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M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

ブロードウェイ♪ブロードウェイ封入のチラシにMichael君の写真!

2009-03-29 18:12:40 | Michael 08 ACL tour
先日発売された、Broadwayのリバイバル版「コーラスライン」のオーディションのドキュメンタリー「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢 (原題:Every Little Step)」のDVDにも、来日ツアー公演の小さなチラシが封入されており、そこにもMichael君(マイケル・グルーバー)の写真が載ってました~♪ (写真は、チラシに載っているうちの1枚です。)

表側に大きく使われている写真は、来日ツアー東京公演のチラシと同じ写真なんですが、他にも数枚、全米ツアー公演のオリジナル・キャストの写真が使用されています。
またDVDの購入特典として、来日ツアーご招待プレゼントの応募はがきも封入されています。応募締め切りは、5月31日(日)で、5組10名にペアチケットが当たります。応募の際には、東京公演(8/12~30 渋谷のBUNKAMURAオーチャードホール)か兵庫公演(9/2~6 西宮市の兵庫県立芸術文化センター)のどちらを希望するかも選べます。

ナズが楽しみにしていた特典映像は、Broadwayのリバイバル公演千秋楽の舞台裏を、ドキュメンタリーの中でも大きく取り上げられていたオリジナル・キャストの高良結香さんが案内してくれるバックステージツアーと、スタッフ・キャストへのインタビューでした。
ナズも何度か楽屋口の中に入れてもらい、舞台袖や舞台の上にも上がらせてもらったことがあったので、バックステージツアーで見慣れた場所が映っていて、とても懐かしく、嬉しかったです~♪
それと、コニーを演じていた結香さんは、コーラスラインのステージで1列に並んでいる時に隣に立っていたマイク役のジェフリーさんと仲がいいらしく、バックステージツアーの合間に彼の楽屋を訪ねていました。
ナズも、終演後、何度もお話して仲良くなったジェフリーさん、以前、「ガイズアンドドールズ」の来日公演に参加して日本に来たことがあるそうで、結香さんとハグした後、得意の(?)日本語で挨拶してました~(笑)
一緒にオーディションを勝ち抜いて、週8回公演のハードスケジュールを演じてきたオリジナル・キャストの結びつきはとても強いようで、久々に会った仲間たちと本当に嬉しそうに再会を喜び合う結香さんの笑顔が印象的でした~!

このDVDを買う予定の方で、来日ツアーチケットプレゼントに応募したいと思っておられる方は、応募締め切りに間に合うようにお買いになって下さいね~!

ACL東京公演のチラシにMichael君の写真!

2009-03-13 00:04:08 | Michael 08 ACL tour
現在、ワシントンD.C.で公演中の「A Chorus Line」のツアーカンパニーが、今年の8月には東京で公演を行いますが、そのチラシに、何とMichael君(マイケル・グルーバー)の写真が載っているんですよ~! (写真は、そのチラシで使用されているもので、全米ツアーのオリジナルキャストのステージフォトです。)

来日公演は、東京と兵庫で行われるようで、兵庫公演の詳細はまだわからないんですが、東京公演は、渋谷文化村のオーチャードホールで8月12日から30日まで上演されます。公演の詳細やチケット購入は、劇場のサイトでご覧いただけます。3月7日から一般発売が始まっています。

この記事で紹介している写真がチラシに使用されているんですが、チラシでは向かって左側をカットしてあるので、切られてしまったキャストにはお気の毒なんですが、残ったキャストは顔がはっきりわかる大きさになっています。この写真だとほぼ中央にいるMichael君ですが、チラシでは左から5人目です。

現在はミネソタ州のセントポールで、3月17日から始まる「Grey Gardens」のリハーサル中のMichael君、6月には同じセンター内にあるもうひとつの劇場で上演される「Singin' in the Rain」に主演することが決まっていますが、それ以降の予定はまだ白紙状態で、一度は離れたACLツアーに戻って、日本に来る可能性もゼロではないんだそうです。(可能性としては低いんですが・・・)

Michael君が参加するかどうかはともかく、コスタメサの劇場の楽屋口でおしゃべりしたブランドン君がラリー役で来日する予定になっているので、とりあえず東京公演の千秋楽のチケットは購入したんですけどね。ブランドン君は、コスタメサではアンサンブルで出演していて、1日だけポールを演じたんですが、それがとっても素晴らしかったんです♪ (ブランドン君とMichael君のステキなエピソードは、「コスタメサのMichael君 その6」で紹介していますので、こちらからご覧下さい。)

ACLの前には、同じオーチャードホールで「West Side Story」の来日公演もあるんですよ! 豪華ですね~~♪ これでMichael君が来日してくれたら最高なんですが、彼は暑がりだから、東京の蒸し暑さで夏ばてしちゃわないか、ちょっと心配です・・・。
彼の来日の可能性を含め、ツアーの情報が何かわかりましたら、またこちらでご紹介いたしますね~♪

ACL あれこれ その2 - 全米ツアーとBroadwayキャストのその後 -

2008-11-09 08:23:25 | Michael 08 ACL tour
ACL あれこれ、全米ツアーとBroadway版キャストのその後についてです。(写真は、ツアー公演のステージフォト。Michael君〔マイケル・グルーバー〕のザックと、映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」にもヴァル役の候補として出演していたニッキー・スネルソンさんのキャシーです。)

今年(2008)の5月4日にコロラド州デンバーで開幕したBroadwayリバイバル版「コーラスライン」の初の全米ツアー、ツアーそのものは、2009年6月まで続き、その後、8月には東京の渋谷にあるオーチャードホールでの来日公演も決まっています。(全米ツアーのスケジュールはこちらから、東京公演については、まだ詳細は発表になっていないのですが、こちらからご覧いただけます。東京公演のチケット発売は、2009年2月頃の予定です。)

現在は、カナダのトロントでの公演が続いていますが、11月2日に、ザック役のMichael君をはじめ、ビビ役のピラー・ミルホレンさん、キャシー役のニッキー・スネルソンさん、コニー役のジェシカ・ウーさん、ヴァル役のナタリー・エリス・ホールさん、マーク役のジェイ・アームストロング・ジョンソンさん、シーラ役のエミリー・フレッチャーさん、ジュディ役のステファニー・ギブソンさん、グレッグ役のデニス・ランバートさん、ラリー役のジョン・キャロルさん等、ツアー・オリジナル・キャストが大勢降板したようです。(ナズがコスタメサに見に行った頃、アンサンブルでポールの代役だったブランドン・タイラー君は、新キャストではラリーを演じています。Michael君とブランドン君の素敵なエピソードは、こちらからどうぞ♪ )


続いて、Broadwayキャストのその後です。

リバイバル版のオリジナルキャストとしてキャシーを演じていたシャーロット・ダンボワーズさんは、Broadwayの「シカゴ(リバイバル)」にロキシー役で11月3日から出演しています。彼女は、このリバイバル版の「シカゴ」に、同じくロキシー役で1999年の1月にリプレイスメントとして出演して以来、他の作品に出演してはまた戻り、今回で8回目の出演になります。(彼女のBroadwayキャリアは、こちらからどうぞ。)
また、ナズがBroadwayで見た時にドンを演じていたジェイソン・パトリック・サンズさんも、「シカゴ」に出演中です。お2人の写真は、こちらでご覧いただけます。写真の上の「1-9」の右にある矢印をクリックすると、順番に9枚の写真をご覧になれます。

オリジナルキャストで、最後までマークを演じていたポール・マクギル君は、1980年のミュージカル映画「Fame」のリバイバルに出演が決まり、現在撮影中です。公開は、2009年9月25日だそうです。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。

ファイナルカンパニーでラリーを演じていたニック・アダムス君は、来年の3月1日からBroadwayで開幕予定の「Guys and Dolls (リバイバル)」にLiver Lips Louis役で出演が決まったとのことです。12月15日からリハーサル開始だそうです。彼のブログの記事は、こちらからどうぞ。

オリジナルキャストのヴァルとしてBroadwayデビューを果たし、ファイナルカンパニーではキャシーを演じたジェシカ・リー・ゴールディンさんは、11月19日から23日までニューヨーク・シティ・センターで上演される Encores!シリーズの「On The Town」に出演します。
この作品には、ACLのオリジナルカンパニーでアル役でジェシカさんと同じ舞台に立っていたトニー・ヤズベックさんも出演しています。
実は、このお2人、ACLでの共演が縁で恋に落ち、トニーさんのプロポーズをジェシカさんが受け入れたそうで、実生活でもパートナーなんですって♪ 素敵ですね~♪ 「On The Town」のキャストの写真は、こちらからご覧いただけます。またお2人の婚約を知らせる記事については、こちらからどうぞ。
ACLは、ジェシカさんにとって、Broadwayデビューであり、ドキュメンタリー映画が作成されたことから映画出演することにもなり、主演女優を務め、しかも愛する人との出会いにもなったという、まさに記念すべき作品ですね♪

そして、Michael君ですが、6ヶ月に渡って一度もショーを休むことなく全米ツアーに主演し続けた彼は、11月2日にツアーを離れた後、ほんの数日だけNYで過ごし、すぐに次のお仕事である「White Christmas」のリハーサルのために、テキサス州ヒューストンに旅立ちます。 お疲れ様、Michael君!
ヒューストンでの「White Christmas」は、Theatre Under the Stars (TUTS)で12月4日から21日まで上演されます。Michael君は、ボブ・ウォレス役で主演します。 チケットは、劇場のサイトでお求めいただけます。 ACLでは、Michael君はソロナンバーがありませんでしたので、彼の歌声を楽しむことが出来なかったのですが、この「White Christmas」では、メディアも絶賛した美しい歌声を存分に堪能することが出来ますよ~♪


ACL あれこれ その1 - ドキュメンタリー映画を見て -

2008-11-07 12:53:35 | Michael 08 ACL tour
Michael君(マイケル・グルーバー)は、「A Chorus Line」全米ツアーを離れてしまいましたし、Broadway公演は8月に終わってしまいましたが、Broadwayリバイバル版のオーディションのドキュメンタリー映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢 (原題:Every Little Step)」は、現在、日本の映画館で上映中です。11月3日に見に行ってきましたので、その感想と、全米ツアーの現在、そしてBroadwayのキャスト達のその後についてお伝えしますね~。(写真は、全米ツアーのステージフォトです。)

さて、まずは映画の感想からです。(こちらから映画の公式サイトがご覧になれます。)

映画は、オーディションが始まったばかりの頃、最終的に役が決定する何ヶ月も前から始まります。キャリアを積んだベテランからポッとでの新人まで、ものすごい数のオーディショニー達が、アメリカ国内はもちろん、世界各地から集まっていました。
それが1次選考、2次選考と次第に数が減り、本命候補だった人が落とされたり、無名の新人が注目を集めたり、なかなかめぼしい候補がいなくて選考に苦労したりと、いろいろなドラマが展開されます。

大きく取り上げられているのは、ソロナンバーのある役の候補者が中心なんですが、特にキャシー役、ヴァル役、コニー役、シーラ役のオーディショニー達は、インタビューされたり、自宅から出かけていくところや、自宅でオーディションの結果を知らせる電話に出ているところ等のシーンも登場します。
その他にも多くのオーディショニーが画面に映し出され、その中には、ナズがBroadwayで見たリバイバル版のキャスト達の顔がたくさん見られましたし、またMichael君の友人でツアーでビビ役として出演していたピラーさんや、同じくMichael君の20年来の友人のコーリーンさんの顔もあって、懐かしいやら嬉しいやら、わくわくしながらの観賞でした。(ピラーさんは一瞬しか画面に登場しないんですが、コーリーンさんは、キャシー役のオーディションのシーンで、候補者が集められた時、最初にエイビアンさんが話しかける女性で、その他にも何回か画面に登場します。)

たぶん、オーディションが始まってからそれぞれの役が決定するまでの間に撮った膨大な映像に編集を重ねて、選りすぐりのエピソードを集めてのドキュメンタリーになっているんじゃないかと思うんです。上映時間の関係もありますから、ザックをはじめ、オーディションのシーンがまったく出てこない役もたくさんあります。

思いがけず嬉しかったのは、キャシー役の最終選考に、Broadwayで木曜日にキャシーを演じていたネイディーンさんが残っていて、けっこういっぱい見られたことでした♪ 彼女は、2005年のボストンでの「White Christmas]でフィル役を演じていたMichael君の相手役をしていた女優さんで、ダンスもお芝居もとても上手なんです。映画の中では、ブルーのレオタードを着ていました。

またコニー役の候補で、高良結香さんの親友で、同じコニー役の候補としてライバルになってしまうエレーンさんは、結香さんがコーラスラインを離れた後、コニー役を射止めた女優さんで、ナズが見に行った昨年の夏と今年の1月のステージでは、彼女がコニーを演じていて、楽屋口でも何度もおしゃべりして仲良くなった方だったので、彼女のオーディション風景を見られたのも嬉しかった!

まだ「コーラスライン」を映画でもステージでもご覧になったことがない方へのご注意として、映画の中で、関係者が作品の成り立ちについて語っている部分で、ある役がオーディションに受かるかどうかをネタばらししてしまってますので、そのつもりでご覧下さい。 (パンフレットの中でストーリーを紹介している文章でも、別の役についてのネタバレがあります。)
ナズは、自分のブログでは絶対書かないように気をつけていたんですが、この役がオーディションに受かるかどうかは、「コーラスライン」が現在のような大ヒットミュージカルになっていく過程で重要なエピソードなため、作品の中で触れずにはいられなかったのだと思います。

この映画は、Broadway作品のオーディションのドキュメンタリーという、いまだかつて公開されたことのなかった映像が見られることでも大変貴重なんですが、作品の生みの親で今は亡きMichael Bennett氏のインタビューや、彼が実際に22人のダンサー達をインタビューした録音テープ等も聞けますし、当時から作品のクリエイティブ・チームに加わっていて、今回のリバイバル版にも参加している人達の話も聞けるので、その意味でも価値のある、本当に素晴らしい映画でした。

もう1回か2回、映画館で見たいと思いますし、DVDになったらぜひ購入したいなと思っています。DVDになる時には、特典として、カットされてしまったシーンがたくさん収録されているといいな~と思います。

以前、このブログで紹介したステージ版と映画版のこぼれ話と映画とステージの違いについては、下記からどうぞ♪

ステージ版こぼれ話

映画版こぼれ話

映画と舞台の違い



ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その6

2008-09-14 00:33:33 | Michael 08 ACL tour
コスタメサ観劇記 その6です。(写真は、劇場のロビーに置いてあったキャスト一覧のボードの、Michael君(マイケル・グルーバー)の部分をアップで撮ったものです。)

8/23(土)、この日は、午後2時からと夜の7時半からの2回、ショーを見ることにしていました。お土産を買い足したかったので、午前中のうちにSouth Coast Plazaに買い物に行って、昼過ぎに戻って来ようと思い、ハウスキーピングの番号に電話して、昼までに部屋の掃除を終えてもらえるようにお願いしました。

9時45分頃にホテルを出たナズは、Plazaのメインビルディングで少しショッピングをした後、別館の方に向かい、そこで可愛いパッケージに入った紅茶等を買いました。別館に入っているタコスのカフェテリアで食事をしてみたかったので、11時過ぎに、そのお店で早めのお昼を食べました。シーフードがメインのお店で、魚を選び、それをタコスにするのか、ブリトーにするのか、調理方法を選び、付け合わせを選んでオーダーするんですが、ナズは、白身のお魚のタコスにチリビーンズとライスの付け合わせ、それにセサミドレッシングをかけたガーデンサラダを頼みました。メキシコ料理大好きのナズ、とても美味しくいただきました♪ ただ、ボリュームがものすごかったので、もったいなかったけれど、だいぶ残してしまいました~・・・。

12時半頃、ホテルに戻って、買ってきた物を片づけ、身支度を済ませたナズ、1時20分頃、ホテルを出ました。この日、午後2時からのマチネの席は、オーケストラレベルのK-1。今回の旅行では、一番前の列でした。また1番なので、列の右の端っこ。見づらいといえば見づらいんですが、お隣りがいないので、叫びやすいといえば叫びやすい・・・(笑)
ステージのすぐ前の席とかならともかく、けっこう後ろの方で、しかも前後左右を他のお客さんに囲まれているとなると、やはり何回も大声で叫ぶのはちょっと、だいぶ気が引けます。Michael君(マイケル・グルーバー)の見せ場だけで・・・だったら大丈夫なんですが、キャスト全員の見せ場で叫ぶというのは、ちょっと難しかったです~。

前日のショーくらいから、グレッグのセリフのわざとらしいくらい奇妙なアクセントやヴァルの動きのぎこちなさ等が少しよくなってきて、このマチネの時も、初めて見た19日のショーと比べるとだいぶよかったように思いました。
Michael君のザックは、ますます磨きがかかった感じで、そのシリアスな演技には圧倒されるような迫力がありました♪

マチネを見終わったナズは、そのままホテルに戻りました。明日の出発に備えて荷造りをしてからシャワーを浴び、買い置きのクッキー等で夕食を済ませ、Michael君がニューポートビーチに興味がありそうだったので、昨日買った地図を彼にあげようと、バックの中に入れました。またラグナビーチの方も、きれいで楽しそうだったので、日本から持ってきたガイドブックのページを切り取って、それもバックに入れ、7時少し前にホテルを出ました。

いよいよ最後のショーです。席は、オーケストラレベルのP-1で、オーケストラレベルで見た中では一番後ろの列でした。マチネ同様、列の右端の叫びやすい席でした(笑)。
この時のショーが、6回見た中で一番よかったと思います。グレッグやヴァルの出来もまあまあでした。これで、グレッグの無表情なところや間の取り方の悪いところがよくなれば、さらによくなると思いました。

フィナーレで、Michael君とピラーさんに声援を送った後、楽屋口に駆けつけました。しばらくするとMichael君が出てきてハグしてくれました。

「マチネの後は、来なかったんだね。2回のショーのどっちの後で君が会いに来るかよくわからなかったんで、マチネの後もここに来てみたんだけど。」

「ゴメンね~! マチネの後は忙しいだろうと思って、来なかったの。待ちぼうけさせちゃったね・・・」

「いや、大丈夫だよ。ところで、今日は、どこかに行ったの?」

「今日は、特に行かなかったけど、昨日は、ニューポートビーチに行ったよ。」

「行ったんだ! どうだった? 楽しかった?」

「湾内のクルーズに参加したの。そしたら、沖に浮いてるブイのところで、野生のアシカを見られたよ!」

「楽しそうだな~。時間があったら、僕も行ってみたいな。」

「ニューポートビーチの地図を買ったから、お土産にあげるね。地図に印を付けておいたんだけど、バルボア半島の方に、バルボア・パビリオンっていうのがあるの。ここに行くといいよ。」

「その辺りにお店とかもある?」

「うん。レストランとかもいっぱいあるよ。あとね、これは、日本のガイドブックのページを切り抜いて持ってきたんだけど、ラグナビーチでも8月の終わりまで、街の人がチームを作って、有名な絵画の登場人物の扮装をして90秒間のパフォーマンスを披露して、本物の絵とどのくらい似てるかを競うってフェスティバルをやってるよ。」

「面白そうだね!」

「フェスティバルの会場の住所や電話番号、ホームぺージのアドレスも載ってるから、よかったら、チェックしてみてね。」

「ナズ、ありがとう!」

話している間に、ピラーさんが出てきたので、3人で写真を撮ろうということになり、ちょうど出てきた共演者の1人に撮ってくれるようにお願いしました。ナズが、その若い男優の方にお礼を言っていると、

「ナズ、彼がBrandonだよ。覚えてる? 僕が話しただろう? 代役でポールを演じたって。 素晴らしい出来だったよね。」

「もちろん! ホントに素晴らしかった~! Michaelから、あなたは、あの時、初めて本番でポールを演じたって聞いたけど。」
と、ナズが話しかけると、Brandonさんは、ちょっと照れくさそうに頷きました。

「信じられない!だって、本当にすっごく素晴らしくって、モノローグの時なんて、私、感動して泣いちゃったんだもん! 会えて嬉しいわ。ハグしてもいい?」

ナズの誉め言葉を、輝くような笑顔で聞いていたBrandonさん、嬉しそうに頷いて、ナズをがっちりハグしてくれました。

「みんなが誉めてくれてホントに嬉しいんだけど、でも、Michael、あなたがこっそりささやいてくれた『terrific (最高だ、素晴らしい)』が一番嬉しかったよ! (Brandonさんは、『your secret terrific』と言っていました。)」

と、BrandonさんがMichael君に言いました。Michael君は、楽しそうな笑顔を浮かべていました。事情のわからないピラーさんとナズが不思議そうにMichael君の顔を見ると、いたずらっぽい表情を浮かべたMichael君が、

「ポールのモノローグのあと、ザックが彼のそばに行って肩を抱きながら慰めてやるだろう? Brandonの演技がすごくよかったから、あの時、こっそり『Terrific!』ってささやいてやったんだよ。」

と、教えてくれました。Michael君、ステキ! ステージの上でまさに演じている最中に、共演している先輩から「最高だ!」って誉められたら、若い俳優さんにとって、どれほど嬉しく、どれほど励みになるか! Michael君こそ、「Terrific!」です~~♪ ホントに、いつでも思いやりがあって、すごく優しいんですもん~♪ 最後の晩にBrandonさんに会えて、こんなステキなエピソードを聞かせてもらえて、本当にラッキーでした!

Brandonさんとお別れしたあと、Michael君とピラーさんと3人で劇場を後にしました。少し歩いたところで、アパートの方に向かう2人ともう一度ハグをして、

「1月にフィラデルフィアで会おうね~! (まだこの時点では、Michael君は来年の5月までツアーに出演を続けることになっていたので)」
と言って、お別れしました~。

ホテルに戻ったナズは、着替えを済ませ、最後の荷造りをがんばりましたよ~!今回、浴衣や下駄等も加わって、いつになく荷物がパンパラパン!衣類の圧縮袋が大活躍です!(笑)
翌日の飛行機は、11時40分ロサンジェルス発だったんですが、ロサンジェルスに宿泊しているならいいんですけど、コスタメサからだと1時間半くらいかかるし、行きの飛行機がかなり混んでいて、4時間近く前に空港に行ったのに通路に面した座席が取れなかったので、4時間前の7時半頃には空港に行こうと思っていたんです。なので、ホテルを出るのは、朝6時の予定になっていました。どうにか荷造りが済んだのが、もう午前1時過ぎ!あわててベッドに入りました。

あまりよく寝つけなかったのですが、翌朝、5時前に起きたナズは、最後に使った物等をスーツケースや機内持ち込みの荷物に入れました。タクシーが6時に来ることになっているので、チェックアウトの時間が必要ですから、5時45分頃、そろそろ部屋を出ようかとしていた時、突然、電話が鳴りました。びっくりしながら出てみると、「グッモーニン~!」と、Shawさんの明るい声! もう迎えに来てくれたんです! 「は、早いよ!」と思いながら、「ごめんなさい!今、行きます~!」と答えたナズ、荷物を持ち、忘れ物がないのを確かめてから、あわててロビーに向かいました。
「おはようございます。遅くなってごめんなさい!」と謝るナズに、「オーケー、オーケー」と優しく言いながら、Shawさんがスーツケースを運んでいってくれました。チェックアウトを済ませ、急いで後を追ったナズ、Shawさんにドアを開けてもらって、タクシーに乗り込みました。どんより曇った空は、まだかなり暗かったです。

道々、Shawさんは、高速道路の両側にある建物の説明をしてくれました。早朝なので、道も空いており、空港に着いたのは、7時少し前でした。ほとんどのチェックインカウンターが閉まっており、どのカウンターがどの航空会社なのかも表示されていませんでした。近くにいた案内の係の方が、大韓航空のカウンターの場所と8時にならないとオープンしないことを教えてくれました。
2階にカフェ等があったので、上がってみると、閉まっているお店も多かったんですが、メキシコ料理のカフェが開いていました。メキシコ料理大好きなナズ、チキンブリトーとサラダのセットを頼んで、朝食を食べることにしました。思いの外、美味しくて、満足~♪なナズでした!

7時半頃からチェックインカウンターオープンの準備が始まり、8時少し前に列ができ始めたので、ナズもその列に加わりました。無事、通路に面した席もゲットでき、売店でチョコレート等を買ったナズ、手荷物検査を受けて、ゲートの方に向かいました。今回、手荷物検査は、すごく簡単で、機内持ち込みの液体もあまり詳しく調べられることもなく、あっけないくらいスムーズに入れてしまいました。年末年始やホリデーシーズンのように混雑する時期の方が、チェックが厳しいのかな~と思いました。

11時過ぎに搭乗が始まり、飛行機に乗り込みました。大韓航空は、窓際の席が両側2席で、通路に挟まれた部分が5席なんですが、ナズの席は、右側の窓側の2席の通路寄りでした。乗客の人達が次々と乗り込んで来たのですが、ナズの隣りの席は、ずっと空席のままでした。トランジットとかで前の飛行機が遅れているのかな~と思っていたのですが、とうとう誰も来ないまま、飛行機が動き出しました! ラッキ~~~♪ 2席、使える~♪
この便は、けっこう空いていたようで、ナズの座席の近くの真ん中の席も、10席くらい空いていて、他から移ってきたお客さんが何人かいました。

2席使えたこともあって、帰りのフライトは、なかなか快適でした~♪ カラッと乾いてさわやかだったコスタメサから戻ってみると、日本は、土砂降り・・・。しっとり湿った空気が、やけに重く感じられました。
なんでもない普通の平日の夕方だったので、大きなスーツケースを押しながら、通勤のビジネスマンの間に交じって家路に着きました~。

以上、コスタメサ観劇記でした。今までにMichael君のお芝居を見たのは、西海岸の都市ではシアトルだけだったんですが、久々の南カリフォルニアの青い空の下、Michael君のミュージカルを堪能し、Michael君といろいろおしゃべりもでき、本当に充実した旅でした。

久々の長いツアーが続くMichael君ですが、ACLのザックは、彼自身、とてもやりたがっていた役ですし、あちこちの街に行って、行ったことのある街では旧友と再会し、初めての街では仕事の合間に観光したりと、楽しく過ごせているようなので、一安心です~。ナズがこのACL全米ツアーのMichael君を見るのは、今回のコスタメサが最後になりそうですが、これからもMichael君情報や観劇記をお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします~♪

ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その5

2008-09-10 02:30:02 | Michael 08 ACL tour
コスタメサ観劇記 その5です。(写真は、ニューポートビーチで参加したハーバークルーズの船から撮った野生のアシカ達です。)

8/22 金曜日の朝、買い置きのパン等で朝食を済ませたナズ、9時15分頃、ホテルのロビーに行きました。程なくけっこう年輩のドライバーの方がロビーに入ってこられました。Shawさんというその運転手さんは、気さくな明るい方でした♪
「ニューポートビーチでは、ハーバークルーズに参加したい」と言うと、「それなら、半島の方に行った方がいいね。」と言って、バルボア半島の方へ連れて行ってくれました。 10時過ぎに半島の中心部にあるバルボア・パビリオンの前で降ろしてもらい、帰りも午後2時に迎えに来てくれるようにお願いしました。

バルボア・パビリオンの近くにある船着き場のそばにブースがあり、そこでナズが参加しようと思っていた45分間のハーバークルーズをやっていたので、一番早い11時からのに申し込みました。
クルーズの時間までまだ1時間近くあったので、周辺を散策してみました。小さな観覧車やメリーゴーランド、お土産物のショップやレストラン等もたくさんありました。
まだ時間が早いので閉まっている施設も多かったんですが、船着き場のすぐ近くに小さな船の博物館というのがあり、そこが開いていたので入ってみました。この博物館自体がチャリティ目的で運営されているようでした。特に目新しいものはなかったんですが、水槽の中に生きているヒトデやウニ、ウミウシ等が入っていて、自由にさわっていいコーナーがあったり、奥の方ではチャリティのためのバザーをやっていました。バザーではごく普通の雑貨等が売られていたんですが、1ドルでニューポートビーチの地図を売っていたので購入し、バルボア・パビリオンの場所をチェックしました。

ぶらぶらしている内に11時近くなったので、船着き場に行き、Queen号という船に乗りました。船の前寄りの席には屋根がないので晴れてきたら暑いかな~と思ったんですが、海風を感じたいと思ったので、前の席に座りました。
ニューポートビーチは、とてもきれいなところで、有名人の家や別荘がたくさんあるそうで、船長の方が湾沿いに並ぶ家々を紹介しながらのクルーズでした。シカゴのリグレー球場のオーナーでもあるリグレーガムの社長のおうちや、往年の名子役だったシャーリー・テンプルが、まだ子供のうちに、両親のために買ってあげたおうち等、どの家も、それぞれに趣向を凝らした、大きくて美しい家ばかりでした。

湾から外海に出る辺りにブイが浮かんでおり、昼間はこの辺りに済む野生のアシカの休息所になっているんだそうで、ブイの上にはアシカがたくさん乗っていて、のんびりとひなたぼっこをしていました~♪

湾内には、ちょっとした部屋と同じくらい大きな筏のようなお店が浮かんでいて、Tシャツ等を売っており、ボートに乗った人達がそこへ来て買い物をしていました。筏のお店には犬が2匹いて筏の上を走り回っていましたが、その犬達は番犬なんだそうで、野生のアシカや怪しい人が近づいてくると吠えて威嚇して追い払ってしまうんだそうです。

45分の楽しいクルーズを終えたナズ、おなかが空いてきたので、船着き場の近くにあったシーフードレストランに行きました。2階建てで、2階がオイスターバーになっていてサンドイッチ等の軽食が食べられるということだったので、2階に上がってみました。まだ店内は空いていて、テラス席に案内してもらいました。いろいろ美味しそうなサンドイッチやサラダがたくさんあったのですが、ハーフサイズのサンドイッチとミニスープのセットがあったので、それとサラダを頼むことにしました。サンドイッチは、ハーフサイズでも十分ボリュームがあり、数種類のスープから選べるミニスープ、ナズはクラムチャウダーにしたのですが、とても美味しかったです~♪

お昼を済ませたナズ、いっぺんに車3台しか運べない小さなフェリーに乗って湾内に浮かぶ小さな島に行ってみたり、細長くて幅の狭い半島(わずか徒歩3分程で横切れます。)の反対側の外海を見に行ったりしました。外海の方はビーチになっていて、南カリフォルニアらしい真っ青な海が広がっていました。ナズも、ちょっと波打ち際で遊んでしまいました~♪

1時半を回ったので、ぶらぶらとバルボア・パビリオンの方に戻り、途中のお店でミネラルウォーター等を買って、2時少し前にShawさんとの待ち合わせの場所に行きました。待つこと10分余り、約束通り、Shawさんが来てくれました。
まだ時間が早いから、近くにあるFashion Islandというモールに連れて行ってあげようかと聞かれたのですが、日差しの強い中にずっといたので少し疲れていたし、夜はまたショーを見に行くので、そのままホテルに戻ってもらうことにしました。
24日に帰国すると話すナズに、Shawさんがロサンジェルス空港まで送ってくれると言ってくれたので、お願いすることにしました。あとでホテルのフロントにタクシーの手配を頼もうと思っていたので、ここで予約出来て手間が省けました~♪

2時半頃、ホテルに着いて部屋に戻ると、まだお掃除が終わっていませんでした。忘れられちゃったのかな~、でも、別に1日くらいいいや~と思ってのんびりTVを見ていると、1時間くらい経った頃、突然ノックの音が・・・。ハウスキーピングの人でした。「今日は、もう戻ってきてしまったので、掃除はけっこうです」と言おうと思ったんですが、またメキシコ系の人で英語があまりわからないようでした。どのくらいかかるか聞いたら「20分ほどで出来る」とのことで、断るよりやってもらった方が早そうだったので、お願いすることにしました~(笑)
自分の部屋を追い出された格好のナズ、ぶらぶらと散歩がてらSouth Coast Plazaまで夕食用のサラダを買いに行きました。30分ほどして戻ってくると、掃除もベッドメーキングも終わっていたので、あらためてくつろぎながら、サラダを食べました。

この日はロングのワンピースで劇場に出かけたナズ、席は、滞在中唯一左側で、オーケストラレベルより1段高いTier 1 の前から6列目、左から3番目のF-115でした。ザックがステージを降りている時にいる左側の席なんですが、距離がだいぶあるのと、オーケストラレベルより1段高いため、客席の方に降りてきているMichael君の姿を見ることは出来ませんでした~。

この晩は、Michael君はかなり早めに楽屋を出てしまったようで、終演後、会うことは出来ませんでしたが、ピラーさんとは会えました~♪
「明後日帰国だから、明日が最後なの。マチネのあとは、俳優さん達は忙しいだろうから来ないけど、夜のショーのあと、お別れを言いたいから、あなたとMichaelに会いたいわ。Michaelにも、そう伝えておいてもらえる?」とナズがお願いすると、ピラーさんは、「もちろんよ! 明日が最後なら、絶対会わなくちゃ! 私も急いで出てくるわね。」と言ってくれました。女同士、楽しくおしゃべりしながら、途中まで一緒に帰りました。
ピラーさんって、ホントにステキな方なんです♪ 地方公演が続いて移動等で忙しい長丁場のツアー中に、Michael君のそばにこんなステキなお友達がいてくれるんだと思うと、何だかほっとします~♪
キャストの皆さんは、もうすっかりうちとけていい雰囲気だそうで、お仕事の合間に、みんなでホームパーティをしたり、行く先々で一緒に観光したりしているんだそうですよ~。

ホテルに帰ったナズは、明後日には帰国なので、もう着ない服や買い物を整理して少し荷造りをしました。楽しかった旅行も、もうじき終わりです。ほんとに、楽しい時って、時間の経つのが早いですよね~!翌日の土曜日は、マチネとイブニングショーの2回、Michael君のショーを見られるので、それが楽しみでした。

観劇記 その6 最終回に続きます。

ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その4

2008-09-06 06:17:05 | Michael 08 ACL tour
コスタメサ 観劇記 その4です~。(写真は、劇場のロビーに置いてあったキャスト一覧のボードです。)

木曜日の朝、少し遅めに起きたナズ、買っておいたクッキー等で朝食を済ませました。8月後半のコスタメサは、日中はけっこう暑いのですが、ものすごく暑いというほどではなく、朝夕は涼しい風が吹いてさわやかな感じですし、夜ともなると、ちょっと肌寒いくらいでした。
11時を回ったので出かける支度をしていると、コンコンとノックの音。ハウスキーピングの人でした。「もうじき出かけるので、11時40分頃にまた来てくれますか?」と英語で言ったんですが、メキシコ系の方らしく、英語がわからないようでした。どうしようかと思ったんですが、メモ用紙に「11:40」と書いて見せたら、わかってくれたので助かりました~(笑)

時間ちょうどか少し過ぎにならないとMichael君(マイケル・グルーバー)達は来ないだろうな~と思ったんですが、いちおう待ち合わせ時間の10分前に劇場前のオブジェのところに行きました。「コスタメサから戻りました」の記事にアップした写真がそうです。こちらから、ご覧下さい。
ビルと同じくらいの高さがある金属製のオブジェで、上の方が緩やかにカーブした5枚の板を筒状に並べて立てたような形でそびえ立っていました。2ヶ所に、人が1人通れるくらいの隙間があって、中はがらんどうで、中に入って上を見上げると空が見えました。中に立って、音を立てると、面白いくらいよく響いて、ちょっと楽しいんです♪(笑)
しばらくオブジェの中で遊んだナズ、12時になったので、外に出てMichael君達を待ちました。5分ほど過ぎた頃、こちらに向かって歩いてくるMichael君とピラーさんの姿が見えました。こちらに向かって手を振ってくれたので、ナズも手を振りながら2人の方に近づいて行きました。

「ねえ、Michael! このオブジェ、中に入れるって知ってた? 中で音を立てると、面白いんだよ!」

挨拶の後、いきなりそう言ったナズ(笑) Michael君達も興味津々という感じで、3人でオブジェの中に入ってみました。

「ア~、ア~!」

ナズが大声を出すと、大きくエコーがかかって、オブジェの中にナズの声が響き渡りました。

「ホントだ! よく響くね~!」

Michael君とピラーさんも、歌ったり、発声練習をしたりと、3人でひとしきり遊んでしまいました~(笑)

オブジェを後にしたナズ達は、ぶらぶらとPerforming Arts Centerの敷地内を、South Coast Plazaの方に向かって歩いて行きました。敷地内には、劇場やホールが何軒も立っており、いろいろなオブジェが置かれていました。Michael君とピラーさんは、いかにも俳優さんらしく、それぞれのホールの設備のことや収容人数のこと等を話しながら歩いていましたよ。
South Coast PlazaのCenter側の1階にあるカフェに入ったナズ達、レジのところでそれぞれ注文を済ませ、ドリンクを片手に外にあるテーブルに座りました。テーブルの上にあるメニュー立ての先がクリップのようになっていて、レジでもらった番号札を挟んでおくと、料理を運んでもらえるんです。ナズは、ツナサンドとシーザーサラダにしました♪

ランチを食べながら、いろいろおしゃべりをしました。このツアーですでに6つの都市で公演してきたMichael君に、「その中で、初めて行った街はあった?」と聞いてみたら、デンバー、ポートランド、サンディエゴ等は一度も行ったことがなく、サンフランシスコは個人的には行ったことがあったけれど、お仕事をするのは初めてだったそうです。

また、このツアーカンパニーは、来年と再来年に韓国と日本でも公演の予定があるのだと教えてくれました。Michael君は、「来年が日本で再来年が韓国」と言っていたんですが、ピラーさん曰く、「逆だったと思うけど~・・・」とのことなので、どっちが先かはよくわかりません・・・(笑) 今回のツアーは、3年間の契約で、半年毎に契約更新をする形なんだそうです。なので、日本公演の時にMichael君やピラーさんが来るかどうかわかりませんが、来てくれたら嬉しいですよね~! ちなみにピラーさんは、「シカゴ」の日本ツアーのカンパニーに参加していたそうで、東京に来たことがあるんだそうです。

「Michael、この全米ツアーは、来年の6月まで続くけど、最後までずっと出演するの?」
とナズがたずねると、

「今のところ、来年の5月までは続ける予定なんだ。」

と、Michael君。

「ホント? それなら、暮れから新年にかけて休みが取れるから、フィラデルフィアに見にいけると思う!」

「また見に来てくれるんだね。ありがとう!」

(注:「9/2からアリゾナ州テンペで公演」の記事にも書きましたが、帰国してからMichael君から、「他にやりたい仕事がいくつか見つかったので、11月初め頃で全米ツアーを離れることになりそうだ」というメールが来ました。)

1時間余り、楽しくおしゃべりした後、ピラーさんはデパートで買い物、Michael君もモール内のお店に用事があり、ナズもモールでショッピングをしたかったので、3人でSouth Coast Plazaの中に入り、「じゃあ、また今夜!」と言って別れました。

買い物を済ませたナズ、3時半頃ホテルに戻りました。次の日、近くのニューポートビーチに行こうと思っていたので、フロントの人に、朝9時半にタクシーを呼んでもらえるようにお願いしました。
部屋に戻って買い物を片づけ、シャワーを浴びたナズは、TVを見ながら一休み。5時頃、買ってきたサンドイッチで夕食を済ませ、浴衣を着ました~。この日も、なかなか上手に着られたナズ、デジカメをしっかりバッグに入れて、6時40分頃、劇場に向かいました。

7時少し前に劇場に着いたナズ、開場が7時なので、客席の扉の前で待っていると、係の男性の方が、「『こんにちは』それとも、『こんばんは』のほうがいいのかな」と『』の部分は日本語で挨拶してくれたんです。日系人ではないのですが、子供の頃、日本にしばらく住んでいたことがあったそうで、今ではだいぶ忘れてしまったけれど、日本語が少し話せるとのことでした。ナズが浴衣を着ていたので、日本のことを思い出して話しかけて下さったようでした。劇場の他のスタッフの方も、皆さんフレンドリーでとても感じがよく、ナズは、この劇場がとても気に入りました~♪
この晩の席は、オーケストラのL-3。前の晩のN列よりさらに1つ前の列でした。最初の晩のO列より2列前なだけなんですが、それでも、ずいぶん見やすかったです。相変わらず、モノキュラーが手放せませんでしたが(笑)
この晩は、ポール役は本来のSantosさんに戻っていましたが、ディアナ役をJulie Kotaridesさんが演じていました。本来のディアナ役のGabrielle Ruizさんもよかったんですが、Kotaridesさんのディアナも、歌がとても上手で生き生きとしていて、とても素敵でした。

この晩も、ショーが終わると同時に浴衣・下駄姿でダッシュするナズの姿がありました~(笑) 1時間半、客席に座っていて、しかも楽屋口に駆け足で向かって、それでも着くずれしてなかった自分を誉めてやりたい!(爆)

楽屋口でしばらく待っていると、Michael君が出てきました。いつもだと、Tシャツに膝丈の短パンみたいな、ホントに普段着なMichael君なんですが、この時は、前夜の言葉の通り、髪をきちんとセットして、カジュアルながらもすっきりとおしゃれなサマーニットとベージュのコットンパンツ姿でした。 ハグしてくれた後、ちょうど出てきた共演者のJessica Wuさん(コニー役)に、Michael君が写真を撮ってくれるように頼んでくれました。(観劇記 その1の写真がそうです。)

「浴衣、日本的でいいよね~! よく似合うよ。この帯が、すごくステキだね♪」

珍しそうに、嬉しそうにナズの着ている浴衣を見ながら、誉めてくれるMichael君♪ 特に帯に興味があるようでした。ナズが何気なく、

「後ろで帯を結んでいるから、椅子に寄りかかるとくずれちゃうのね。だから、座っている時も、背筋を伸ばして寄りかからないようにしてないといけないの。」

と言うと、びっくりしたMichael君が、

「ずっと!? それじゃ、疲れてしまうだろう!? ナズ、明日と明後日は、もう浴衣を着てきてくれなくていいからね。ゆっくり椅子に寄りかかって、僕の芝居を楽しんでほしいから。」

と言ってくれたんです~。彼がすごく喜んでくれるのでもう1回くらい浴衣姿で見に行こうかと思っていたんですが、優しい申し出に甘えて、この後の3回は、ワンピースで見に行くことにしました。ホントに優しいMichael君です♪ ありがとう~♪

コスタメサは、オレンジ・カウンティにあるので、ディズニーランドやナッツベリー・ファームまで車で20分ほどなんです。夜は、ミュージカルを見るからいいとして、昼間、ナズが何もすることがないとかわいそうと思ったらしく、気にしたMichael君が、ディズニーランドとかには行かないのかと尋ねてくれました。

「ディズニーランドには行かないけど、明日は、近くにあるニューポートビーチに行くつもり。私は、水辺が大好きだから、ハーバークルーズの船に乗ってみたいの。」

「クルーズがあるんだ!? 面白そうだね! 僕も行ってみたいな~!」

「行けたら、どんな風だったか、教えてあげるね。」

しばらく待ったんですが、ピラーさんがなかなか出てこなかったので、Michael君と2人で劇場をあとにしました。

「明日が楽しい1日になるといいね! じゃあ、また明日」

Michael君と別れ、ホテルに戻ったナズ、着替えて、しばらくTVを見た後、ベッドに入りました。Michael君やピラーさんとランチを食べて、いっぱいおしゃべりして、Michael君の主演するミュージカルを見て、一緒に写真を撮って、本当に充実した楽しい1日でした~♪
コスタメサでの滞在も、残すところあと3日。3日後の日曜には、帰国の途に着きます。Michael君のザックを見られるのは、あと3回。もう旅行も半分終わってしまったんだな~と思いながら、眠りにつきました~。

この続きは、観劇記 その5でご紹介致します。お楽しみに~♪

ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その3

2008-09-05 00:22:07 | Michael 08 ACL tour
コスタメサ観劇記、その3です。(写真は、Segerstrom Hallのステージドアです。)

コスタメサ2日目、水曜日の朝、Orange County Performing Arts Centerをはさんでホテルとは反対側にある巨大ショッピングモール、South Coast Plazaに行こうと、朝の9時45分頃にホテルを出ました。このショッピングモール、高さは2階建てなんですが、面積がとても広く、高級ブランド店がたくさん入っているし、Macy’s、Nordstrom、Bloomingdale’s等のアメリカの有名デパートが5軒も入っているので、ロサンジェルスからもショッピングツアーが出ているほどなんです。モールの詳細については、サイトがありますので、そちらをご覧下さい。
ナズは、ブランド品にはまったく興味がないので、面白い雑貨とか変わった文房具、おもちゃやカード、手頃な値段のアクセサリー・・・そんな店が多く入っているモールの方が好きなんですが、それでも、お店を見て回るのは楽しいので、わくわくしながらモールへ向かいました。

ホテルからぶらぶら歩きながら、途中、劇場の写真を撮ったりしつつ、それでも10分とはかからずにモールに到着しました。本当に広いモールで、迷子にならないように、真っ先に案内図を手に入れました。Orange County Performing Arts Center側のメインビルディングは、高級ブランド店が中心で、ブティックや靴、バッグ等のお店が多く入っており、館内の広場にはメリーゴーランドもあって、豪華な感じです。
2階のMacy’sのそばにバカラのショップが入っており、そのすぐ横から屋外のガーデンに出られるようになっていて、そこには別館へ続くブリッジがあります。別館は、メインビルディングよりもだいぶ小さい建物なんですが、メインビルディングのよりは規模が小さいですけど、やはりメリーゴーランドがあり、タコスのカジュアルなレストランや、グリーティングカードやクリスマスの飾りを売っているお店、ラッピング用品や紅茶を売っているお店といった楽しいお店が多くて、ナズは、この別館の方が気に入りました。
11時頃に、別館の入り口にあったピザのお店で、ロールピザとサラダの昼食を済ませたナズ、またしばらくモールの中をぶらぶらして、3時頃、ホテルに帰りました。

お土産等を買ったので、買い物の整理を済ませ、シャワーを浴びたナズ、しばらくTVを見たりして過ごした後、5時過ぎに、最初の日にランチを食べたホテルのレストランに行って夕食を食べました。宿泊客なので、サイン一つで食事ができるので、簡単でいいです♪ 何せボリュームがすごいので、あまり量を食べられないナズは、この時もサラダを頼みました。チキンのローストが乗っているので、サラダといってもボリュームは十分! しかも、とっても美味しかったです♪

部屋に戻ったナズは、着替えを済ませて、7時少し前にホテルを出ました。この日は、浴衣ではなく、別に持ってきた裾の短いワンピースを着ていきました~。7時過ぎに劇場に着いたナズ、この日の席は、オーケストラレベルのN-3。昨日のO列の1列前で、2個、外寄りでした。この劇場、大きくて立派ですごくステキなんですが、オーケストラレベルの座席は、列が端から端までずっとつながっていてすごく長いのに、途中に通路がないんです。だから、真ん中辺りの席の人は、列の両側の端のどちらかからしか入れないので、遅れてきた時とか、とても大変!特に「コーラスライン」は、インターミッションがない1幕ものなので、上演中にトイレに行く人もけっこういるため、その時も、延々、列の端まで歩かなくてはならないので、けっこう大変そうでした。
ナズは、インターミッションがないって知ってましたし、Broadwayでは他のお客さんもインターミッションがないって知っている人が多かったようなんですが、コスタメサでは知らないお客さんが多いようでした。

同じ「コーラスライン」ですから、Broadway版もツアー版も、主だったせりふは同じなんですが、お客さんが受けるところが微妙に違うのが面白いと思いました。
例えば、「Nothing」を歌うディアナはブロンクスの出身で、ザックに「ブロンクスについて話してくれないか」と言われた時、「ブロンクスについて知りたいの? 北に行って、右よ。」と答えるんですが、Broadwayではまさにご近所の話題なので、かなり爆笑だったんですが、コスタメサではNYははるか遠くで、Broadwayとブロンクスの位置関係がイマイチ、ピンと来ないためか、ほとんど無反応な感じで、ナズだけ1人で笑ってました。
あと、アフリカンアメリカンのリッチーが自己紹介の時、最後に「そして、僕は、黒人です。」と付け加えるんですが、これは、Broadwayよりコスタメサのお客さんの方が受けていました。

この晩のショーでは、ポール役を、本来のSantosさんではなく、Brandon Tylerさんが演じていました。前日見たSantosさんもよかったんですが、Tylerさんのポールも素晴らしくて、後半のモノローグのシーンでは、ナズも思わず涙ぐんでしまいました~~!
フィナーレでは、前日一度お会いしていたので、ピラーさんを見分けることができたので、Michael君とピラーさんが登場した時、大声援を送りました~~♪

終演後、楽屋口に向かうと、すでにMichael君は、楽屋口を出て壁沿いの通路を劇場の方に歩いてきているところでした。にっこり笑いながらハグしてくれたMichael君、

「やあ、ナズ!今日のショーでポールを演じていたBrandon、いい出来だったろう?」

と話しかけてきました。

「うん!素晴らしかったね!」

「彼、ポールを本番で演じるのは、今日が初めてだったんだよ。」

「ホントに!? 信じられない! だって、すっごく上手だったもの!」とナズが言うと、Michael君、とても嬉しそうににっこり微笑みました。共演者の素晴らしいパフォーマンスが誉められたのを、自分のことのように喜ぶMichael君♪ いつもながら、なんて優しいんでしょう~♪

「ところで、明日なんだけど、12時ちょうどに劇場の前にある茶色いオブジェの前で待ち合わせよう。サンドイッチとサラダが美味しいお店があるんだよ。そこでランチを食べようね。」

「了解! 12時ね。 あ、そうだ!明日の晩、また浴衣を着て見に来るから。そしたら、一緒に写真を撮ろうね。」

「ホントに!? 楽しみだな~♪ 僕も、髪の毛とか、ちゃんとセットして出てくるからね!」

Michael君の顔色がちょっと優れない感じだったので、「大丈夫?疲れてない?」と聞いてみると、少し頭痛がすると言うんです! まだ一緒に写真を撮っていないことに気づいたMichael君が、「今日も写真、撮ろうか」と言ってくれたのですが、「だめだよ!頭痛がするんでしょ!? 写真は明日でいいから、早く帰ってゆっくり休んで!」とMichael君をせかしたナズ、アパートに向かうMichael君を見送りました。

ホテルに帰ったナズ、翌日の木曜日はお昼に待ち合わせなので、ゆっくり起きて、どこにも行かずに直接待ち合わせ場所に行くことにしました。昼はMichael君、ピラーさんとランチ、そして夜はMichael君のショーです! 絶対楽しい1日になります!わくわくしながら、ベッドに入りました~。

続きは、観劇記 その4で~~!

ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その2

2008-09-03 13:00:59 | Michael 08 ACL tour
コスタメサ観劇記 その2です。(写真は、Michael君が出演していた、Orange County Performing Arts CenterのSegerstrom Hallです。)

ヴァルのナンバーの後、ザックがポールに質問をしますが、ポールはあまり自分のことを話したがりません。疲れの見えるオーディショニー達はいったん休憩を取ることになります。コーラスのオーディションだというのに、かつてはザックの恋人で、Broadwayのショーの主演をしたこともあるキャシーがオーディショニーの中に混じっており、ザックは、彼女を1人ステージに残らせました。

かつてはBroadwayミュージカルの主演女優としてもてはやされたこともあるキャシーが、何でコーラスのオーディションに来たのかと問い詰めるザック。一度スターになってしまったキャシーに、目立つことは許されず、ただ他のコーラスと同じように揃って踊るだけの役は無理だと言うザックに、キャシーは、「自分は、スターになんかなりたくない。ただ1人のダンサーとして踊る機会がほしいだけ」と、情熱的なダンスナンバー「The Music and the Mirror」を披露します。
ツアー版でキャシーを演じているニッキー・スネルソンさんは、Broadwayリバイバル版が始まる時にヴァル役でオーディションを受けたのですが、残念ながら役を得ることは出来ず、その後、Broadwayの「Legally Blonde」でエアロビクス・インストラクター役を演じていました。Broadwayリバイバル版でキャシーを演じていたシャーロットさんは、人生経験豊富なオトナのキャシーという感じだったんですが、ニッキーさんのキャシーは、若々しくてキュートな感じでした。
キャシーの熱意に、ザックはオーディションを受け続けることを許可します。

代わってステージに呼ばれたのは、自分のことを語ろうとしないポールでした。質問を続けるザックに意を決したポールは、かなり幼い頃から自分がゲイだと自覚していたこと、正直に学校の先生にそのことを話したために学校をやめる羽目になったこと、ミュージカルが好きで場末の小屋で女装してステージに立つようになったこと、両親にはひたかくしにしていたのに、ある日、ついに知られてしまったこと、ショックを受けたろう両親がそれでも自分を気遣ってくれたこと等を、涙ぐみながらザックに話しました。このポールのモノローグは、とても感動的で、最後の方は観客もシーンと静まり返って聞き入ってしまう感じなんです。ツアー版でポールを演じているのは、Kevin Santosさんという若い俳優さんなんですが、すごく上手でしたよ~。
モノローグのラストで泣き出してしまったポールのそばにザックが歩み寄って慰めてやるのですが、その時、Michael君は肩を抱くだけでなく、そっとポールの後頭部に手を当ててやっていました。そのさりげないしぐさに、ポールを思いやる優しさが感じられて、とてもいいな~・・・と思いました。

再び、オーディショニー全員がステージに戻り、オーディションも大詰めです。帽子を片手に、ザックが、「One」の振り付けを、オーディショニー達に教えます。そして、全員で「One」を踊るのですが、Broadwayでは、ザックは踊らずに見ているだけでしたが、ツアー版では、Michael君のザックがオーディショニー達と一緒に踊っていました。背が高く、姿勢がいいMichael君のダンスは、とてもきれいで、ひときわ目立っていましたよ~♪

オーディショニー達が一通り振り付けを覚えたところで、ザックが全員を並ばせて踊らせます。「これは、群舞だから、全員がぴったりと揃っていなくてはいけない」と注意を与えるザック。特にキャシーを見つめながら、「誰も、僕の目を引くことがないように」と言いました。今回のツアーでは、ザックとキャシーのシリアスでドラマチックな部分に力を入れていて、この辺りの細かい演出は、Broadwayリバイバル版には見られませんでした。
揃って踊り始めたオーディショニー達でしたが、かつては主演女優として活躍していたキャシーは、どうしても振りが大きくなり、目立ってしまいます。そのたびにザックが、「キャシー、頭をそらすんじゃない!」、「肩を振らずに!」、「みんなと同じように踊るんだ!」と、怒鳴ります。

何度注意しても直らないキャシーに業を煮やしたザックは、ついにキャシーをダンスの列から引っ張り出してしまいます。

「君は、上手すぎる。みんなと同じには踊れない!」
「そんなことないわ!以前は、私もコーラスだったんだもの!」
「君は、このオーディションに来るべきじゃなかったんだ。」

ダンスの話から、いつしか2人の終わってしまった関係に話は移っていました。

「どうして、僕を捨てたんだ?」
「あなたの方が、先に私を捨てたんじゃない!?」
「そんなことはない!僕らは一緒に暮らしていたじゃないか!」
「同じ部屋で寝起きしてるだけじゃ、つき合っていることにはならないわ!あなたは、仕事に夢中だったでしょ!」
「僕にとって、初めて監督する、ミュージカルじゃない作品だったんだ!僕の夢だったんだぞ!」

ただ1人のダンサーとして踊りたいだけなのに、ワーカホリックで、常に理想を追い求めるザックに合わせて、言われるがままに主演女優になっていったキャシー。いつしか、そんな関係に疲れて、彼の元を去っていったのでした。

「君は、特別だ!」と言うザックに、全てのオーディショニー達が特別なんだと言い返すキャシー。「かつてスターだったのに、コーラスの1人として踊るのが、本当にやりたいことなのか」とザックに聞かれ、「彼らの1人1人が本当に素晴らしい。もしあなたが私を選んでくれるなら、私は、このコーラスの一員になれることを誇りに思うわ。」と毅然と言い返して、キャシーは、踊りの列に戻るのでした。
「誰を残すか」とラリーに聞かれますが、まだ決められないザックは、オーディショニー達にタップのコンビネーションを踊るよう命じます。ステージの端にある椅子に座ったザックは、オーディショニー達のダンスをよそに、1人考え込んでしまいました。
このキャシーとザックのやり取りのシーンは、Broadwayリバイバル版よりずっと長くて、ニッキーさんとMichael君の演技も、より熱のこもったドラマチックなものになっていました。まさに俳優の演技力の見せ所という重要なシーンで、歌やダンスでのソロがないMichael君のいちばんのハイライトになっていました。
またタップ・コンビネーションのシーンも、Boadway版では、ザックはオーディショナー達のダンスを見ているだけでしたが、ツアー版では、ザックの思い悩む姿で、彼が先ほどのキャシーとのシリアスなやり取りを深く受け止めていることがわかって、とてもいい演出だったと思います。

この後、とある出来事が起きて、心に響く美しいナンバー「What I Did for Love」が演じられた後、いよいよ誰がオーディションに合格するのかというクライマックスになるわけですが、コーラスラインをご覧になったことがない方のために、これから先のストーリーをご紹介するのはやめておきますね~。

クライマックスの後、キャスト全員が金色の衣装をつけて、「One」を演じながらのフィナーレを迎えました。
Broadwayでは、ナズの席は、ステージのすぐそばだったので、フィナーレの時、キャスト全員に大歓声を送ったんですが、今回は、席がけっこうステージから離れていたので、Michael君の時だけ、叫びました~。まばゆいばかりの金色の衣装を身につけて、衣装に負けないくらいまぶしい笑顔のMichael君♪ とってもステキでした~♪ 倍率の高いバードウォッチング用のモノキュラーが、役に立ちましたよ~!(笑)

客席の明かりがつくと同時に、ナズは、いつも通り楽屋口にダッシュです! こちらのホール、1階が出入り口で劇場は2階になっているので、出口までが遠い・・・。浴衣で下駄なナズ、がんばりましたよ~!
楽屋口で待っていると、5分ほどしてMichael君が出てきました。ナズに気づいて、いつも通りニコッとしたMichael君、ナズが浴衣を着ているのに気づいたようで、驚いたような表情を浮かべた後、嬉しそうににっこりと笑ってくれました♪ いつもだと出てきてすぐハグ!なんですが、今回は、2~3歩離れたところで立ち止まったMichael君、

「うわ~っ、きれいだね~♪ ナズ、着物を着てきてくれたんだ! よく似合うよ♪」

と言ってくれ、それからハグしてくれました。7ヶ月ぶりに再会したMichael君との最初の会話は、「着物」と「浴衣」の違いについてでした!(笑)ひとしきり浴衣の話で盛り上がった後、ちょうど出てきたピラーさんをナズに紹介してくれました。

「彼女は、Broadwayでボビーをやっていたウィルの親友なんだよ。」

ウィル君からも、「僕の親友のピラーがビビをやっているから、会えたら、よろしく伝えてね」と頼まれていたので、楽屋口でピラーさんをどうやって探そう・・・?と思っていたナズ、Michael君が紹介してくれたので、助かりました~!
ピラーさんは、とてもゴージャスな美女で、明るくて気さくで、すごくいい人でした。Michael君やウィル君と仲のよいお友達なのも、大納得です!
Michael君に用意してきたお土産を渡し、しばらく3人でおしゃべりした後、一緒に劇場をあとにしました。劇場のすぐ前の通りの向こう側に立派なアパートがあり、この劇場に出演しているキャストは、全員ではないのですが、そこに滞在しているんだそうです。最新マシンの揃ったジムやプールもあるゴージャスなアパートなんですって。

「明後日の木曜日、君とピラーと僕の3人でランチを食べようよ。明日の晩、会った時に、待ち合わせ時間とか決めようね。じゃあ、おやすみ、また明日!」

別れ際に、もう一度2人とハグをして、ホテルへと戻りました。ショーはとても楽しかったし、Michael君とピラーさんに無事会えたし、Michael君はとても元気そうだったし、ランチを食べる約束もしたし・・・♪ とっても幸せなナズでした~♪
浴衣をたたんで、Tシャツと短パンに着替えたナズ、明日は、すぐそばにある巨大ショッピングモール、South Coast Plazaに行ってみようと思いながら、寝支度を済ませてベッドに入りました~。

続きは、「コスタメサのMichael君 その3」で~。







ACL全米ツアー コスタメサのMichael君 その1

2008-08-31 14:42:03 | Michael 08 ACL tour
お待たせしました~! コスタメサでの観劇記、その1です。(写真は、8月21日のショーの後、楽屋口で撮ったMichael君〔マイケル・グルーバー〕です。横には、ナズが立っているんですが、いつも通りカットしました~〔笑〕)

どうにか無事たどり着いたホテル、Wyndham Orange Countyは、通りを挟んで劇場のすぐ前! とっても便利なロケーションな上、ホテルもおしゃれな感じで、部屋もきれい。従業員の人達も親切でした。部屋に荷物を置いたナズ、まずはMichael君の携帯に「無事コスタメサに着きました。今晩見に行くので、終演後、楽屋口で待ってます。」とメッセージを入れました。
そして、劇場のボックスオフィスにチケットを取りに行きました。ホテルから劇場まで、徒歩3分ほどという便利さ! チケットをピックアップして、楽屋口の場所をチェックしてからホテルへと戻りました。

少しおなかが空いたナズ、ホテルの敷地内にあるレストランでコブサラダを食べました♪ ミニステーキが乗っていて、ボリューム満点で美味しかったです♪
腹ごしらえも済んだナズは、部屋に戻ってシャワーを浴びて一休みしました。そして、今回、浴衣を着て劇場に行こうと、日本から浴衣・帯・下駄など一式持参してきていたので、さっそく浴衣を着ました。自宅で着付けの自主トレをしたおかげか、思いの外うまく着ることが出来、用意してきたMichael君へのお土産などを携えて、劇場へと向かいました。
浴衣を着ているナズは、劇場の中でかなり目立っていて、「素敵なのを着てるのね。私もほしいんですけど、どこで買われたの?」とか話しかけられたりもしましたよ~。

この晩のナズの席は、ステージと同じオーケストラレベルのO-5。最前列のCC列から数えて17列目の、ステージに向かって右端から5番目でした。トイレを済ませ、席について待っていると、開演予定の7時半から遅れること7~8分でショーが始まりました。

Broadwayで見たACLと今回のツアー版、演出そのものが違うところもあちこちにありましたが、総体的にBroadway版の方が無駄な動きを省いて洗練された感じで、ツアー版はちょっと大げさにしている感じがありました。またBroadway版の方は、ナズが去年の夏に見に行った時点で、オリジナルキャストの皆さんは、すでに10ヶ月間公演を続けてきていましたので、すっかり役に溶け込んで、自然な演技になっていましたが、このツアーは始まってまだ3ヶ月なため、舞台経験の浅い若い俳優さん達は、まだまだ役になじんでおらず、どこかぎこちないところがありました。

真っ先に聞こえてきたのは、「ステップ、キック、キック、リープ、キック、タッチ!」とオーディショニー達に振り付けを教える、ザック役のMichael君のよく響く力強い声でした。 BroadwayのACLでは、振付を教え終わったザックが、「それでは、鏡とは反対の方を向いて、最初から。ファイブ、シックス、セブン、エイト!」と叫んで、オーディショナー達の前に立って力強いダンスを見せたんですが、このツアーのザックは、叫んだあと、舞台の端に立って、オーディショニー達のダンスを見守るという演出になっていました。ここで踊らない代わりに、オーディショニー達に個々の振付を質問された時等、Broadwayの方ではラリーが教えたり、ザックが教える場合でもホントには踊らずに手足の動きを見せるだけだったのが、Michael君のザックは、実際に踊って見せていました。

オーディションが終わって、最終選考に残ったオーディショニーの番号が読み上げられました。最後に番号を呼ばれるのが、Broadwayではウィル君が演じていたボビーなんですが、ザックが1つ前の番号を読んだ後、ちょっと間を置くので、ボビーは落ちたと勘違いして早々と帰ろうとするのですが、自分の番号が呼ばれてあわてて戻ってくるという演出なんです。
このシーン、ウィル君は、動きにメリハリがあって、自分の番号を呼ばれた時も、気づいてあわてて戻るという演技が上手で、面白かったし、わかりやすかったんですけど、ツアー版のボビーは、舞台の端に行きかけて戻るだけ・・・という感じで、イマイチ何をしているのかわかりにくかったです。ウィル君のボビーは、ちょっとお茶目だけどかっこいいという感じだったんですが、ツアー版のボビーは、完全に3枚目という役所でした。

この後、Michael君演じるザックは、ステージから舞台に向かって左側の客席の方に降りてしまったので、反対側の端の方の席に座っていたナズからは、まったく姿が見えませんでした~。 後で会った時に聞いたら、オーケストラレベルの左側の壁沿いの隅にザックのための椅子が用意されていて、そこに座っていたんだそうです。

続いて始まったのは、マイクのソロナンバー「I Can Do That」でした。Broadwayのオリジナル版のファイナル・カンパニーではMichael君が、また8/17にクローズしたばかりのリバイバル版ではジェフリーさんが演じていたこの役、全米ツアーではClyde Alvesさんが演じています。Broadwayのリバイバル版と大きく違ったのは、ナンバーの最後で、バック転を3回ほど続けてする振り付けになっていたことです。ジェフリーさんのマイクは、バック転は1回もしませんでした。Michael君が演じた時には、宙返りをしたという話だったので、Michael君の時もこんな振り付けだったのかも知れないですね。ダイナミックでなかなかよかったですよ。

マイクのソロの後、ボビーのモノローグになったのですが、Broadwayリバイバル版のウィル君のボビーのほうがずっと面白かったです。ツアー版のボビーも、それほど悪いってわけじゃないんですけど、ウィル君のボビーがとても素晴らしかったので、それと比べると見劣りがしてしまいました。もうしばらくして役になじんできたら、もっとよくなると思いますけど。

シーラ、ビビ、マギーのナンバー「At the Ballet」は、とてもよかったです~♪ シーラ役のEmily Fletcherさんは、Braodwayのリバイバル版にも出演していらした女優さんで、Broadwayでは普段はアンサンブルの1人を演じており、シーラの代役も務めておられました。今年の1月にナズがNYに行っていた時、本来シーラを演じていたデイドラさんが風邪で声が枯れてしまい、エミリーさんが2回ほどシーラを演じたんです。なので、ナズは、その時に一足早く彼女のシーラを見ていたんですが、エミリーさんのシーラは、セクシーでとてもゴージャスでしたよ~♪
またこのツアーでビビを演じているPilar Millhollenさんは、2005年の11~12月にボストンでMichael君が出演していた「White Christmas」に出演していたことがあり、Michael君のお友達なんですが、ウィル君ともとても親しいお友達なんです♪ 歌もダンスもとても上手でした~♪

続いての音痴なクリスティンとその夫のアルが演じる「Sing!」もなかなかよかったです。ナンバーが終わったあと、クリスティンのあまりの音痴ぶりに、ザックがちょっとあきれたように「オーケー」と言うんですが、Michael君がちょっと疲れたみたいにうまくイントネーションをつけてせりふを言うので、観客は毎回大笑いしていました。ザックは、主演とは言いながらソロナンバーもなく、声だけのシーンが多いのですが、Michael君の演技力は素晴らしく、そのよく通る魅力的な声が、ショーを引き締め、ひとあじもふたあじも面白くしてくれていました。

一番若いオーディショニーのマークのモノローグから、次のナンバー「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love」が始まったのですが、このマークのモノローグも面白かったです。Jay Armstrong Johnsonさんという俳優さんが演じていたんですが、Broadwayリバイバル版のポール君が演じていたマークとはひとあじ違った、ちょっと抑え目の、でも味のあるマークでした。
このナンバーの中で、それぞれのオーディショニー達が入れ代り立ち代りモノローグを披露するのですが、すでにBroadwayリバイバル版を11回も見ていたナズは、どうしてもBroadway版と比較しながら見てしまいました。それでも、「Nothing」というソロナンバーを披露するディアナをはじめ、ドン、コニーなどはなかなかよかったのですが、Broadwayリバイバル版にアンサンブルで出演していたDenis Lambertさん演じるグレッグのモノローグは、残念ながら、あまり出来がよくなかったです。
BroadwayリバイバルではベテランのMichael君がとても素晴らしく演じていたので、それと比べたら気の毒なんですが、ツアーの方でグレッグを演じていたDenis Lambertさんは、早口で表情に乏しく、間の取り方もぎこちなく、Michael君の最高に面白かったグレッグと比べるまでもなく、もうちょっとどうにかならないのかな~・・・という感じでした。特に、演出なのかも知れないのですが、ほとんど無表情で演じているのがとても不自然でした。
生き生きとして、せりふはもちろん、ちょっとしたしぐさまで面白くて、毎回客席を大笑いさせていたMichael君のグレッグ・・・。同じ役でも、演じる俳優さんの技量で、こんなにも違ってしまうんだな~と、しみじみ感じました。

「Hello Twelve・・・」の後は、Broadwayリバイバル版では毎晩がショーストッパー(素晴らしい演技のあまり拍手が鳴り止まずショーが中断してしまうパフォーマンス)だったヴァルの「Dance: Ten; Looks: Three」でした。ツアー版でヴァルを演じているのは、Natalie Elise Hallさんという女優さんなんですが、歌も上手でダンスも素晴らしいんですけど、小柄で遠めに見ると少女のような感じの女優さんなので、お色気たっぷりのこのナンバーを演じていても、子供が大人の真似をしているような感じに見えてしまっていました。グレッグの場合同様、間の取り方がよくないので、せっかくの面白さが半減でしたし、しぐさもぎこちないところがありました。もちろん観客はそれなりに受けてはいましたが、演技力で笑わせているというより、「笑われている」というような印象でした。

とても長い記事になってしまったので、Michael君演じるザックの見せ場であるキャシーとのシリアスなシーンがどうだったかと、終演後、楽屋口で再会したMichael君の様子などは、その2でお伝えしますね~。










コスタメサから無事戻りました~!

2008-08-27 23:38:37 | Michael 08 ACL tour
8/19からカリフォルニア州のコスタメサに行っていたナズ、25日の午後、無事帰国しました~! ただいまです♪ (写真は、Michael君〔マイケル・グルーバー〕が出演していた劇場の横の広場にあるオブジェです。ビルと同じくらいの高さがあって、タイトルは「Connector」。 Michael君が教えてくれたんですが、作者はRichard Serraという人で、アメリカでは一風変わった作品を作ることで有名なアーティストなんだそうです。このオブジェ、中に入ってみることが出来るんですよ。)

19日の午後、日本を発ったナズ、ロサンジェルス空港に着いたのは現地時間の19日の朝9時頃でした。入国審査を終え、荷物を受け取ったナズは、さっそくタクシーに乗って、コスタメサへと向かいました。インターネットで自分で調べた地図をプリントアウトして持ってきていたんですが、案の定、運転手さんがロサンジェルスの人なので、コスタメサのホテルのことはよく知らなかったようで、ナズが渡したその地図を頼りに一生懸命ホテルを探しながら連れて行ってくれました。(地図を持っていってて、よかった~~~!)

コーラスラインの全米ツアー・カンパニーのステージがどうだったか、久々に再会したMichael君の様子など、次の記事でご紹介しますね~♪


The Show Must Go On - ACL全米ツアー 主演2人のインタビュー

2008-05-29 12:55:50 | Michael 08 ACL tour
ACLの全米ツアーの主演2人、ザック役のMichael君(マイケル・グルーバー)とキャシー役のニッキー・スネルソンさんのインタビューを、Downtown LA Sceneというサイトが掲載していたので、ご紹介しますね~。[原文は、残念ながら現在はごらんいただけません。](写真は、ステージフォトです。ザック役のMichael君とキャシー役のニッキーさん。)


ACL全米ツアーの最初の公演地で行われたリハーサルとプレビュー公演の間、舞台の袖には酸素タンクが置かれていた。誰もが承知の通り、トニー賞とピューリッツァー賞に輝いたこの作品は、歌もダンスもレベルが高く、演じ手には負担が大きいのはもちろんなのだが、このタンクは、「Mile-High City (1マイル高い街)」の異名を持つコロラド州デンバーの空気の薄さをカバーするための物なのだ。

「ここの高度に慣れるのは、なかなか大変だったわ」と電話でのインタビューで語ってくれたのは、キャシー役のニッキー・スネルソンである。

「一度、リハーサル中に気を失っちゃったことがあったのよ。今まで私達が暮らしていた場所とは、気候がぜんぜん違うから、息は切れるし、眩暈はするし。」

「ここがツアーのスタートでよかったわ。ここの気候に慣れた後なら、L.A.での公演は、ずっと楽だと思うから。」と、彼女は笑いながら付け加えた。

33年前に作られたACLのリバイバル版の全米ツアーが、5月22日からL.A.のダウンタウンにあるAhmanson Theatreで始まる。

スネルソンは、2006年にBroadwayでオープンしたACLのリバイバル版のオーディションを受けたのだが、残念ながら役を手に入れることができなかった。代わりに彼女は、「Legally Blonde」のエアロビクス・インストラクターの役を手に入れた。今回、ツアー・カンパニーでキャシーを演じられることを、彼女はとても喜んでいる。

「キャシーという役は、私達の年代にとって、典型的な女性ダンサーの役だと言えるわね。ダンスを習っている女の子なら、誰もが絶対にやってみたいと憧れる役の一つよね。12分間も、たった1人でステージを占領して、歌って踊れるソロパートがあるんですもの。」

ACLでは、キャシーは、元恋人で彼女の指導者でもあったザックが計画しているBroadwayのビッグ・ショーのオーディションを受ける。かつてキャシーは、ザックの下で、Broadwayのスター女優の座にあと一歩というところまで行ったことがあった。しかし、まるで何かを証明しようとするかのように仕事に夢中になっているザックに疲れ果てたキャシーは、彼の下を去ってハリウッドへ行ってしまった。
ハリウッドで仕事に恵まれなかったキャシーは、端役でもかまわないから何とか仕事を手に入れようと、ザックの前に唐突に現れたのだった。

「実のところ、何一つ解決していないんだよ。彼女が彼の下を去ったからって、全てにけりがついた訳じゃないんだ。だから、このショーには、常に目に見えない不安のようなものが存在しているんだよ。」 そう語るのは、ザックを演じるマイケル・グルーバーである。

「キャシーは、男女各4人を雇うべくオーディションに集中しようとするザックを混乱させるキャラクターなのさ。」


「A Chorus Line」は、アメリカのミュージカル史上、最も長く上演されてきた作品であり、Broadwayでは、オリジナル版は、1975年から1990年までの期間に6,137回に渡って上演され、Tony賞に12部門でノミネートされ、その内、作品賞やシナリオ賞、オリジナルスコア賞を含む9部門を獲得した。

グルーバーは、このオリジナル版に、ニュージャージー出身のイタリア系の元気なオーディショニーのマイク役で出演していた。これが、グルーバーのBroadwayデビューだった。彼は、現在Broadwayで上演中のリバイバル版にも、グレゴリー(グレッグ)という役で出演していた。彼の演じていたグレゴリーは、アッパー・イーストサイドに住む洗練されたユダヤ教徒という設定である。

「この作品に、もう一度、どうしても出演してみたかったんだよ。1990年にBroadwayのオリジナル版がクローズして以来、一度も出演する機会がなかったからね。」と、グルーバーは語った。

今回のツアーでは、やる気満々の監督であり振付師であるザックを演じるグルーバーは、他の役を演じる機会を逃したことを残念がっている。

「10ある男性のパートの内、まだ、たった3つしか演じていないんだからね。悲しいことに、その内のいくつかを演じる機会を、僕は永遠に逃してしまったんだよ。わかるかい? それらの役を演じるには、僕は、年をとり過ぎてしまったんだってことさ。」

このツアーに、オリジナル作品の息吹を吹き込むのは、グルーバーだけではない。監督を務めるボブ・エイビアン氏は、オリジナル版でTony賞を獲得した振付師の1人である。(もう1人は、監督を兼任していたマイケル・ベネット氏である。) またオリジナル版で、オリジナル・カンパニーの一員としてコニーを演じていたバーヨーク・リーさんも制作に加わっている。

「つまり、オリジナル版と1分の狂いもないってわけさ。」と、グルーバーは言った。


息の長いBroadway作品として考えてみても、このショーは、ずば抜けて長く生き延びてきた。おそらく、ACLのストーリーが現実に裏打ちされているという事実が、この息の長さの秘密と言えるだろう。グルーバーも指摘した通り、ベネットは、このショーを作り上げる過程で多くのダンサーにインタビューをした。したがって、この17人のダンサーを描いた作品は、「誰もが思い当たる」物語なのだ。

「ACLは、いろんな人生を歩んできた、それぞれに自分の夢を叶えようとしている人達の物語なの。ダンスよりも何よりも、それが一番の魅力なのよ。」 と、スネルソンは語ってくれた。

彼女は、キャシーにとても親近感を感じるそうだ。キャシーの中に、自分自身の舞台人生を見ているような気がすると言う。

「私は、20歳そこそこでBroadwayデビューを飾れたので、とっても幸運だったと思うわ。」と、スネルソンは、自身が演じた「Annie Get Your Gun」のBernadette Peters役を思い出しながら語った。

「もうほんとに興奮したし、これでもう、この先、一生、ちゃんとした役がもらえるんだって有頂天になったの。でも、その後、私は、L.A.に行って、TV番組に出演するようになったの。結局は、それもうまくいかなくて、NYに戻ってきて、また端役から再出発したというわけ。そして、幸いなことに、またちゃんとした役をもらえるようになったのよ。」

この役は、いろいろな意味で、とりわけやりがいのある役だと言えるだろう。スネルソンは、キャシーを演じるには、「Legally Blonde」のエアロビクス・クイーンのBrooke Wyndamを演じるよりも、ずっとエネルギーが必要だと言う。

「すごく情熱的な役なの。本当に、涙が溢れ出てくるのよ。とても素晴らしい、まるで精神が浄化されるような感じなの。」


グルーバーは、彼女の才能を高く評価し、同じキャシー役を演じてTony賞を獲得した女性になぞらえて絶賛している。

「Donna McKechnieは、1975年当時、実に希有な女優だったんだ。歌唱力があり、ダンスがうまく、実に繊細でしかも表現力に富んでいた。この3つの才能全てを持っている人を見つけるのは本当に難しいんだけど、ニッキーは、まさにその全てを持ち合わせた女性なんだよ。
彼女は、とても自然な演技のできる女優なんだ。そして、キャシーの持つ強さと繊細さを表現できる優れたスキルを持っている。彼女がステージに上がると、誰もが彼女から目を離せなくなるんだ。とりわけ、彼女が踊っている時はね。
それに、彼女の声ときたら、実に素晴らしいんだよ。たいていの場合、キャシーを演じる女優は、ダンサーとしての才能を評価されて抜擢されるから、あまり歌が上手でないことが多いんだ。僕は、ニッキーの大ファンなんだよ。」

Michael君のインタビュー!- 音声

2008-05-18 12:40:30 | Michael 08 ACL tour
ACL全米ツアーの次の公演地であるL.A.の劇場のサイトで、Michael君(マイケル・グルーバー)のインタビューを聞くことができます~♪ (写真は、今年の1月にNYで撮ったMichael君です。)

こちらをクリックしていただくと、ダイレクトにスタートすると思います。劇場のACLのページは、こちらです。画面の右下のほうに、Podcastのコーナーがありますので、そこのMichael君の名前の下の「(mp3|2.85Mb)」をクリックすると、インタビューの再生が始まります。
最初、リバイバル版の「I Hope I Get It」が流れ、Michael君を紹介するナレーションが入ってから、Michael君のコメントが始まります。音は、あまりクリアではなく、ちょっと雑音も入っています。内容は、だいたい下記のような感じです。


「僕は、Broadwayのオリジナル版「A Chorus Line」に、ファイナル・カンパニーの1人として、1989年から1990年にかけて、最後の15ヶ月間、出演していたんだ。当時、24歳だった僕は、マイク・コスタという役を演じたんだよ。

ACLは、僕が初めて見たプロの演じるミュージカルだったんだ。高校2年生くらいの頃だったかな、故郷のオハイオ州シンシナティにACLのツアーカンパニーが来たんで、僕は、ダウンタウンの劇場に見に行ったんだよ。そして、よく聞く話だけど、それを見て、僕は、「これこそ、自分がやってみたいことだ」と思ったんだ。僕の人生を変えた作品だと言えるだろうね。

今回、ザックを演じるわけだけど、実にいいタイミングでこの役を演じることができたと思うよ。いろんな作品に出演して、ザックとよく似たタイプの監督達と仕事をしてきた経験から、彼の気持ちが理解できるし、役になりきることができる。
かつて、マイクを演じた時も、当時の僕には、ぴったりの役だったと思うんだ。若くて、仕事を手に入れたいと熱望しているマイクは、まさに僕そのものだったからね。

ザックというキャラクターは、ステージに並んだ17人と対照的な立場の役で、観客の一部となって、彼らにいろいろ質問をするんだ。そうすることで、観客の注目を、ステージ上のラインに並んだ17人に向けさせるのさ。この作品は、ザックの物語ではなくて、主人公は彼らなんだからね。
ザックの役目は、自分に注目を集めることではなく、17人がどういう人間なのかを引き出すことなんだよ。彼は、ショーを簡潔にわかりやすくするために存在しているのさ。

初めてこの作品に出演する機会を得た時、みんな、より自分らしく演じようとするし、自分自身の感覚を表現することを大切にし、また役の性別を意識するようになる。でも、キャラクターの性別については、それほど意識する必要はないんだよ。たいていの場合、みんな、「もっとあからさまなんだと思ってた」って言うんだ。
この作品はとてもパワフルで、見所も豊富だから、個々のキャラクターへの関心が薄れがちなんだけど、僕は、初心を忘れずに、きちんと演じていきたいと思っているんだ。とても高価な費用をかけて制作するんだしね。

制作チームは、とても素晴らしい仕事をしてくれている。驚くばかりだよ。観客の人達にも、この優れた作品を、心ゆくまで楽しんでもらいたいと思うよ。」


このインタビューは、Michael君のサイトのACLのページにもリンクがあり、そこから聞くこともできます。こちらからどうぞ。

ACL ツアー キャストとスタッフの写真

2008-05-07 12:39:15 | Michael 08 ACL tour
デンバーポストで、全米ツアーのキャストとスタッフの写真を紹介しています~♪ (この記事の写真は、デンバーポストのサイトで紹介された記事の写真です。手前の方が振付師のMichael Gormanさんで、Michael君は、Gormanさんの肩越しに見えています。)

デンバーポストの記事は、こちらからどうぞ。オリジナル・カンパニーでConnieを演じていて、リバイバル版の制作にも加わっているBaayork Leeさんのことを中心に紹介しており、前の記事で紹介したリハーサル風景の写真も見ることができます。

明後日の5月9日、グランド・オープニングを迎える、Michael君主演の「A Chorus Line」全米ツアー、お客さんがたくさん見に来てくれるといいですね~!