Michael君(マイケル・グルーバー)が出演中のBroadwayのリバイバル版「A Chorus Line」観劇記、その1です。(写真は、8月24日のショーの後で、楽屋口で撮影したMichael君です。)
8/18の夜遅くに、Michael君が出演しているGerald Schoenfeld Theatreのすぐそばのホテルにチェックインしたナズ、翌日、19日(日)の午後3時からのマチネが最初のショーでした。
ショーのチケットを受け取りに、劇場のボックスオフィスに行かなくてはいけなかったのですが、日曜日は、お昼からでないとボックスオフィスが開かないので、午前中は、ホテルの近くにある、Michael君が出演したことのある劇場を見て回ることにしました。
朝の劇場街は、人影もまばらで、閑散としていました。かつて、Michael君がファイナル・カンパニーとしてオリジナル「A Chorus Line」に出演していたShubert Theatreをはじめ、Majestic Theatre、St. James Theatre、Winter Garden Theatreなど、いくつかの劇場を訪ね、外観をカメラに収めました。
(各劇場の写真は、また別の記事でご紹介しますね~。)
途中のスタバでランチを済ませ、Gerarld Schoenfeld Theatreのボックスオフィスで6公演全てのチケットを受け取って、ホテルの部屋に戻りました。部屋で一休みしたナズは、身支度を整えて、2時20分過ぎくらいに劇場に行きました。
開演の30分前に開場されました。入り口は、客席の右横にあり、真っ赤なカーペットに真っ赤な椅子といういかにも「劇場~!」という感じの横長な客席が広がっています。入ってすぐの左側に地下に続く階段と階上に続く階段があり、地下には飲み物が買えるバーカウンター(客席内への飲み物の持ち込みは禁止です。)とトイレがあり、階上にはメザニンと呼ばれる2階席があります。(劇場の中の様子は、こちらからご覧いただけます。)
この時のナズの席は、センターオーケストラのC-101で、舞台中央の客席の前から4列目、舞台に向かって左側の通路沿いの席でした。こちらの劇場は、座席数を増やすために、オーケストラ・ピットをステージの下に設置しています。ステージの様子は、テレビモニターと、鏡の反射を利用して見ているそうです。客席とステージの間にオーケストラ・ピットがないので、ステージと最前列の客席の距離は、まさに至近距離、座席の列と列の間の距離しかありません。なので、最前列に座るお客さんに、会場の案内係が「ステージに物を置かないように」と注意していました~!
座席に案内してくれた劇場の方が、「このショーには、途中休憩がありません。 それと、この通路は、上演中にキャストが通行しますから、通路に荷物を置いたり、足を出したりしないで下さい。」と教えて下さいました。
やがて、開演の時間となり、真っ暗になったステージにキャストが登場しました。客席から拍手が起こりました。 (映画版をご覧になった方も多いと思いますが、ステージ版とだいぶ違うんです。違いについては、また後ほど書かせていただきます。)
ステージが明るくなると、そこは、コーラス(端役)のオーディションの会場。主人公のザック(Zach)が、オーディショニー達にステップを教えています。
「Step, kick, kick, leap, kick, touch...Again!」
舞台の奥が鏡になっていて、キャストは、その鏡の方を向いていて、Michael君がその鏡のそばに立っているのが見えました! 男性のキャストは、普通にシャツやジーンズ姿で踊っている人も多いんですが、Michael君は、ベルベットみたいな生地のレオタードとブーツという姿で、まるでマンカストラップを演じていた時のように、スラリとしたプロポーションがくっきりと見えて、素敵でしたよ~♪
振付を一通り教え終わったザックの掛け声とともに、キャストが客席の方を向いて、パワフルなダンスが始まります。
「From the top, A-five, six, seven, eight!」
続いて、バレエ・コンビネーションを踊るオーディショニー達。ザックが、彼らをいくつかのグループに分けます。オーディショニー達は番号で呼ばれますが、Michael君演じるグレッグは、67番でしたよ。オーディションが続く中、キャスト全員が、どれほどこの仕事をほしいと思っているかを歌います。(I Hope I Get It)
このシーン、Michael君は、自分の踊るシーン以外の時は、ステージ左の一番客席寄りのところに立っていることが多かったので、彼の姿がよく見えて、嬉しかったです♪
全部のグループが踊り終わり、ザックが合格したオーディショニーの番号を呼びました。まず女性から。助手のラリー(Larry)が手渡した番号を読み上げていくザック。最後の1人のカードを見て、一瞬、黙り込み、ラリーの方に目を向けます。ザックは、最後の合格者を番号ではなく、「キャシー(Cassie)」と名前で呼びました。続いて、男性の合格者が呼ばれ、合格者は全部で17名になりました。
ザックがラリーに、彼らの写真と履歴書を集めるように言います。オーディショニー達は、それぞれのバッグから写真を取り出しますが、これは、それぞれの役を演じている俳優さんの本当のヘッドショットのようで、グレッグが持っている写真は、おなじみのMichael君のヘッドショットでした。
ずらっとステージに一列に並んだオーディショニー達は、左からドン(Don)、マギー(Maggie)、マイク(Mike - 昔、オリジナル版のファイナル・カンパニーとして、Michael君が演じていた役です♪)、コニー(Connie)、グレッグ(Greg - Michael君です♪)、キャシー、シーラ(Sheila)、ボビー(Bobby)、ビビ(Bebe)、ジュディ(Judy)、リッチー(Richie)、アル(Al)、クリスティン(Kristine)、ヴァル(Val)、マーク(Mark)、ポール(Paul)、ディアナ(Diana)です。
ザックは、ステージを降り、ナズの席のすぐ横の通路を通って、客席の後ろの方に行ってしまいました。客席の後ろに、彼用の小さなテーブルと椅子が用意してあって、ザックは、たいていここに座っていて、マイクを使って、ステージの上のオーディショニー達と会話します。
ザックは、一列に並んだオーディショニー達に、左端から順に本名、芸名、年齢、出身地を言うように命じます。Michael君演じるグレッグは5番目です。
「僕の本名は、シドニー・ケネス・ベッケンシュタイン。ユダヤ名は、Rochmel Lev Ben Yokov Meyer Beckenstein。そして芸名は、グレゴリー・ガードナー。とてもイースト・サイド風でしょ? 否定はしません。32歳です。」
この時、グレッグはちょっときざっぽく、気取った感じで自己紹介するのと、ユダヤ名の発音を大げさにするので、とても面白かったです~♪
隣に立つキャシーの番になり、「個人的に話したい」と頼みますが、ザックは、「時間が押している」と冷たく断り、次のオーディショナーに移ってしまいました。
全員の自己紹介が終わり、ザックは、「今回、グループとして結びつきの強い、優れたコーラスを必要としている。ただ履歴書に書かれたことだけを頼りに、役を割り振るようなことはしたくない。もっと君たちのことをよく知りたいんだ。」と彼らに告げます。今回の採用予定は、男女各4人ずつなので、17人のうち、8人が仕事を得ることができるわけです。
「マイク、君から始めてくれ。」
左から3番目に立っていたマイクは、突然の指名に、「どうして端から始めないんだ!?」とぼやきます。何を話せばいいかわからないというマイクに、ザックは、ダンスを始めたきっかけを話すように言いました。そこで、マイクは、自分の姉がダンスを習っていて、ある日、姉の代わりにレッスンに行ったことを話します。 (I Can Do That) 明るくて、楽しいナンバーを、マイクが歌って踊ります。オリジナル版のファイナル・カンパニーでは、まだ24歳だったMichael君がこの役を演じてたんだな~・・・と思うと、ちょっと感慨深いものがありましたね~。
次に指名されたボビーは、中流のありふれた家庭の中で、自分がいかに変わり者だったかを、モノローグで語ります。ガレージでフランケンシュタインの怪物のミュージカル版をやって、他の子供をペンキで塗りたくり、皮膚呼吸ができなくなったその子達が病院に担ぎ込まれたことや、こっそり他人の家に忍び込んで、部屋の模様替えをしたことなどを、面白おかしく話します。ボビーには、歌やダンスのソロはないんですが、このモノローグがとても面白かったです♪
そして、ボビーのモノローグがところどころパントマイムになり、他のキャストが「何を話せばいいんだろう? どうすれば、彼に気に入ってもらえるだろう?」と歌います。
続いて、それぞれにあまり幸せではない家庭環境で育ったシーラ、ビビ、マギーの3人が、バレエを踊っている時だけは幸せだったと、歌います。(At the Ballet)
他のキャストは、暗くなったステージの後ろに下がり、スポットライトを浴びながら歌う3人が幻想的で、とても美しかったです。
その次に登場するのは、ダンスは得意だけど、歌が苦手なクリスティン。横に並んで立っているアルは、彼女の旦那さんなんです。アルとクリスティンがコミカルに演じる楽しいナンバー「Sing!」は、映画版にはないナンバーです。
一番若いマークが、初めて夢精をしてしまった時に、父親の医学書を読んで、自分が淋病になってしまったと思い込んで大慌てした思い出を、モノローグで語ります。
そのモノローグと重なるように、他のキャストが、「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love」を歌います。
このナンバーに続いて・・・というか、このナンバーの一部のような感じで、ディアナのソロ「Nothing」(これは映画にもあったナンバーで、ナズのお気に入りの1つです。)、カンパニー全員のナンバー「Mother」と「Gimme the Ball」が演じられます。「Mother]と「Gimme the Ball」も、映画版にはないナンバーです。
この「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love」は、思春期を迎えて、精神的・肉体的にいろいろな変化が訪れた体験を、それぞれのオーディショニー達が歌ったり、語ったりするナンバーで、「パパの全裸を、見ちゃったの!」とか「びっくりしたわ!パパとママが、アレをやってたの・・・」等、かなり赤裸々できわどい内容もあるんですが、それを面白おかしく演じています。
「Gimme the Ball」の中で、Michael君演じるグレッグのモノローグがあるんですが、これがまた、かなりきわどい!(笑)
グレッグは、ウィットに富んだキャラクターなので、そのキャラクターになりきったMichael君が、表情豊かに、身振り手振りもたっぷりに愉快に演じてくれて、もう大爆笑です~♪
グレッグのモノローグは、以下のような内容です♪
「学校で最悪だったのは、授業中、先生に指されて立ち上がった時。硬くなっちゃってたんだ! 机に寄りかかるようにしてやっと立ち上がったんだけど、先生は『ちゃんと、まっすぐに立ちなさい!』って言うんだ。けど、できないよ、痛くてね!ホールを歩く時だって、こんなふうに、本で前を隠しながら歩く始末さ!
それに、バス! バスは、ホントに最悪だったね。もう、バスを見ただけで、ビンゴ!って感じさ!
ある日、車の後部座席でサリー・ケッチャムって子といいムードになったんだ。2人でいちゃついて、僕は、彼女の胸を触ったんだ。ずっと触り続けて、1時間もした頃、サリーが『ねえ、もっと他のこと、したくないの?』って、僕にたずねた。でも、考えてみたら、したくなかったんだよ。
自分でもびっくりしたけど、この時初めて、自分が『ホモセクシュアル』だって気づいたんだ。落ち込んだよ。はみ出し者になったみたいでね。もうこれからは、おしゃれなんて、できないのかって思ったよ。それ以来、着る物に凝るようになったんだけどね!」
一幕物で幕間の休憩のない「A Chorus Line」ですが、もし普通のミュージカルのように二幕だったら、きっとこのナンバーが前半のラストを飾るナンバーになったのではないかと思います~。
すごく長い記事になってしまったので、この後のストーリーと、終演後に楽屋口で会ったMichael君の様子は、その2でご紹介しますね~♪
8/18の夜遅くに、Michael君が出演しているGerald Schoenfeld Theatreのすぐそばのホテルにチェックインしたナズ、翌日、19日(日)の午後3時からのマチネが最初のショーでした。
ショーのチケットを受け取りに、劇場のボックスオフィスに行かなくてはいけなかったのですが、日曜日は、お昼からでないとボックスオフィスが開かないので、午前中は、ホテルの近くにある、Michael君が出演したことのある劇場を見て回ることにしました。
朝の劇場街は、人影もまばらで、閑散としていました。かつて、Michael君がファイナル・カンパニーとしてオリジナル「A Chorus Line」に出演していたShubert Theatreをはじめ、Majestic Theatre、St. James Theatre、Winter Garden Theatreなど、いくつかの劇場を訪ね、外観をカメラに収めました。

途中のスタバでランチを済ませ、Gerarld Schoenfeld Theatreのボックスオフィスで6公演全てのチケットを受け取って、ホテルの部屋に戻りました。部屋で一休みしたナズは、身支度を整えて、2時20分過ぎくらいに劇場に行きました。
開演の30分前に開場されました。入り口は、客席の右横にあり、真っ赤なカーペットに真っ赤な椅子といういかにも「劇場~!」という感じの横長な客席が広がっています。入ってすぐの左側に地下に続く階段と階上に続く階段があり、地下には飲み物が買えるバーカウンター(客席内への飲み物の持ち込みは禁止です。)とトイレがあり、階上にはメザニンと呼ばれる2階席があります。(劇場の中の様子は、こちらからご覧いただけます。)
この時のナズの席は、センターオーケストラのC-101で、舞台中央の客席の前から4列目、舞台に向かって左側の通路沿いの席でした。こちらの劇場は、座席数を増やすために、オーケストラ・ピットをステージの下に設置しています。ステージの様子は、テレビモニターと、鏡の反射を利用して見ているそうです。客席とステージの間にオーケストラ・ピットがないので、ステージと最前列の客席の距離は、まさに至近距離、座席の列と列の間の距離しかありません。なので、最前列に座るお客さんに、会場の案内係が「ステージに物を置かないように」と注意していました~!
座席に案内してくれた劇場の方が、「このショーには、途中休憩がありません。 それと、この通路は、上演中にキャストが通行しますから、通路に荷物を置いたり、足を出したりしないで下さい。」と教えて下さいました。
やがて、開演の時間となり、真っ暗になったステージにキャストが登場しました。客席から拍手が起こりました。 (映画版をご覧になった方も多いと思いますが、ステージ版とだいぶ違うんです。違いについては、また後ほど書かせていただきます。)
ステージが明るくなると、そこは、コーラス(端役)のオーディションの会場。主人公のザック(Zach)が、オーディショニー達にステップを教えています。
「Step, kick, kick, leap, kick, touch...Again!」
舞台の奥が鏡になっていて、キャストは、その鏡の方を向いていて、Michael君がその鏡のそばに立っているのが見えました! 男性のキャストは、普通にシャツやジーンズ姿で踊っている人も多いんですが、Michael君は、ベルベットみたいな生地のレオタードとブーツという姿で、まるでマンカストラップを演じていた時のように、スラリとしたプロポーションがくっきりと見えて、素敵でしたよ~♪

振付を一通り教え終わったザックの掛け声とともに、キャストが客席の方を向いて、パワフルなダンスが始まります。
「From the top, A-five, six, seven, eight!」
続いて、バレエ・コンビネーションを踊るオーディショニー達。ザックが、彼らをいくつかのグループに分けます。オーディショニー達は番号で呼ばれますが、Michael君演じるグレッグは、67番でしたよ。オーディションが続く中、キャスト全員が、どれほどこの仕事をほしいと思っているかを歌います。(I Hope I Get It)
このシーン、Michael君は、自分の踊るシーン以外の時は、ステージ左の一番客席寄りのところに立っていることが多かったので、彼の姿がよく見えて、嬉しかったです♪
全部のグループが踊り終わり、ザックが合格したオーディショニーの番号を呼びました。まず女性から。助手のラリー(Larry)が手渡した番号を読み上げていくザック。最後の1人のカードを見て、一瞬、黙り込み、ラリーの方に目を向けます。ザックは、最後の合格者を番号ではなく、「キャシー(Cassie)」と名前で呼びました。続いて、男性の合格者が呼ばれ、合格者は全部で17名になりました。
ザックがラリーに、彼らの写真と履歴書を集めるように言います。オーディショニー達は、それぞれのバッグから写真を取り出しますが、これは、それぞれの役を演じている俳優さんの本当のヘッドショットのようで、グレッグが持っている写真は、おなじみのMichael君のヘッドショットでした。
ずらっとステージに一列に並んだオーディショニー達は、左からドン(Don)、マギー(Maggie)、マイク(Mike - 昔、オリジナル版のファイナル・カンパニーとして、Michael君が演じていた役です♪)、コニー(Connie)、グレッグ(Greg - Michael君です♪)、キャシー、シーラ(Sheila)、ボビー(Bobby)、ビビ(Bebe)、ジュディ(Judy)、リッチー(Richie)、アル(Al)、クリスティン(Kristine)、ヴァル(Val)、マーク(Mark)、ポール(Paul)、ディアナ(Diana)です。
ザックは、ステージを降り、ナズの席のすぐ横の通路を通って、客席の後ろの方に行ってしまいました。客席の後ろに、彼用の小さなテーブルと椅子が用意してあって、ザックは、たいていここに座っていて、マイクを使って、ステージの上のオーディショニー達と会話します。
ザックは、一列に並んだオーディショニー達に、左端から順に本名、芸名、年齢、出身地を言うように命じます。Michael君演じるグレッグは5番目です。
「僕の本名は、シドニー・ケネス・ベッケンシュタイン。ユダヤ名は、Rochmel Lev Ben Yokov Meyer Beckenstein。そして芸名は、グレゴリー・ガードナー。とてもイースト・サイド風でしょ? 否定はしません。32歳です。」
この時、グレッグはちょっときざっぽく、気取った感じで自己紹介するのと、ユダヤ名の発音を大げさにするので、とても面白かったです~♪

隣に立つキャシーの番になり、「個人的に話したい」と頼みますが、ザックは、「時間が押している」と冷たく断り、次のオーディショナーに移ってしまいました。
全員の自己紹介が終わり、ザックは、「今回、グループとして結びつきの強い、優れたコーラスを必要としている。ただ履歴書に書かれたことだけを頼りに、役を割り振るようなことはしたくない。もっと君たちのことをよく知りたいんだ。」と彼らに告げます。今回の採用予定は、男女各4人ずつなので、17人のうち、8人が仕事を得ることができるわけです。
「マイク、君から始めてくれ。」
左から3番目に立っていたマイクは、突然の指名に、「どうして端から始めないんだ!?」とぼやきます。何を話せばいいかわからないというマイクに、ザックは、ダンスを始めたきっかけを話すように言いました。そこで、マイクは、自分の姉がダンスを習っていて、ある日、姉の代わりにレッスンに行ったことを話します。 (I Can Do That) 明るくて、楽しいナンバーを、マイクが歌って踊ります。オリジナル版のファイナル・カンパニーでは、まだ24歳だったMichael君がこの役を演じてたんだな~・・・と思うと、ちょっと感慨深いものがありましたね~。
次に指名されたボビーは、中流のありふれた家庭の中で、自分がいかに変わり者だったかを、モノローグで語ります。ガレージでフランケンシュタインの怪物のミュージカル版をやって、他の子供をペンキで塗りたくり、皮膚呼吸ができなくなったその子達が病院に担ぎ込まれたことや、こっそり他人の家に忍び込んで、部屋の模様替えをしたことなどを、面白おかしく話します。ボビーには、歌やダンスのソロはないんですが、このモノローグがとても面白かったです♪
そして、ボビーのモノローグがところどころパントマイムになり、他のキャストが「何を話せばいいんだろう? どうすれば、彼に気に入ってもらえるだろう?」と歌います。
続いて、それぞれにあまり幸せではない家庭環境で育ったシーラ、ビビ、マギーの3人が、バレエを踊っている時だけは幸せだったと、歌います。(At the Ballet)
他のキャストは、暗くなったステージの後ろに下がり、スポットライトを浴びながら歌う3人が幻想的で、とても美しかったです。
その次に登場するのは、ダンスは得意だけど、歌が苦手なクリスティン。横に並んで立っているアルは、彼女の旦那さんなんです。アルとクリスティンがコミカルに演じる楽しいナンバー「Sing!」は、映画版にはないナンバーです。
一番若いマークが、初めて夢精をしてしまった時に、父親の医学書を読んで、自分が淋病になってしまったと思い込んで大慌てした思い出を、モノローグで語ります。
そのモノローグと重なるように、他のキャストが、「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love」を歌います。
このナンバーに続いて・・・というか、このナンバーの一部のような感じで、ディアナのソロ「Nothing」(これは映画にもあったナンバーで、ナズのお気に入りの1つです。)、カンパニー全員のナンバー「Mother」と「Gimme the Ball」が演じられます。「Mother]と「Gimme the Ball」も、映画版にはないナンバーです。
この「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love」は、思春期を迎えて、精神的・肉体的にいろいろな変化が訪れた体験を、それぞれのオーディショニー達が歌ったり、語ったりするナンバーで、「パパの全裸を、見ちゃったの!」とか「びっくりしたわ!パパとママが、アレをやってたの・・・」等、かなり赤裸々できわどい内容もあるんですが、それを面白おかしく演じています。
「Gimme the Ball」の中で、Michael君演じるグレッグのモノローグがあるんですが、これがまた、かなりきわどい!(笑)


「学校で最悪だったのは、授業中、先生に指されて立ち上がった時。硬くなっちゃってたんだ! 机に寄りかかるようにしてやっと立ち上がったんだけど、先生は『ちゃんと、まっすぐに立ちなさい!』って言うんだ。けど、できないよ、痛くてね!ホールを歩く時だって、こんなふうに、本で前を隠しながら歩く始末さ!
それに、バス! バスは、ホントに最悪だったね。もう、バスを見ただけで、ビンゴ!って感じさ!
ある日、車の後部座席でサリー・ケッチャムって子といいムードになったんだ。2人でいちゃついて、僕は、彼女の胸を触ったんだ。ずっと触り続けて、1時間もした頃、サリーが『ねえ、もっと他のこと、したくないの?』って、僕にたずねた。でも、考えてみたら、したくなかったんだよ。
自分でもびっくりしたけど、この時初めて、自分が『ホモセクシュアル』だって気づいたんだ。落ち込んだよ。はみ出し者になったみたいでね。もうこれからは、おしゃれなんて、できないのかって思ったよ。それ以来、着る物に凝るようになったんだけどね!」
一幕物で幕間の休憩のない「A Chorus Line」ですが、もし普通のミュージカルのように二幕だったら、きっとこのナンバーが前半のラストを飾るナンバーになったのではないかと思います~。
すごく長い記事になってしまったので、この後のストーリーと、終演後に楽屋口で会ったMichael君の様子は、その2でご紹介しますね~♪
