M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

Talkin' Broadwayに「Guys & Dolls」のレビュー

2006-05-28 00:02:51 | Michael 06 Guys/AMP
ちょっと今さら・・・なんですが、今年(2006)の2月から3月にかけて、フロリダでMichael君(マイケル・グルーバー)が主演していた「Guys & Dolls」のレビューを見つけました。(写真は、その記事に掲載されていたものです。)

このレビューは、以前、こちらのブログでも、Michael君のインタビューを掲載しているとご紹介した「Talkin' Broadway」に掲載されているものです。「Talkin'」には、アメリカ各地のお芝居のレビューを掲載しているコーナーがあるので、「Godspell」のレビューがないかと探していたら、「Guys & Dolls」のを見つけてしまいました(笑) 文章だけだったらご紹介しなかったかも知れないのですが、写真が一緒に掲載されていましたので、ご紹介することにしました。原文は、こちらからどうぞ。

レビューの最初の3分の1ほどは、Broadwayで上演された時のプロダクションの話と、「Guys & Dolls」のストーリー紹介です。そのあと、フロリダのJupiterにあるMaltz Jupiter TheatreでのMichael君主演のプロダクションのレビューになります。

Maltzでのプロダクションは、キャストが14名、オーケストラが5名というこぢんまりとした作品ながら、Jamie Schmidtさんのオーケストレーションがとても優れていたそうです。またミュージカル・ディレクターのHelen Gregoryさんも才能のある方なのだそうですが、冒頭の数曲が少しあわただしい感じだったとのことです。
Michael Raifordさんデザインのセットは、実在感があって、大きな矢印型のイルミネーションが特に印象的だったそうです。Marcia Madeiraさんデザインの照明効果は、特に、Michael君演じるスカイ・マスターソンの見せ場の1つの「Luck Be a Lady」のシーンでは、ステージの上を漂うスモークを、頭上から差し込んだ鋭い光りが突き抜けるという演出で、大変、素晴らしかったとのことです。
振付も優れていて、キャラクターや衣装によくマッチしており、特に「Runyonland」や「Crap Shooter's Ballet」やHot Box Girlsのナンバーは、キャストの演技力とダンスの技術の見せどころになっていたそうです。

そして、キャストですが、まずは、Michael君のスカイ・マスターソン! 「やせ気味のMichael Gruberは、スカイにしては、物腰が柔らかい上に冗舌だが、巧みな演技を見せていた。『I've Never Been in Love Before』では、素晴らしい歌声を披露していた。」とのことです。(やっぱり、体格のことを言われちゃうんですね~〔苦笑〕 でも、歌声の素晴らしさは、ちゃんと誉めてくれてます♪
アデレイド役のTia Sperosさんについては、「変に誇張されていないアデレイド」だったそうで、Andrew Polkさんのネイサンは、「どこか、物足りなかった」そうです。またAllison Wallaさんのサラは、「『I'll Know』というナンバーで、とても美しい、きちんとトレーニングされた歌声を披露していたが、演技に堅苦しいところがあり、冒頭のシーンでは、まるでカンニング・ペーパーでも読んでいるみたいだった」そうです。

主要キャスト以外のキャストの演技も素晴らしかったのですが、本来はもっと大勢のキャストで演じるべきプロダクションなのに、劇場の予算にゆとりがないためか、14名しか出演者がいません。そのため、主要キャスト以外の俳優さん達は、それぞれがいくつもの役を兼任することになり、観客には、誰が誰なのかわかりにくい状態になってしまっていたのだそうです。「劇場は、大勢の出演者が必要なプロダクションを上演する時は、ちゃんとそれに見合った数の出演者を用意するべきだ」とのことでした。

確かに、ダイナミックなダンスシーンがあるミュージカルなので、14名という人数は、ちょっと少なすぎるように、ナズも思います。ただ、地方の小さい劇場としては、予算があまり取れないというのも、理解できますよね~・・・。
そもそも、こういう地方の小さい劇場だと、観客が負担するチケット代もすごく安価で、都会の大きな劇場だと70~80ドル、時には100ドル以上にもなるチケット代が、地方の小さな劇場だと、20ドルから30ドルくらいで見られます。
だからといって、お芝居の質を下げてもいいということにはならないですけど、でも、こういう劇場のお芝居とBroadwayレベルのお芝居を、規模の点で比較するのは、ちょっとかわいそう・・・と、ナズは、思います~。

Courier-PostとKYW Newsradio 1060に「Godspell」のレビュー

2006-05-25 00:04:41 | Michael 06 Godspell
フィラデルフィアで上演中のMichael君(マイケル・グルーバー)の「Godspell」のレビューが、Courier-PostとKYW Newsradio 1060のサイトに掲載されました。(写真は、Michael君のサイトにも掲載されていますが、KYW Newsradio 1060に掲載されていたプロダクション・フォトです。)

まずは、「『Godspell』は、けたたましいけど、面白い」と題されたCourier-Postのレビューです。

筆者は、Walnutの「Godspell」について、「才能豊かなキャストが素晴らしいセットで演じる、『Hair』と『Cats』と『Rent』と『Jesus Christ Superstar』の要素を併せ持つビッグ・ショー」と評しています。マタイによる福音書と優れた音楽の融合で、ポップス、ゴスペル、ファンク、フォーク、ロックと、アメリカのポップミュージックのさまざまなスタイルを楽しむことができると述べています。

また、Michael君のジーザスについては、 「巧みな演技」と評しています。

筆者は、ナンバーについて、「情熱的すぎる部分が少しあるが、生き生きとしていて、聞き手を引き込むようなエネルギーがあり、とても迫力がある。キャストは、大いなる喜びに満ちた、複雑な振り付けの賛美と崇拝の各曲の合間に、わずかに息継ぎをしているだけのようにしか見えない。」と書いています。
ただ、この筆者は、にぎやかなナンバーがあまりお気に召さなかったようで、「残念ながら、大勢で歌うナンバー、特に前半の『Bless the Lord』等は、けたたましかった。興奮に満ちた歌声やダンス、演奏(キャストの多くは、演奏も兼任している。)は、楽しいと呼ぶには激しすぎた。」と述べています。しかし、「All Good Gifts」や「By My Side」等の穏やかなナンバーは素晴らしくて、ともすれば説教じみた部分が目立ちがちのショーを楽しいものにしていたそうです。
そしてクライマックスの十字架と復活の劇的なシーンは、根底から巻き起こるパワーが感じられたそうです。


続いて、「Walnutの『Godspell』は、時を経てもいまだに活気に満ちている。」というタイトルの、KYW Newsradio 1060のレビューです。原文は、こちらからどうぞ。

こちらの筆者は、「Walnutが2005-2006シーズンの最後の出し物に、なぜ、1970年代に書かれた、若さとエネルギーに満ちたミュージカル『Godspell』を選んだのか」について、「単に、長く上演され続けているからというだけでなく、聖書をテーマにしたミュージカルを、ボードビルやサーカスに見られるような陽気なスピリットのもとに描くことができるという魅力があるからだ。」と書いています。マタイによる福音書の精神が、優れたキャストによって、ミュージカルとして楽しく演じられていると述べています。「とてもエネルギーに満ちたミュージカルなので、時に、観客が疲れを感じてしまうくらいだ」とのことです。

Michael君については、 「ジーザス役のMichael Gruber (上の写真の左から4番目)の演技には、脱帽である。」と書いています。
そして、Lumpkinさんの監督ぶりついては、「大成功のミュージカル・コメディというよりも、威勢のいい子供の劇という感じ」だそうです。

レビューにも書かれていますが、「Godspell」には、本当にバラエティに富んださまざまなジャンルのナンバーがあって、にぎやかな明るい曲、しっとりとしたバラード、ミュージカルらしいタップ・ナンバーと、楽しみどころが満載です。
この間、ご紹介したレビューにもありました通り、今回のキャストは、Michael君をはじめ、皆さん、歌唱力が優れているので、観客の皆さんも、心ゆくまでショーを楽しまれたことと思います♪

「Godspell」のレビュー - Philadelphia Inquirer

2006-05-22 13:10:39 | Michael 06 Godspell
地元のPhiladelphia Inquirerのサイトに、Michael君(マイケル・グルーバー)の「Godspell」のレビューが掲載されました。(写真は、2004年夏にStratfordで撮ったMichael君です。)

タイトルは、「Walnut's 'Godspell' is a charismatic update. (Walnutの『Godspell』は、時代に合ったカリスマ性を持っている)」です。

このレビューによると、今回の「Godspell」は、オリジナルバージョンのストーリーを生かしつつ、現代風にアレンジしているため、観客にとって共感できる作品になっているとのことです。レビューの筆者曰く「現在、Walnut Street Theatreで素晴らしい歌声のキャストによって上演されている活気にあふれたバージョン」だそうです。
レビューにも書いてありますが、35年前にOff-Broadwayで演じられたオリジナル版では、その背景にはベトナム戦争に対する風刺があり、フラワーチルドレンであるジーザスの頬には赤いハートのペイント、Tシャツの胸にはスーパーマンのマーク、ジーンズ姿にアフロヘアという、現代の我々にとっては、まったく時代はずれのおどけた姿でした。Bruce Lumpkinさん監督、Michelle Gaudetteさん振付による今回の「Godspell」は、プロフェッショナルによる質の高いリクリエーションで、神学的な内容とミュージカル・パフォーマンスの見事な融合と言えるそうです。

また、今回の公演は、偶然ながら、キリストとマグダラのマリアの関係について厳しい批評を受けた映画「The Da Vinci Code」の公開と絶妙のタイミングで重なりました。また、先月には、1,700年を経て、ユダの福音書が発見されたという発表があり、それによれば、イスカリオテのユダは裏切り者ではなく、キリストのお気に入りの弟子であり、良き協力者であったとのことでした。

Walnutのステージで演じられる十字架のシーンは、実に素晴らしいそうです。世界的なヒットを記録したナンバー「Day by Day」やラストの「Beautiful City」等、今回のバージョンでは、とても素晴らしく、時に張りつめたような感さえあったそうです。
またいくつかのナンバーの順番を変えたり、キャストのThom Culcasiさんに再オーケストレーションを依頼したり、コンセプトの再考を行ったりといった工夫もされました。またキャストは、ステージで演技をしつつ、楽器の演奏も行います。

Michael君ついては、「思慮深く、時に不思議な微笑みをたたえたジーザス」と書かれており、またJason Wootenさんの演じるギターを持ったユダは、実に適役だとのことです。また役名としてご自分達のファースト・ネームをそのまま使っている弟子達を演じている俳優さん達の演技も素晴らしく、特にその歌声はつややかで美しく、目を閉じていてもそのシーンが見えるかのようだとのことです。筆者曰く、「だからといって、本当に目を閉じたら、素晴らしいショーを見損なってしまうから、実際には、誰もそんなことはしないけど。」とのことです。(笑)

とても好意的なレビューを書いてもらえたMichael君の「Godspell」。まだまだ始まったばかりで、クロージングは7月9日(日)です。レビューでも絶賛のキャストの歌声、ぜひ聞いてみたいものですよね~!

監督が語る ”新しい「Godspell」”

2006-05-11 12:45:48 | Michael 06 Godspell
フィラデルフィアのKYW Newsradio 1060のサイトに、Michael君(マイケル・グルーバー)の「Godspell」についての記事が載っていました。(写真は、2005年2月にシアトルで撮ったMichael君です。)

オリジナル版の「Godspell」では、初演当時のフラワームーブメント真っ只中の1970年代を舞台にしていたのですが、今回のWalnut Street Theatreのプロダクションでは、時代を現代に移して、Benjamin Franklin Bridge(ベンジャミン・フランクリン橋)の下にあるホームレスのキャンプが舞台になっているそうです。記事の原文は、こちらからご覧になれます。

監督のBruce Lumpkinさんは、実際のホームレスキャンプをたずねて、取材を行ったのだそうです。

「ホームレスキャンプと言っても、誰も彼もがジャンキーやアル中ってわけじゃないんだよ。そうなるかどうかは、まさに紙一重って感じだけど。
『Godspell』は、『Wicked』で大成功を収めたStephen Schwartzの傑作だね。作品には、即興から生まれたセリフも、いくつか加わっているんだよ。
リハーサルの過程で、自分で新しいシチュエーションを作り出し、アドリブを加え、いろいろ試してみるんだ。そうやって、自分達で作品を改良していけるっていうのは、本当に素晴らしいことだと思う。試してみた結果がよかったら、それは作品の中に取り込まれて、本番のステージの上で、毎晩リクリエイトされていくというわけさ。」

キャストとスタッフの皆さんの努力が結集された、Walnut Street Theatreの「Godspell」、5月9日にオープンし、7月9日まで上演されます。Michael君、がんばってね~♪