塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

欧州への対策を考える時期

2011-02-08 23:09:53 | 日記
 ただ学校サッカー、ユースサッカー、この両者が共に岐路に立たされているのは

 「欧州からの引き抜き」

 という出来事に対してです。

 今フェイエノールトに在籍している中京大中京高校の宮市亮選手が、オランダのメディア
そして監督のマリオ・ベーンから絶賛されています。

 彼のデビュー戦の相手となったフィテッセには、ガンバ大阪から移籍した安田理大が在籍
していることもあり、この点からも大きな関心が集まりましたが、安田は

 「さすがアーセナルから来たというだけの存在感」

 と宮市の潜在能力を認めています。

 宮市のデビューは18歳1ヶ月23日で、カターニャの森本の18歳8ヶ月21日の記録
を大幅に塗りかえるものですし、素直にその功績を讃える必要があります。

 ただ日本のユースや高校生、大学生が完全なる

 「青田買い」

 で次々に欧州に渡るようになれば、ユースからの昇格を財源としているJのクラブが

 「行き詰まり」

 の状態になってしまいますし、学生を獲得する際は資金が発生しないでしょうし、仮に
発生しても微々たる金額でしょうから、欧州からすれば今の日本はますます

 「選手補強の理想郷」

 になってゆくかもしれません。

 でもそれは学校を含むアマチュア、プロを問わず何かしらの保護策を考える時期が来たこ
との証明だともいえます。

 例えば本当にバイエルンがガンバから宇佐美を引き抜けば、ガンバにはお金は入るかもし
れませんが、ファンが宇佐美を見る楽しみが減りますし、ガンバの育成機関に定評はありま
すが宇佐美ほどの人材を、再びトップに昇格させるのは難しいですから。
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漫画「LIGHT WING」が扱う題材

2011-02-08 22:55:54 | 日記
 週刊少年ジャンプで連載されているサッカー漫画の

 「LIGHT WING」

 今週号で連載19回目ですが、僕はこの漫画非常に面白いと思っています。

 作者の新海英雄さんが今までどんな漫画家人生を歩んできたか、僕はさっぱりわかりません
が、少年漫画としては、なかなか

 「重い」

 テーマを題材に選んでいると思います。

 この「LIGIT WING」では

 「部活のサッカーか、それともクラブのユースサッカーか?」
 「学生時代におけるサッカーの醍醐味は、育成かそれとも試合に勝つことか?」

 という学校サッカーならではの悩みを、時には真剣に、時にはコミカルに描いています。

 僕は学校サッカーにもユースサッカーにも、それぞれ長所と短所がありますから、どちらか
に肩入れするつもりはありませんし、育成をどちらかひとつにまとめる事も考えない方が良い
と思います。

 でも

 「学校サッカー」

 という独特の部分のマイナス面を解消し、更に発展させることが出来たなら、同じ学校サッカー
を支えとしている韓国にも、大きな影響を与えるはずですし、極端な話、その方法論を伝えたら
良いと思います。

 (部活における暴力行為、1年生から3年生に至るまでの序列、全く休みのない生活など
  僕が学生時代を過ごした時と、今も部活の内容はさほど変わっていない様子です。)

 ユースのサッカーにも勿論改善点はあるでしょうし、逆に優れている点もあるはずです。

 ですからどちらかに優位をつけるのではなく、まずは改善点を洗い出して改善していく所
から始めていくと良さそうです。

 
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弱体化を恐れるファン心理

2011-02-08 18:26:42 | 日記
 クリーブランドのファンがありとあらゆる罵詈雑言をジェームズに浴びせたのは、
ここ数シーズンの戦力補強を

 「ジェームズのサポート役ができる人材」

 に求めていたからであり、仮にフリーエージェントとはいえ彼が離脱してしまえば、
ここ数シーズンの補強が無駄になるばかりか、

 「チームそのものが弱体化してしまう」

 という恐怖観念があったためでしょう。

 事実キャバリアーズは24連敗を喫するなど、非常に苦しいシーズンを送っています。

 一方リバプールの方はどうかといいますと、ニューカッスルからイングランド代表の
新鋭キャロルを獲得しましたが、ジェラード、マキシ、カイトといった攻撃の主軸との
連携を深めるには時間が必要です。

 僕はキャロルのプレイを断定的にしか見た事がないのですが、ポストワークや空中戦に
は強い印象を受けましたが、サイドに流れるプレーやワンタッチでのシュートなど、

 「周囲を活かす」

 プレイはまだ向上の余地があるように見えます。

 トーレスとキャロルでは、同じFWでも各々の持ち味がかなり異なりますから、周囲との
連携は僕らが思う以上に時間がかかるかもしれません。

 リバプールがベニテス時代、夏に獲得したロビー・キーンを、冬に移籍元のスパーズに戻す
という、異例のトレードを行いましたが、キャロルの移籍金は40億円もありますから、キーン
の時と同じような

 「失態」

 は絶対にできません。

 クリーブランドのファンもリバプールのファンも、何より愛するチーム、クラブが弱体化して
宿敵から「置いてけぼり」をくらうことを、極端に恐れているのでしょう。

 しかしNBAには

 「サラリーキャップ」
 「ドラフト制度」

 という戦力強化の機会が全30球団平等に与えられているのに対し、欧州サッカーは完全な

 「自由競争」

 の世界ですから、リバプールファンの心情が晴れるのは、まだ先かもしれません。
 
 この夏に仮にジェラードが移籍するならば、その憎しみはトーレスを遥かにしのぐでしょうね。
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リバプールファン、トーレスの移籍に不満を漏らす

2011-02-08 18:14:43 | 日記
 怒り狂ったリバプールファンが、「背番号9」の赤いジャージを燃やす場面

 この映像は昨日のマンデー・フットボールで流されたものですが、日本に住んでいる僕
からすれば、この映像は常軌を逸しているとしか思えません。

 このような
 
 「狂信的なファンが、移籍していたかつての主力を罵倒する」

 行為は何もサッカー限ったことではありません。

 2010年秋、「キング・ジェームズ」の呼び名で知られるアメリカ・NBAのスター選手
レブロン・ジェームズが、自身のフリー・エージェント権を行使し、クリーブランド・キャバリ
アーズから、マイアミ・ヒートに移籍した際、クリーブランドのファン、関係者のジェームズに
対する罵倒はひどいものでした。

 ファンがジャージを燃やす、挙句の果てにはオーナーのダン・ギルバートが、

 「私たちの元ヒーロー」

 と呼ぶなど、ファンもオーナーも

 「ジェームズに裏切られた」

 という気持ち、憤怒が収まりきらず、ジェームズを罵倒することでしか自分の気持ちを保て
なかったのでしょう。

 恐らくリバプールのファンも、心情的にはこの例を重なる部分があると思います。

 でも僕は彼らのような

 「常軌を逸したファン」

 の心情には、別の感情があると思います。

 それは「弱体化」という心理です。
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フランス全土を揺るがした、マルセイユの八百長事件(2)

2011-02-08 15:49:17 | 日記
 「レオナルド、レオナルド 、レオナルド、トニーニョ・セレーゾ!!!」

 この実況は1993年のトヨタカップ、ミラン対サンパウロの一戦での実況です。

 左サイドを疾風のように駆け上がったレオナルドの折り返しを、セレーゾが決めたこの
ゴールシーンは、トヨタカップのダイジェスト映像で用いられていましたから、見た方も
多いと思います。

 でも本来このカードは

 「マルセイユ対サンパウロ」

 のはずでした。

 サンパウロには彼らふたり以外にも、カフーとミューレルという翌年のワールドカップ
にエントリーした選手もいましたし、マルセイユもデシャンにバルデスというフランス代表
やクロアチア代表のボクシッチ、ドイツ代表のフェラーなど、多くの代表選手が在籍してい
ましたから、ファンの関心を引く一戦になったことは間違いありません。

 全ては

 「ベルナール・タピ仕組んだの八百長」

 にありました。

 タピの思惑は

 「1日でも早くフランスリーグで優勝を果たし、ミランとのチャンピオンズ・リ-グ決勝
に備えたい」

 というものでした。

 その焦る気持ちが、ヴァランシエンヌ相手の八百長に発展したというわけです。

 この八百長問題がマルセイユに与えた衝撃の大きさは、デシャンが率いた2009-10
シーズンまで、マルセイユが17年間フランス王者から遠ざかっていたことからもわかりま
す。

 しかし八百長問題が明るみになった際の主力がデシャンで、再び覇権を奪い返した時
もデシャンが監督というのも、見方によっては皮肉なものです。

 デシャンのリーダーシップには定評がありますが、

 「どん底と栄光」

 この相反するふたつの結果を受けた事が、彼の心を強くしたのかもしれません。

 (参考資料 ワールドサッカー・ダイジェスト2008年9月18日号 62-63ページ)
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