M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

Broadway リバイバル版 コーラスラインのラストショーの写真

2008-09-04 01:13:07 | Michael 08 ACL
8月17日で幕を閉じたBroadwayリバイバル版コーラスラインの最後のショーの写真が、Broadway.comで紹介されています。(写真は、タイムズスクエアの看板です。)

写真は、こちらからどうぞ。中央の写真の下にある「VIEW PHOTOS」をクリックすると、別ウィンドウが開きます。ステージの様子、ステージでの最後の挨拶の様子、楽屋でのキャストの姿、当日駆けつけた元キャストの人達、終演後のパーティの様子など、全部で52枚の写真をご覧になれます。
ナズにとっては、見慣れた懐かしいキャストの姿がたくさんあって、何だか胸がいっぱいになってしまいました~!

ところで、リバイバル版でボビーを演じていたウィル君、9月24日から10月5まで、New York Musical Theater Festivalの「Jason & Ben」という作品にBen役で出演するんだそうです。 会場は、45th Street Theatreです。上演回数は6回で、チケットはこちらからお求めになれます。そして、こちらでは、ウィル君の写真と歌(ギターを弾いているのも彼です。)をお楽しみいただけます。写真はクリックすると、大きくなります。
また、こちらでも、チケットをお求めいただけますし、ウィル君の写真(上記と同じものともう1枚)と歌をお楽しみいただけます。

Broadwayのコーラスラインが、8/17で閉幕

2008-08-13 12:58:53 | Michael 08 ACL
Broadwayの「A Chorus Line」が、いよいよ8月17日でクローズします。(写真は、上演中の劇場、Gerald Schoenfeld Theatreです。)

2006年10月5日にグランドオープニングしたBroadwayの「A Chorus Line (リバイバル)」が、8月17日(日)のイブニングショーでいよいよ閉幕となります。8月10日のショーで、公演回数が751回になったので、8月17日の最後のショーでちょうど760回になります。
オリジナルキャストとしてずっとキャシー役を演じてきたCharlotte d'Amboiseさんが、8月10日のショーを最後にステージを離れられたので、8月13日から最後のショーまでは、同じくオリジナルキャストとしてヴァル役を演じていたJessica Lee Goldynさんがキャシーを演じます。閉幕の日にステージを務めるファイナル・キャストは、以下の皆さんの予定です。名前の後ろのカッコ内は、役名です。

Nick Adamsさん(Larry)、Tommy Berklundさん(Greg)、Mike Cannonさん(Al)、Natalie Cortezさん(Diana)、Dena Digiacintoさん(Bebe)、Jenifer Footeさん(Val)、Deidre Goodwinさん(Sheila)、Bryan Knowltonさん(Paul)、James T. Laneさん(Richie)、Melissa Loneさん(Maggie)、Mario Lopezさん(Zach)、J. Elaine Marcosさん(Connie)、Paul McGillさん(Mark)、Heather Parcellsさん(Judy)、Adam Perryさん(Don)、Jeffrey Schecterさん(Mike)、Will Taylorさん(Bobby)、Katherine Tokarzさん(Kristine)。

アンサンブル:Deanna Agulnegaさん、Todd Andersonさん、Michelle Aravenaさん、Kurt Domoneyさん、Joey Duddingさん、Eric DySartさん、Lyndy Franklinさん、Lorin Latarroさん、Courtney Laine Mazzaさん、Eric Sciottoさん、Kim Shriverさん、Grant Turnerさん、Deone Zanottoさん。

今はMichael君(マイケル・グルーバー)は全米ツアーのACLに主演中で、Brodwayの方には出演していませんが、昨年の夏と今年のお正月にNYに行って11回も見たコーラスラインが終わってしまうかと思うと、ナズも何だかとても寂しい気がします。今年の10月5日で丸2年になるので、少なくともあと2~3ヶ月は続くと思っていたので、8月で終わってしまうのが、ちょっと意外な感じがします。キャストの皆さん、お疲れさまでした!

ACLを11回見る間に、楽屋口で何度も会ってお友達になったウィル君(Bobby役のWill Taylor)とは、今でも連絡を取り合っているんですが、ACLの後は、New York Musical Theatre Festivalの「Jason & Ben」という作品に、Ben役で出演するそうです。作品とチケット購入については、こちらからどうぞ♪



Broadwayの新ザック

2008-03-17 12:33:00 | Michael 08 ACL
アメリカのTVで活躍しているMario Lopezさんが、「A Chorus Line」でBroadwayデビューを果たすそうです。(写真は、タイムズスクエアのネオンサインです。)

テレビの「Saved by the Bell」や「Extra TV」、「Dancing with the Stars」で知られるMario Lopezさんが、4月15日から9月7日まで、ザック役として「A Chorus Line」に出演することが決まったそうです。Lopezさんにとっては、これがBroadwayデビューになります。(ただし、5月11日から6月3日までは、休演するそうです。)

プロデューサーのBreglio氏によれば、「Marioはとても才能のある俳優で、優れたダンサーでもある。我々の『A Chorus Line』が彼のBroadwayデビューとなることは、実に喜ばしいことである。彼の才能と魅力は、Broadwayのステージでも、見事に発揮されることになるだろう。」とのことです。

またLopezさん本人は、「Broadwayの舞台に立つことは、俳優なら誰もが夢見ることです。もちろん僕もそうです。常に、Broadwayのステージに立つチャンスがないかと思っていました。今回、『A Chorus Line』という伝説的なミュージカルに出演するチャンスを与えられたことを誇りに思います。」と語ったそうです。

Lopezさんは、16歳の時にNBCのTVコメディ「Saved by the Bell」に出演して一躍有名になりました。現在は、「Extra TV」とMTVの「Randy Jackson Presents America's Best Dance Crew」でホストを務めています。その他、TVの「Holiday in Handcuffs」や「Husband for Hire」、「Dancing with the Stars」をはじめ、さまざまな作品・番組に出演しています。

2年目を迎えたBroadwayの「A Chorus Line (リバイバル」、新しいキャストを迎えて、ますます大勢のお客さんが見に来てくれるといいですね~!

Michael君の書いた記事 - ACLのオリジナルとリバイバルに出演して

2008-02-22 00:24:10 | Michael 08 ACL
Broadway.comで、Michael君(マイケル・グルーバー)が書いた記事を紹介していますので、こちらでもご紹介しますね~。 (写真は、その記事でも使用しているMichael君のヘッドショットです。)

記事のタイトルは、「My Twice-in-a-Lifetime Experience in A Chorus Line (僕の人生における2回の『コーラスライン』出演経験)」です。原文は、残念ながら、現在はごらんいただけません。

冒頭の「About the author (筆者について)」では、記事を書いたMichael君のことを紹介しています。内容は、以下の通りです。

その優れた才能と機会に恵まれたおかげで、マイケル・グルーバーは、Broadwayのオリジナル版「A Chorus Line」(ファイナル・ステージでの伝説的なパフォーマンスは有名である。)と現在上演中のリバイバル版の両方に出演した唯一の俳優として、演劇史に名を残すこととなった。

20年近くになる彼のキャリアの中で、グルーバーは、当時のBroadwayのロングラン記録を更新した作品(「Cats」 彼はマンカストラップを演じていた。)、「Kiss Me, Kate」、「Swing!」、「Miss Saigon」、「My Favorite Year」といったBroadway作品に加え、Off-Broadway作品の「The Wizard of Oz」やEncores!シリーズの「Stairway to Paradise」に出演してきた。地方公演では、「Singin' in the Rain」や「Easter Parade」、「White Christmas」、「Godspell」等の主役をはじめ、数多くの作品に出演している。オリンピック出場を目指してトレーニングを重ねていた飛び込みの全米代表選手出身の彼は、作曲の才能にも恵まれ、すでに3つのミュージカルを書き上げている。

そんな彼が、かつて出演したオリジナル版と現在出演中のリバイバル版「A Chorus Line」の思い出を語ってくれた。


そして、Michael君自身が書いた記事本文の内容は、以下の通りです。

「A Chorus Line (以下ACL)」は、僕が初めて出演したBroadway作品でした。「I Can Do That」というソロナンバーがあるMike Costaという役を手に入れた当時、僕は、まだ24歳の元気のいい若いダンサーでした。よくある話ですが、中学生の頃、故郷のシンシナティでACLを見て「これこそ、僕がやってみたいことだ。」と思って以来、ずっとACLの舞台に立ちたいと熱望していたのです。

今でも鮮明に記憶に残っているのですが、1990年4月28日のオリジナル版の最後のパフォーマンスは、お祭り騒ぎといった状態でした。
その日は土曜日で、マチネとイブニング・ショーがあったのですが、僕達ファイナル・カンパニーにとっては、ACLという作品をきちんと演じられたという意味では、マチネがラスト・ショーだったのです。
その晩の最後のショーの主役は、僕達ではなく、大勢のオリジナルキャストを含む、ACLを愛し、別れを告げるためにやってきた観客達でした。
最後のステージの上に、「6137」という、上演回数を表す美しいネオンサインが下げられていたのを、今でも覚えています。

僕にとって何よりも忘れられない思い出は、その晩の僕のソロナンバーが終わった後、丸1分くらいの間、観客の歓声が鳴りやまなかったことです。こんな経験は、ほかのどの作品でもしたことがありません。「Cats」に出演していた時、ACLのロングラン記録を破った晩のショーに出演したのですが、その時でさえもこんなことは起きませんでした。今にして思えば、あれは、僕個人に向けられた歓声ではなく、作品そのものへの歓声だったのでしょう。まさに1つの時代の終わりを告げる晩だったのですから。

最後のショーの後、Mamma Leone'sで行われたパーティで、オリジナル・カンパニーでマイクを演じていたWayne Cilentoに会うことができました。彼は、とても魅力的な人だったのですが、オリジナルキャストのメンバーは、あまり僕達ファイナルキャストと親しくしようとはしなかったのです。彼らは部屋の向こう側に固まっていて、僕達は部屋のこっち側に集まっているという感じでした。
当時は、彼らが僕達とうち解けようとしてくれないことにがっかりしたのですが、40歳を過ぎて、20代の若い連中と一緒に舞台に上がるようになった今、当時の彼らの気持ちがわかるようになりました。彼らは、世代の違う僕達にはわからない、彼らだけが共有できるノスタルジックな絆で結ばれていたのでしょうね。

その後も何度かあちこちのACLのオーディションを受けてみたのですが、今回のリバイバル版で、Gregory Gardnerを演じていたMichael Paternostroの後任に決まるまで、この作品に再び出演する機会を得ることはできませんでした。

このリバイバル版には、オリジナル・カンパニーでConnieを演じていたBaayork Leeが制作に加わっており、彼女と一緒に働けることは、僕にとって、素晴らしい体験でした。僕がオリジナル版に加わった頃には、監督のMichael Bennettはすでに亡くなってしまっていたのですが、彼女は、今でも監督が生きていた当時のことをよく覚えているので、当時のことをいろいろ話してくれました。

オリジナルカンパニーでGregを演じていたMichel Stuartの演技は、たいへん素晴らしいものでした。彼は、Gregを教養があって芸術的なセンスのあるキャラクターとして演じました。中西部出身のカソリック教徒である僕にとって、ブロンクス出身のユダヤ教徒を演じるというのはとても異質なことなのですが、Gregをセンスのある洗練された人物として作り上げた彼の気持ちには共感することができました。経験豊富で自信に満ちあふれたGregは、ゲイという設定で、観客を少し驚かせる役柄です。

Connie役のBaayorkとMichelは親しい友人だったので、それを反映して、GregとConnieも親しい間柄として演じられています。またGregとCassieも、共に他のオーディショニー達よりも年長な者同士として親しい間柄という設定になっています。そういう背景があるので、Cassieは、舞台上で1列に並んでいる時、Gregともう1人の年長なオーディショニーであるSheilaの間に立っています。
おそらく観客はこういった背景を知らないと思うのですが、こういう背景を知ることが、僕がGregを演じる上での大きな助けとなっているのです。

今日、この作品を改めて見て、現代的な雰囲気を持ち続けていることに感銘を受けました。作品が作られた当時は、まさに時代の先を行く、革新的な作品だったのでしょう。Michael Bennettは、ごく普通な人々の実生活に基づいた作品にすることが、観客の興味を引きつけるのだということを知っていたのです。これは、Nicholas DanteとEd Klebanが書いた「A Chorus Line」という作品が、時代を超越していることを証明しています。この作品がいつの時代にも色あせることなく受け入れられるのは、これが真実の物語であり、移り変わりの早いポップカルチャーに基づいた作品ではないからでしょう。

僕が、演じる側の立場から見てこの作品の完成度が高いと思うのは、演じる時に自分の役をいちいちいじくり回す必要がないからです。あまり手を入れ過ぎると、逆に作品の新鮮さを失うことになりかねません。僕がすべきことは、エゴを取り去り、演技に専念することで、そうするによって作品に現実感を与えることができるのです。シンプルかつリアルであることが大切です。

僕は、このリバイバル版には、ほかの9人と一緒に昨年の夏から参加したのですが、自分達に関係のないナンバーは省いてリハーサルをしていました。そのため、最初のショーの時まで、Jeffrey Schecter演じる「I Can Do That」を見る機会がありませんでした。
彼のパフォーマンスは本当に素晴らしく、とても感動しました。彼のパフォーマンスを見ている間にさまざまな思い出が鮮やかに脳裏に浮かび上がり、懐かしい思いに包まれながら、こうして再びオーディショニーの1人として白いラインに立つことのできた幸運を噛み締めていました。

その後、彼と2人でいろいろ話す機会があったのですが、彼は、オリジナル版で僕が演じた「I Can Do That」を見たことがあるのを覚えていたのです。
「ファイナルカンパニーで僕と同じ役を演じていた時、ナンバーの最後に宙返りをした?」と彼にたずねられたので、僕は、「したよ。」と答えました。すると彼は、こう言いました。「僕は、14歳の時、TVであなたのパフォーマンスを見たんだ。そして、思ったんだよ。『これこそ、僕がやってみたいことだ。』ってね。」

Michael君 in NY - ACL on Broadway Jan. 08 その4

2008-01-18 13:00:00 | Michael 08 ACL
NYのMichael君(マイケル・グルーバー)Jan. 2008編 その3です。(写真は、1/4のショーの後、ステージのそでのところで開かれた500回を祝うパーティ の祝賀ケーキです。 何と、ナズ、このケーキのご相伴に預かっちゃったんです~! 甘過ぎなくて、美味しいケーキでしたよ♪)

ナズにとって、いい意味でも悪い意味でも忘れられない日となった1月4日、天気もよく、前日ほどには寒くありませんでしたが、翌日にはもう帰国だったので荷物の整理もしなくてはならず、ちょっとご近所のBroadway関連グッズ屋さんに買い物に出た以外はずっと部屋で過ごしました。
夕方になり、身支度をしたナズ、夜のタイムズスクエアの写真が撮りたかったので、少し早めにホテルを出ました。タイムズスクエアまで徒歩3分程なので、ホント、劇場街を歩くのには、いいロケーションなんです♪>Milford Plaza Hotel ホテルの人も親切で感じがいい♪ (設備は少々ぼろいけど・・・笑)

7時過ぎに劇場に行ったんですが、500回くらいではBraodwayでは大したことがないせいか、何の表示も掲示もありませんでした。もらったPlaybillも、普段と何も変わらないものでしたし、ショーの開演前に「携帯の電源は切って下さい。」というアナウンスが入るんですが、これも普段通り、今日のショーが500回であるということにはまったく触れられないまま、ショーが始まりました。

その晩がラストで翌日にはNYを離れるナズ、心を込めて歓声を上げ、惜しみなく拍手を送りました。もう、キャストの皆さんは、それぞれの見せ場で、ナズから歓声が上がるのを見越してポーズを決める・・・という感じで、スタッフの一員としてステージに参加できているような感じがして、ちょっと嬉しかったです♪ (笑)
フィナーレも大盛り上がりで、金色の衣装に身を包んだ19人のキャストが、キラキラと輝く衣装に引けを取らないまぶしい笑顔を見せてくれて、本当に素晴らしいステージでした~!

今夜こそ、Michael君に会うぞ!と、通路に立つ観客の人達の間をすり抜けるようにして、ナズは、楽屋口に駆けつけました。まだキャストがそでに引っ込んでから3分くらいしか経ってなかったので、これなら大丈夫と、ほっとしながら、楽屋口で待ちました。
ところが、いつもなら、着替えの早いキャストが、そでに下がってから10分としないうちに楽屋口から出てくるのに、この晩は、誰も出てきません。(ああ~、たぶん、関係者だけで、500回記念の何かをやってるんだろうな~)と思いました。
(実際、ステージのそでで、取材陣も来て、プロデューサーのBreglioさんも参加されてのパーティが行われていたんです。Broadway.comが写真を掲載していますので、こちらからご覧下さい。ケーキの写真の下の「VIEW PHOTOS」をクリックすると、別ウィンドウが開きます。全部で15枚の写真が見られます。Michael君はいません。)

10時半を回った頃、最初に出てきたのは、ポール役のブライアンさんでした。待ちかねていた何人かのファンがサインや写真をお願いしていました。ナズの前にブライアンさんが来たので、「素晴らしいショーだった! でも、残念だけど、今夜が最後で、明日は日本に帰るの。」と伝えると、「そうなの!? 寂しくなるな・・・。毎晩、応援しくれてありがとう。またいつか見に来てね。」と言いながらハグしてくれました。
続いて出てきたのは、ドン役のジェイソンさんでした。あまり親しくおしゃべりしたことはなかったのですが、それでもナズのことを覚えてくれたジェイソンさん、ナズの前で立ち止まって、「やあ!」と挨拶してくれました。今夜が最後で明日帰国することをお話すると、「それは、残念だな~! 毎晩、声援を送ってくれて本当にありがとう。今夜は、僕ら、君のためにショーをしたんだよ。」と優しい言葉を下さいました♪

ジェイソンさんが帰って行かれて5分くらい経った頃でしょうか、楽屋口が開いて、ラリー役のニック君が顔を出し、ナズに向かって手招きをしたんです。あわてて楽屋口に駆け寄ると、「今、僕達みんなで、500回記念のパーティをしてるんだ。ナズも、おいでよ!」と言いながら、楽屋口の中に入れてくれたんです~!
もちろん、この時点では、パーティの取材をしていたマスコミも引き上げた後で、ナズが楽屋口の中に入って行った時、ちょうど帰るところだったプロデューサーのBreglioさんは、ナズをスタッフの1人だと思ったのか、ニック君と話しながら、ナズの肩に片手を置いて、親しげにポンポンと叩いてくれました。(笑)

このニック君の思いもかけないお誘い、めったにない、とても貴重で嬉しいお誘いだったんですが、後から考えてみれば、最後の晩にMichael君に会えない羽目になってしまったきっかけでもあったんです~・・・。
この時点で、ナズは、キャストの皆さんが親切にして下さるのは、ナズが、皆さんの共演者であるMichael君の友人だからなんだと思い込んでいたんですね。だから、ニック君に「僕達みんなで」と言われた時、当然、その中にはMichael君も含まれていると思い込み、確認さえもしなかったんです。>これが大きな勘違いでした。

楽屋口を入ってすぐのところにドアマンの人が常駐するブースがあって、その両側に2階へ続く階段があるんですが、楽屋は、この階段を上がった上の階にあります。ブースの前を通ってそのまま右へ行くと、その奥がステージになっているんです。
ニック君とウィル君に案内されてステージのそでのところに行くと、キャストとスタッフが集まって、切り分けたケーキとシャンパンでお祝いをしていました。
ウィル君が、シャンパンを勧めてくれたのですが、ナズが「お酒は飲めないの」と断ると、「じゃあ、ケーキを食べなよ。このケーキは、美味しいよ」と言って、ケーキのお皿を渡してくれました。外側は黄色いクリームで覆われているんですが、中のスポンジはチョコレート味で、濃厚なんですが甘過ぎず、ホントに美味しいケーキでした♪

ウィル君が、「ナズ、よかったら、ステージに出てみない?」と言いながら、ナズをステージに連れて行ってくれました。2005年の2月にシアトルのThe 5th Avenue Theatreに、Michael君が主演していた「Singin' in the Rain」を見に行った時、やはり最後の晩にMichael君がバックステージを案内してくれて、雨が降るシーンのセットが残っていたステージに上がらせてもらったことがあったんですが、それ以来のことでした。ステージの上から見る劇場は、客席側から見ていたのとはかなり違って見えました。
「客席を背にして立ってごらん。写真を撮ってあげるよ。」とウィル君が、ステージに立つナズの写真を撮ってくれました。
ポール君も来てくれて、「ナズ、今日の席、C-1だったよね。降りていって、そこに座りなよ。上から撮ってあげる。」 と言ってくれたので、ナズは、ザックやラリーが客席に降りてくるのと同じステップを使って、彼らが行き来する通路に降りました。本当に急なステップです。ナズが「ねえ、この階段、危なくない?」と聞くと、ポール君が「そうなんだよ。急だろ?」と答えてくれました。そして、誰もいなくなった客席の前から3番目のC-1の席に座ったナズの写真を、ポール君が撮ってくれました。

ナズが再びステージに上がってウィル君達と話していると、前日のショーはお休みしていたシーラ役のデイドラさんや「Nothing」を歌うディアナ役のナタリーさん、マイク役のジェフリーさんもそばに来てくれました。そでで続いているパーティのほうには、まだMichael君の姿はありませんでした。

ナタリーさんとは挨拶くらいであまりお話したことはなかったんですが、「ほとんどの観客は、たいていそのお芝居を初めて見ているわけだから、拍手していいのかどうか迷ってつい遠慮がちになってしまうことが多いのよ。でも、何度も見てくれてるあなたがいて、ここぞという時に積極的に拍手や歓声をリードしてくれたから、観客の反応がよくて、本当に嬉しかったわ~! ありがとう!」と話しかけてくれました。
ナタリーさんの歌う「Nothing」が大好きなナズ、ナタリーさんとハグしながら、「あなたのナンバー、私のお気に入りなのよ。」と言うと、そばで聞いていたジェフリーさんが、「今、何て言った!? お気に入りは、俺のナンバーじゃないの!?」と抗議(もちろん笑いながら)してきたので、あわてて「もちろん、あなたのソロも、大好きよ!」と答えました(笑)

デイドラさんが、「何がきっかけで、こんなに何回も『Chorus』を見に来てくれるようになったの?」とナズに聞いたので、「ああ、それは、Michael Gruberが友達だから」と答えたら、「えっ、そうなの?知らなかった!」と驚かれたんです! 他のキャストもびっくりしているので、今度は、ナズがびっくり!
つまり、皆さんがナズにいろいろ話しかけたり親切にしてくれたりしたのは、ナズが何度も見に来て毎晩声援を送るのを純粋に喜んでくれていたからで、Michael君の友人であること抜きで、いつの間にかお友達になっていたからだったんです。

それはそれでとっても嬉しかったんですが、(じゃあ、Michael君は・・・?)と不安になったナズ、ウィル君に「ねえ、Michaelは?私、彼もパーティにいるんだと思って来たんだけど。今日、楽屋口で会う約束してるの」と、あわててたずねました。
「え、そうなの? 彼は、パーティが苦手だからな。ちょっと確認してくる! もしかしたら、行き違いになっちゃったかも」 ウィル君の返事を聞いて、一瞬、目の前が暗くなったナズは、「楽屋口に戻ってるね!」とウィル君に声をかけ、楽屋口に向かいました。
急いで、Michael君の携帯に「Michael、今、どこ? もう帰っちゃった? ニックが500回記念のパーティに誘ってくれて、私、あなたも参加していると思い込んで、パーティに行ってたの!ごめんなさい!あなたが参加してないって知ってたら、行かずに楽屋口で待ってたんだけど、ホントにごめんなさい!」とメッセージを入れました。

パーティに参加している人みんなに聞いてくれ、楽屋まで見に行ってくれたウィル君、「ゴメンよ、ナズ。やっぱり、行き違いになっちゃったらしい。」と楽屋口まで知らせにきてくれました。「ありがとう。私、楽屋口の外で、もうちょっと待ってみるね」とウィル君にお礼を行って、外に出ました。
でも、Michael君の姿は、当然、どこにもなく、出てくる気配もありませんでした。会えなかったこともすごく悲しかったのですが、それよりも何よりも、もしかしたらナズを待たせているからと思って急いで出てきてくれたかも知れないMichael君を待ちぼうけさせてしまったことが申し訳なくて・・・。

そこに帰り支度を済ませてジェフリーさんが出てきました。「Michaelにさよなら言えなかったの・・・」と言うと、「会えなかったんだ・・・残念だったね。明日、僕が、彼にナズが待っていたって伝えておいてあげるよ。何か伝言があるんだったら、メモをドアマンに預けるかい?」と言ってくれました。「彼の携帯番号は知ってるから、伝言は残したんだけど、彼によろしくって伝えてくれる?」とお願いすると、「もちろんだよ!何度も見てくれて、ありがとう。明日は、気をつけてね。」と言いながら、ハグしてくれました。

ジェフリーさんとお別れした後、今度はウィル君が出てきました。「ナズ、やっぱり彼は、帰っちゃったよ。もう1回楽屋を見てきたけど、いなかった。 明日、僕からMichaelにナズが待ってたって伝えておくから、心配しないで。」とウィル君。Michael君以外では、一番仲良くなったウィル君と最後のお別れをしました。
「次はいつ来てくれるの?」と言うウィル君に、「長いお休みがいつ取れるかわからないから。いつかまた来たいとは思うけど」と答えました。Michael君が出演を続けるなら、GWとか夏休みにまた見に行きたいですが、彼がツアーや別の作品に出演するのであれば、そちらを見に行くので、Braodwayの「A Chorus Line」は見に来られるかどうか、わからなかったんです。
「またいつか見に来てくれるのを楽しみにしてるよ。『A Chorus Line』が続く限り、僕らは、いつでもここで君を待ってるからね。明日、帰るんだろう? 気をつけて、いい旅をね。」 という、ウィル君の優しい言葉がとっても嬉しかったです。

ホテルの部屋に戻ったナズ、Michael君との約束をすっぽかす形になってしまったのが申し訳なくて、また会えなかったのが悲しくて、しばらくめそめそしていました・・・。 でも、翌日の飛行機が10時発で、座席が決まってないので早めに行かなくてはならず、かなり早起きをしようと思っていたので、着替えをして、荷造りを済ませました。日付が5日に変わってしばらくしてからようやくベッドに入ったものの、昨晩のことが気になって、ほとんど眠れず、どうせ眠れないなら・・・と予定より30分以上早くベッドを出たのですが、まだ外は真っ暗でした。着替えと荷造りを済ませ、腫れぼったい目をこすりながら、5時過ぎにロビーへと降りました。ベルボーイの人がタクシーまで荷物を運んでくれ、空港へと向かいました。
早く来た甲斐があって、希望の通路横の席が確保できたナズは、手荷物検査へと向かいました。検査では、詰め替え容器のチェックが厳しく、何のラベルも貼ってない容器に入っているものは、場合によっては放棄させられていました。
係官の人は、ナズのコンタクトレンズの容器(保存液入り)が気になったようで、「これは何?」とナズにたずねました。「コンタクトの容器です」と答えると、その女性の係官、コンタクトレンズに詳しくなかったらしく、「レンズが入ってないじゃないの?」と聞かれました。
寝不足なところにもってきて、朝早くから的はずれなことを聞かれたナズ、思わず、ちょっとつっけんどんな口調で、「入ってるわけないでしょ、今は、私の目の中にあるんだもん!ケースは、飛行機の中で寝る時にはずすから、その時、必要なんじゃないの!」と答えました。そう言われても、まだイマイチ理解し切れていないようでしたが、それでも、その女性、それ以上は何も言わずに通してくれました・・・(苦笑)

搭乗ゲートのところでしばらく座っていると、7時過ぎにようやく近くの売店が開いたので、ミネラルウォーターやサンドイッチを買いました。アメリカの空港でも、手荷物検査の後に買ったドリンク類は、そのまま機内に持ち込むことが可能でした。
朝9時をまわった頃、もう1回、Michael君に「夕べはごめんなさい。東京に帰ったら、メールします。」とお詫びのメッセージを残し、9時半に搭乗開始になったので、飛行機に乗り込みました。
たいした遅れもなく飛び立った飛行機は、予定より早い1月6日の午後1時半過ぎ頃、日本に到着しました。空港からの列車にもあまり待たずに乗れたナズ、夕方には自宅に帰り着き、まず早速したことは、Michael君への「帰宅しました」メールを送ることでした~。くどいようだけど、もう1回「ごめんなさい」と書き、腰痛を心配していることや、次のお仕事が何になるのか、また見に行くのを楽しみにしていること等をメールしました。
それから荷物を片づけたのですが、ようやく片づいた頃にはもう夜遅くなっていて、翌日が仕事初めで、普段より少し早めに出社しなければならなかったため、急いで布団に入りました~。

以上、Michael君 in NY - ACL on Broadway 2008年1月編でした~。毎回、何かしら忘れがたい思い出ができるんですが、今回は、嬉しい思い出と苦い思い出の両方ができて、いろんな意味で忘れられない旅になりました。
次にMichael君のお芝居を見に行けるのは、早くて夏頃かな~と思うのですが、その時は、楽しい思い出だけの旅行になるといいな~と思います。最後まで読んで下さって、ありがとうございました。これからも、よろしくお願い致します~♪



Michael君 in NY - ACL on Broadway Jan. 08 その3

2008-01-14 15:49:23 | Michael 08 ACL
NYのMichael君(マイケル・グルーバー)Jan. 2008編 その3です。(写真は、夜のタイムズスクエアです。)

1月3日・・・この日は、めちゃくちゃ寒かった・・・! 前日の天気予報で、最高気温でさえもマイナス5℃くらいまでしか上がらないと言っていたので覚悟はしていたんですが、朝の8時の時点で、気温は何とマイナス10.5℃! 晴れているので、外の景色はさわやかな朝~♪といった感じなんですが、窓ガラスに近寄ると深々と冷え切っているのがわかりました。すぐさま、「今日は、劇場に行く以外は、一歩も外に出ない!」と決心したナズ、部屋のドアの外に「Don't Disturb」の札をかけました。(笑)

朝の10時をまわった頃、Michael君に「何度もごめんなさい。昨日・一昨日とショーが終わった後に待っていたんだけど、会えなかったね。今日は、もしよかったら、楽屋入りの時に会ってもらえますか?夕方の6時頃、楽屋口のところに行ってます。もしもっと早いほうがよかったら、ホテルの方に連絡下さい。」とメッセージを残しました。もちろんホテルの電話番号とナズの部屋番号も伝えました。(彼はナズの携帯番号を知ってるんですが、ナズの携帯は当然日本の携帯なので、Michael君の携帯からかけると国際通話になってしまいます。彼に高い電話料金を払わせては申し訳ないので、ナズの携帯へはかけないようにとお願いしてあるんです。)
電話のあと、少しおなかが空いたので、ホテルのロビーにあるカフェにベーグルサンドを買いに行きました。

ホテルの部屋でTVを見ながらぬくぬく過ごしたナズ、3日の夜はマイナス8~9℃くらいになると天気予報で言っていたので、使い捨てカイロをしっかり貼って、万全の防寒対策で、夕方の5時50分頃、ホテルを出て劇場へと向かいました。
今日こそ会いたい・・・!と思いながら、楽屋口のそばで待っていると、6時ちょうどくらいに楽屋口のドアが開きました。ドアから顔を出したのは、Michael君でした~♪

「ナズ、外は寒いから、早く中に入っておいで!」

楽屋口の中にナズを入れてくれたMichael君、

「やっと会えたね!また来てくれて嬉しいよ!」

と言いながら、しっかりハグしてくれました♪ 彼曰く、携帯電話にトラブルが発生していたそうで、昨日と一昨日のナズのメッセージが聞けず、3日になってようやく3件のメッセージが受け取れたそうで、それで1日と2日は会えなかったそうなんです。
素顔のMichael君は、ステージでグレッグを演じている時よりもずっと若々しく見えます♪ 思っていたよりもずっと元気そうで安心したのですが、やはり腰痛が少し出ているそうで、

「そんなにひどいわけじゃないんだけど、やっぱり、この年になるとどうしても、あちこち痛くなっちゃうんだよね。」

と苦笑いしながら話してくれました。
「A Chorus Line」のカンパニーが、Local Oneのストライキが終わった翌日にタイムズスクエアで行った上演再開を祝うパフォーマンスの写真が載っている日本の新聞や、前回会った時、「日本の劇場の外観の写真が見てみたいな~」とMichael君が言っていたので、今回用意してきた首都圏のぴあマップ等のお土産を彼に渡しました。
そして、本当は500回記念の当日である1月4日に渡そうと思って手作りした小さなお人形(500回記念のメッセージをデコレーションしたケース入り)も、万が一4日に会えなかったら・・・と思って持ってきていたので、それも渡しました。(今回の旅行では、この時しか会えなかったので、今にして思えば、500回記念のお人形をこの時に渡しておいて、本当によかったです~!)

「すごいや、ナズ! この人形、可愛いね! それに、劇場の本や新聞も! いつもありがとう、嬉しいよ♪」

Michael君が劇場のスタッフの人に、2人の写真を撮ってくれるように頼んでくれました♪

「ナズ、ゴメン、ショーの準備があるからそろそろ行かなくちゃ。今夜は、またショーの後で会えるんだよね?」

「もちろん!楽屋口のところで待ってるね。」

「でも、もしかしたら、だいぶ待たせちゃうかも・・・。外は寒いよね・・・」

「大丈夫だよ♪ 厚着してるし、カイロもつけてるしね♪」

「よかった!じゃあ、また後で。」

まだ開場の時間まで1時間ちょっとあったので、いったんホテルの部屋に戻ったナズ、やっとMichael君に会えたのが嬉しくて、鼻歌を歌いながら、部屋でしばらく過ごし、7時ごろ、改めて劇場へ向かいました。

この日のショーは、シーラ役のデイドラさんをはじめ、女性キャストばかり4人が代役になっていました。そのため、女性キャストが足りなくなってしまったようで、冒頭のオーディションのシーンで、4人ずつのグループを作ってバレエコンビネーションを踊るシーンで最後のグループは、3人しかいませんでした。
この最後のグループの4人目は、クラシックバレエの経験がないという設定の役で、ダンスが下手なので、踊っている最中にザックから「バレエの経験は?」と聞かれ、「ありません」と答えると、ザックから「だったら、踊るな!」と怒鳴られてダンスをやめる・・・という役なんです。
この時は、ザックの「バレエの経験は?」という呼びかけに、同じグループで踊っていたビビ役の女優さん(ビビ役も本来の女優さんじゃなく、代役の人が演じてました。)が答えていました。ただし、彼女は最後の17人に残る設定なので、「ありません」と答えるわけにはいかないので、「Yes~!」と答えていましたが・・・(苦笑)

Michael君は、相変わらず演技もダンスも素晴らしく、知らずに見ていたら腰痛が出ているなんて全くわからないのですが、やはり時おり辛そうに腰を伸ばしたりストレッチをしているので、まだ腰痛が治ってないんだな~・・・と思いました。

前日のショーで足を傷めてしまったザック役のマイケルさんは、ジャンプしたりステージから客席の通路に下りてくる時など、左足をかばっているのがわかりました。
この劇場、ステージから通路に下りてくる階段は、わずか2段しかなく(ステージと床の間に段が1つあるだけ)、1段の高さがかなり高くてすごく急なんです。しかも、ショーの間は、たいていの場合は、客席は真っ暗で、その急な階段のところにも特に照明があるわけではないので、とっても危険! ナズが見ていた間は、一度もありませんでしたが、時には足を踏み外したりしないのかと、ちょっと心配になりました。

ショーを楽しんだ後、ナズは、急いで楽屋口に向かいました。ちょうどドアマンの人が楽屋口から顔を出したので、「昨晩はありがとうございました。今日、楽屋入りの時に、Michaelに会えました。」とお礼を言うと、「また彼を待っているの?」と聞かれたので、そうだと答えました。「だったら、今日はすごく寒いから、中で待ちなさい」と言って、ドアマンさん、ナズを楽屋口のドアの中に入れてくれたんです~。
「いいんですか!?」と訪ねると、「夕方、彼と君がここで会ってたのを見てたからね。君は、ホントに彼の友人だから、中で待っててかまわないよ。」とのお言葉。この劇場の関係者は、キャストもスタッフも本当に人当たりがよくて親切なんです♪

この晩もMichael君はなかなか現れず、待っている間に、クリスティン役のキャサリンさんやジュディ役のヘザーさん、ポール役のブライアンさん、そしてウィル君やニック君、ジェフリーさん達とお話できました。
ヘザーさんは、「毎晩、応援してくれてほんとにありがとう!あなたがいてくれて、私達、みんな、とっても喜んでいるのよ~!」と言ってくれました♪
ダンスは上手だけど、まじめで控えめなポール役のブライアンさんは、役柄通りの控えめで繊細な感じの人で、まるで少年のような華奢な体つきなんです。夏に何度かあった時は握手をしただけだったんですが、今回は、「毎晩ありがとう♪」と言いながら、ハグしてくれました。

足にテーピングをしていたというマイケルさんも加わって、しばらくおしゃべりしていたのですが、やはりMichael君は出てきませんでした。キャストの皆さんが帰られた後、上の階をチェックにいくというドアマンさんが、「Michaelが残っているかどうか、見てきてあげるよ」と言ってくれました。
しばらくして戻ってきたドアマンさん、とてもすまなさそうに、「もう誰もいなかったよ。空っぽだ。彼、用事ができたか何かで、早く帰ってしまったんじゃないかな」とナズに教えてくれました。
ガッカリしながらも、ドアマンさんにお礼を言い、楽屋口の外に出たナズでした。ショーが10時15分くらいに終わり、この時点で11時ちょっと前になっていたんですが、それでも帰りがたかったナズ、外で20分くらい待っていました。
でも、やはりMichael君は出てこなかったので、万が一、まだ彼が中に残っていて、出てきた時ナズがいなかったら申し訳ないので、「今夜会おうって言ってたと思って、待ってたんだけど、多分『明日』って言ってたのを、私が聞き間違ったみたい。明日は最後の晩なので、お別れが言いたいから、ショーのあと、遅くなっても待っているので、よかったら会って下さい。明日の私の席は、オーケストラ・レフトのC-1です。」と彼の携帯にメッセージを残しました。

さすがに人通りもまばらになった劇場外を、とぼとぼとホテルに戻りました。ショーの後に会えなかったのは残念でしたが、短時間でもショーの前に会えて、プレゼントも渡せたので、前夜までよりはずっと明るい気持ちでベッドに入りました。
ショーを見られるのもあと1回、しかも500回記念のショーです。気温も、暖かいとは言えないまでも、最高気温がプラスになるので、だいぶマシです。無事、Michael君にお別れが言えるといいな~と思いました。 その4に続きます。





Michael君 in NY - ACL on Broadway Jan. 08 その2

2008-01-11 12:21:10 | Michael 08 ACL
NYのMichael君(マイケル・グルーバー)Jan. 2008編 その2です。(写真は、タイムズスクエアの「A Chorus Line」のビルボードです。夜に撮ったので、ネオンサインが光っててきれいでした~♪)

1月2日の朝、再びMichael君に「昨日は会えなくて残念でした。体調は大丈夫?どこも痛くないといいんだけど。今日の夜のショーの後で、楽屋口で会えたら嬉しいんだけど・・・」とメッセージを残しました。

この日は、昨日よりも寒く、 もともとマチネとイブニングの2回ショーを見るつもりだったので、午前中は、暖房の直った部屋で、ウェザーチャンネルとBroadwayのプレビューをやっているチャンネルを見ながら、ぬくぬく過ごしました~(笑) 昼前から支度を始め、1時頃、ホテルを出ました。

この日のマチネでは、本来のマイケルさんが、ザックを演じていました。 同じく昨日は別な人が演じていたシーラ役も本来のデイドラさんが演じていましたが、風邪をひいているようで、声がかすれてしまっていました。やっぱり冬は、何かと故障が多いんでしょうね~。
素晴らしいショーを堪能したナズ、マチネの後は、楽屋口には行かずにホテルに戻りました。帰りがけに、今日は開いていたホテルのカフェに寄って、ベーグルサンドと明日の朝食用の何も挟んでいないベーグルを買ったナズ、部屋でベーグルサンドを食べ、TVを見て過ごした後、7時頃に劇場に向かいました。

この日も、劇場は大勢のお客さんでごった返していましたよ。マチネでは何とか声が出ていたデイドラさんも、イブニングのショーでは、風邪がぶり返したのか、ますます声がかすれて辛そうでした。
Michael君は、演技そのものはとても素晴らしく、歌やダンスもとても上手で素敵なんですが、やはり、合間にしきりと腰を気にしており、「やっぱり腰痛が出てるんだ・・・」と心配になりました。

ショーが終わると同時に楽屋口に駆けつけたナズ、「Michael君に会いたいな~」と思いながら待っていたのですが、彼はなかなか出てきませんでした。待っている間に、前の晩は会えなかったリッチー役のジェームズさん、ドン役のジェイソンさん、デイドラさん、また前夜に引き続いてウィル君達にも会えました。

デイドラさんは、もう完全に声が枯れてしまっていて辛そうだったんですが、それでもファンの方達に快くサインをしてあげたり一緒に写真を撮ったりしてあげていました。「風邪?声が出なくて辛そうね。早くよくなってね」と声をかけると、嬉しそうにうなずいた彼女、ささやくような小さな声で「ありがとう。急いで帰って、暖かくして寝るわ。」と答えてくれました。

この日は、日本人の若い女性が2人、楽屋口の前に来ていました。何人かのキャストからサインをもらったんですが、まだ誰かを待っているようで、ずっと楽屋口を見ていました。(いったい誰のことを待ってるんだろう・・・?)とナズが思っていると、その女性が、「あっ、出てきた!」と嬉しそうに言ったので、楽屋口の方に目をやると、そこにいたのはウィル君でした~♪ ウィル君、ホント、若い女性に人気が高い!(笑)
ウィル君にサインをもらった彼女、一緒に写真を撮らしてほしいとお願いしました。優しいウィル君は、もちろん快くOKして、人なつっこい明るい笑顔で彼女と一緒に写真におさまっていました。お待ちかねの俳優さんに会えて、ホントによかったですよね~♪>彼女達 彼女達にお別れを言ったウィル君、ナズのそばに来て、「やあ、また会えたね」と言いながらハグしてくれました。

ウィル君が帰って行ってしばらくすると、ザック役のマイケルさんが出てきました。マイケルさんもナズを覚えていてくれて、「また来てくれたんだね。今日は、マチネの時も見てくれてたろう?」と声をかけてくれました。
いつもはけっこう早めに出てくるマイケルさんが、この晩は遅めに出てきたのは、実はこの日のステージで足首を傷めてしまったそうで、その手当をしていたんだそうなんです。心配するナズに、「ありがとう。もう毎日、あっちを傷め、こっちを傷めって状態なんだよ」と苦笑いしながら答えてくれたマイケルさんでした。(実は、Michael君とマイケルさんって、同い年なんですよ~。)

マイケルさんが帰った後、ドアマンの人が出てきてんですが、ナズに気づくと、誰を待っているのかと尋ねてくれました。そこで、Michael君の友達で、渡したいものがあるので待っていると答えると、まだいるかどうか見に行ってくれました。しばらくして戻ってきたドアマンさん、「もう誰も残ってないよ。どうやら、今夜は彼は、早く帰ってしまったみたいだね。」と教えてくれました。
ガッカリしたナズ、ドアマンさんにお礼を言うと、とぼとぼとホテルの方へ歩き始めました。きっとMichael君、体調がよくないんだろうな~と、とても心配になりました・・・。

ホテルの部屋に戻ったナズ、(明日は、楽屋入りの時に会えないか、連絡してみよう)と思いながら、ベッドに入りました。どうも、今回は、Michael君と縁が薄いようだな~と、ちょっと悲しくなりました・・・ その3に続きます~。


Michael君 in NY - ACL on Broadway Jan. 08 その1

2008-01-10 00:46:19 | Michael 08 ACL
NYのMichael君(マイケル・グルーバー)Jan. 2008編 その1です。(写真は、1月3日のショーの前に、楽屋口のドアを入ったところで撮ったMichael君です。今回は、この時しかMichael君に会えませんでした~・・・)

元日の朝早くに家を出たナズ、正午発の飛行機だったんですが、座席が決まっていなかったので、かなり早めに空港に行きました。空港のロビーでは、元日ということで獅子舞が披露されたり、おとそがふるまわれたりして、いかにもお正月という感じでした。
希望の通路のすぐ横の席が確保できたんですが、何と2階席だったんです。何回となく海外旅行をしてきましたが、2階席になったのは初めてで、ちょっとわくわくしました~(笑)今回も前回同様JALを利用したんですが、チェックインカウンターのところとゲートのところで、小さなJALの飛行機のマスコットに干支のプレートがついたのを配っていて、カウンターのところとゲートのところで1つずつもらったナズ、「わ~い♪2個もらえたから、1個はMichael君にあげよう♪」と思いました~。(実際にあげたんですけど、Michael君、すごく面白がっていました♪)

大きな遅れもなく日本を発ったナズの飛行機は、予定より少し早い10時過ぎに、NYのJFK空港に到着しました。通関を済ませ、荷物を受け取ってロビーを出たナズは、タクシーで、8月に泊まったのと同じMilford Plaza Hotelへと向かいました。ホテルに着いたのが11時半頃だったので、「チェックインできるかな~」とちょっと心配したんですが、問題なくチェックインできました。
8月に泊まった時の部屋とほぼ同じ位置の部屋だったんですが、8月の時は11階だったのが、今回は8階だったので、あいだの建物がじゃまになって、残念ながらSchoenfeld Theatreの看板を窓から見ることはできませんでした。
早速、Michael君の携帯に「ナズです~。今、ホテルに着いたよ。今晩のショーを見に行くので、よかったら、ショーの後、楽屋口で会って下さい。」とメッセージを残しました。

この日のNYは、東京と同じくらいの気温であまり寒くありませんでした。翌日の2日から寒くなると聞いたナズ、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーだけは何とか見たいと思っていたので、劇場のボックスオフィスでチケットを受け取った後、ロックフェラーセンターまでツリーを見に行きました。
途中、ラジオシティやその向かい側のビルの前の噴水に施されたクリスマス・デコレーションをカメラに収め、無事クリスマスツリーの写真も撮りました~♪大勢の人達がアイススケートを楽しんでいましたよ♪
ちょうどロックフェラーセンターのそばにメトロポリタンミュージアムショップがあったので、「よし!おみやげ類は、ここでまとめて買っちゃおう!」と決め、会社や友人へのおみやげを全て初日に買ってしまいました(笑)

ホテルに戻ってきたナズは、ロビーのカフェでサンドイッチを買おうと思ったのですが、元日なせいかカフェが閉まっており、仕方なく、ホテルの売店でミネラルウォーターや野菜ジュースと一緒にカップケーキを買って部屋に戻りました。
しばらく休んだ後、ショーに出かけるべく身支度を始めたんですが、どうも暖房の調子が悪い・・・。 もうすぐ出かけるのに~・・・と思いながらカスタマーサービスに電話すると、直しておいてくれるというので、そのまま出かけることにしました。

いつも通り劇場に行くと、祭日なのと現在チケットが正規でも40%オフくらいで買えるせいもあってか、開場時間(開演の30分前)には、劇場の前はすごい人混みになっていました。日本人の方達もけっこう見にいらしていたようでした。
この日のナズの席は、オーケストラセンターのB-101。夏にも座ったことのある席で、ショーの間、ザックやラリーが行き来する左側の通路に面した座席で、前から3列目です。
寒いせいか、風邪や怪我で休演しているキャストが多く(もちろん休暇を取っていたキャストもいたんだと思いますが)、この日も、ザックをはじめ、3つの役を代役の人が演じていました。Michael君のザックが見られるかと期待したんですが、残念ながら別の人が演じていました。

久しぶりに見る「A Chorus Line」は、やっぱり、とても面白かったです♪ もちろんナズは、いつもの通り、初めからフィナーレまで、全てのキャストの見せ場で大拍手と大歓声を送り続けましたよ~(笑)
夏に見た時より、全体に息が合ってスムーズな感じがしました。特に昨年の7月から新たに加わったMichael君達が、完全にカンパニーの中に溶け込んだ感じで、互いのセリフや演技の微妙な間が絶妙で、とてもいい雰囲気でした♪ Michael君のGregは、もう最高に面白かったです~♪
フィナーレでは、ボビー役のウィル君をはじめ、目が合った何人かのキャストが微笑みかけてくれました♪

ただちょっと気になったのは、演技の合間に舞台の端の方でMichael君がしきりとストレッチをしていたことでした。足だけではなく、背中を伸ばすようにしたり腰に手を当てたりしていて、ナズも自分が腰痛を持っているのでよく同じようなしぐさをするんですが、たぶんMichael君も腰が痛いのではないかと心配になりました。

ショーが終わると同時に、ナズは、楽屋口へと向かいました。8月の時は、けっこう大勢のファンがキャストに会おうと待ちかまえていたのですが、今回はかなり寒いので、待っている人は少なかったです。それでも熱心なファンが7~8人はいたでしょうか。
しばらくしてキャストの皆さんが、三々五々に出て来始めました。ナズを覚えていてくれたキャストも多く、「また来てくれたのね!ありがとう」等と声をかけてくれました。

ラリー役のニック君は、ナズが彼のブログに「傷めた足が早くよくなりますように」と書き込みしたのを読んでくれていたそうで、「もう完全に治ったの?」と尋ねると、「うん、もう大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。また見に来てくれて嬉しいよ。」と答えてくれました。「明日も見てくれるの?」と聞かれたので、「あと4回見る予定」と答えると、「すごいや!また明日も会えるね!」と言いながら、ナズをハグしてくれました~。マイク役のジェフリーさんも「やあ、また来てくれたんだ。いっぱい叫んでくれてたけど、喉は大丈夫かい?」と笑いながら話しかけてくれました。

ボビー役のウィル君は、ナズの前に来るなり、「また会えたね!声援、ありがとう。」と言いながらハグしてくれました。「君の名前、うまく発音できなくて・・・。もう一度、教えてくれる?ごめんね。」とすまなさそうに尋ねるウィル君に、ナズの名前を、意味と一緒に教えてあげました。何度もナズの名前を繰り返して言った後、「そういう意味の名前なんだ!いい名前だね。よし、覚えたよ。」とウィル君(笑) 「また明日ね。」と言いながら、もう1回ハグしてくれました。ハンサムで優しいウィル君は、若い女性に人気があって、この日もサインと写真撮影を頼まれていましたよ♪

他のキャストが帰ってしまった後も、しばらく待っていたのですが、残念ながらMichael君は出てきませんでした。体調が悪いのではないかと心配しながら、劇場を後にしたナズでした。

ちょっと気落ちしながら部屋に戻ったナズでしたが、何と暖房が直っていませんでした! 送風にしかならないんです。おいおい・・・ 再度カスタマーサービスに電話すると、今度はメンテナンスの人が部屋に来てくれて、エアコンをチェックしてくれました。すると、蒸気が通るパイプが閉まっていて、それで温度が上がらないんだそうで、パイプを開いてくれました。「しばらくこのまま様子を見て、調子がよくないようならまた連絡を」とのことでした。

ちょっと温度が高すぎるな~と思ったのですが、また送風に戻っては大変としばらく待っていたナズでしたが、小さな部屋なのでたちまち暑くなってきたので、あわててスイッチをオフにしました。でも、オフにしても風は止まりませんでした。オンの時ほどではないけれど、やはり暖かい風がずっと出ている・・・。止まるまでに時間がかかるのかなと思い、そのままベッドに入ったナズでしたが、風が止まる気配はなく、今度は暑くて眠れません・・・

もう夜中の1時を回っていたのですが、再びカスタマーサービスに電話をすると、すぐにさっきとは別のメンテナンスの人が来てくれましたが、彼曰く「完全に暖房が止まると、寒くなりすぎて凍えてしまうから、オフにしても常に室温を20~22℃くらいに保つように温風が出るようになっている」とのことでした。でも、事情を話して「暑すぎて眠れない」と言うと、そのメンテナンスの人は、開く窓がないか一生懸命チェックしてくれて(危険防止のためか、部屋の窓は開かなくなっていました。)、何とかバスルームの窓を開けてくれました。「ありがとう!涼しくて気持ちいい!これで眠れます!」とお礼を言うと、その人も一緒に喜んでくれました~(笑)

そんなこんなであわただしく暮れたナズの2008年最初の長い1日でした。「明日はMichael君に会えるといいな~!」と思いながら、ようやく快適な温度になったホテルの部屋で眠りにつきました。 その2に続きます~。