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電子同人雑誌の可能性 35 「様々な電子同人雑誌―ファンタジー系・危険な雑誌」

2016-08-31 02:04:55 | 日本文学の革命
空想系・ファンタジー系の同人雑誌も考えられる。自由な空想やファンタジーに耽り、それを誰かと共有しようとするものである。たとえば「UFOもの」「オカルトもの」「怪談や心霊スポット」「都市伝説もの」「ツチノコなどの未確認生物」「ボーイズラブ」など、いろいろなものが考えられる。ただ空想とは言っても彼ら同人仲間は本気で信じていることが多い。「それは現実には存在しない空想なのだよ」と無粋なことは言わず、彼らの魂がつむぎ出す自由なファンタジーの邪魔をしない方がいいだろう。

空想ならまだいいが、危険な集団、ヤバいグループが同人雑誌を立ち上げてくることが考えられる。たとえばカルト教団が信者獲得を目指して雑誌を立ち上げて来る。『日本イスラム原理主義同盟』という雑誌が日本にイスラム原理主義を広めようとしてくる。『ネオ血盟団(略してネオケツ) 世直しのために一人一殺!』という過激雑誌も出て来る。あるいは『知的障害者を抹殺しよう』だの『みんなで見ようよ児童ポルノ』だのヤバい活動を訴える雑誌も出て来る。あるいは『危険ドラッグでシビレようぜい!』や少女買春組織が出した『私たち 売ります!』などはっきり違法な犯罪に誘う雑誌も出て来る。

いつの時代どこの世界でもこのような悪の群れは出てくるものであるが、ただ禁止すればいいというものでもないし(場合によってはその中にいいところもあるかも知れない)、かといってこういう連中に主導権を握られたらたちまち荒廃、衰退、破滅が待ってるし、頭の痛いところである。

一つの考えられる解答としては、インターネットが本質的に“自由空間”であることだ。そこではどんな意見も言えるが、同じようにどんな批判もできるのである。実際ネットの批判や罵詈雑言は、顔が見えない分やりたい放題で、至るところでネット名物の「炎上」を起こしているほどだ。カルト教団や原理主義は自分たちの教義で人間を染め上げたいと願っている。しかしネット上でそのようなことをしようとすればするほど、ネットからの総攻撃を受け、批判、嘲笑、罵詈雑言の一斉射撃を受けるだろう。彼らは自分たちの教義を広めようと表舞台に上がって来たが、実際には嘲笑のサンドバッグと化し、さらしものにされてしまうのである。
あまりにバカにされるので腹を立てたイスラム原理主義者が「我々に対するこのような侮辱はもう我慢がならない。我々はネットカフェに対してテロを敢行する」という声明を発表し、実際いくつかのネットカフェを爆破したとしても、ネット自体には何の影響もない。彼らのテロ組織と同じようにネットにも中央管理組織というものはなく、多極分散的に組織されているので、一部を叩いても全体の活動は相変わらず続いてゆくのである。

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