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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

フランス全土を揺るがした、マルセイユの八百長事件(2)

2011-02-08 15:49:17 | 日記
 「レオナルド、レオナルド 、レオナルド、トニーニョ・セレーゾ!!!」

 この実況は1993年のトヨタカップ、ミラン対サンパウロの一戦での実況です。

 左サイドを疾風のように駆け上がったレオナルドの折り返しを、セレーゾが決めたこの
ゴールシーンは、トヨタカップのダイジェスト映像で用いられていましたから、見た方も
多いと思います。

 でも本来このカードは

 「マルセイユ対サンパウロ」

 のはずでした。

 サンパウロには彼らふたり以外にも、カフーとミューレルという翌年のワールドカップ
にエントリーした選手もいましたし、マルセイユもデシャンにバルデスというフランス代表
やクロアチア代表のボクシッチ、ドイツ代表のフェラーなど、多くの代表選手が在籍してい
ましたから、ファンの関心を引く一戦になったことは間違いありません。

 全ては

 「ベルナール・タピ仕組んだの八百長」

 にありました。

 タピの思惑は

 「1日でも早くフランスリーグで優勝を果たし、ミランとのチャンピオンズ・リ-グ決勝
に備えたい」

 というものでした。

 その焦る気持ちが、ヴァランシエンヌ相手の八百長に発展したというわけです。

 この八百長問題がマルセイユに与えた衝撃の大きさは、デシャンが率いた2009-10
シーズンまで、マルセイユが17年間フランス王者から遠ざかっていたことからもわかりま
す。

 しかし八百長問題が明るみになった際の主力がデシャンで、再び覇権を奪い返した時
もデシャンが監督というのも、見方によっては皮肉なものです。

 デシャンのリーダーシップには定評がありますが、

 「どん底と栄光」

 この相反するふたつの結果を受けた事が、彼の心を強くしたのかもしれません。

 (参考資料 ワールドサッカー・ダイジェスト2008年9月18日号 62-63ページ)
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