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M for Michael Gruber♪- Mは、マイケル・グルーバーのM~♪

キャッツDVDのマンカストラップ、アメリカの舞台俳優、Michael君のことや、ブロードウェイニュースをお伝えします。

作曲者が語るステージ版「The Prince of Egypt Musical」

2017-07-17 00:06:46 | Musical News Broadway ショー 作品
映画「ポカホンタス」や「プリンス・オブ・エジプト」でアカデミー賞を受賞し、「ピピン」や「ゴッドスペル」、「ウィキッド」でトニー賞にノミネートされ、2015年にトニー賞のイザベル・スティーブン賞を受賞したスティーブン・シュワルツ氏が、ステージ版「プリンス・オブ・エジプト」について語りました。(写真は、Playbill.comの記事からのものです。)

数々のブロードウェイのヒットミュージカルで作詞作曲を手がけてきたシュワルツ氏は、今までとは違う創作の機会を楽しんでいるそうです。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。シュワルツ氏のブロードウェイでのキャリアは、こちらからごらんいただけます。記事の内容は、以下の通りです。


現在、シュワルツ氏は、自身が作詞作曲を手がけた1998年のドリームワークスのアニメ映画「プリンス・オブ・エジプト」のステージ化に取り組んでいますが、同時に、2019年公開予定のミュージカル「ウィキッド」の映画化の作曲中でもあります。映画のステージ化とステージの映画化に同時に取り組むことについて、彼は、以下のように語っています。

「作品を別の形に改作しようとする今回の2つのケースですが、それぞれの媒体が大きく違い、要求されるものも、長所も短所もぜんぜん違うんです。映画なら可能なことがステージでは無理だったり、逆にステージでは容易なことが映画ではうまくいかなかったりするので、そのことを、しっかり覚えておかなくてはいけません。」

「プリンス・オブ・エジプト」は、旧約聖書の出エジプト記を基にしており、モーゼと彼の兄弟であるラムセス王の物語を描いています。10月に新作ミュージカルのプレミア公演を行うカリフォルニアのシアターワークスは、この作品について、「人間の精神の大いなる称賛」であると述べています。
ステージ版への改作に伴い、シュワルツ氏は、リアリティを増し、アニメ版のキャラクターに深みを与えたいと考えています。

「アニメ版は短いため、ストーリーもシンプルになってしまいます。もちろん、何とか微妙な部分を描き出して深みをだそうと努力しても、幅の広い筆で描いているようなものなんです。だから、早い話、ストーリーや人間関係を掘り下げる時間が増えるんですよ。歌をたくさん盛り込んだり、2幕になったりと、いろいろね。ストーリーとキャラクターの内部に入り込むチャンスが本当に増えるわけです。」

今回の改作で最も期待する部分は、モーゼとラムセスの「より深い関わり合い」だそうです。

「映画は、基本的に兄弟の物語ですが、こちらには、多くの聖書のエピソードも含まれています。このショーを通じて、兄弟の関係だけでなく、多くの違った盛衰の物語を味わうことができるでしょう。」

最後に、シュワルツ氏は、以下のように付け加えました。
「ジョークっぽく言えば、これは、兄弟版『ウィキッド』といったところですね。」

「サンセット大通り」のラスト・カーテンコールの写真

2017-07-01 00:02:37 | Musical News Broadway ショー 作品
6月25日に閉幕したブロードウェイの「Sunset Boulevard サンセット大通り(リバイバル)」の最後のカーテンコールの写真を、Playbill.comが紹介しています。(写真は、その内の1枚、主演のグレン・クローズさんとキャストの皆さんです。)

Playbill.comの写真紹介のページは、こちらからどうぞ。画面右端の黄色い>マークをクリックすると、全部で24枚の写真をごらんいただけます。 主演のグレン・クローズさんが、伝統的に主演女優に贈られる真紅のバラの花束をもらったところやミュージカルの作者であるアンドリュー・ロイド・ウェバー氏が登場して、クローズさんを祝福するところの写真も見られます。

この「サンセット大通(リバイバル)」は、昨年(2016)に、英国国立オペラで期間限定として上演され、チケットが完売となる成功を収めました。クローズさんにとっては、これが、ウエストエンド・デビューとなりました。
その後、ブロードウェイのパレス劇場で期間限定公演として今年(2017)の2月9日にグランド・オープンし、6月25日の日曜日のマチネで閉幕しました。トータル上演回数は、138回でした。
ノーマ・デズモンド役で主演していたクローズさんは、ブロードウェイ・オリジナル公演(1994年11月~1997年3月)でも同じノーマ役で主演して1995年のトニー賞で主演女優賞(ミュージカル)を受賞しました。クローズさんは、それ以前にも1984年(「The Real Thing」)と1992年(「Death and the Maiden」)でドラマ部門の主演女優賞を受賞していましたが、ミュージカル部門では、これが初受賞で、トータルで3回目の受賞となりました。
作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからどうぞ。またクローズさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからごらんいただけます。

その他の主要キャストは、以下の通りです。
ジョー・ギルズ:マイケル・ザビエルさん
ベティ・シェーファー:シオバン・ディロンさん
マックス・フォン・メイヤーリング:フレッド・ヨハンソンさん

このミュージカルは、1950年の同名のアメリカ映画をもとに制作され、1993年にロンドンで行われたワールド・プレミア公演では、トニー賞とオリビエ賞を受賞した大女優パティ・ルポーンさんが主演し、オリビエ賞にノミネートされました。クローズさんは、ロサンゼルス公演とブロードウェイ公演で主演し、ブロードウェイ公演では、前述の通り1995年のトニー賞主演女優賞を受賞しました。
ノーマ役は、この2人以外にも、ベティ・バックリーさん(ロンドン・ブロードウェイ)、エレイン・ペイジさん(ロンドン・ブロードウェイ)、カレン・メイソンさん(ロサンゼルス・ブロードウェイ代役)、ディアハン・キャロルさん(カナダ)、ペチュラ・クラークさん(ロンドン・全米ツアー)、リタ・モレノさん(ロンドン)、デブラ・バーンさん(オーストラリア)、ヘレン・シュナイダーさん(ドイツ)、リンダ・バルゴードさん(全米ツアー)等が演じました。

ブロードウェイ「キャッツ」今年末で閉幕

2017-06-23 00:00:21 | Musical News Broadway ショー 作品
現在、ブロードウェイで上演中のミュージカル「Cats キャッツ(リバイバル)」が、今年(2017)の12月30日で閉幕することが決まったそうです。(写真は、カーテンコールの写真です。)

昨年(2016)の7月にブロードウェイのニール・サイモン劇場でオープンした、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏の傑作ミュージカル「キャッツ」のリバイバル版は、今年の12月30日に閉幕することになりました。閉幕日の時点での上演回数は、プレビューが16回、通常上演が593回になるとのことです。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからどうぞ。

ブロードウェイのオリジナル版が1982年10月に始まり、2000年9月10日に閉幕して、その後、このリバイバル版が、監督にテレヴァー・ナンさん、振付にアンディ・ブランケンビューラーさんを迎えての初のブロードウェイでのリバイバル公演として、昨夏に開幕しました。12月30日の閉幕のあと、2018年1月から、ロードアイランド州プロヴィデンスにあるプロヴィデンス・パフォーミング・アーツ・センターを皮切りに、オフィシャル全米ツアーが始まるそうです。今のところ、シカゴ、ダラム、ノースカロライナ、ロサンジェルスでの公演が決まっており、その他の公演地とキャストは、追って発表されるとのことです。

ブロードウェイの「キャッツ」の現在の主要キャストは、以下の通りです。
アロンゾ:アフマド・シモンズさん、ラム・タム・タガー:タイラー・ヘインズさん、ボンバルリーナ:クリスティン・コーニッシュ・スミスさん、カーバケッティ:ジェイコブ・カーさん、カサンドラ:エミリー・ピネンバーグさん、コリコパット:ロン・トドロウスキーさん、ディミータ:キム・フォールさん、エレクトラ:リリ・フローリックさん、グリザベラ:マミー・パリスさん、ジェリーロラム:サラ・ジェーン・シャンクスさん、ジェニエニドッツ:エロイース・クロップさん、ミストフェリーズ・リッキー・ウベダさん、マンゴジェリー:ザッカリー・ダニエル・ジョーンズさん、マンカストラップ・アンディ・ハンティントン・ジョーンズさん、ガス/バストファー・ジョーンズ:クリストファー・ガーさん、マキャヴィティ:ダニエル・ゲイモンさん、パウンシヴァル:シャロッド・ウィリアムズさん、ランペルティーザー:ヘイリー・フィッシュさん、シラバブ:ジェシカ・コーエンさん、スキンブルシャンクス:アーロン・J・アルバノさん、タントミール:エミリー・テイトさん、タンブルブルータス:アンドリュー・ウィルソンさん、オールド・デュトロノミー:クェンティン・アール・ダーリントンさん、ヴィクトリア:クレア・ラスバンさん

昨年の夏にオープンしたばかり・・・と思っていたら、もう終わってしまうんですね~!かつてMichael君(マイケル・グルーバー)がマンカストラップとして出演していたオリジナル版は、ほぼ18年間ロングランしたんですが、それと比べると、あっと言う間です。近年オープンする作品は、あまり長期間公演を続けることがなくなってきましたね。来年から全米ツアーが始まるので、当分そちらで見る機会がありますが、ブロードウェイでごらんになりたい方は、あと半年ちょっとですので、お見逃しのないように~!近い将来、日本にもツアー・カンパニーが来てくれるといいですね!

このブログでご紹介した「キャッツ」リバイバル版関連の記事は、下記からごらんいただけます。
CatsがBroadwayに帰ってくる!
グリザベラ役、レオナ・ルイスさんに決定
プレビュー公演開幕
オリジナルキャストの思い出
ステージフォト
ハイライト映像
オープニングナイトの写真
Good Morning Americaで映像紹介
オリジナル ラム・タム・タガーがキャッツを訪問
ルイスさん、10/9まで
People誌にルイスさんの写真
7役を演じ分けるスイング

ミュージカル「キングコング」ブロードウェイで来年秋開幕

2017-05-28 00:02:49 | Musical News Broadway ショー 作品
オーストラリア発のミュージカル「キングコング」が、来年(2018)の秋に、ブロードウェイで開幕の予定だそうです。(写真は、Playbill.comの記事からです。)

ミュージカル「キングコング」は、2013年にオーストラリアのメルボルンで初上演されました。そして、来年の秋に、ブロードウェイのブロードウェイ劇場で上演されることになったと、プロデューサーのカーメン・パヴロヴィックさん(グローバル・クリーチャーズ)とロイ・ファーマンさんが発表しました。
Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。上の方の画面をクリックすると、オーストラリア版で巨大なキングコングをどのように操ったかと、バックスクリーンに映し出される視覚効果の映像をごらんいただけます。

ブロードウェイ版制作に当たり、オリジナル版の監督のダニエル・クレイマーさん、脚本家のマーシャ・ノーマンさんとジェイソン・ロバート・ブラウンさん、また2015年のプロダクションで監督を務めたエリック・シェーファーさんがチームを去り、新たに、脚本に、オリバー賞の受賞経験があり、「ハリー・ポッターと呪いの子」を共著したジャック・ソーンさん、監督に、同じくオリバー賞受賞のドリュー・マッコーニーさん、また作詞作曲に、「ビートルジュース」のステージ化にも取り組んでいるオーストラリアのソングライターのエディ・パーフェクトさんが加わりました。
パーフェクトさんは、オリジナル制作チームから参加する数少ないメンバーの1人で、オリジナル版の作曲とアレンジを担当したマリウス・デ・ブリーズさんと共に取り組むそうです。

オリジナルのオーストラリアのデザイン・チームの大半は、そのまま、ブロードウェイ版の制作に携わるそうです。セットデザイン:ピーター・イングランドさん、クリーチャーデザイン:ソニー・ティルダーズさん、衣装デザイン:ロジャー・カークさん、証明デザイン:ピーター・マンフォードさん、音響デザイン:ピーター・ハイレンスキーさん、空中およびキングコングの動作の監督:ギャビン・ロビンスさん)

「キングコング」は、ストーリーと、人形師と空中曲芸師の一団が操る2階建ての高さで1トンもあるショーの主役のシルバーバック・ゴリラを、何とか人間的に描きたかったプロデューサーにとって、チャレンジに満ちた作品だったそうです。

ブロードウェイ版の制作に向けて、パヴロヴィックさんは、以下のように語りました。
「ドリュー・マッコーニーとジャック・ソーンの指揮のもと、来シーズン、ブロードウェイに『キングコング』を迎えられることに感動しています。2人は、コングの物語に、新たな側面を加えてくれることでしょう。ドリューがステージ上に描き出す三次元の空間は、我々には想像もできなかった形で、コングに命を吹き込んでくれることと思います。そして、ジャックの文章と、マリウス・デ・ブリーズとエディ・パーフェクトの楽曲が、さらなる魅力を与えてくれることでしょう。」

ファーマンさんも、次のように述べました。
「『キングコング』は、典型的なニューヨークの物語で、この歴史的な作品に関われたことを誇りに思います。我々は、観客の皆さんが驚き、心打つ物語に感動する、そんな演劇作品を制作しています。」

この作品は、1933年のオリジナル映画をもとに作られ、作中、キングコングは、古典の「美女と野獣」のように描かれているそうです。 「キングコング」は、メリアン・C・クーパー・エステートの承認を受けて制作されているそうです。(クーパーさんは、オリジナル映画版の監督であり、プロデューサーだった人です。

ブロードウェイ・ミュージカル「War Paint」の衣装

2017-05-21 00:01:51 | Musical News Broadway ショー 作品
コスメティック業界の先駆者である2人の女性を描き、今年(2017)のトニー賞で3部門で4つのノミネートを受けた「War Paint」には、華麗な衣装がたくさん登場します。(写真は、作品に登場する衣装と、デザイナーのキャサリン・ズーバーさんです。)

「War Paint」のコスチューム・デザイナーのキャサリン・ズーバーさんが、自身のデザインした華麗な衣装で、主演の2人のブロードウェイ・スターを、コスメティック業界のアイコンへと変身させました。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、全部で22枚の衣装やアクセサリーの写真をごらんいただけます。客席から見たのでは分からない、細部のクローズアップもあります。記事の内容は、以下の通りです。


ネーデルランダー劇場で今年(2017)の3月7日から7回のプレビュー公演の後、4月6日にグランドオープンした「War Paint」は、共にトニー賞の主演女優賞を2回受賞しているパティ・ルポーンさんとクリスティン・エバーソールさんが主演しており、1935年から1964年のニューヨークを舞台に、コスメティック業界の先駆者として活躍し、共に自分の名前をブランド名にした化粧品会社を創業したヘレナ・ルビンスタイン(ルポーンさん)とエリザベス・アーデン(エバーソールさん)を描いています。

そして、作中、女性キャラクターを華やかに彩る華麗な衣装の数々をデザインしたのが、今回もトニー賞の衣装デザイン部門にノミネートされ、過去にトニー賞を6回も受賞したズーバーさんです。
「War Paint」の衣装をデザインする上で、ズーバーさんは、背景となっている時代と場所に合ったデザインをすることが重要と考えました。加えて、資料に残されている、実際にアーデンやルビンスタインが着ていた服に見られる、各人の好みを取り入れることも、2人の人生をステージに再現するための鍵になると考えたそうです。しかし、最も重要なポイントは、個々の衣装(ドレスからアクセサリー至るまで)に、主演女優が2人いることを反映するということでした。

ズーバーさん:「『War Paint』は、主演女優が2人いるという意味で、ユニークな挑戦でした。2人のバランスが重要なんです。どちらかだけに焦点を当てるのではなく、それぞれに、個性を持たせなくてはいけないんです。
ルビンスタインは、本質的にとても派手好きな人で、驚くべきテイストを持っていました。彼女は、スキャパレリ等の大胆なデザイナーのブランドを好んで着ていました。特に最新のファッションであることにこだわりはなく、彼女は、時代を超越した存在でしたが、常にファショナブルで、相応しい帽子を身につけていました。彼女の家や収集していた美術品は、実に素晴らしく、個性的で芸術的なものでした。つまり、彼女には、並はずれて素晴らしいひらめきのもとがあったのです。とてもやり甲斐がありました。」

アーデンのステージ衣装のデザインには、もっと創造の余地がありました。プライベートな生活の場面が多く、ルビンスタインよりも写真が少なかったからです。

ズーバーさん:「エリザベス・アーデンは、もっと個人的な人物で、写真があまり残っていませんでした。私達が見つけた写真によれば、あまり華やかな感じではなかったので、彼女の衣装には、少し手を加える必要がありました。彼女の服装は、とても上品でしたが、控えめで、ルビンスタインのような奇抜さはありませんでした。2人がステージに並んで登場する時に、アーデンの印象が薄くならないよう、2人のバランスを取るために、彼女の衣装を華やかにしました。」

また、ズーバーさんは、「War Paint」の中で、アーデンとルビンスタインの感情の状態を微妙に表現するために、色を使いました。

ズーバーさん:「ストーリーの流れの中で、2人は、協調する時もあれば、そうでない時もあります。2人が感情的に共感を持ついくつかのシーンで、色が、2人が共にあることの象徴になるように、彼女達の衣装の色に関連性を持たせました。

これらの衣装は、ラストシーンで2人が着るのですが、この衣装で2人が並ぶと、とても美しいんです。作品では、2人の女性の30年間が描かれていて、ラストシーンでは、2人共かなり年配になっていますが、それでも彼女達は、それぞれに個性のあるスタイルを貫いているのです。このラストシーンで、我々は、2人のスタイルの違いと独自性を伝えたいと思いました。アーデンのドレスは、とても時代にマッチしていて、対照的にヘレナ・ルビンスタインのものは、時代を超越しています。

シカゴ公演の時、パティが、スカートのボリュームが足りないと感じて、我々に、スカートの中のペチコートの作りを変えさせたんです。彼女は、本当にもっとボリュームが必要だと思ったんですね。また、アクセサリーが多い方がステキだから、もっと着けたいとも希望しました。自分の演じる役に何が必要かについてのパティ・ルポーンの直感は、素晴らしいですね。彼女の意見で、より素晴らしいシーンになりました。
このスカートについては、我々もリサーチしたのですが、アーデンがこのスカートを着ている実際の写真では、ゾウのモチーフが描かれた小さなジャケットを着ています。アーデンは、このスカートを何度も着ているので、彼女のお気に入りだったのではないでしょうか。

エリザベスが最後の彼女の見せ場のナンバー「Pink」の時に着る衣装については、エネルギーと相応しい色を持ち続けている衣装にしなくてはと思いました。ショーの中で、この時点の彼女は、かなりの年配になっています。晩年のエリザベス・アーデンがイベントに出席した時の写真があるのですが、この衣装は、それらのたくさんのドレスと偶然にもよく似ていました。彼女が実際に着ていたドレスのどれかをそのままコピーしたものではないのですが、彼女のスタイルの本質がありました。デザインの基にしたのは、舞台となっている年のコレクションの数々でした。私が所有している60年代初頭のヴォーグで見つけたのですが、エリザベスにピッタリだと思いました。トップス用に、60年代のテイストを持つビーズのついた生地が見つからなかったので、私達は、ステキな刺繍の施された生地に、ビーズを付け加えました。

こちらは、同じシーンのドリアン・リーの「炎と氷」ドレスです。鏡が登場して、4つか5つの彼女のリフレクションが現れ、それが実体を持ちます。これは、レブロンの炎と氷の広告を基にしました。ダンスに合わせて、ドレスを調整することで、動きを出すことができました。早変わりするので、ドレスにはボディが組み込まれていて、ファスナーで簡単に着ることができます。」


前評判で噂されていた通り、主演のルポーンさんとエバーソールさんが共に2017 トニー賞の主演女優賞にノミネートされたことでも話題のこの作品、果たして2人のどちらかが受賞して3度目のトニー賞を手に入れるのか、また衣装デザイン賞にノミネートされているズーバーさんが7度目の受賞を果たすのか、6月11日の授賞式が楽しみですね~!

キャサリン・ズーバーさんのプロフィール:英国で生まれ、9才の時に家族と共にニューヨークに移り住みました。写真家になることを夢見ていたのですが、写真は「孤独な芸術スタイルだ」と考えるようになり、コスチューム・デザインの道を選びました。
1993年の「The Red Shoes」でコスチューム・デザイナーとしてブロードウェイ・デビューを果たし、数々のブロードウェイ、オフ・ブロードウェイ、オペラ等の作品で、コスチュームをデザインしてきました。トニー賞の常連でもあり、最近では、2015年の渡辺謙さん主演の「The King and I 王様と私」で受賞しました。

ズーバーさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからどうぞ。

ビートルジュースがミュージカルに

2017-04-30 00:02:13 | Musical News Broadway ショー 作品
ワーナー・ブラザースがステージ化を計画している「ビートルジュース」に、作曲者と脚本ライターが見つかったようです。(写真は、映画版からで、タイトル・ロールを演じるマイケル・キートンさんとウィノナ・ライダーさんです。)

今年(2017)の1月、「ワーナー・ブラザース・シアター・ベンチャーズ(WBTV)は、今後、少なくとも3本の映画をステージ化する計画で、『狼たちの午後』は、ドラマとして、『ビートルジュース』と『ラブ In ニューヨーク』は、ミュージカルとして計画を進めている」と報道され、WBTVもその報道が正しいと認めていました。

Playbill.comによれば、先日、アクターズ・イクィッティがキャスティング情報のリーディングの予定に、「ビートルジュース」の作曲を担当するのは、オーストラリアのコメディアン、エディ・パーフェクトさんで、脚本担当は、スコット・ブラウンさんとアンソニー・キングさんであると発表していました。監督は、アレックス・ティンバースさんが行うそうです。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。

キャスティング情報によれば、タイトル・ロールのバイオ-エクソシスト役(誰よりも活気があり、誰よりも死んでいる男)と、リディア・ディーツ役(幽霊屋敷に引っ越してきた一家の暗い娘で、すごいロックベルトとミックスヴォイスを持っている)の2つの役を募集しているそうです。前回のリーディングでは、トニー賞に3回ノミネートされたクリストファー・フィッツジェラルドさんがビートルジュースを担当じました。
このリーディングは、音楽監督のクリス・ククルさんが参加して、5月に行われる予定だそうです。すでに「チャーリーとチョコレート工場」のステージ化を進め、4月23日にグランドオープンを控えるWBTVは、今回の報道についてはコメントを控えているとのことです。

「ハロー、ドーリー!」のヴィンテージ・ステージフォト

2017-04-29 00:02:40 | Musical News Broadway ショー 作品
4月20日にグランドオープンを迎えたブロードウェイのリバイバル・ミュージカル「ハロー、ドーリー!」。名作ミュージカルのブロードウェイでの再演を記念して、Playbill.comでは、ヴィンテージのステージフォトを紹介しています。(写真は、記事からのものです。)

4回目のリバイバルとなるこの公演は、シューバート劇場で4月20日にグランドオープンし(プレビュー公演は、3月15日から25回)、閉幕日は、今のところ未定です。
タイトル・ロールのドーリー・リーヴァイを演じるのは、大女優のベット・ミドラーさんです。

「ハロー、ドーリー!」の原作は、ジョン・オクセフォード氏の戯曲「A Day Well Spent (1835)」で、その後、ジョナサン・ネストロイ氏が笑劇に改作しました。1938年に、脚本家のソーントン・ワイルダー氏が、ネストロイ氏の作品をコミカルな戯曲にまとめたのが「The Merchant of Yonkers」で、1955年に登場人物のドーリーを主人公にして、「The Matchmaker」に改題しました。これがヒット作となり、1958年にはシャーリー・ブースさん主演で映画化されました。

ミュージカル版は、当初、大女優エセル・マーマンさんに主人公にと作られましたが、彼女は、この話を断り、続いてオファーを受けたメアリー・マーティンさんも断ったため(後にマーマンさんは、ブロードウェイのオリジナル版のファイナル・キャストとして、マーティンさんは、ロンドン公演のオリジナル・キャストとして、ドーリーを演じました。)、最終的に、キャロル・チャニングさんが、後に彼女の代表作として知られることになるタイトル・ロールを手に入れ、この演技で1964年のトニー賞で主演女優賞に輝きました。

ブロードウェイのオリジナル公演では、ドーリー役は、オリジナル・キャストのチャニングさんに始まって、ジンジャー・ロジャースさん、マーサ・レイさん、ベティ・グレイブルさん、フィリス・ディラーさん、ビビ・オスターウォルドさん、セルマ・カーペンターさん、パール・ベイリーさん、マーマンさんが演じました。そして、1969年公開の映画版では、バーブラ・ストライサンドさんが、ドーリーを演じました。
Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、全部で28枚の写真をごらんいただけます。作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからごらん下さい。またドーリーを演じた皆さんのブロードウェイでのキャリアは、下記からどうぞ。名前をクリックしていただくと、リンクをごらんいただけます。

キャロル・チャニングさん  
ジンジャー・ロジャースさん
マーサ・レイさん  
ベティ・グレイブルさん
フィリス・ディラーさん
ビビ・オスターウォルドさん
セルマ・カーペンターさん
パール・ベイリーさん
エセル・マーマンさん


ブロードウェイでは、オリジナル版の後、今回のリバイバル公演を含めずに、3回のリバイバル公演が行われました。各公演の詳細は、以下の通りです。

オリジナル
1964年1月16日~1970年12月27日 セント・ジェームズ劇場
(プレビュー公演:1964年1月15日~ 2回)
トータル公演数:2,844回
オリジナル・キャストのドーリー役:キャロル・チャニングさん
1964年トニー賞で、11部門でノミネートを受け、作品賞、主演女優賞(チャニングさん)、監督賞を含む10部門を受賞。

リバイバル1回目
1975年11月6日~1975年12月28日 ミンスコフ劇場
(プレビュー公演:3回)
トータル公演数:42回
オリジナル・キャストのドーリー役:パール・ベイリーさん(オリジナル・プロダクションでも、1967年11月12日からドーリー役で出演)

リバイバル2回目
1978年3月5日~1978年7月9日 ルント・フォンテーヌ劇場
(プレビュー公演:1978年3月1日~ 5回)
トータル公演数:147回
オリジナル・キャストのドーリー役:キャロル・チャニングさん
1978年トニー賞で主演男優賞にノミネート(エディ・ブラッケンさん)も、受賞せず。

リバイバル3回目
1995年10月19日~1996年1月28日 ルント・フォンテーヌ劇場
(プレビュー公演:1995年10月11日~ 11回)
トータル公演数:116回
オリジナル・キャストのドーリー役:キャロル・チャニングさん
1996年トニー賞でリバイバル作品賞にノミネートも、受賞せず。

また1969年公開の映画版は、ジーン・ケリーさん監督、マイケル・キットさん振付で、第42回アカデミー賞で、美術賞、ミュージカル音楽賞、録音賞の3部門を受賞しました。ちなみに、ディズニー/ピクサーのアニメ映画「WALL・E/ウォーリー(2008)」で、主人公ウォーリーのお気に入りの映画として登場するのが、この映画です。


あらすじは、以下の通りです。

19世紀後半のニューヨークを舞台にしたミュージカルで、主人公の未亡人のドーリー・リーヴァイは、明るくて世話好きな女性です。かつては夫と共に毎夜高級レストランで食事をするような贅沢な暮らしをしていましたが、夫亡きあとは、安アパートで結婚をはじめとするさまざまな仲介を生業としていました。
その彼女の顧客で彼女が思いを寄せるホーレス、ホーレスの姪のアーメンガード、彼女の恋人で貧乏画家なためにホーレスから結婚を反対されているアンブロース、ホーレスがプロポーズしようと思っている帽子屋の女主人アイリーン等、彼女を取り巻く人々を巻き込んで、若い2人の恋に加えて、何とか自分の恋も実らせようとするドーリーの姿を描いています。

「アナスタシア」のオープニング・ナイトの写真

2017-04-27 00:03:25 | Musical News Broadway ショー 作品
Playbill.comでは、ブロードハースト劇場で4月24日にグランドオープンしたブロードウェイ新作ミュージカル「アナスタシア」のオープニング・ナイトの写真とハイライト映像を紹介しています。(写真は、カーテンコールの時のキャストの皆さんです。)

ハイライト映像の方は、こちらからどうぞ。画面が2つあって、どちらも画面中央にカーソルを持ってきていただくと三角マーク(Play Video)が出ますので、それをクリックすると始まります。

オープニング・ナイトの写真は、こちらからどうぞ。画面右端の黄色い>マークをクリックしていただくと、レッドカーペットやカーテンコールなど全部で58枚の写真をごらんいただけます。

また以前、このブログでキャストについてご紹介した記事は、こちらからごらん下さい。

「チャーリーとチョコレート工場」オープニング・ナイトの写真

2017-04-26 00:03:01 | Musical News Broadway ショー 作品
Playbill.comで、4月23日にグランドオープニングを迎えたブロードウェイの「Charlie and the Chocolate Factory チャーリーとチョコレート工場」のオープニグ・ナイトの写真を紹介しています。(写真は、記事からのものです。)

ルント・フォンテーヌ劇場で3月28日から20回に渡ってプレビュー公演が行われていた「チャーリーとチョコレート工場」が、4月23日にグランドオープニングを迎えました。閉幕日は、今のところ未定です。ウィリー・ウォンカを演じるのは、トニー賞に2度輝いたクリスチャン・ボールさんです。
Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、レッドカーペットやカーテンコールの模様など、全部で64枚の写真をごらんいただけます。

また、このブロードウェイ公演について、以前このブログでご紹介した記事は、こちらからごらんいただけます。

ブロードウェイの「アナと雪の女王」のキャスト

2017-04-24 09:36:45 | Musical News Broadway ショー 作品
来年(2018)の春にブロードウェイのセント・ジェームズ劇場で公演予定のステージ版が公開される「Frozen フローズン(アナと雪の女王)」のキャストが決まったそうです。(写真は、主役の2人のプリンセスを演じるケイシー・レヴィーさん(向かって左側)とパティ・ミュリンさんです。)

ブロードウェイ公演の前に、コロラド州デンバーのデンバー・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ内のビュエル劇場で、8月17日から10月1日まで試演興行が行われます。チケットの販売は、5月1日から開始される予定です。リハーサルは、6月に始まるそうです。来春のブロードウェイ公演のチケットは、今年の後半に発売予定ですが、発売日は、未定だとのことです。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。またデンバー・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツのサイトは、こちらからごらんいただけます。

エルサ役のレヴィーさんの最近のブロードウェイでの出演は、「レ・ミゼラブル(リバイバル)」のファンティーヌ役です。他にも「ウィッキド」や「ヘアスプレー」に出演していましたし、「ゴースト」や「ヘア」は、ウエストエンド版とブロードウェイ版の両方に出演していました。レヴィーさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからどうぞ。
アナ役のミュリンさんンは、「ザナドゥ」でブロードウェイ・デビューを果たしました。その後、「リシストラータ・ジョーンズ」では、タイトル・ロールで主演しました。またシェイクスピア・イン・ザ・パークの「恋の骨折り損」にも出演しました。ミュリンさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからごらんいただけます。

その他の主要キャストは、以下の通りです。 残りの主要キャストとアンサンブルは、追って発表されるそうです。
オラフ:グレッグ・ヒルドレスさん
ウェーゼルトン公爵:ロバート・クレイトンさん
ハンス:ジョン・リドルさん
クリストフ:ジェラニ・アラディンさん(ブロードウェイ・デビュー)

また、クリストファー・ガテリさんが振付を担当すると発表されていましたが、ロブ・アッシュフォードさんに変更になったそうです。アッシュフォードさんは、「ソローリー・モダン・ミリー」の振付で2002年のトニー賞の振付賞を受賞しました。
その他の制作スタッフは、以下の通りです。
監督:マイケル・グランデイジさん
脚本:ジェニファー・リーさん
作詞作曲:ロバート・ロペスさん、クリステン・アンダーソン-ロペスさん
舞台装置/衣装デザイン:クリストファー・オラムさん
照明デザイン:ナターシャ・カッツさん
音響デザイン:ピーター・ハイレンスキーさん
音楽監督:スティーブン・オレムスさん


このブログでご紹介した関連記事は、こちらからどうぞ。この記事に、他の記事へのリンクも貼ってあります。

「グラウンドホグ・デー」のオープニング・ナイトの写真

2017-04-20 00:01:05 | Musical News Broadway ショー 作品
4月17日にグランドオープニングを迎えたブロードウェイ・ミュージカル「Groundhog Day グラウンドホグ・デー」のオープニング・ナイトの写真を、Playbill.comで紹介しています。(写真は、レッドカーペットでの主演のアンディ・カールさんです。)

昨年(2016)の夏に、一足早くロンドンで約1ヶ月の期間限定公演を行った新作ミュージカル「グラウンドホグ・デー」は、1993年のラブコメディ映画「Groundhog Day 恋はデジャ・ブ」をステージ化したものです。
ブロードウェイ版は、オーガスト・ウィルソン劇場で3月16日から31回のプレビュー公演のあと、4月17日にグランドオープンとなり、閉幕日は、未定です。主役のフィル・コナーズを演じるのは、ロンドン版でも同役を演じたブロードウェイ俳優のアンディ・カールさんです。作品の詳細は、こちらからごらん下さい。

グランドオープニング・ナイトといえば、普通でも注目が集まる大イベントなのですが、今回のオープニング・ナイトは、特に世間の注目を集めました。というのも、主演のカールさんが、4月14日のプレビュー公演で、第2幕の2曲目のナンバー「Philanthropy」の最中に足を傷めてしまったのです!
ショーは、いったん中断されましたが、カールさんは杖をつきながら最後まで演じ通し、カーテンコールの時には、辛そうな様子だったそうです。すぐにERに運ばれたカールさん、骨折はしていなかったものの、前十字靱帯を損傷していたそうです。これを受けて、翌15日のマチネはキャンセルされ、イブニングは、普段はガス役で出演しているカールさんの代役のアンドリュー・コールさんが、コナーズを演じました。

グランドオープンの3日前の主演俳優の怪我に、オープニング・ナイトに主演俳優が復帰できるのか、マスコミの注目が集まっていましたが、カールさんは、何とか無事にショーにカムバック、オープニング・ナイトのステージには、本来の主演俳優をステージに迎えることができました。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。記事の下に画面が2つあって、上の画面では、画面をクリックしていただくと、約1時間のレッドカーペットでのインタビューをごらんいただけます。下の方の画面では、右端の黄色い>マークをクリックしていただくと、レッドカーペットとカーテンコールの写真を、全部で76枚ごらんいただけます。

レッドカーペットでのインタビューでは、カールさんは、「今までに百万回もやってきた簡単なカエル跳びをしただけなのに、着地した時には、叫んでしまいました。痛みのせいではなく、グランドオープニングの直前だったせいでね。たくさんの気遣いと理学療法のおかげで、『ショー・マスト・ゴー・オン』の気持ちを強く持つことができ、今夜を迎えられました。」と語ったそうです。
ショーでは、カールさんは、足を引きずることが多少はあったものの、全体的には、とても楽しそうにオープニング・ナイト・ショーを演じていたそうです。

まだ足を引きずっていらっしゃるとのこと、カールさん、くれぐれも無理をなさらず、1日も早く怪我が完治するといいですよね。 彼のブロードウェイでのキャリアは、こちらからごらんいただけます。

劇場のサイトは、こちらからどうぞ。キャスト・スタッフのインタビューやリハーサル風景の映像をごらんいただけます。またBroadway.comでは、オープニング・ナイトのカールさんの写真を紹介していますので、こちらからごらん下さい。
ロンドン公演開幕をお知らせしたこのブログの記事は、こちらから、また、ブロードウェイ公演の時期についての記事は、こちらからごらんいただけます。

ブロードウェイ・リバイバル「The Little Foxes」が4/19に開幕

2017-04-19 00:00:53 | Musical News Broadway ショー 作品
4月19日から、ブロードウェイでの4回目のリバイバル公演が始まる戯曲「The Little Foxes」、実は、2回目のリバイバルの時、アカデミー賞を2回も受賞した往年の大女優、エリザベス・テイラーさんが主演していたんです。(写真は、Playbill.comの記事からで、「The Little Foxes」に出演中のテイラーさん〔向かって右)とモーリーン・ステイプルトンさんです。〕

4回目のリバイバル公演は、4月19日から(プレビュー公演は、3月29日から6回)6月18日までの期間限定で、サミュエル・J・フリードマン劇場で上演されます。主演は、ローラ・リニーさんとシンシア・ニクソンさんで、主人公の2役、レジーナとバーディを交代で演じるそうです。作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからどうぞ。またリニーさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらから、ニクソンさんのキャリアは、こちらからごらん下さい。ニクソンさんは、プレビュー公演に出演中の4月9日に誕生日を迎えました。 Playbill.comでは、それを記念して、ニクソンさんの出演作からのステージフォトを紹介しています。記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、全部で30枚の写真をごらんいただけます。

劇作家のリリアン・ヘルマンさん作の「The Little Foxes」、ブロードウェイでのオリジナル公演は、1939年2月15日から1940年2月3日まで、ナショナル劇場で410回上演されました。
その後、1967年10月26日(プレビュー公演は、10月20日から4回)から1968年1月20日まで、ヴィヴィアン・ボウモント劇場で100回に渡って、最初のリバイバル公演が行われました。2回目のリバイバル公演は、1981年5月7日(プレビュー公演は、4月29日から8回)から9月5日まで、マーティン・ベック劇場で126回に渡って上演されました。3回目は、1997年4月27日から(プレビュー公演は、4月3日から27回)6月15日まで、ヴィヴィアン・ボウモント劇場で57回に渡って上演されました。

「The Little Foxes」の2回目のリバイバル公演が、テイラーさんのブロードウェイ・デビューになりました。テイラーさんは、レジーナを演じ、ステイプルトンさんがバーディを演じました。そして、1981年のトニー賞では、リバイバル作品賞、監督賞、主演女優賞(テイラーさん)、助演女優賞(ステイプルトンさん)、助演男優賞の5部門でノミネートされましたが、残念ながら受賞は果たせませんでした。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、テイラーさんのステージ・フォトを15枚ごらんいただけます。テイラーさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからどうぞ。

このPlaybill.comの記事で紹介されている銀幕の大スターはテイラーさんだけなのですが、実は、もう1人世界的に有名な大女優が、「The Little Foxes」リバイバルに主演しているんです。それは、映画「奇跡の人」のサリバン先生役で有名な、アン・バンクロフトさんです。 最初のリバイバル公演でレジーナを演じたのが、舞台・映画で活躍していたバンクロフトさんでした。バンクロフトさんは、1958年のトニー賞で「Two for the Seesaw 」の演技で助演女優賞を、また1960年のトニー賞で「The Miracle Worker 奇跡の人」のアニー・サリバンの演技で主演女優賞を受賞し、その後、映画化された「奇跡の人(1962)」でも舞台と同じアニー・サリバンを演じて、アカデミー賞の主演女優賞を受賞しました。バンクロフトさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらからごらんいただけます。

「War Paint」オープニング・ナイトの写真

2017-04-12 00:02:05 | Musical News Broadway ショー 作品
4月6日にグランドオープニングを迎えたブロードウェイの新作ミュージカル「War Paint ウォー・ペイント」のオープニング・ナイトの写真を、Playbill.comで紹介しています。(写真は、ハリウッド・リポーターのサイトで紹介しているもので、オープニング・ナイトのショーを観劇に訪れたヒラリー・クリントンさんと、主演の2人です。)

Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックしていただくと、開演前のレッドカーペットの写真、カーテンコールの写真等、全部で55枚の写真をごらんいただけます。チケット購入は、ショーのサイトから可能です。こちらからどうぞ。キャストの一覧は、こちらからごらんいただけます。名前をクリックすると、ヘッドショットとプロフィールをごらんになれます。また先日このブログでご紹介したステージフォトは、こちらからごらんいただけます。

実は、この作品には、2015年の夏、ナズがミネアポリスのガスリー劇場に見に行ったMichael君(マイケル・グル-バ-)出演の「ミュージックマン」に出演していて、ナズもお友達になったバーバラ・マリニューさんも出演されているんです~!
バーバラさん、ご自分のFacebookに、グランドオープニングを祝ってゴージャスな花がたくさん届いたことや、クリントンさんが来られて、出演者が興奮し、喜んでいることなどを書いていらっしゃいました。 バーバラさんのブロードウェイのキャリアは、こちらからごらんいただけます。また、「ミュージックマン」観劇の時に、バーバラさんとお会いした時のことや、「ミュージックマン」のステージフォト等をご紹介した記事は、下記からどうぞ。
観劇記その5
観劇記その7
観劇記その8

ハリウッド・リポーターの記事は、こちらからごらんいただけます。この記事によれば、元大統領候補のヒラリー・クリントンさんが、ネーデルランダー劇場のブロードウェイ新作ミュージカル「War Paint ウォー・ペイント」のオープニング・ナイトに観劇に訪れ、着席の際に、観客からスタンディング・オベーションで歓迎されました。また、カーテンコールの時、キャストがステージからクリントンさんに挨拶した際にも、スタンディング・オベーションが起きました。

マイケル・グリーフさん監督の新作ミュージカルは、パティ・ルポーンさんとクリスティン・エバーソールさん演じる、美容業界の大物で、それぞれに自分の会社を設立し、CEOとなったヘレナ・ルビンスタインさんとエリザベス・アーデンさんを描いています。2人は、数十年に渡って、互いに競うかのように世界一裕福な女性の座に君臨していました。

クリントンさんと話す機会を持ったルポーンさんは、クリントンさんについて、次のように語りました。
「クリントンさんは、私達のショーをとても楽しんでくれました。作品に描かれた、権力のある立場にある女性の姿を見ていたんだと思います。彼女を観客として迎えられて、とてもワクワクしました。」

ルポーンさんと一緒にクリントンさんと話したエバーソールさんも、同様に感じたそうです。クリントンさんがオープニング・ナイトに訪れることは、キャストには前日に知らされたそうで、「彼女は、ショーをとても気に入っていた」と、キャストに伝えたそうです。

ルポーンさんの話では、作中のナンバーに、クリントンさんを思い起こさせるフレーズがあるのだそうです。
「私が歌うナンバーで、歌う度にヒラリーを思い出す部分があるんです。『Now You Know』っていうナンバーの一節で、『1人の女性が、壁をよじ登り、それらを全て乗り越える。そして、何と厳しい困難を、彼女はくぐり抜けていくのか』という部分です。」

2人のスターは、共に、作品の背景となっている1930年代から1970年代の頃は、いまだに現代と関係があると話しました。
ルポーンさんは、以下のように語りました。 
「共に移住者としてこの国に来た2人は、大きな成功を収めますが、私は、女性にとって、その頃も今も大きな変化はないように思います。この2人は、あの時代の女性としては、例外だったことを忘れてはいけません。現在でも、私達は、彼女達のレベルに達してないということが重要です。」

エバーソールさんも、同じ意見を持っていました。
「2人は、男達の世界に、自分達の帝国を築き上げました。そして、まだ女性達が参政権を手にする前だったというのに、自分達のキャリアをスタートさせたのです。彼女達は、時代の先端を極め、実行したのです。」

昨年(2016)夏にシカゴのグッドマン劇場で行われた「War Paint」の試演は、チケットが完売し、ボックスオフィスの記録を更新する売れ行きで、レビューもおおむね好意的なものばかりでした。批評家が注目しているのは、どちらもトニー賞を2回受賞した経験を持つ主演の2人が、今年の6月に開催されるトニー賞授賞式では、もしかするとライバル同士になるかも知れないということです。

新作ミュージカル「War Paint」のステージ・フォト

2017-04-08 00:01:19 | Musical News Broadway ショー 作品
4月6日にグランドオープニングを迎えた新作ミュージカル「War Paint」のステージ・フォトが、Playbill.comで紹介されています。(写真は、記事からのもので、主演のパティ・ルポーンさん、クリスティン・エバーソールさん、カンパニーの皆さんです。)

Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。下の方の画面右端の黄色い>マークをクリックすると、全部で11枚の写真をごらんいただけます。

ネーデルランダー劇場で先月(2017年3月)の7日から7回のプレビュー公演の後、4月6日にグランドオープンした「War Paint」は、共にトニー賞の主演女優賞を2回受賞しているパティ・ルポーンさん(「エヴィータ」、「ジプシー」)とクリスティン・エバーソールさん(「フォーティセカンド・ストリート」、「グレイ・ガーデンズ」)が、主演しています。閉幕日は、今のところ未定です。

作品は、1935年から1964年のニューヨークを舞台にしており、化粧品業界の先駆者として活躍し、共に自分の名前をブランド名にした化粧品会社を創業したヘレナ・ルビンスタイン(ルポーンさん)とエリザベス・アーデン(エバーソールさん)を描いています。

Playbill.comでは、主演の2人のブロードウェイ出演作のステージフォトも紹介していますので、こちらからごらん下さい。

作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからどうぞ。またルポーンさんのブロードウェイでのキャリアは、こちらから、エバーソールさんのキャリアは、こちらからごらんいただけます。

ブロードウェイ新作ミュージカル「アメリ」のハイライト映像

2017-04-02 00:01:38 | Musical News Broadway ショー 作品
Playbill.comで、3月9日にプレビュー公演が始まったブロードウェイの新作ミュージカル「Amélie, A New Musical アメリ」のハイライト映像を紹介しています。(写真は、作品のポスターです。)

世界中で大ヒットとなった2001年のフランス映画「アメリ」をミュージカル化したこの作品、ちょっと風変わりで可愛らしい主人公アメリを演じるのは、ブロードウェイの大ヒットミュージカル「ハミルトン」での演技で、2016年のトニー賞で主演女優賞にノミネートされたフィリパ・スーさんです。
現在、ウォルター・カー劇場でプレビュー公演中ですが、4月3日にグランドオープニングを迎えます。上演期間は、今のところ未定です。Playbill.comの記事は、こちらからどうぞ。画面をクリックすると、映像が始まります。

作品のブロードウェイでの詳細は、こちらからごらんいただけます。また、このブログでご紹介した関連記事は、こちらからどうぞ。