今週は通院日&病棟の見学でした。
長男は仕事がかなり忙しいので
今まで病院に同行したことがなかったのですが
今回は一年ぶりのCTの結果もあるし
もう転院することもないだろうから
「時間が作れたら来て」と声をかけていました。
なのでダンナと子どもたちと一緒に
まずは看護婦さんに緩和ケアの病棟を案内してもらいました。
全室が個室で、差額ベッド料のない無料の個室もあるのだとか。
24時間面会もO.Kで、家で過ごすのとまったく同じに
過ごしていいという、いわゆるホスピスの病棟です。
ただやはりかなり患者さんは多いようで
あまりはっきりとは言われませんが、大きな急変がない限り
入院ということになるのは、いわゆる終末期かなという感じでした。
その後診察室へ。
CTの結果は、患部も肝臓の転移もやや増大。リンパ節が増大と
腋のリンパは、ひきつれがひどくなっていて
奥のほうに鈍い痛みもあるので、自覚症状とおおむね同じでした。
家族が揃っていることもあって
先生から今後骨や肺、脳などに転移をした場合の
治療の選択肢はどういうものがあるのかや
終末期の延命治療をどうするかなどについてもお話がありました。
いつ頃どうなるかという見通しについては
私自身にも、おそらく先生にも明確にコメントはできないようですが
あと五年とか十年とかいうことは、よほど進行が遅くないかぎりないと思います。
もちろん半年とか一年でゴールということもありえます。そういう病気です。
ダンナは、深刻なことはなるべく考えたくないタイプなので
今の平穏な状態がずっと続くという妄想を抱いている気がしますが。
それではマズいので
「覚悟」というと大げさですが、家族も少しづつ気持ちの準備をしておく
それが緩和ケアの治療のスタンスです。
そこを先生がうまく話してくださるので、すごくありがたいです。
ただ今回珍しく真剣なお話が多かったので
血液検査の結果を忘れてますよぉ~、先生。
あっ、でも私も忘れてたんですけどね(笑)
次回の受診日にお聞きすることにします。
家に帰ってから、改めて思ったのは
普通病院の先生というのは、患者さんの病気を治療して
良くなった患者さんを送り出すのがお仕事なのですが
緩和ケアとかホスピスの先生や看護婦さんは
一人の人間の人生の終わりを見届けること
看取りをされるのがお仕事なのだなと。
そう考えると、並みのお医者様よりもよほどしっかりした価値観や
メンタルの強さが必要とされるお仕事なのではないかと思えました。
自分なりのポリシーがなければ、できないことのように感じます。
そして念願の「屍者の帝国」を観てきました。
アニメ大好きの娘が付き合ってくれました。
映画の話はきりがないので止めておきますが、途中で泣けました。
最初に執筆を打診された円城塔さんが
「本来、引き受けるような話ではない。
当人の承諾なしに、まるで共作であるかのように続きを書くというのは
正気の沙汰ではありえない」と思われたにもかかわらず
執筆を引き受けられたその思い
そして、伊藤計劃さんのファンの思い
そしてアニメ化に携わった人たちの思い
それらが凝縮されたようなセリフが随所に散りばめられていたからです。
もう一つ
子ども達が還暦のお祝いをしてくれました。
近所の、和食のお料理屋さんで、お刺身とかお鍋とか
私にも食べられるものをチョイスしてくれ
なんとアマゾンのギフト券までお祝いにもらいました。
もともとそうしたイベントにはあまり思い入れがなかったのですが
最近はずいぶん素直になったなと自分でも思います。
誰かに自分が生きていることを喜んでもらえるのは
とても嬉しいことです。幸せなことです。
実は、私がダンナに一番分かってほしいのは
たったそれだけのことなのかもしれません。
「誰かに生きていることを喜んでもらえる人生
亡くなった時には悲しんでくれる、悼んでくれる人がいる人生」
人に賞賛される人生なんかでなくていいから
ただそれだけで、自分が生きてきたことにも意味があるように思えるのです。
なんて殊勝なことを言いながら、早速「ニューロマンサー」という
SF小説の古典をアマゾンで注文しました。
現在到着するのを待っているところです。
長男は仕事がかなり忙しいので
今まで病院に同行したことがなかったのですが
今回は一年ぶりのCTの結果もあるし
もう転院することもないだろうから
「時間が作れたら来て」と声をかけていました。
なのでダンナと子どもたちと一緒に
まずは看護婦さんに緩和ケアの病棟を案内してもらいました。
全室が個室で、差額ベッド料のない無料の個室もあるのだとか。
24時間面会もO.Kで、家で過ごすのとまったく同じに
過ごしていいという、いわゆるホスピスの病棟です。
ただやはりかなり患者さんは多いようで
あまりはっきりとは言われませんが、大きな急変がない限り
入院ということになるのは、いわゆる終末期かなという感じでした。
その後診察室へ。
CTの結果は、患部も肝臓の転移もやや増大。リンパ節が増大と
腋のリンパは、ひきつれがひどくなっていて
奥のほうに鈍い痛みもあるので、自覚症状とおおむね同じでした。
家族が揃っていることもあって
先生から今後骨や肺、脳などに転移をした場合の
治療の選択肢はどういうものがあるのかや
終末期の延命治療をどうするかなどについてもお話がありました。
いつ頃どうなるかという見通しについては
私自身にも、おそらく先生にも明確にコメントはできないようですが
あと五年とか十年とかいうことは、よほど進行が遅くないかぎりないと思います。
もちろん半年とか一年でゴールということもありえます。そういう病気です。
ダンナは、深刻なことはなるべく考えたくないタイプなので
今の平穏な状態がずっと続くという妄想を抱いている気がしますが。
それではマズいので
「覚悟」というと大げさですが、家族も少しづつ気持ちの準備をしておく
それが緩和ケアの治療のスタンスです。
そこを先生がうまく話してくださるので、すごくありがたいです。
ただ今回珍しく真剣なお話が多かったので
血液検査の結果を忘れてますよぉ~、先生。
あっ、でも私も忘れてたんですけどね(笑)
次回の受診日にお聞きすることにします。
家に帰ってから、改めて思ったのは
普通病院の先生というのは、患者さんの病気を治療して
良くなった患者さんを送り出すのがお仕事なのですが
緩和ケアとかホスピスの先生や看護婦さんは
一人の人間の人生の終わりを見届けること
看取りをされるのがお仕事なのだなと。
そう考えると、並みのお医者様よりもよほどしっかりした価値観や
メンタルの強さが必要とされるお仕事なのではないかと思えました。
自分なりのポリシーがなければ、できないことのように感じます。
そして念願の「屍者の帝国」を観てきました。
アニメ大好きの娘が付き合ってくれました。
映画の話はきりがないので止めておきますが、途中で泣けました。
最初に執筆を打診された円城塔さんが
「本来、引き受けるような話ではない。
当人の承諾なしに、まるで共作であるかのように続きを書くというのは
正気の沙汰ではありえない」と思われたにもかかわらず
執筆を引き受けられたその思い
そして、伊藤計劃さんのファンの思い
そしてアニメ化に携わった人たちの思い
それらが凝縮されたようなセリフが随所に散りばめられていたからです。
もう一つ
子ども達が還暦のお祝いをしてくれました。
近所の、和食のお料理屋さんで、お刺身とかお鍋とか
私にも食べられるものをチョイスしてくれ
なんとアマゾンのギフト券までお祝いにもらいました。
もともとそうしたイベントにはあまり思い入れがなかったのですが
最近はずいぶん素直になったなと自分でも思います。
誰かに自分が生きていることを喜んでもらえるのは
とても嬉しいことです。幸せなことです。
実は、私がダンナに一番分かってほしいのは
たったそれだけのことなのかもしれません。
「誰かに生きていることを喜んでもらえる人生
亡くなった時には悲しんでくれる、悼んでくれる人がいる人生」
人に賞賛される人生なんかでなくていいから
ただそれだけで、自分が生きてきたことにも意味があるように思えるのです。
なんて殊勝なことを言いながら、早速「ニューロマンサー」という
SF小説の古典をアマゾンで注文しました。
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