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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

転院を決めました

2014-12-14 10:26:55 | 癌のこと
これからの治療をどうするか。
珍しく真剣に考えました。
今診ていただいている病院で「あれもやらない、これもいやだ」は
もう通らないと思ったからです。

けれども「治療」というスタンスを手放さない限り
たとえ転院してもたぶん同じことを繰り返すだろうというのは予想がつきます。
抗がん剤治療を受けるのには条件があります。
PSという全身の状態を表す数字が0か1
つまり健康状態が良好であることです。
(末期ガンなのに健康状態が良好というのもヘンな話ではありますが
日常の生活が支障なくできる度合いという感じでしょうか)

私の場合も、現時点で患部以外は何も症状がなく
特に薬を飲まなければいけないような痛みなどもないので
先生からしたら、今の段階で抗がん剤を使えば
がん細胞の広がりを少しでも食い止められるのではないかと
思われるのは当然のことです。

ただ私の側から考えると
それがうまくいくのは何%という確率でしか示されてなく
治療しても治癒するという結末はないのが前提です。

副作用も全然なくて、CEAも2.16と前回より下がったアリミデックスで
「効いていない」という判断が出たのは
正直かなりショックではありました。
もし薬を変えても、たとえ抗ガン剤にしたとしても
結局は何ヶ月か後には「やっぱりダメでした」になって
しかもその時には、今はまだ持っているものをすべて失うかもしれない。
そういう理不尽なストレスを背負い込むのはもういいかなと思いました。

というわけで、先生と直接話をすると、何かとボロが出そうなので
提案された治療を受けないこと
この先は緩和ケアで対応してもらえる
家から近い病院への転院を考えていること
そしてこれまで身勝手な願いを聞いてもらえて
とても親切に治療をしてもらえたことへの感謝の思いを
可能な限りの文章力を動員してお手紙に書いて送りました。

それがいくらか功を奏したのか
病院のソーシャルワーカーさんからお電話があり
紹介状や必要な診療情報などの書類をそろえていただけるということで
願ってもないスムーズな展開に正直私自身も少し驚いています。

幸い年明けまでは最後に処方してもらえたアリミデックスがあるので
気休め程度にそれを飲んでおいて
新しい病院は、お正月休みが終わってから受診するつもりです。

初診から8か月、改めて思うに
これまでの人生でたとえ色々なことがあったにせよ
私は要するにおそろしくヘタレで自己チューで
副作用でご飯がおいしくたべられなくなるのも嫌だし
面白い映画や小説に没頭できなくなるなんていうのも嫌です。

最近自分の感じ方が変わったと思う時があります。
寒波でほうれん草や春菊が値上がりして
それこそ10円でも安いのを見つけようと
自転車でうろうろする、そんな時間が
とても幸せだと思えること。
それに映画にしろ本にしろ、入り込み方が前と違うこと。
30年ぶりくらいに、時間がゆったりと流れているので
割と何にでもどっぷりと感動してしまい
そんな小さな小さな幸福感でモチベーションが上がります。

けれど今ドラマ化されている、ご夫婦で闘病されたお二人の置かれた
あまりにも大変な状況と凄絶な生き方を見ると
「自分は本当に意気地のないダメ人間やな」と心から思います。

ですからこのブログで書いているガンに関する記事は
あくまでも私の個人的な記録で
本当にひとりひとりの病状や経過が異なるガンという病気では
参考にしていただけるようなものではありません。

個人の治療というレベルではなく、現代の医療が抱える
さまざまな問題についてはそれなりに思うところはありますが
素人がその辺に言及するのは
生きるか死ぬかがかかった問題なだけにやるべきではないと思います。
ひとりひとりが違うガンであるからこそ、可能な限り
いろいろ調べて考えて、自分にとって
あるいは病を宿したご家族にとって
何が一番大切なのかを見極めた上で
これがベストと思えるものを
探すことが一番よい方法なのだと思います。
と最後はまたまた偉そうになってしまいました。すみません。








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