します。サクラメントでも、たくさんのお客様が見に来てくださるといいですね~!


シアトルのMichael君 - White Christmas 2006 その4

2006-12-10 02:39:19 | Michael 06White Xmas
シアトルのMichael君(マイケル・グルーバー) その4です。(写真は、「Sisters」を演じているベティ役のクリスティーナさん〔向かって右〕とジュディ役のタリさん〔向かって左〕のお2人です。)

12/2、この日は、2時からのマチネと8時からのイブニング・ショーの2回を見ました。イブニング・ショーを見る時よりずっと気軽な服装で、昼前にホテルを出ました。前日におしゃべりした時、Michael君が

「Macy'sのクリスマス・デコレーションは、もう見に行った?ショーウィンドウの中に、雪景色のミニチュアの鉄道模型のセットが飾ってあって、とってもきれいなんだよ!」

と教えてくれたので、まずそれを見に行きました。Michael君が教えてくれた通り、ショーウィンドウの中の普通の部屋1つ分はありそうなスペースに、雪をかぶった山々と、そのふもとのクリスマスの装いをした町と線路が作られており、ナズが思っていたのよりも大きな模型の列車が、お菓子やおもちゃを積んで、本当に走っていたんです! とっても素敵でした~♪ 通りかかった何組かの親子連れが、みんな立ち止まって見ていました。
何軒かのお店を見て回り、ショッピングモールのフードコートで食事を済ませ、劇場へと向かいました。

この2時からのマチネだけ、他の3回と違って、反対側の客席の右側の端っこ、前から5列めのE-9でした。ナズの隣には、3才くらいの可愛らしい女の子を連れた若いお父さんが座っておられました。ナズの方が先に席についていて、後からお2人が来られたので、ナズは立ち上がってお2人をお通ししようとしたのですが、その時、ナズの足が女の子の足にぶつかってしまったんです~!
あわててナズが「I'm so sorry!」と女の子に謝ると、その女の子が「Oh,don't worry. It's alright! (心配しないで、大丈夫よ)」と答えてくれました! わずか3才の女の子が、ですよ~!
アメリカの子供って、たいてい、こんなふうに礼儀正しいんです。もちろん全員が全員ってわけじゃないですけど、ごく普通の家庭で当たり前にきちんと育てられた子供達は、3才くらいの小さな子供でも、他の人の前を通り抜ける時とか、ちゃんと「Excuse me.」って言えるんです。
日本人って、子供を可愛がるけど、幼児期は、「まだ小さいんだから仕方ない」って、躾をしないで甘やかしちゃう親御さんや祖父母の方が多いですよね、乗り物の中やレストラン等の公共の場所で騒いでる時とか・・・。本当は、そういう幼児期の躾が一番大切なのに。
もちろんいろいろな考え方があるから、一概にどうこう言えない部分もあるかとは思いますが、じゃあ、果たして何人の日本の3歳児が、「すみません」とか「気にしないで」とか言えるかと考えた時、まず皆無に等しいでしょうね~・・・と、ちょっと日米の家庭の躾の違いについて、思いを馳せてしまったナズでした・・・(苦笑)

それまで、舞台に向かってずっと左端から見ていたために、Michael君がナズの目の前に立っているシーンでも、たいていは、舞台中央の方を向いているため、ナズには彼の後姿しか見えないシーンも多かったんです。なので、この時は、今まで見られなかったMichael君の表情をいっぱい見ることができました~♪
この回のスーザンは、前夜と同じOliviaちゃんでした。前夜の回から2回続けての出演だったのでちょっと不思議に思ったのですが、この回に出ないとなると次はこの日の夜の回になるので、もしかしたら、子役の俳優さんを2晩続けて夜のお芝居に出してはいけないとか、何か規定があるのかな~と思ったのですが、本当のところはわかりません・・・。

マチネを楽しんだ後、ナズは、通りすがりのスタバで夕食用にペストリーとフルーツサラダを買い、ホテルに戻りました。シャワーを浴び、ペストリーとフルーツサラダを食べながらしばらくくつろいだ後、イブニング・ショーに出かける支度をしました。翌12/3に帰国するナズにとって、最後の「White Christmas」です。早く見たいというわくわくする気持ちと、「これで最後か~」というちょっと寂しい気持ちが混じって、少し複雑な気分でした。

ナズが見た4回の中では、この最後のショーが一番盛り上がりました! また最前列のPB-5に座ったナズも、今まで以上に拍手喝采を送りましたよ~! Michael君はもちろん、クリスティーナさん、グレッグさん、タリさん、そして、子役のキートンちゃんもがんばっていたので、本当にたくさん、たくさん叫びました~(笑) 毎晩がスタンディング・オベイションだった「White Christmas」、この晩も、スタンディング・オベイションが送られ、とても盛り上がりました!

カーテンが降りるとすぐに、ナズは、楽屋口に向かいました。しばらくすると、子役のキートンちゃんが、楽屋口から現れました。ナズが「Great show!」と声をかけると、「ありがとう!あの、もしかして、最前列で大歓声を送ってくれてた人?」とたずねられたので、「そうだ」と答えると、「本当にありがとう!すっごく嬉しかった~!」とお礼を言ってくれました♪
その後すぐに、Michael君、クリスティーナさん、タリさん、グレッグさんが出てきました。Michael君に会いに来た他のファンの方がいらっしゃったので、Michael君とその方が話している間に、クリスティーナさん達とおしゃべりしました。

「Michaelの次のショーを見に、ミネソタに行くんですって? 彼が話してくれたわ。」

クリスティーナさんが話しかけてくれました。シアトルの後もサクラメントで公演が続くので、「くれぐれもお身体を大切にね」とナズが言うと、

「ありがとう!あなたも、気をつけて。よいご旅行をね。」

と、優しい言葉をかけてくれました~♪

タリさんも、ナズが挨拶をすると、

「もしかして、あなたがMichaelが話してくれたお友達の方?」

と言いながら近づいて来てくれて、

「タリです。声援、ありがとう!嬉しかったわ!」

と言ってくれました。タリさんの演じるジュディは、元気がよく、ちょっと気が強く、コミカルな役なのですが、実際にお目にかかった彼女は、やわらかい耳ざわりのよい声で話す優しい女性で、すごく感じがよかったです。彼女とグレッグさんに、Playbillにサインをしていただくことができました。(タリさんは、ホームページを持っていらっしゃいます。こちらからご覧になれます。)

そして、Michael君と写真を撮らせてもらった後、お別れを言いました。

「本当に来てくれて、ありがとう! 気をつけて、帰るんだよ。」

「次は、『Easter Parade』だね。」

「ああ。Chanhassenで会えるのを楽しみにしているよ。」

この晩は、滞在中一番寒く、風が強かったです。Michael君とお別れした直後でしたが、次にいつ頃会えるかがわかっていましたので、あまり寂しいと感じずに済みました。

ホテルに帰り、着替えて、最後の荷造りを済ませて、ベッドに入りました。12/3のフライトが昼過ぎでしたので、あまり早起きしなくてもよかったんですが、なぜか、5時前に目が覚めてしまい、何とかもう一眠りしようとしたのですが、結局寝付けず、6時過ぎにベッドを出ました。
8時半過ぎにホテルを出て、タクシーで空港に向かい、チェックインと手荷物検査を済ませて、搭乗口へ向かいました。1年前までは、入国の時に両人差し指の指紋と顔写真を記録されても、出国の時には何もしなかったのですが、今回は、搭乗前に搭乗口の横にある機械で指紋と顔写真のチェックをして、その入国者が間違いなく出国したことを確認するシステムになっていました。
予定時刻より少し遅れてシアトルを飛び立ち、日本に着いたのは、12/4の午後4時頃でした。シアトルの寒さになれたナズには、日本はだいぶ暖かく、真冬のコートではちょっと暑く感じてしまいました。「明日から仕事か~」と思うと、ちょっぴり憂鬱なナズでした・・・

以上、シアトルのMichael君をたずねた3泊5日の旅、いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけましたら、幸いです~。シアトルの後は、カリフォルニアのサクラメントで「White Christmas」に主演するMichael君、体調を崩さないよう気をつけながら、がんばってほしいですね~。
サクラメントの次は、Michael君は、2月からミネソタのChanhassenで「Easter Parade」に主演します。こちらは、ステージ版としては新作のミュージカルなので、世界初のワールド・プレミア公演となります。ゴールデンウィークに見に行く予定でおりますので、またこちらのブログで現地の模様をお伝えしますね~♪

これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします~!




シアトルのMichael君 - White Christmas 2006 その3

2006-12-09 14:05:02 | Michael 06White Xmas
シアトルのMichael君(マイケル・グルーバー)、その3です。(写真は、The 5th Avenue Theatreです。)

シアトル2日目の12/1、昼間は、のんびりとショッピングモールやマーケットを見て回りました。街中がクリスマス一色で、本当にきれいでした~!
街によっては、劇場のある地域が繁華街からけっこう離れているところもあるんです。ボストンがそうでした。ボストンのクリスマスイルミネーションもとても美しいらしいのですが、ナズは、劇場のすぐ近くのホテルに滞在していたため、繁華街の素晴らしいイルミネーションを見ることができませんでした。 (ものすごく離れているわけではないので、見に行けばよかったのですが、椎間板ヘルニアが発症した直後で、あまり動き回れなかったので、あきらめました・・・)
ところが、シアトルのThe 5th Avenue Theatreは、まさにダウンタウンのど真ん中にあるんです。劇場の周りには、たくさんのブランドショップ、レストラン、ホテルがあって、本当に便利です♪
お土産を買い、昼食を済ませ、美しい街並みを楽しんだナズは、午後3時前くらいにホテルに戻りました。

ショーが始まる前に劇場の前で、Michael君と待ち合わせ、しばらくおしゃべりすることができました。

「次のショーも、見に行くからね」とナズが言うと、一瞬きょとんとしたMichael君が、

「サクラメントにも、『White Christmas』 見に来るの?」

と、不思議そうにたずねるので、「違うよ~~! その次の『Easter Parade』~!(笑)」と答えました。笑顔になったMichael君、

「ああ、『Easter Parade』ね!(笑) 見に来てくれるんだ! いつ頃?」

「日本は、4月の終わりから5月の初めにかけて祭日が続いて『ゴールデン・ウィーク』って呼ばれてるの。その頃に1週間ちょっとくらい休めるから、その時に行くね。」

「楽しみにしているよ。今度の『Easter Parade』は、主だったナンバーは一緒なんだけど、ラストが映画と違うんだよ。(Michael君は、具体的にどう違うか話してくれたのですが、映画をご覧になっていない方もいらっしゃるでしょうから、ここではご紹介致しません。)」

「Chanhassenは、去年の夏に行ったミシガンのSaugatuckと一緒で、長距離バスもアムトラックも停まらないんだよね。」

「でも、ミネアポリスからそんなに離れてないだろう?」

「確か、車で20分くらい?」

「そう、そんなもんだよ。ミネアポリスで1泊することになるのかな?」

「ううん、ミネアポリスには直行便があるし、たぶん昼頃到着すると思うから、そのままChanhassenに行くつもり。」

「へぇ~、直行便があるんだ!」

・・・等といろいろおしゃべりし、「そろそろ楽屋に行く」と言うMichael君とお別れしました。Michael君は、「また後でね。ショーを楽しんで!」と言ってくれました。

この晩も同じPB-5の座席でした。スーザンの役は2人の子役の女の子が交互に演じているので、この晩のスーザンは、もう1人のOlivia Spokoinyちゃんが演じていました。Michael君が前の晩におしゃべりした時に教えてくれたのですが、彼女は、Keatonちゃんより少し年上なのだそうです。

「2人とも、とても才能があるんだけど、まったく違うタイプなんだよ。そのまったく違うってところが、素晴らしいね。」

と、Michael君が話していました。Keatonちゃんの方が、年下な分、可愛い感じで、Oliviaちゃんは、お芝居がしっかりした感じがしました。歌は、Keatonちゃんの方が得意なようでした。

この晩、ナズの隣には、感じのよいご夫婦が座っておられ、ショーを見ながら大はしゃぎしているナズを見て、幕間の休憩の時に、「どの出演者の知り合いなの?」とたずねて下さったので、「主演のMichael Gruberの友人です」と答えました。
その方達は、息子さんが、フィル役のグレッグさんと同級生だったそうで、学生時代からグレッグさんを知っているのだとか。だから、今日も、グレッグさんの出演を楽しみに見に来られたのだと話して下さいました。

この晩のショーも、とても素晴らしく、心ゆくまで堪能したナズは、また楽屋口へと向かいました。Michael君とは開演前に会えたのですが、クリスティーナさんにも会いたかったんです。
楽屋口で待っていると、クリスティーナさんが、ご主人と2人のお嬢さんと一緒に出てきました。クリスティーナさんのご主人は、マシュウ・アッシュフォードさんと言って、TV等で活躍している、とてもハンサムでステキな俳優さんです。Michael君のキャスト・アルバム「Singin' in the Rain」にも、映画監督の役で出演されていました。
「クリスティーナ!」とナズが呼びかけると、クリスティーナさんもナズの名前を呼びながら近づいて来てくれました。

「また会えて嬉しいわ! 」

とっても優しい笑顔で微笑んでくれました。ナズは、彼女のソロアルバムを持ってきていたので、サインをしてほしいとお願いすると、彼女は、快く承知してくれました。このアルバムには、ご主人のマシュウさんや2人のお嬢さん達も参加しているんです。(アルバムのタイトルは、「Temporary Insanity」といいます。とても素敵なアルバムです。ご興味のある方は、こちらで、購入・試聴ができます。)
ナズの名前の綴りを確認して、彼女がサインしてくれている間、上のお嬢さんのグレースちゃんがそばにいたので、ナズが「あなたも、このアルバムで歌っているのよね?」と声をかけると、「ええ。ほんの少しだけだけど。」と答えてくれました。「でも、とっても上手に歌っているわよね。」とナズが言うと、ちょっと照れくさそうに黙ってしまいました。
すると、クリスティーナさんが、

「そういうふうに誉めていただいた時には、何か言わなくちゃいけないのよね?」

とお嬢さんに声をかけました。すると、グレースちゃんは、あわてて「ありがとう」とナズに答えてくれました。

「ナズ、明日も見に来てくれるのよね? もう1回、会えるかしら?」

とたずねてくれるクリスティーナさんに、「ええ、夜のショーの後、また来ます。」とナズが答えると、

「楽しみだわ!またね。」

と優しく微笑んでくれました。ホントに優しいクリスティーナさん♪ 大好きです!

他のキャストの方達も出てきたので、「Great Show!」と声をかけていると、やがてMichael君が出てきました。

「ナズ、来てたんだ!」

「Michael、明日、夜のショーの後、お別れを言いに来るね。その時、一緒に写真を撮らしてもらってもいい?」

「もちろん! また明日ね。」

クリスティーナさんにサインしていただいたCDを手に、ナズは、ホテルへと戻りました。クリスティーナさんは、サインと一緒に「To Naz- Wishing you happiness」と書いてくれていました。大好きなクリスティーナさんのサイン入りCD! ナズの宝物が、また1つ増えました~。

着替えを済ませ、TVの天気予報チャンネル(ナズは、アメリカの「Weather Channel」を見るのが大好きなんです♪〔笑〕)を見ていたら、「シアトルは、現在、霧が出ています。」と言っていたので、あわててカーテンを開けると、街がかなり濃い霧に包まれていました。なぜだか、とっても嬉しくなってしまったナズ(笑)、2つある部屋の窓のうち、1つは開いたので、そこから霧に包まれた街の風景をカメラに収めました。でも、壊れていて開かない窓からの風景の方がきれいだったので、窓ガラスをよく拭いて、ガラス越しに風景を撮りました。その時は、とってもよく撮れた!と思ったのですが、帰国して落ち着いて見てみたら、どう見ても、ピンボケ写真にしか見えませんでした・・・(苦笑)

最終日の模様は、シアトルのMichael君 その4でご紹介します~。お楽しみに♪

シアトルのMichael君 - White Christmas 2006 その2

2006-12-08 12:57:39 | Michael 06White Xmas
シアトルのMichael君(マイケル・グルーバー)その2です。(写真は、コミカルで楽しい「Sisters」のシーンを演じるMichael君とグレッグさんです。)

この日、ナズのお隣には、10才くらいの女の子とそのお母さんが座っていました。とても素直で可愛らしく、人なつっこい女の子で、お母さんも感じのよい方で、ショーが始まる前や幕間の休憩に、楽しくおしゃべりさせていただきました。ナズは、いつも、Michael君はじめ、キャストの方達の見せ場で、「ホォ~~ッ!」と叫びを上げるので、彼女達を驚かしては申し訳ないと思い、始まる前に「私は、ミュージカルが大好きなので、素晴らしい演技の時とか大声で叫ぶけど、いっぱい叫ぶけど、驚かないでね~。」とお願いしておいたんです。お二人は笑いながら、「気にしないで、思いっきり叫んでね」と言って下さいました。思いっきり気持ちよく叫んでいるナズを見ていた女の子も、叫ぶのが気に入ったらしく、ショーが盛り上がると、ナズと一緒に大声で叫んでいましたよ。(笑)

休憩が終わると、後半の最初のナンバーは、フィルとジュディの見せ場である「I Love a Piano」です。ボストンのお客さんは、時間通りに戻ってこない人達がとても多かったのですが、シアトルのお客さんは、ほとんどの方が時間前に席に戻っておられました。シーズンチケットの購入者も多く、列の端の席のお客さんは、真ん中の席のお客さんが通りやすいように、休憩中は立ったまま待ってあげている人が多かったです。演劇が大好きで、自分の街の劇場に愛情を持っていらっしゃるんだな~と思いました。
このナンバーは、ナズは、Michael君が演じたボストンのバージョンの方が好きです。舞台のデザインが赤と黒を基調にしているところやジュディの衣装が黒いのはどちらも同じなのですが、ボストンの方は、フィルの衣装は真っ白だったんですが、シアトルの方は赤と黒でした。白い衣装の方が見栄えがするし、ステージが明るい感じに見えました。また、ボストンの時は、ボブだけではなく、フィルの方も主人公という感じだったので、振付も洗練されていて、ダイナミックなダンスナンバーとして、Michael君の素晴らしいタップダンスを堪能できたのですが、今回は、フィルはコミカルな脇役なため、振付もお客さんを笑わせるような面白おかしい感じでした。もちろんこれはこれで、とても楽しめましたけど。

「I Love a Piano」を演じ終えたフィルのところに、メイクをして羽根飾りをまとったスーザンが来て、自分もショーに出たいとせがみます。「宿題は、どうしたんだい?」と言うフィルに、「私のおじいちゃんの納屋なんだから、私の言うことを聞いた方がいいわよ」と脅すスーザン。「君は、キャストというより、プロデューサーが似合っているよ」とフィル。「プロデューサーって、何をするの?」とたずねるスーザンに、「宿題だよ!さあ、着替えて、メイクを落としておいで!」と、スーザンを追い払ってしまうフィルでした。

ちょうど来合わせた劇団の女優達に、フィルがいつも通り挨拶をすると、「無駄、無駄! あなたは、もう相手が決まっちゃってる(taken)もんね~」と言って、相手にしてくれません。
「決まっちゃってる? 決まっちゃってるって、それ、どういう意味だい!?」と聞き返すフィル。そこに、ジュディが現れて、「決まっちゃってるは、決まっちゃってるでしょう!他にどういう意味があるって言うの!?」と、フィルの手をつかんで自分の方に引き寄せます。まだぶつぶつ言っているフィルに、「言葉の意味なんて、どうでもいいじゃない? それより、私達のことよ。」と言いながら寄り添うジュディ。ジュディが真剣なつき合いを考えていると知ったプレイボーイのフィル、「僕らはもう少し距離をおいた方がいいよ。僕は、まだ自由な身でいたいんだ。」とタジタジです。
そこに、マーサが、ジュディを呼びに来ます。ベティが、ニューヨークに行く準備をしているというのです。「あとで、じっくり話し合いましょう!」とフィルに言い残し、ジュディは、ベティの部屋へ行きます。

ボブのことをすっかり誤解したベティ、ニューヨークのリージェンシールームから来た出演依頼を受け、ニューヨークへ行くことに決めてしまったのです。初めは残るように説得するつもりだったジュディも、フィルの態度に憤慨していたこともあり、マーサと一緒に、ベティの身支度を手伝ってやるのでした。(Falling Out of Love Can Be Fun)

ベティとジュディのナンバー「Sisters」のリハーサルの時間になったのに、2人ともどこにも見あたりません。「バンドが帰ってしまうから、今、リハーサルしないとできなくなる」と言われたボブ、フィルに「さあ、パートナー! 何をしなきゃいけないか、分かってるな!?」と声をかけます。「もしかして、僕が考えているのと同じこと?」と聞き返すフィルを連れて、幕の後ろに引っ込みます。
「それでは、ベティとジュディのヘインズ姉妹。『Sisters』です!」とアナウンスが入り、幕が上がると、そこには、額にブルーのネクタイを巻き、腰にもブルーのサッシュを巻き付け、ズボンの裾をまくり上げて、大きなブルーの羽根扇を持ったボブとフィルが立っていました! 客席は、爆笑です!(笑)ボストンの時は、額のネクタイや腰のサッシュは身につけておらず、Bogardusさんのボブは、ただ笑顔で演じているだけ、Michael君の二枚目のフィルは、嫌々やらされている(でも、けっこう嬉しそうに)という感じで演じていたのですが、今回の2人は、ノリノリでした~!(笑)腰をフリフリ、「アハァ~ン♪」と色っぽい声を交えながらの大熱演に、客席は、沸きに沸きましたよ~!ダンディでセクシーなMichael君や誠実で優しいMichael君もすごくいいけど、コミカルで面白いMichael君も、と~~ってもステキ~~~!

演じ終えたところにウェイヴァリーが現れ、ボブがあわてて、ネクタイやサッシュをはずします。そこにスーザンが来て、ベティがニューヨークへ行くので、ジュディが送って行ったとボブに知らせます。「なぜ、今?」とたずねるボブに、「あなたが、ベティが考えていたような人じゃないからだって」とスーザン。ウェイヴァリーが、ベティに電報が来ていたとボブに知らせ、「読んでみるといい」と電報をボブに渡します。
リージェンシールームからの出演依頼だったと知ったボブ、「みんなを見捨てて、もっといい仕事を選んだわけだ!」と憤慨しますが、ウェイヴァリーに「彼女は君を愛していたんだ。君だって、彼女を愛しているんだろう。何か事情があるはずだよ。ニューヨークへ行ってみてはどうだ?」とすすめられ、ニューヨークへ行ってみることにしました。

場面は変わって、ニューヨークのリージェンシールーム。ベティのショーが始まりました。髪をアップに結い上げ、黒いセクシーなロングドレスに身を包んだクリスティーナさんが、素晴らしい歌声を聞かせてくれます。(Love, You Didn't Do Right By Me) 大人の魅力たっぷりのセクシーでゴージャスな歌声に、うっとりと聞き惚れてしまいました。
そこに、ボブが登場、ステージの端にある席に座り、「How Deep Is The Ocean」を歌います。自分の元を去ってしまったベティへの思いを込めて歌う切なく美しい歌声。Michael君の歌声、本当にステキ・・・
出番を終えて楽屋に戻ろうとするベティを、ボブがさえぎります。「素晴らしい歌だった。君のキャリアにとって大切な仕事だというのは分かるけど、立ち去るなら、僕やフィル、仲間達に、なぜ何も言ってくれなかったんだ? 僕が何かしたと言うのなら、何が悪かったのか教えてくれ。」と迫るボブ。そこに、シェルドレイクが現れ、ベティに「ボブから、エド・サリバン・ショーに君を出演させてやってほしいと言われて見に来たが、素晴らしい歌声だ」と話しかけます。ベティは、マーサに不動産屋だと聞かされていたシェルドレイクがエド・サリバン・ショーのプロデューサーで、ボブ達を見捨ててニューヨークに来てしまった自分を、ボブが彼に紹介してくれたと知って、ボブは自分が思っていた通りの誠実な男で、自分が何か勘違いしていると悟ります。
シェルドレイクから「151連隊の仲間達に出した郵便がうまく届かず、仲間が集まりそうにない」と聞かされたボブ、「今夜のエド・サリバン・ショーに出演して、TVを通じて呼びかけたい」とシェルドレイクに頼みます。
ボストンの方では、シェルドレイクは、ただ151連隊の仲間が集まりそうにないことをボブに告げるためだけにリージェンシールームに来ますが、今回の作品では、ボブが、ベティをエド・サリバン・ショーに出してやりたくて、わざわざ呼び寄せたことになっています。今回の設定の方が、ボブの誠実さが観客にもよく伝わっていいと思いました。本当に、いい人!Michael君・・・じゃなかった、ボブ!(笑)
番組に出演するためにボブは立ち去り、残ったベティは、シェルドレイクに「もう少し、事情を説明してもらってもいいかしら」と話しかけました。

暗転のステージに「We'll Follow the Old Man」の歌が流れ、ステージが明るくなると、そこは、エド・サリバン・ショーを放送中のスタジオで、ボブが立っています。
「今、かつての恩人が困っている。誰もが家族と一緒に過ごすクリスマスシーズンに、バーモントまで来てほしいと言うのは、大変な頼みかも知れないが、どうか、みんな協力してほしい。それこそが、クリスマスの精神にもっともふさわしい行為だと思うから」と、ボブは、テレビの向こうにいる仲間達に向けて、真摯に心を込めて呼びかけました。

場面は、一転してバーモント。あと数時間でショーが始まるのに、ボブが戻ってきません。心配するフィルとジュディの前に、ようやくボブが姿を現します。残念ながらベティは連れて来られなかったというボブに、2人は意気消沈。しかし、ボブに、こっちの様子はどうだと聞かれたジュディ、自分の左手の薬指を見せびらかします。
「もうじき、この指に、指輪がはまる予定なのよ。」
煮え切らないフィルに業を煮やしたジュディ、フィルを酔っ払わせて、プロポーズさせてしまったのです!苦笑いしながらも幸せそうなフィルを、ボブが祝福します。
そこにスーザンがやってきて、「自分も出番がほしい」と、「Let Me Sing and I'm Happy」を披露します。Keatonちゃんの素晴らしい演技に、観客は大喝采です。
と、そこにウェイヴァリーが現れました。あわてて姿を隠すボブとフィルとジュディ。マーサは、彼にスーツではなくて、軍服を着させなくてはいけないのです。

「スーツを全部洗ってしまったから、軍服以外着る物はない」というマーサに、「今さら、軍服を着る気はない」と言い返すウェイヴァリー。そこに、ウェイヴァリー宛に1通の手紙が届きます。いったい、どこから、どんな内容の手紙が届いたのでしょうか・・・?

ここからが、いよいよミュージカルのクライマックスですが、せっかくの素晴らしいミュージカルです。ネタバラシをしてしまっては、将来、ご覧になる楽しみを台無しにしてしまいますので、ここから先のストーリーをご紹介するのは控えさせていただきます。ただ、もうとても素晴らしい、感動的なクライマックスですので、機会があったら、ぜひご覧になって下さいね~!

やがてカーテンコールが始まり、ステージ上に細かい石鹸の泡の雪が降り始めました。(I've Got My Love To Keep Me Warm) 歌い続ける主要キャストが舞台前方に歩み出るとその後ろにカーテンが降り、客席にも、雪が舞い降りてきました。ボストンの時は、ナズの席は真ん中よりちょっと後ろで、上に2階席があったので、残念ながら、ナズの頭上には雪は降ってきませんでしたが、今回は、最前列! ナズの上にも、雪がいっぱい降ってきました! 隣の席の女の子も、大喜びです♪
そして、再びカーテンが上がり、再度、キャストが勢ぞろい、「White Christmas」の大合唱の中、カーテンが降りました。ナズは、もう、大声で叫びまくりましたとも~~!

お隣の親子連れにさよならを言い、ナズは、急いで楽屋口に向かいました。楽屋口で待っていると、Michael君が笑顔で出て来てくれました。

「ナズ! 来てくれたんだね!ありがとう!」

「あなたの歌う『White Christmas』!すっごくステキだった~! ずっと聞いてみたいと思ってたんだよ~。昨年のボストンでは、ボブが一度もフルコーラス歌わなかったでしょ。」

「ああ。あの冒頭の『White Christmas』は、よかっただろう。他にも、今回は、振付とかぜんぜん違うんだ。僕は、身体的には今回の方が楽だな。ダンスのパートが少ないからね。君が来てるってクリスティーナに伝えたら、『会いたがっているって伝えてね』って頼まれたよ。」

2005年の2月にMichael君主演の「Singin’ in the Rain」を同じ劇場で見た時に、楽屋口でクリスティーナさんともお会いできて、おしゃべりをしたりサインをもらったりしたんです。10分くらいだったのに、ナズのこと覚えていてくれたんです! 本当に優しくて、ステキな人です、クリスティーナさん♪ ナズは、クリスティーナさんが大好きです♪

手作りのプレゼントを渡すと、優しいMichael君は、いつも通り、とても喜んでくれました。

「今夜は、オープニングナイトのパーティーがあるからゆっくり話せないけど、明日、楽屋入りの前にまた会おうね。」

Michael君のステキな笑顔に見送られて、ナズは、ホテルへと向かいました。明日も、また会える、そして素晴らしいショーをまた見られる・・・と思うと、本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした~!

シアトルのMichael君 その3に続きます。お楽しみに~♪

シアトルのMichael君-White Christmas 2006 その1

2006-12-07 02:25:32 | Michael 06White Xmas
お待たせいたしました~!シアトルのMichael君(マイケル・グルーバー)その1です♪(写真は、12月2日のイブニング・ショーの後、楽屋口で撮ったMichael君です。横にいるナズは、お目汚しなので、いつも通り自主規制してあります~〔笑〕)

11月30日、無事ホテルにチェックインして一休みしたナズは、Michael君に「シアトルに着きました。今夜、見に行くので、よかったら、ショーの後、楽屋口で会って下さい。」と、メッセージを残しました。夜のショーなので、いちおうドレスアップしつつ、しかし、ロングのワンピースの下には、遠赤外線のあったか肌着やストッキング、レッグウォーマーに使い捨てカイロ(苦笑)と、万全の防寒対策を施し、ショーが夜の8時からだったので、7時少し前にホテルを出ました。

劇場に着いてみると、すでに表のドアは開いていて、ロビーまで入場できる状態でした。2005年の2月に「Singin' in the Rain」を、このThe 5th Avenue Theatreで見たのですが、相変わらず立派で美しい劇場でした。開演の30分前に、客席への入場が始まりました。今回、ナズの席は、12月2日のマチネが客席の右端のE-9(前から5列めの右端)で、それ以外の3回(11/30・12/1・12/2のイブニング)は、最前列の左端のPB-5という席だったんです。ナズの席は、あらかじめ、Michael君に伝えておきました。
最前列の左端なので、やや見づらいと言えば見づらいのですが、肉眼でばっちりMichael君や他のキャストの方の表情まで見えますので、とっても嬉しかったです!(というのも、Michael君って、本当に表情豊かに心を込めて演技をするので、ファンとしては、常に表情を見ていたいんです。)

このシアトルでの「White Christmas」、11月25日からプレビュー公演として開幕していたのですが、ナズが到着後初めて見たこの11月30日の晩の公演が、グランド・オープニングだったので、たくさんの取材陣が客席の後ろのほうに陣取っていました。
開演時間になると、劇場の運営陣の重役の方が舞台の前に出てこられ、オープニング・ナイトの挨拶をなさいました。
「ホリデー・シーズンに相応しい『White Christmas』を、当劇場で上演できることを大変嬉しく思います。素晴らしいスタッフとキャスト、脚本に恵まれて、我々一同、自信を持って公開できる作品に仕上がりましたが、それだけでは十分とは言えません。我々の作品に必要不可欠なもの、それは、観客の皆様の存在です。年間購入者、企業購入者はもちろん、その都度チケットを購入して下さるお客様の1人1人の暖かいサポートのおかげで、こうして素晴らしい作品をお届けすることができます。これからも、変わらぬサポートをお願い致します。また当劇場ならびに、この作品制作のためにご協力いただいたスポンサー企業各社に、暖かい拍手をお願い致します。」
観客の盛大な拍手の中、重役の方は退場し、いよいよ、オーバーチュアーの演奏が始まりました。

オーバーチュアーが終わり、幕が上がると、そこは、1944年。第2次世界大戦中の最前線、アメリカ軍の151連隊の野営地です。8名ほどの兵士がステージにいて、1人がジャグリングを披露しています。ボストン公演では、ボブ、フィル、シェルドレイクの3人しか、ステージにいませんでした。
兵士の1人のシェルドレイクが、「お待たせしました、キャプテン・ウォレスとフィル・デイヴィス一等兵です!」と、ボブとフィルを紹介し、Michael君のボブと、グレッグさんのフィルが登場しました~! ボストン公演でStephen Bogardusさんが演じたボブは、超まじめな感じのボブだったのですが、Michael君のボブは、誠実ではあるものの、明るくて親しみの感じられる、ちょっとお茶目なところもあるボブで、とっても素敵でした~♪ また昨年のボストンでMichael君が演じたフィルは、ひょうきんだけど、二枚目でかっこいいという役柄で、ボブとフィルの2人がそれぞれ主役という感じだったのですが、今回のフィルは、完全に三枚目の役どころでした。
「Happy Holiday」という楽しいナンバーを演じた後、何と、Michael君がその美しい歌声で、オルゴールに合わせて、しっとりと「White Christmas」をフルコーラス独唱してくれたんです~~~! ボストンでは、ボブは、一度もフルコーラスでは「White Christmas」を歌わなかったので、「今回も同じなのかな~・・・Michael君の歌う『White Christmas』、聞きたいのにな~」とちょっとがっかりしていたナズだったのですが、思いがけず、涙が出るほど美しいMichael君の歌声が聞けて、もうそれだけでも、シアトルまで来た甲斐があったな~と感動してしまいました
と、そこにウェイヴァリー将軍が現れ、他の兵士達は舞台袖に消え、残ったボブ・フィル・シェルドレイクはあわてて、敬礼します。「何を浮かれているんだ!」と叱ってみせながらも、あわてて立ち去ろうとする3人を呼び止めて、「素晴らしいショーだった。」と誉めることを忘れない部下思いで、信望の厚い将軍です。観客を151連隊の兵士に見立てて、将軍が演説をします。
「わしも、今日を最後にこの戦場を去ることになった。君達、151連隊の活躍は素晴らしいものだった。10年後の1954年には、いったいどんなクリスマスを迎えていることだろう。諸君、メリークリスマス!」

場面は変わって、10年後の1954年。エド・サリバン・ショーに出演中のボブとフィルのパフォーマンスです。今回のシアトルのショー、昨年のボストン公演に比べると、ダンスも歌も両方得意なMichael君がボブを演じているせいもあるんだと思いますけど、歌のシーンも充実し、ダンスのシーンもとても見応えがあり、全体にショーアップされて、スタイリッシュな感じに仕上がっています。
このシーンで披露される「Happy Holiday」と「Let Yourself Go」も、とても華やかで、Michael君がすごく楽しそうに、ダンディに演じていましたよ~!
このシーンで登場して来た時に、初めてMichael君がナズの座っている左端の方に来るんですが、一瞬、Michael君の視線が動いて、ナズの席を確認しているのが見えました~(笑)

出演が終わった2人が、楽屋に戻って、着替えながら、これからフロリダで過ごすことになっている休暇のことを話し合います。ボストン公演では、実際に着替える時は、客席から見えない部分に引っ込んで着替えていたのですが、今回、ボブもフィルも、観客の前で衣装を脱いで、半袖のアンダーシャツとトランクス姿を見せてくれます! (これも、ファンサービス!?・・・笑)
以前の軍隊仲間のへインズから、「妹達がショーをしているので、見に行ってやってほしい」と手紙が来ていたので、フロリダに旅立つ前に、2人は、そのショーを見に行くことにしました。
ステージの上には、ボブとフィルの楽屋に並んで、クリスティーナさん演じるベティとタリさん演じるジュディのへインズ姉妹の楽屋が登場します。2人の兄が送ったことになっている手紙、実はちゃっかり者のジュディが、兄を騙って送ったものだったのです。真面目な姉のベティは、それに気付いて大憤慨!このシーンでは、ボブとベティが、「Love and the Weather」というナンバーを歌います。Michael君のよく伸びる美しいテノールと、クリスティーナさんの澄んだ歌声が、それはそれは素晴らしいハーモニーでした・・・

姉妹が出演しているクラブにやってきたボブとフィル、さっそく姉妹が登場、青い大きなフェザーの扇を持ちながら、「Sisters」を歌って踊ります。ボブは金髪のベティに、フィルは赤毛のジュディに心を惹かれます。出番が終わった姉妹が、ボブとフィルのところにやってきます。積極的なフィルは、さっそくお目当てのジュディをダンスに誘い出しました。一方、テーブルに残ったボブとベティ、妹が手紙を偽造したことを謝るベティでしたが、何気なくボブが口にした「妹さんは、なかなかの策略家だね」という言葉にカチンときて、たちまち2人は険悪なムードになってしまいます。
一方のフィルとジュディは、すっかりいいムード。「The Best Things Happen While You're Dancing」というロマンティックなナンバーを披露してくれます。

姉妹がバーモントに向かうと知り、ジュディと離れたくないフィルは、ジュディと一計を案じ、フロリダ行きだと偽って、ボブをバーモント行きの列車に乗せてしまいます。南国フロリダに向かうはずの列車なのに、冬支度の乗客が多いことをいぶかるボブ。そこに姉妹が現れて、自分がいっぱい食わされたことに気付いて怒るボブですが、フィルやジュディに乗客達も加わって、「Snow」という楽しいナンバーで雪の楽しさをボブに訴えます。

やがて列車はバーモントに到着しますが、何と気温が華氏79度(摂氏だと26度くらい)もあって、雪などまったくありません!姉妹が契約していたホテルの予約客も、怒って帰ってしまいました。
ホテルのフロントからコンシェルジェ、電話番まで全てを切り盛りするマーサは、「客がいないから」と姉妹の契約を破棄しようとしますが、そこに現れたのは、ホテルのオーナーにして、ボブとフィルの元上官のウェイヴァリーでした。あわてて敬礼をするボブとフィル。
「約束は約束だ」と、客もいないのに、姉妹のショーを行うと言うウェイヴァリーに、孫娘のスーザンがワシントンから来た手紙を渡します。自分がホテルの経営者に向かないと悟ったウェイヴァリーは、また軍関係の仕事に戻ろうと、ペンタゴンの知り合いに手紙を出していたのです。ボブ達の前で手紙を読み上げ始めたウェイヴァリーでしたが、期待に反して、「その年では、軍関係の仕事は無理だ」という断りの手紙でした。落ち込む祖父を、スーザンが「今度は大統領に手紙を出すといいわ」と慰めます。スーザン役は、2人の女の子が交代で演じているのですが、この時は、Keaton Whittakerちゃんという10歳の女の子が演じていました。演技も上手で、歌もすっごく上手でしたよ。

マーサからホテルの窮状を聞かされたボブとフィル、何とかできないかと知恵を絞ります(What Do You Do With a General?)。ボブが、「仲間を呼び寄せて、このホテルでショーをやって、客を呼び戻そう!」と思いつき、フィルや姉妹も大賛成!同時に、軍隊の時の仲間で今ではNYでエド・サリバン・ショーのプロデューサーをしているシェルドレイクに電話して、151連隊の仲間をホテルに呼び、ウェイヴァリーを力づけようと頼むことになりました。

さっそく集まった仲間を、ホテルの納屋に集めるボブ達。劇団の女優達といい雰囲気のフィルに、ジュディは気が気ではありません。
以前はショービズ界にいたというマーサ、その声量のすごさにみんながビックリさせられます。ボストンでは、シルクハットをかぶってステッキを持ったマーサが、「Let Me Sing and I'm Happy」というナンバーを歌ったのですが、シアトルの方は、何も持たずに演じていました。

その晩、テラスには、祖父を案じてお祈りをするスーザンの姿がありました。心配で眠れないという彼女に、ボブが「Count Your Blessings」を歌ってやります。優しい笑顔のMichael君が、いとおしげにスーザンを気遣いながら歌うその様子が、何とも素敵でした~!
その姿を見ていたベティ、スターのボブが一生懸命にウェイヴァリーを助けようとする様子に、彼を見直して、恋心を抱くようなります。ボブとベティが「Count Your Blessings」を歌うのですが、これがまた、実に美しい歌声で・・・ 2人が寄り添いキスを交わすシーンも、とってもロマンチックでした。

翌日、NYのシェルドレイクから、ボブに電話が入ります。代わりに受けたマーサに、シェルドレイクがボブへの伝言を頼みます。「君の作戦がうまくいったよ。カンパニー(仲間達)が、ホテルに乗り込む手はずだ。100万ドルの計画だ(A million dollar proposition)!」 シェルドレイクが「仲間達」というつもりで言った「カンパニー」を、マーサは会社という意味だと思い、軍隊時代からボブ達が「そりゃ、すごい!」という意味で使っていた「A million dollar proposition」という合言葉を、金額のことだと誤解して、マーサは、ボブがホテルを売ろうとしているのだと思ってしまいます。

昨夜のボブとのキスで、すっかり幸せな気分のベティに、NYから仕事の依頼が舞い込みます。電報を届けに来たマーサから、「ボブが、ホテルを売ろうとしている」と聞かされたベティ、ボブを誤解してしまいます。
ウェイヴァリーの目に触れないように、こっそり請求書を隠していたマーサ、それがウェイヴァリーに見つかり、怒って自分を探しているウェイヴァリーから逃れようと、納屋で行われているショーのリハーサルの合間を縫って逃げ回ります。
納屋のステージでは、なぜベティが自分に腹を立てているのか不思議に思っているボブでしたが、ステージマネージャーにせかされて、白いスーツに身を包んで「Blue Skies」を歌います。このナンバー、ボストンでは、ボブはあまり踊らず、もっぱら歌っていたのですが、今回の公演では、ボブを演じるMichael君のダンスの見せ場となっていました。ダンディでセクシーなMichael君が、とってもスタイリッシュに歌って踊ってくれました~!
このおしゃれで洗練されたナンバーを披露するダンサー達の間を、マーサ、スーザン、ウェイヴァリーが、追いかけっこをしながら何度も通るのが、実にコミカルで面白いんです!

ボストン公演同様、この「Blue Skies」が前半最後のナンバーで、この後、幕間の休憩が入りました。Michael君の素敵なダンスと素晴らしい歌声、またクリスティーナさんのまさしく天使のような澄んだ美しい歌声を思う存分楽しめて、本当に来てよかったな~と思いました。

後半は、その2でご紹介させていただきますので、どうぞ、お楽しみに~

シアトルから、無事戻りました~!

2006-12-06 02:08:12 | Michael 06White Xmas
皆様、ただいまです~~!12月4日の夕方、無事、シアトルから帰国しました。(写真は、シアトルでMichael君〔マイケル・グルーバー〕が出演中のThe 5th Avenue Theatreのサインです。)

ほぼ1年ぶりのアメリカ旅行だったのですが、アメリカ向けのフライトのセキュリティ・チェックは、以前より厳しくなっていました。ミネラル・ウォーターやジュース等のドリンク類は、現在、いっさい持ち込めません。「機内には持ち込めなくても、搭乗開始までに飲み終わればいいんだよね~」と思ったナズは、チェックインを済ませた後、まだ半分以上入っているお茶のペットボトルを持ったまま、手荷物検査のところに行ったのですが、「アメリカ行きの便に乗られる方は、飲み物は、ここで放棄して頂きます」と言われ、飲みかけのペットボトルを係員の方に渡しました。手荷物検査の後、搭乗までの間に、飲み物を買って飲むのは自由にできますが、搭乗の際に再度手荷物検査があって、ドリンク類は、そこで捨てることになります。
それ以外の液体・ジェル・ペースト状のものは、目薬やコンタクトレンズ関係、その人に必要な薬(糖尿病の方のインシュリン注射等)、赤ちゃんのミルクやベビーフード類等はかまわないようですが、化粧品、歯みがきのチューブ、ハンドクリーム類は、各容量が100ミリリットル以下で、開け口の幅が20センチくらいの最大容量1リットルまでの密封できる透明なビニール袋1つに入れて口を閉めた状態でないと、機内持ち込みはできません。アメリカに行かれる方は、お気をつけ下さい。下手をすると、没収されてしまうかも知れませんので。詳しくは、成田空港のサイトでご確認下さい。

ドリンク類が持ち込めないため、機内では、以前よりも頻繁にミネラル・ウォーターを配ってくれていました。

朝の9時前にシアトルに到着、そこからタクシーでホテルに向かいました。ナズが到着する数日前まで、雪があまり降らないはずのシアトルで、けっこう雪が降っていたそうで、空港からホテルに向かう途中の道端に、溶け残った雪を見ることができました。ナズの滞在中のシアトルは、雨は一度も降らず、比較的暖かい穏やかな気候でした。
同じ時、シカゴやミネアポリスをはじめ、かなり広い地域が、スノウストームに襲われたそうで、あちこちで、大雪の被害が出ていたそうです。空港でも、たくさんのフライトがキャンセルになり、空港のロビーに用意された簡易ベッドで夜を過ごすことになった人達の姿がテレビで放映されていました。

ホテルに9時半過ぎに着いたのですが、12時半ごろにならないとチェックインできないと言われたので、大きな荷物を預かってもらい、近くのWestlake Centerにショッピングに出かけました。こういう時、一度来たことのある街って、便利です♪ 建物の位置関係やお店の様子等がわかっているので、どこに行けば何が買えるか、食事はどこですればいいかとか、迷わずに済みますから。
そして、劇場に寄ってチケットをピックアップし、12時半過ぎにホテルに行ってみると、フロントの方が「お待たせしてしまって、すみませんでした」と、ナズのルームキーを渡してくれました。
ナズの部屋は、18階で、ながめもよく、きれいで、とても快適でした♪さっそく荷解きをし、シャワーを浴びて、一休みしました。

シアトルの「White Christmas」がどんなだったか、また、ほぼ1年ぶりに再会したMichael君の様子等は、次の記事からご紹介させていただきますね~! Michael君、とても元気でしたよ♪

Betty Haynes 役は、Christinaさん!

2006-09-26 00:31:15 | Michael 06White Xmas
シアトルとサクラメントでMichael君(マイケル・グルーバー)が主演する「White Christmas」、Michael君演じるボブの相手役のBettyを演じる女優さんがわかりました~!(写真は、Christina Saffran Ashfordさんです。)

まだどちらの劇場も、配役を発表していないんですが、たまたま覗いたChristinaさんのサイトで、彼女の次のお仕事を載せており、それが、シアトルのThe 5th Avenue TheatreとサクラメントのCalifornia Musical Theatreでの「White Christmas」のBetty役だったんです! 彼女のサイトは、こちらからご覧いただけます。画面の下のほうに「LATEST NEWS & UPCOMING EVENTS」というところがあります。その中の「Christina to star in "White Christmas"」の下にある「more info」をクリックすると、別画面で詳細が開きます。

クリスティーナさんは、Michael君の「Singin' in the Rain 雨に唄えば」で、4回も相手役のキャシーを演じており、Michael君のスタジオ・キャストレコーディングCDでも、キャシー役として、その素晴らしい歌声を披露されています。ナズが、2005年2月にシアトルに見に行った「Singin' in the Rain」でも、彼女がキャシー役を演じていました。彼女の歌声は、本当に美しいんです!今回の「White Christmas」、素晴らしい出来になること、間違いなしです! ナズの保証付きですよ~♪

歌が上手なばかりでなく、とても優しくて素敵なクリスティーナさん 彼女については、このブログでもご紹介しましたので、そちらの記事もご覧になって下さいね~♪

"Singin'" in Seattle! -シアトルのMichael君♪ その2
サクラメント公演プレビュー
サクラメントのリビュー
クリスティーナさんのCD

またThe 5th Avenue Theatreの楽屋口で、クリスティーナさんに会えるといいな~~! シアトル旅行の楽しみが、増えました~♪