ここ十日以上の間 鬱々として苦しい精神状態が続いてきた
自分のやっていることに自信が持てず、一日に何度も絶望的な気分に襲われ、ひどく落ち込んでいた
こういう気分はしょっちゅう起こるのだが、今回は特にひどかった
こういうときには必ず次のような言葉がささやいてきて、心を打ちのめしてくる
「もうダメだ」「今すぐあきらめろ」「何をやっても無駄だ」
「死ね」「死ね」「おまえもそろそろ死に時だ」
「降伏しろ」「許しを乞え」「死にたくなかったら日本社会に服従しろ」
「おまえはもともと馬鹿なんだから、こうなるのは分かりきったことだ」「はじめから無理なことをやっていたんだ」
「もういい加減なにもかも投げ出して、楽になれ」「他の生き方をさがせ。そっちのほうがずっといいぞ」
「もうおまえは負けたんだ」「敗北を認めろ」「今すぐ文学なんかやめてしまえ!」
こういう言葉が四六時中ささやいてくる
そのたびに何も手につかなくなる。暗い気持ちでぼんやりしてるだけになる
「頼むからあともう少しだけやらせてくれ。成功するにしろ失敗するにしろあと数ヶ月もあれば決着がつくんだから!」
歯噛みするような気持ちでそう言い聞かせて、なんとか書き続けてきた
そうこうしているうちに突然(ユングの本を読んでいるときだったが)、すべてが氷解した
なんとかして乗り越えようとしてきた課題がすべて解決されたのである
則天去私の構造のうち、あと一つだけ欠けていたものがあり、これさえあれば全体が出来上がるのにと必死に探し続けてきたものが、ついに見つかった
(F+f)という漱石の『文学論』の謎の公式― これもすべて解決できるようになった
新しい文体への鍵まで見つかってしまった
すべて一挙に開けたのである!
「新しい文学」へ一直線につながっている道が開けたのである!
昨日今日と 本当に開けたかどうかあれこれ検証してみた
間違いない。開けている
もう目標は目の前だし、やればやるほど確実にそこへ進んでゆける
「新しい文学」が確実にできてしまうのである
今までは「新しい文学を生み出します」「日本文学の革命を成し遂げます」と言っていても、実際にできるかどうかは正直わからなかった
「やらなければならない」という強い思いはあったが、実際できるかどうかは半分神頼みのようなものだった
だが、今はもう確実にできると言っていい
道はもう全面開通だ。あとは着実な足取りでこの道を歩んでゆけばいいだけだ
「新しい文学」 あともう少しで手に入る
自分のやっていることに自信が持てず、一日に何度も絶望的な気分に襲われ、ひどく落ち込んでいた
こういう気分はしょっちゅう起こるのだが、今回は特にひどかった
こういうときには必ず次のような言葉がささやいてきて、心を打ちのめしてくる
「もうダメだ」「今すぐあきらめろ」「何をやっても無駄だ」
「死ね」「死ね」「おまえもそろそろ死に時だ」
「降伏しろ」「許しを乞え」「死にたくなかったら日本社会に服従しろ」
「おまえはもともと馬鹿なんだから、こうなるのは分かりきったことだ」「はじめから無理なことをやっていたんだ」
「もういい加減なにもかも投げ出して、楽になれ」「他の生き方をさがせ。そっちのほうがずっといいぞ」
「もうおまえは負けたんだ」「敗北を認めろ」「今すぐ文学なんかやめてしまえ!」
こういう言葉が四六時中ささやいてくる
そのたびに何も手につかなくなる。暗い気持ちでぼんやりしてるだけになる
「頼むからあともう少しだけやらせてくれ。成功するにしろ失敗するにしろあと数ヶ月もあれば決着がつくんだから!」
歯噛みするような気持ちでそう言い聞かせて、なんとか書き続けてきた
そうこうしているうちに突然(ユングの本を読んでいるときだったが)、すべてが氷解した
なんとかして乗り越えようとしてきた課題がすべて解決されたのである
則天去私の構造のうち、あと一つだけ欠けていたものがあり、これさえあれば全体が出来上がるのにと必死に探し続けてきたものが、ついに見つかった
(F+f)という漱石の『文学論』の謎の公式― これもすべて解決できるようになった
新しい文体への鍵まで見つかってしまった
すべて一挙に開けたのである!
「新しい文学」へ一直線につながっている道が開けたのである!
昨日今日と 本当に開けたかどうかあれこれ検証してみた
間違いない。開けている
もう目標は目の前だし、やればやるほど確実にそこへ進んでゆける
「新しい文学」が確実にできてしまうのである
今までは「新しい文学を生み出します」「日本文学の革命を成し遂げます」と言っていても、実際にできるかどうかは正直わからなかった
「やらなければならない」という強い思いはあったが、実際できるかどうかは半分神頼みのようなものだった
だが、今はもう確実にできると言っていい
道はもう全面開通だ。あとは着実な足取りでこの道を歩んでゆけばいいだけだ
「新しい文学」 あともう少しで手に入る