Joseph観劇記 その3です。(写真は、7/17の夜のショーのあとで、劇場のロビーで撮ったMichael君〔マイケル・グルーバー〕です。)
7/17 (水)、時差ぼけのせいなのか、目覚まし時計より早く目が覚めたナズ、滞在しているCountry Inn and Suitesは、B&Bタイプのホテルなので、朝食がついているので、簡単に身支度をして、早速、朝食スペースへGO!
フルーツあり、ヨーグルトあり、ペストリーあり、トーストあり、その他のパンもいろいろあり、目玉焼きやソーセージといった温かいメニューもあり(この日は、ベイクドポテトと目玉焼きをトルティーヤで包んだモーニングタコスでした。)、中でも、ワッフル焼き機が置いてあって(下の写真)、
横に置いてある機械のボタンを押すと生地が出てきて、それをプラスティックのカップに受け止めて(下の写真)、
焼き機の中に入れ、焼き機を閉じて回転させると、タイマーがスタートする・・・という、宿泊客が自分でワッフルを焼けるようになっているのが、楽しかった♪ (下の写真のように焼き上がります。)
味も美味しいけど、焼くのが楽しくて、ずっとここに立っていて、他のお客さんの分も焼いてあげたいくらいでした!(笑)(下の写真のような朝食が、毎朝、食べられます♪)
飲み物も、ジュースが4種類、牛乳もローファットとノンファットがあり、コーヒーも4種類に、紅茶のティーバッグとお湯が置いてあります。コーヒーや紅茶は、1日中あって、好きな時に飲んでいいようになっているんですよ♪
食事以外でも、小さいけど室内プールやジムがあって、お客さんは自由に使っていいんです。お客さんが利用できる会議室も3室ほどあって、宿泊客の多くは、ビジネスで来ている人達のようでした。
たっぷり朝食を食べたナズ、腹ごなしも兼ねて200メートルほど離れたところにあるお気に入りのスーパーへ買い出しに出掛けました。2年前にさんざん散歩した街なので、何がどこにあるのか、けっこうわかってます(笑)もっと近くにもスーパーがあるんですが、そっちは、ごく普通のスーパーで、この少し離れているスーパーは、とても大きな高級スーパーで、すごく楽しいんです♪
紅茶などもお土産にぴったりのしゃれた入れ物の美味しいのがあるので、友人へのお土産にチョコレートや紅茶を買い、滞在中に飲む用のミネラルウォーター等も購入しました。
部屋に戻ったナズ、身支度をして、劇場に向かいました。劇場に着くと、昨晩と同様、ジェイさんや売店の店員さんとおしゃべりしたあと、席に着きました。この日は、ステージに向かって左端の最前列の110番のテーブル。6人掛けでしたが、ナズ1人しかいませんでした。
昼間だったのでアイスティを頼み、この日は、ショーのあと、Michael君達とディナーに行く予定だったので、前夜と同じメニューなんですが、一番ボリュームのないほうれん草のサラダをオーダーしました。
食べ終わって、ちょっと冷房で寒くなってしまったので、劇場の入り口の外にあるベンチで休んでいると、リュックを背負ったとてもきれいな女性が、近づいて来るのが見えました。Tシャツにジーンズというラフな格好なので、たぶん、観客ではなくてキャストかな~と思いながら見ていると、その女性が、ふっと立ち止まり、
「あなた、もしかして、Michaelのお友達?」
とナズに話しかけてきました。何と、Michael君の古くからの友人で、ずっとBroadwayで活躍してきたモーラ・ホワイトさんという女優さんでした。今回の「Joseph」では、Michael君演じるナフタリというジョゼフの兄弟の1人の妻を演じています。
ナズをハグしてくれたモーラさん、
「Michaelから、あなたのこと、いろいろ聞いていたわ~。会えるのを楽しみにしてたのよ。またあとで、いろいろおしゃべりしましょうね。」
ホントに、Michael君のお友達って、みんな、何て優しくて気さくでステキな人達なんでしょう! ひなたぼっこしてて、よかった♪
時間が近づいたので、テーブルへと戻ったナズ、イスをステージのほうに向けて、観劇準備万端です!
前夜に見た時に思ったのですが、DVD版と比べると、全体にコミカルさが増した軽いタッチで、子供の観客が多いせいか、より子供が楽しめるようにしてあるな~と思いました。
またDVDでジョゼフを演じていたダニー・オズモンドは、あの時点で40代だったので、エジプトで成功してからのジョゼフと同じくらいの年齢ですから、後半のジョゼフは、大人の男性として演じていましたが、チャンハッセンのほうは、ジャレッドさんがまだ20代半ばくらいなので、エジプトで成功したあとのジョゼフも、若者として演じています。
2年前のJesusの時は、もちろんもっと若かったわけですが、ひげを生やし、ジーザスへの複雑な思いを叫ぶように歌うその姿は、ずっと年上に見えました。それが、今回は、明るい、人なつっこい笑顔で、共演する観客のお子さんを優しく気遣いながら、楽しげに演じていて、2年前のジュダスを演じていたのと同じ人とは信じられない感じです。
役によって、まったく別人に見えるということは、演技力が優れているということですから、ジャレッドさん、ますます素晴らしい俳優さんになったということですよね♪ そんな彼が演じたジュダスとジョゼフの両方を見られたナズは、本当にラッキーだな~と思います。
この日のマチネも、とても楽しかったです♪ ジョゼフが奴隷として連れて行かれてしまうシーンでは、ナズの目の前をジョゼフが通ったので、ナズが「助けてあげたい!」と思いながら手をさしのべると、それに気づいたジャレッドさんも、ナズのほうに手を差し出してくれました。
また、この時の子役の男の子は、ナズのお友達のライアン君が演じていましたよ♪ 現在17才の彼、2年前よりもだいぶ背が伸びましたが、それでも少し小柄で、声もボーイソプラノっぽい感じで、とてもきれいに歌うんです♪ 彼も、観客のお子さんのことをとても気遣っていて、優しい、いい子だな~と思いました♪
同じ劇場にちょくちょく見に来ると、こういう若手の俳優さんの成長を見られて、よりいっそう劇場や俳優さん達に対する愛着が深まりますね。
このマチネでは、ちょっとしたハプニングがあって、ラストのほうで、スローバージョンの「Any Dream Will Do」が歌われるシーンで、ジョゼフが「A Crash of Drums」と歌ったあと、彼の後ろに近づいてきたナレーターが「A Flash of Light」と歌って、そこからデュエットになるんですが、ジャレッドさんがその一節を歌いながら振り向くと、Jodiさんがいませんでした!
びっくりしてとまどうジャレッドさん! 何と、Jodiさんは、反対側のナズのテーブルの前辺りの位置に立っていて、彼女も「まずい」と思ったらしく、早口で「A Flash of Light」と歌いながら、定位置へと駆けつけました!そこからは、スムーズにフィナーレへと進みましたよ。
あとでトニーさんに聞いたら、ショーの最中だというのに、なぜかJodiさん、考え事をしてしまったんだそうです(笑)そんなことって、あるんですね!
フィナーレの時には、キャストが客席に降りて、お客さんの間で歌ったり踊ったりするんですが、何と、ナズのところにはMichael君が来てくれて、ハイ・ファイブをしてくれましたよ♪思いっきり歌い、叫び、拍手をしたナズ、大満足でロビーへ行きました。しばらく待つと、Michael君をはじめ、数人のキャストが現れました。ライアン君もいました!みんなとハグをし、挨拶を交わしました。
「じゃ、ナズ、行こうか!夜のショーの前に着替える?」とMichael君。
「ううん、このままで大丈夫♪」とナズ。
「じゃ、夕食のあと、そのまま劇場に来ればいいから、ゆっくりできるね。」とトニーさん。
Michael君とトニーさんと一緒に、駐車場に止めてある彼らの自動車に向かいました。今日も運転は、Michael君でした。
ミネアポリスのほうでディナーを食べるので、そちらに向かう道々、いろんな話をしました。次回作の「Fiddler on the Roof」にも2人とも出演が決まったのだそうです。上演時間が短くて、楽しい内容の「Joseph」とは正反対で、上演時間が3時間で暗い内容の作品だと聞かされたナズ、
「2時間の『Joseph』と3時間もある『Fiddler』、開演時間は、一緒なの?」
と尋ねてみました。
「そう、そこが問題なんだよ。ディナーに2時間、そのあとショーが3時間じゃ、夜のショーが終わるのは、11時になっちゃうだろ?お客さんにはちょっと負担だろうね。冬場は暗くなるのも早いしね。」
と、Michael君。
「短くするのかな?マイケル(これは、劇場オーナーで監督も務めるBrindisi氏のことです。)は、嫌がりそうだけどね。」
と、トニーさん。
ナズなんか、ディナーといっても、いつも一品だけオーダーしてササッと食べて、開演までの時間をもてあましているので、もっと開演時間を早めればいいのにと思いましたが、他のお客さんは、ナズみたいに滞在中のショーを全部見るわけではなく、例えば、誕生日とか結婚記念日とかのお祝いを兼ねて、特別な日のお食事として食べる方も多いから、やっぱり食事に2時間は必要なんでしょうね。
でも、きっと素晴らしいショーになるでしょうから、見応えのある3時間になるでしょうね♪
この日のディナーは、リブステーキでした。BBQ風に焼いてあって、付け合わせのインゲンやゆでたコーンも美味しかった♪ デザートにはアイスクリームを乗せたチェリーパイをいただいたのですが、これも、いかにもアメリカって感じで、美味しかったです。ボリューム満点なので、おなかいっぱいになっちゃいましたが・・・(笑)
トニーさんが、「ファラオをやっているキースがね、君がいる間に、一度、君に歌を捧げるって言ってたよ」と教えてくれました。「え、ホント!?」「うん。どのショーかわからないけどね。楽しみだね。」
あのジョゼフの質問そっちのけで、客席の女性に「君なしでは生きていけない」と歌う、あれをナズにやってくれるんだ!何か、嬉しいような、恥ずかしいような。でも、とても楽しみでした。
たくさん食べて、たくさんおしゃべりして、すごく楽しい時間を過ごしたあと、またMichael君運転の車で、劇場へと向かいました。もう夜だというのに、日が長いので、まだ昼間のような明るさでした。運良く渋滞にもぶつからず、7時半過ぎに劇場に着きました。
建物の裏手にキャストが何人か座っているのが見えたので、
「あとで会おうね~!ホゥ~ッ!」
と、叫ぶと、彼らが拍手を返してくれました♪
「ナズは、いい声をしてるよね。すごく、よく通る!」とトニーさん。
「だって、歓声を上げるプロだもん♪(笑)」とナズ。
3人で笑いながら、劇場に入りました。
楽屋に向かった彼らと別れて、すでにお客さんでいっぱいの客席内に入り、席へと案内してもらいました。この時の席は、マチネとは反対側の端の130番。4人連れのお客様がすでに座って食事をされていました。ご挨拶をして、テーブルのステージ側の席に座り、ウェイトレスさんにお願いして、ホットティを持ってきてもらいました。今回、他のお客さんと相席になったのは、この時だけでした。
このショーも、とても盛り上がり、楽しいショーでした。ファラオは、相変わらずたっぷり笑わせてくれましたしね。(ナズに歌は、捧げてくれなかったけど・・・笑)、
ショーのあとには、モーラさんやジャレッドさんにも会えました。
「なかなか会えなくてごめんね、ナズ。主役なんで、いろいろやらなきゃいけないことがたくさんあって。」
と、すまなさそうに言いながら、ジャレッドさんがハグしてくれました。
「いいのよ、ジャレッド。素晴らしいショーをありがとう。あなたのジョゼフ、最高!2年前にはあなたのジュダスを見られたし、私は、とてもラッキーだわ♪」
嬉しそうにうなずきながら、ジャレッドさんが優しく微笑んでくれました。ホントに、ステキな青年です。
劇場の出資者の1人で、キャストやスタッフからとても慕われているご夫妻もいらしていて、翌日の木曜日は、Michael君は、彼が作曲を担当した「Fruit Fly」というショーが、ちょうど上演されていて、そちらのリハーサルに参加する予定だったので、奥様のほうのサンディさんが、ナズを湖の畔にあるエクセルシオールという町にショッピングに連れて行ってくださるというのです!
「ホントにいいんですか?」と尋ねるナズに、
「もちろんよ、ナズ!あなたと一緒に過ごすのを楽しみにしてたんだもの。ショッピングして、ランチを食べて、午後からは主人が、ジェットボートを出すって言ってるから、湖でボートに乗りましょう!」
うわ~!自家用ジェットボート!すごいな~!
「え、ボートに乗るの?」とトニーさん。
サンディさんが誘うと、「行く、行く~!」
トニーさんも来るなら、楽しさ倍増です♪ 仕事で行けないMichael君は、ちょっと残念そうでした。
劇場を出て、別れる時、
「明日は、ショーの後まで会えないけど、楽しい1日になるといいね」
と言いながら、Michael君がハグしてくれました。
トニーさんともハグをしながら、「じゃ、ボートで会おうね~♪」とお別れしました。
Michael君からも、エクセルシオールは、湖のそばで、お店も多くて楽しいところだと教えてもらっていたので、18日は、タクシーでも呼んで、1人で行ってみようかと思っていたところだったので、サンディさんの申し出は、本当にありがたかったです♪
もう20回以上はアメリカに来ているナズ、嫌な思いをしたことはほとんどなく、どこへ行っても、地元の人とおしゃべりして楽しく過ごして来ましたが、チャンハッセン/ミネアポリス/セントポールのエリアの人達は、本当に親切で、優しくて、気さくで、ナズは、このエリアが大好きです! こんなにいい人が多い土地でMichael君が暮らしているんだと思うと、とても安心だし、すごく嬉しいです♪
楽しい日になること間違い無しの翌日に備えて、早めにベッドに入ったナズでした。
続きは、観劇記 その4で。
7/17 (水)、時差ぼけのせいなのか、目覚まし時計より早く目が覚めたナズ、滞在しているCountry Inn and Suitesは、B&Bタイプのホテルなので、朝食がついているので、簡単に身支度をして、早速、朝食スペースへGO!
フルーツあり、ヨーグルトあり、ペストリーあり、トーストあり、その他のパンもいろいろあり、目玉焼きやソーセージといった温かいメニューもあり(この日は、ベイクドポテトと目玉焼きをトルティーヤで包んだモーニングタコスでした。)、中でも、ワッフル焼き機が置いてあって(下の写真)、
横に置いてある機械のボタンを押すと生地が出てきて、それをプラスティックのカップに受け止めて(下の写真)、
焼き機の中に入れ、焼き機を閉じて回転させると、タイマーがスタートする・・・という、宿泊客が自分でワッフルを焼けるようになっているのが、楽しかった♪ (下の写真のように焼き上がります。)
味も美味しいけど、焼くのが楽しくて、ずっとここに立っていて、他のお客さんの分も焼いてあげたいくらいでした!(笑)(下の写真のような朝食が、毎朝、食べられます♪)
飲み物も、ジュースが4種類、牛乳もローファットとノンファットがあり、コーヒーも4種類に、紅茶のティーバッグとお湯が置いてあります。コーヒーや紅茶は、1日中あって、好きな時に飲んでいいようになっているんですよ♪
食事以外でも、小さいけど室内プールやジムがあって、お客さんは自由に使っていいんです。お客さんが利用できる会議室も3室ほどあって、宿泊客の多くは、ビジネスで来ている人達のようでした。
たっぷり朝食を食べたナズ、腹ごなしも兼ねて200メートルほど離れたところにあるお気に入りのスーパーへ買い出しに出掛けました。2年前にさんざん散歩した街なので、何がどこにあるのか、けっこうわかってます(笑)もっと近くにもスーパーがあるんですが、そっちは、ごく普通のスーパーで、この少し離れているスーパーは、とても大きな高級スーパーで、すごく楽しいんです♪
紅茶などもお土産にぴったりのしゃれた入れ物の美味しいのがあるので、友人へのお土産にチョコレートや紅茶を買い、滞在中に飲む用のミネラルウォーター等も購入しました。
部屋に戻ったナズ、身支度をして、劇場に向かいました。劇場に着くと、昨晩と同様、ジェイさんや売店の店員さんとおしゃべりしたあと、席に着きました。この日は、ステージに向かって左端の最前列の110番のテーブル。6人掛けでしたが、ナズ1人しかいませんでした。
昼間だったのでアイスティを頼み、この日は、ショーのあと、Michael君達とディナーに行く予定だったので、前夜と同じメニューなんですが、一番ボリュームのないほうれん草のサラダをオーダーしました。
食べ終わって、ちょっと冷房で寒くなってしまったので、劇場の入り口の外にあるベンチで休んでいると、リュックを背負ったとてもきれいな女性が、近づいて来るのが見えました。Tシャツにジーンズというラフな格好なので、たぶん、観客ではなくてキャストかな~と思いながら見ていると、その女性が、ふっと立ち止まり、
「あなた、もしかして、Michaelのお友達?」
とナズに話しかけてきました。何と、Michael君の古くからの友人で、ずっとBroadwayで活躍してきたモーラ・ホワイトさんという女優さんでした。今回の「Joseph」では、Michael君演じるナフタリというジョゼフの兄弟の1人の妻を演じています。
ナズをハグしてくれたモーラさん、
「Michaelから、あなたのこと、いろいろ聞いていたわ~。会えるのを楽しみにしてたのよ。またあとで、いろいろおしゃべりしましょうね。」
ホントに、Michael君のお友達って、みんな、何て優しくて気さくでステキな人達なんでしょう! ひなたぼっこしてて、よかった♪
時間が近づいたので、テーブルへと戻ったナズ、イスをステージのほうに向けて、観劇準備万端です!
前夜に見た時に思ったのですが、DVD版と比べると、全体にコミカルさが増した軽いタッチで、子供の観客が多いせいか、より子供が楽しめるようにしてあるな~と思いました。
またDVDでジョゼフを演じていたダニー・オズモンドは、あの時点で40代だったので、エジプトで成功してからのジョゼフと同じくらいの年齢ですから、後半のジョゼフは、大人の男性として演じていましたが、チャンハッセンのほうは、ジャレッドさんがまだ20代半ばくらいなので、エジプトで成功したあとのジョゼフも、若者として演じています。
2年前のJesusの時は、もちろんもっと若かったわけですが、ひげを生やし、ジーザスへの複雑な思いを叫ぶように歌うその姿は、ずっと年上に見えました。それが、今回は、明るい、人なつっこい笑顔で、共演する観客のお子さんを優しく気遣いながら、楽しげに演じていて、2年前のジュダスを演じていたのと同じ人とは信じられない感じです。
役によって、まったく別人に見えるということは、演技力が優れているということですから、ジャレッドさん、ますます素晴らしい俳優さんになったということですよね♪ そんな彼が演じたジュダスとジョゼフの両方を見られたナズは、本当にラッキーだな~と思います。
この日のマチネも、とても楽しかったです♪ ジョゼフが奴隷として連れて行かれてしまうシーンでは、ナズの目の前をジョゼフが通ったので、ナズが「助けてあげたい!」と思いながら手をさしのべると、それに気づいたジャレッドさんも、ナズのほうに手を差し出してくれました。
また、この時の子役の男の子は、ナズのお友達のライアン君が演じていましたよ♪ 現在17才の彼、2年前よりもだいぶ背が伸びましたが、それでも少し小柄で、声もボーイソプラノっぽい感じで、とてもきれいに歌うんです♪ 彼も、観客のお子さんのことをとても気遣っていて、優しい、いい子だな~と思いました♪
同じ劇場にちょくちょく見に来ると、こういう若手の俳優さんの成長を見られて、よりいっそう劇場や俳優さん達に対する愛着が深まりますね。
このマチネでは、ちょっとしたハプニングがあって、ラストのほうで、スローバージョンの「Any Dream Will Do」が歌われるシーンで、ジョゼフが「A Crash of Drums」と歌ったあと、彼の後ろに近づいてきたナレーターが「A Flash of Light」と歌って、そこからデュエットになるんですが、ジャレッドさんがその一節を歌いながら振り向くと、Jodiさんがいませんでした!
びっくりしてとまどうジャレッドさん! 何と、Jodiさんは、反対側のナズのテーブルの前辺りの位置に立っていて、彼女も「まずい」と思ったらしく、早口で「A Flash of Light」と歌いながら、定位置へと駆けつけました!そこからは、スムーズにフィナーレへと進みましたよ。
あとでトニーさんに聞いたら、ショーの最中だというのに、なぜかJodiさん、考え事をしてしまったんだそうです(笑)そんなことって、あるんですね!
フィナーレの時には、キャストが客席に降りて、お客さんの間で歌ったり踊ったりするんですが、何と、ナズのところにはMichael君が来てくれて、ハイ・ファイブをしてくれましたよ♪思いっきり歌い、叫び、拍手をしたナズ、大満足でロビーへ行きました。しばらく待つと、Michael君をはじめ、数人のキャストが現れました。ライアン君もいました!みんなとハグをし、挨拶を交わしました。
「じゃ、ナズ、行こうか!夜のショーの前に着替える?」とMichael君。
「ううん、このままで大丈夫♪」とナズ。
「じゃ、夕食のあと、そのまま劇場に来ればいいから、ゆっくりできるね。」とトニーさん。
Michael君とトニーさんと一緒に、駐車場に止めてある彼らの自動車に向かいました。今日も運転は、Michael君でした。
ミネアポリスのほうでディナーを食べるので、そちらに向かう道々、いろんな話をしました。次回作の「Fiddler on the Roof」にも2人とも出演が決まったのだそうです。上演時間が短くて、楽しい内容の「Joseph」とは正反対で、上演時間が3時間で暗い内容の作品だと聞かされたナズ、
「2時間の『Joseph』と3時間もある『Fiddler』、開演時間は、一緒なの?」
と尋ねてみました。
「そう、そこが問題なんだよ。ディナーに2時間、そのあとショーが3時間じゃ、夜のショーが終わるのは、11時になっちゃうだろ?お客さんにはちょっと負担だろうね。冬場は暗くなるのも早いしね。」
と、Michael君。
「短くするのかな?マイケル(これは、劇場オーナーで監督も務めるBrindisi氏のことです。)は、嫌がりそうだけどね。」
と、トニーさん。
ナズなんか、ディナーといっても、いつも一品だけオーダーしてササッと食べて、開演までの時間をもてあましているので、もっと開演時間を早めればいいのにと思いましたが、他のお客さんは、ナズみたいに滞在中のショーを全部見るわけではなく、例えば、誕生日とか結婚記念日とかのお祝いを兼ねて、特別な日のお食事として食べる方も多いから、やっぱり食事に2時間は必要なんでしょうね。
でも、きっと素晴らしいショーになるでしょうから、見応えのある3時間になるでしょうね♪
この日のディナーは、リブステーキでした。BBQ風に焼いてあって、付け合わせのインゲンやゆでたコーンも美味しかった♪ デザートにはアイスクリームを乗せたチェリーパイをいただいたのですが、これも、いかにもアメリカって感じで、美味しかったです。ボリューム満点なので、おなかいっぱいになっちゃいましたが・・・(笑)
トニーさんが、「ファラオをやっているキースがね、君がいる間に、一度、君に歌を捧げるって言ってたよ」と教えてくれました。「え、ホント!?」「うん。どのショーかわからないけどね。楽しみだね。」
あのジョゼフの質問そっちのけで、客席の女性に「君なしでは生きていけない」と歌う、あれをナズにやってくれるんだ!何か、嬉しいような、恥ずかしいような。でも、とても楽しみでした。
たくさん食べて、たくさんおしゃべりして、すごく楽しい時間を過ごしたあと、またMichael君運転の車で、劇場へと向かいました。もう夜だというのに、日が長いので、まだ昼間のような明るさでした。運良く渋滞にもぶつからず、7時半過ぎに劇場に着きました。
建物の裏手にキャストが何人か座っているのが見えたので、
「あとで会おうね~!ホゥ~ッ!」
と、叫ぶと、彼らが拍手を返してくれました♪
「ナズは、いい声をしてるよね。すごく、よく通る!」とトニーさん。
「だって、歓声を上げるプロだもん♪(笑)」とナズ。
3人で笑いながら、劇場に入りました。
楽屋に向かった彼らと別れて、すでにお客さんでいっぱいの客席内に入り、席へと案内してもらいました。この時の席は、マチネとは反対側の端の130番。4人連れのお客様がすでに座って食事をされていました。ご挨拶をして、テーブルのステージ側の席に座り、ウェイトレスさんにお願いして、ホットティを持ってきてもらいました。今回、他のお客さんと相席になったのは、この時だけでした。
このショーも、とても盛り上がり、楽しいショーでした。ファラオは、相変わらずたっぷり笑わせてくれましたしね。(ナズに歌は、捧げてくれなかったけど・・・笑)、
ショーのあとには、モーラさんやジャレッドさんにも会えました。
「なかなか会えなくてごめんね、ナズ。主役なんで、いろいろやらなきゃいけないことがたくさんあって。」
と、すまなさそうに言いながら、ジャレッドさんがハグしてくれました。
「いいのよ、ジャレッド。素晴らしいショーをありがとう。あなたのジョゼフ、最高!2年前にはあなたのジュダスを見られたし、私は、とてもラッキーだわ♪」
嬉しそうにうなずきながら、ジャレッドさんが優しく微笑んでくれました。ホントに、ステキな青年です。
劇場の出資者の1人で、キャストやスタッフからとても慕われているご夫妻もいらしていて、翌日の木曜日は、Michael君は、彼が作曲を担当した「Fruit Fly」というショーが、ちょうど上演されていて、そちらのリハーサルに参加する予定だったので、奥様のほうのサンディさんが、ナズを湖の畔にあるエクセルシオールという町にショッピングに連れて行ってくださるというのです!
「ホントにいいんですか?」と尋ねるナズに、
「もちろんよ、ナズ!あなたと一緒に過ごすのを楽しみにしてたんだもの。ショッピングして、ランチを食べて、午後からは主人が、ジェットボートを出すって言ってるから、湖でボートに乗りましょう!」
うわ~!自家用ジェットボート!すごいな~!
「え、ボートに乗るの?」とトニーさん。
サンディさんが誘うと、「行く、行く~!」
トニーさんも来るなら、楽しさ倍増です♪ 仕事で行けないMichael君は、ちょっと残念そうでした。
劇場を出て、別れる時、
「明日は、ショーの後まで会えないけど、楽しい1日になるといいね」
と言いながら、Michael君がハグしてくれました。
トニーさんともハグをしながら、「じゃ、ボートで会おうね~♪」とお別れしました。
Michael君からも、エクセルシオールは、湖のそばで、お店も多くて楽しいところだと教えてもらっていたので、18日は、タクシーでも呼んで、1人で行ってみようかと思っていたところだったので、サンディさんの申し出は、本当にありがたかったです♪
もう20回以上はアメリカに来ているナズ、嫌な思いをしたことはほとんどなく、どこへ行っても、地元の人とおしゃべりして楽しく過ごして来ましたが、チャンハッセン/ミネアポリス/セントポールのエリアの人達は、本当に親切で、優しくて、気さくで、ナズは、このエリアが大好きです! こんなにいい人が多い土地でMichael君が暮らしているんだと思うと、とても安心だし、すごく嬉しいです♪
楽しい日になること間違い無しの翌日に備えて、早めにベッドに入ったナズでした。
続きは、観劇記 その4で。