塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ワールドカップの90分で、選手はスターになれるのか

2022-01-26 22:51:52 | 日記
 故アンディ・ウオーホールは

 「15分だけなら誰もがスターになれる」

 と語ったとそうですね。

 しかし今はインスタグラム、ツイッター、ティックトックなど俳優養成所に通う、歌手になるためにレッスンに通うなど、地道な作業を遠ざけても有名になれる、収入が得られる時代です。

 日本の記者とのやりとりに運座地していた中田秀寿が、2002年ワールドカップの頃から、記者を経由せず自分の心情を吐露する場所として求めたパソコンでのやり取りも、現在では全く珍しくなくなりましたし、「ブログ」という機能の恩恵に僕もありがたさを感じています。

 ではワールドカップで15分で有名になった選手はいるでしょうか。

 最短3分で有名になったのは、ボリビア代表のマルコ・エチェベリです。

 代表の大黒柱ですが開幕前から体調が不安視されていたエチェべりは、ドイツ代表との一戦に途中出場するもレッドカードの提示により、ピッチに立った時間はわずか3分でした。

 ボリビア代表の指揮官は、のちに横浜Fマリノスと契約し、若き中村俊輔を見出したスペイン人のハビエル・アスカルゴルタでしたが、さすがにこれだけ早く退場になるとは考えもしなかったはずです。

 この米国ワールドカップでは、オレグ・サレンコという、別の意味で注目を浴びる選手が登場します。

 彼はロシア代表の一員として米国ワールドカップに参戦しましたが、選手の多くは指揮官のサツイリンが気に食わず、ロシアとして初のワールドカップという名誉を捨てる形で、代表を辞退します。

 そのサレンコ、当然開幕前はノーマークでしたが、予選ラウンドのカメルーン代表との一戦で、何と5得点を荒稼ぎしてブルガリア代表のフリスト・ストイチコフと並び、6得点で大会得点王を分け合います。

 サレンコの場合
 
 90分で有名となり、人生が変わる
 ロシア代表が残した軌跡の証

 となりますが、以後は表舞台から消えてしまいます。

 ちなみにこの時のカメルーン代表は、42歳のロジェ・ミラが出場するという、きわめて珍しい形が露見される一戦といえます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロメル・ルカク、チェルシーに何を思う

2022-01-26 20:28:59 | 日記
 チェルシーの指揮官であるトーマス・トッヘルは、ロメル・ルカクの働きに不満を公の場で示しました。

 ルカクからすれば、チェルシーというクラブは

 母国ベルギーのアンデルレヒトから最初に移籍したプレミア・リーグのクラブ 
 エバートンやウエスト。ブロムビッチアルビオンで修業したのは、チェルシーで主役を張るため
 しかし、ユナイテッドやインテルで活躍できても、チェルシーでは何かが思うようにいかない

 すごくジレンマだと思います。

 引退したドイツ代表のアンドレ・シュールレ。同じくドイツ代表のマルコ・マリンのように、ブンデスリーガからチェルシーに移籍し、更に羽ばたこうとした選手たちは、この移籍が契機となり逆に市場価値が下がってゆきます。

 ルカクの場合

 インテル・ミラノの財政状況が悪くなければ残留していたであろう
 アルゼンチン代表のラウタロ・マルティネスとの相性がすこぶるよかった
 契約会場金150億円の重さ

 これらがベルギー代表の心に、大きく関与しているのではないか、と僕は考えます。

 仮にルカクが

 いつかはチェルシーに戻り、主役として勝利をつかみ取りたい
 しかし、今はその時期ではなかった
 インテルの在籍を好転させるためにチェルシーに戻ったのであり、この移籍は不本意だ

 と考えているのであれば、案外チェルシーは彼を手放すかもしれません。

 ただ、行先はインテルかどうかは定かではありませんが。

 ドイツ代表のティモ・ベルナーのように、あれだけ代表とブンデスリーガで得点を挙げながらもチェルシーでは今一つという事例は、それだけクラブのメカニズムが困難という意味もあるのではないでしょうか。

 フェルナンド・トーレスとアンドレイ・。シェフチェンコの事例もそうですが、得点を量産できる存在は必ずしも新天地でも再現はできないという点は考慮すべきと考えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネイマールにとって「ムラ」は何を意味するのでしょうか

2022-01-26 20:17:07 | 日記
 関脇から大関へ。

 今長野県全体が、本日大関昇進が決定した御嶽海の話で大盛り上がりです。

 僕の両親は相撲に精通しているわけではありませんが、毎場所必ず取り組みを見ては

 「今日は良い相撲だったな」
 「もっと稽古に励め」
 「取り組みの内容をもっと考えないと」

 と、まるでサッカーにおけるセルジオ越後のような、辛口で評論します。

 稽古が嫌い
 敗れるとインタビューに応じない

 など、様々な声が聞かれてきた御嶽海ですが、今場所は常に調子が安定しており、取り組みも不安視されなかったようです。

 ムラがある、練習(稽古)が嫌い、才能はあるが結果がついてこない、この言葉、関取だけでなくサッカーでも聞いたことがありますよね。

 そう、ネイマールです。

 最近も「ネイマールは肥満気味だ」という批判がありましたし、彼がパリ・サンジェルマンが一番必要とするUEFAチャンピオンズ・リーグの8強以上、つまりバイエルン・ミュンヘンやレアル・マドリードなど、「真」のエリートクラブと対戦する際に、基本、欠場することが多いですね。

 レアル・マドリードに在籍するヴィニシウス・ジュニオールが、今季素晴らしい躍進を見せていますし、エバートンに在籍するリシャリルソン、そして移籍先のアストン・ヴィラで遂に本調子を見せ始めているフェリペ・コウチーニョ。

 ブラジル代表の最前線はネイマールが不在であっても、一定数の攻撃がかのうではありますが、最悪の場合2022年カタール大会が最後のワールドカップかもしれないネイマールからすれば、少なくとも「ムラ」をなくせば、トロフィーは自然と近づくと思いますが。

 ムラというのは僕のような凡人、つまり毎日地道に何かを行う人間の方が少ない、つまり当日の気分で集中するしないが無いのですね。

 逆に言えばウルグアイ代表アルバロ・レコバもそうでしたがムラがある選手はむしろ、天才的な活躍が可能という意味でもありますが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国代表が停滞している理由を考えて

2022-01-26 20:06:31 | 日記
 中国代表前指揮官のリー・ティエは、プレミアリーグのエバートンに在籍した、中国代表選手が欧州で活躍する先駆けでした。

 中国代表選手にとってJリーグへの移籍も当然「海外移籍」になるわけですが、1993年ガンバ大阪に在籍したカ・シュウゼン以後、J1に在籍する中国代表選手は不在のはずです。

 ファン・ソンホン 柏レイソル
 ファン・ウイジョ ガンバ大阪
 アン・ジョンファン 横浜F・マリノス

 韓国代表選手が日本を移籍先に選ぶ姿とは対照的なんですね。

 加えてリー・ティエを含む2000年代以降、中国代表選手が欧州リーグに移籍する話は完全に停滞します。

 韓国代表はソル・ギヒョン(アンデルレヒト)パク・チソン(PSV)などが先鞭をつけ、日本代表は小野伸二(フェイエノールト)中田英寿(ペルージャ)などが、地道に活躍をつづけたことが現在の門戸開放につながっていますよね。

 勿論短期で帰国する事例もあれば、中村俊輔のようにスコットランドでリーグMVPに輝き、絶大な信頼を得た選手もいます。

 現在で目立つ活躍といえば

 長谷部誠 フランクフルト 既にブンデスリーガを代表する存在である
 富安建洋 アーセナル移籍初年度から既に大活躍 
 ファン・ウイジョ ガンバ大阪から移籍したボルドーで得点を量産
 ソン・フンミン アジア最優秀選手として素晴らしい活躍を見せ続ける

 というように、やはり日本代表と韓国代表に話題は偏りがちですし、イラン代表のアズムンがゼニト・サンクトペテルブルクから、来季はブンデスリーガのバイエル・レヴァークーゼンに移籍するとされています。

 現状、ある意味で中国代表が蚊帳の外である印象はぬぐえませんが、国内リーグの立て直しと共に海外移籍に拍車をかけることが不可欠ではないでしょうか。

 ファンの事をボールに迷うと書いて「キューミー」と言いますが、彼らも希望しているはずですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする