塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

トリニータJ1の座を死守できず

2009-10-25 22:20:51 | 日記
 トリニータ降格の背景には、フロントの迷いが如実に見て取れます。「シャムスカならきっと何とかしてくれる。」という思いもあったのでしょう。それ以上にシャムスカ監督を解雇するタイミングを、自ら逃してしまったことの方が大きかったですね。
 トリニータは昨年梅崎をレッズに売却し、戦力ダウンが懸念されたシーズンでした。それでもタイトルを手にできたのは、シャムスカ監督の手綱さばきがうまくいっていた証拠です。森重と金崎が飛躍できたのも、シャムスカ監督の指導の賜物と言い換えてもいいでしょう。
 「功労者のクビは簡単にきれない。」このトリニータフロントの人間臭さは、僕は人として当然の心境だと思います。シャムスカ監督の解任は14連敗の後でしたが、仮にこれ以前に解任していたら「功労者を簡単にクビにするのか。」と、別の批判をうけていたはずです。成績不振の指揮官は解任しても続投させても、結局批判から逃れることは出来ないんですね。
 この僕を含めた人間臭さが「アマチュア」なのでしょう。結果が伴わない指揮官は、クビにして現場を去っていただく。結果が伴う監督には喜んで報酬を支払う。欧州では当然の感覚を日本はまだ持ち合わせていないのかもしれません。
 昨シーズンのプレミアリーグ、不振のトテナムはファン・デ・ラモスを即刻解任、ポーツマスからハリー・レドナップを招聘し、残留を勝ち取りました。驚くのはポーツマスの契約下にあるレドナップに声をかけたこと、そしてレドナップはポーツマスにFAカップをもたらした功労者であるのに、簡単にレドナップを手放した事にあります。
 残留したいのなら、たとえ他チームと契約下にある監督でも招聘の対象にすること、新しい指揮官の下新陳代謝をしてよどんだ空気を一新すること。残留をはたす為には尋常でないエネルギーが必要というわけです。
 トリニータには将来有望な若手が多く、引き抜きの声も多くかかると思います。J2では予算規模の縮小が考えられるため、移籍金の重みは相当なはずです。フロントの方々は来シーズンの軸を誰して戦うのか。このことをまず考える必要がありますね。選手の移籍交渉はそれからで充分だと思います。
コメント
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