2008年度のピューリッツァー賞(ドラマ部門)を受賞したのは、家庭内の不和を描いたTracy Letts氏のドラマ「August: Osage County」が受賞しました。(写真は、「August: Osage County」のポスターです。)
2007年12月4日にBroadwayのImperial Theatreでグランドオープンし、現在も上演中の「August: Osage County」(4/29からMusic Box Theatreに移ります。)、今回、この作品と並んで最終選考まで残ったのは、David Henry Hwang氏の「Yellow Face」とChristopher Shinn氏の「Dying City」でした。
今年度の審査員を務めたのは、Peter Marks氏(Washington Postの演劇批評家)、David Lindsay-Abaire氏(2007年度のピューリッツァー賞〔ドラマ部門〕の受賞者)、Jeremy McCarter氏(New York Magazineの演劇批評家)、Charles McNulty氏(L.A. Timesの演劇批評家)、Lisa Portes氏(MFA Directing and artistic director of Chicago Playworks for Young Audiences、Theater School、DePaul Universityの代表)といった方々でした。
多くの悩みを抱えた3世代の同居する一家を描いた3時間20分に及ぶ3幕物の「August: Osage County」が、シカゴのSteppenwolf TheatreからBroadwayに移って来た当初から、演劇関係者の間では、賞獲得間違い無しの名作と高い評価を得ていたそうです。時代を超えたアメリカの家族問題を描いたシリアスな長編として、同種の作品の全ての特徴を兼ね備えた優れた作品と評価されました。
昨年のこの時期、一部の人々の間で、シカゴを活躍の場とする作家であるLetts氏は、いずれピューリッツァー賞を受賞するだろうと噂になっていたそうです。それ以前に、彼は、Off-Broadwayで興行収益のよかった2つのあまり手の込んでいない作品、 「Killer Joe」と「Bug」の作者として知られていましたが、これらの作品は、残念ながら彼のキャリアに批評家達の目を向けさせるほどの物ではありませんでした。
しかし、彼の3作目の「Man From Nebraska」が、ピューリッツァー賞の最終選考に残りました。2007年6月に、シカゴのSteppenwolf Theatre カンパニーによる「August: Osage County」がオープンした時点でも、多くの人々は、Letts氏にとっては、ピューリッツァー賞の最終選考に作品が残ったというのは、身に余る評価だと考えていました。
「August: Osage County」は、オクラホマの田園地帯に住むWeston一家の物語で、一家の主はアル中で姿を消し、家族は、薬物依存症で精神的に不安定な女主人を中心に、隠されていた真実や驚くべき秘密に直面します。
監督はAnna D. Shapiroさん、キャストは、Ian Barfordさん(Little Charles役)、Deanna Dunaganさん(女主人のViolet Weston役)」、Kimberly Guerreroさん(Johnna Monevata役)、Francis Guinanさん(Charlie Aiken役)、Brian Kerwinさん(Steve Heidebrecht役)、Madeleine Martinさん(Jean Fordham役)、Mariann Mayberryさん(Karen Weston役)、Amy Mortonさん(Barbara Fordham役)、Sally Murphyさん(Ivy Weston役)、Jeff Perryさん(Bill Fordham役)、Rondi Reedさん(Mattie Fae Aiken役)、Troy Westさん(Sheriff Deon Gilbeau役)といった皆さんです。最近、Michael McGuireさんが、主のBeverly Weston役としてカンパニーに加わりました。
ピューリッツァー賞は、アメリカのジャーナリストで出版者でもあったJoseph Pulitzer氏にちなんで名づけられたもので、1917年に彼の遺言によって設立されました。1918年に最初のピューリッツァー賞をドラマ部門で獲得した作品はJesse Lynch Williams氏の「Why Marry?」でした。
ピューリッツァー賞に関する記事は、下記からご覧いただけます。
2006年のピューリッツァー賞ドラマ部門は該当なし
2007年ピューリッツァー賞ドラマ部門は「Rabbit Hole」が受賞
2007年12月4日にBroadwayのImperial Theatreでグランドオープンし、現在も上演中の「August: Osage County」(4/29からMusic Box Theatreに移ります。)、今回、この作品と並んで最終選考まで残ったのは、David Henry Hwang氏の「Yellow Face」とChristopher Shinn氏の「Dying City」でした。
今年度の審査員を務めたのは、Peter Marks氏(Washington Postの演劇批評家)、David Lindsay-Abaire氏(2007年度のピューリッツァー賞〔ドラマ部門〕の受賞者)、Jeremy McCarter氏(New York Magazineの演劇批評家)、Charles McNulty氏(L.A. Timesの演劇批評家)、Lisa Portes氏(MFA Directing and artistic director of Chicago Playworks for Young Audiences、Theater School、DePaul Universityの代表)といった方々でした。
多くの悩みを抱えた3世代の同居する一家を描いた3時間20分に及ぶ3幕物の「August: Osage County」が、シカゴのSteppenwolf TheatreからBroadwayに移って来た当初から、演劇関係者の間では、賞獲得間違い無しの名作と高い評価を得ていたそうです。時代を超えたアメリカの家族問題を描いたシリアスな長編として、同種の作品の全ての特徴を兼ね備えた優れた作品と評価されました。
昨年のこの時期、一部の人々の間で、シカゴを活躍の場とする作家であるLetts氏は、いずれピューリッツァー賞を受賞するだろうと噂になっていたそうです。それ以前に、彼は、Off-Broadwayで興行収益のよかった2つのあまり手の込んでいない作品、 「Killer Joe」と「Bug」の作者として知られていましたが、これらの作品は、残念ながら彼のキャリアに批評家達の目を向けさせるほどの物ではありませんでした。
しかし、彼の3作目の「Man From Nebraska」が、ピューリッツァー賞の最終選考に残りました。2007年6月に、シカゴのSteppenwolf Theatre カンパニーによる「August: Osage County」がオープンした時点でも、多くの人々は、Letts氏にとっては、ピューリッツァー賞の最終選考に作品が残ったというのは、身に余る評価だと考えていました。
「August: Osage County」は、オクラホマの田園地帯に住むWeston一家の物語で、一家の主はアル中で姿を消し、家族は、薬物依存症で精神的に不安定な女主人を中心に、隠されていた真実や驚くべき秘密に直面します。
監督はAnna D. Shapiroさん、キャストは、Ian Barfordさん(Little Charles役)、Deanna Dunaganさん(女主人のViolet Weston役)」、Kimberly Guerreroさん(Johnna Monevata役)、Francis Guinanさん(Charlie Aiken役)、Brian Kerwinさん(Steve Heidebrecht役)、Madeleine Martinさん(Jean Fordham役)、Mariann Mayberryさん(Karen Weston役)、Amy Mortonさん(Barbara Fordham役)、Sally Murphyさん(Ivy Weston役)、Jeff Perryさん(Bill Fordham役)、Rondi Reedさん(Mattie Fae Aiken役)、Troy Westさん(Sheriff Deon Gilbeau役)といった皆さんです。最近、Michael McGuireさんが、主のBeverly Weston役としてカンパニーに加わりました。
ピューリッツァー賞は、アメリカのジャーナリストで出版者でもあったJoseph Pulitzer氏にちなんで名づけられたもので、1917年に彼の遺言によって設立されました。1918年に最初のピューリッツァー賞をドラマ部門で獲得した作品はJesse Lynch Williams氏の「Why Marry?」でした。
ピューリッツァー賞に関する記事は、下記からご覧いただけます。
2006年のピューリッツァー賞ドラマ部門は該当なし
2007年ピューリッツァー賞ドラマ部門は「Rabbit Hole」が受賞