「日本文学の革命」の日々

「日本文学の革命」というホームページを出してます。「日本文学の革命」で検索すれば出てきますので、見てください

やった!ついに開けた!

2007-06-17 22:09:52 | 日本文学の革命
ここ十日以上の間 鬱々として苦しい精神状態が続いてきた
自分のやっていることに自信が持てず、一日に何度も絶望的な気分に襲われ、ひどく落ち込んでいた
こういう気分はしょっちゅう起こるのだが、今回は特にひどかった

こういうときには必ず次のような言葉がささやいてきて、心を打ちのめしてくる

「もうダメだ」「今すぐあきらめろ」「何をやっても無駄だ」
「死ね」「死ね」「おまえもそろそろ死に時だ」
「降伏しろ」「許しを乞え」「死にたくなかったら日本社会に服従しろ」
「おまえはもともと馬鹿なんだから、こうなるのは分かりきったことだ」「はじめから無理なことをやっていたんだ」
「もういい加減なにもかも投げ出して、楽になれ」「他の生き方をさがせ。そっちのほうがずっといいぞ」
「もうおまえは負けたんだ」「敗北を認めろ」「今すぐ文学なんかやめてしまえ!」

こういう言葉が四六時中ささやいてくる
そのたびに何も手につかなくなる。暗い気持ちでぼんやりしてるだけになる

「頼むからあともう少しだけやらせてくれ。成功するにしろ失敗するにしろあと数ヶ月もあれば決着がつくんだから!」
歯噛みするような気持ちでそう言い聞かせて、なんとか書き続けてきた

そうこうしているうちに突然(ユングの本を読んでいるときだったが)、すべてが氷解した
なんとかして乗り越えようとしてきた課題がすべて解決されたのである

則天去私の構造のうち、あと一つだけ欠けていたものがあり、これさえあれば全体が出来上がるのにと必死に探し続けてきたものが、ついに見つかった
(F+f)という漱石の『文学論』の謎の公式― これもすべて解決できるようになった
新しい文体への鍵まで見つかってしまった
すべて一挙に開けたのである!
「新しい文学」へ一直線につながっている道が開けたのである!

昨日今日と 本当に開けたかどうかあれこれ検証してみた
間違いない。開けている
もう目標は目の前だし、やればやるほど確実にそこへ進んでゆける
「新しい文学」が確実にできてしまうのである

今までは「新しい文学を生み出します」「日本文学の革命を成し遂げます」と言っていても、実際にできるかどうかは正直わからなかった
「やらなければならない」という強い思いはあったが、実際できるかどうかは半分神頼みのようなものだった
だが、今はもう確実にできると言っていい
道はもう全面開通だ。あとは着実な足取りでこの道を歩んでゆけばいいだけだ

「新しい文学」 あともう少しで手に入る

日本の前に立ち塞がる壁

2007-06-04 20:23:48 | 日本文学の革命
多くの人々が今、ある一つの“壁”を乗り越えようとして、懸命の挑戦をしている

桑田佳祐やミスチルが何を必死になって求めているのかというと、それはこの“壁”を乗り越えることに他ならない
中島みゆきや石井竜也、奥田民夫や井上陽水がもがき苦しみながら探しているのも、この“壁”を開くための鍵に他ならないのである
アニメの世界では宮崎駿が同じことをやっている。『紅の豚』以降は直接にこの問題に取り組んできたし、今度の新作もなんとかこの“壁”を打ち抜こうとするものに間違いない
漫画でも高橋留美子などはごく初期の頃からずっとこれをやっているし、つげ義春(手塚治虫よりも僕はずっと好きだ)もまさにこれをやってきたのである
他にも大勢いる

この“壁”は精神的・文化的なものなので目に見えないが、しかし厳然として存在していて、われわれの前に立ち塞がっている
この“壁”を乗り越えることができるかどうか、それに日本の命運がかかっていると言っても大げさではないのだ
だからこそ今、多くの人々がこれを乗り越えようとして、必死に挑戦し続けているのである

僕もこの“壁”に挑戦している一人だ
「反外国主義運動」だの「日本文学の革命」だのいろいろやってきたが、目指してきたのはただ一つ、この“壁”を打ち崩すことに他ならない

僕に一つだけ強みがあるとすれば、漱石や日本文学の事業を継承していることだ
この“壁”を打ち崩す運動は今に始まったものではない。戦前にもあったのである
明治末期から大正にかけての時代、それまで続けてきた外国主義的発展が不可能になって(まさに今と同じ状況である!)、それに代わる道を切り開こうとして、この運動が起こったのである

そのときは漱石たち日本文学者が中心となって“壁”を打ち崩そうとしたのだが、彼らはあともう一歩というところまでそれを成し遂げたのである
しかしその一歩ができなかったために、この事業は決定的なところで失敗してしまったのだ
結局新しい道を開くことができず、その後の日本は急転直下で破滅の道を転がり落ちてゆくことになったのである

今度もこの“壁”を乗り越えられないと、またもや同じような破滅が待っているかもしれない
そう考えると、なんとしてもこの“壁”を打ち崩さなければ、と思う

漱石たちは、あと一歩というところまでこの“壁”を追いつめた
ということはその「あと一歩」さえ成し遂げれば、この“壁”は崩れるのである

今僕が一生懸命やっているのは、この未遂に終わった「あと一歩」を成し遂げてしまうことなのだ
具体的には漱石の未完成作品『明暗』と『文学論』を完成して、その向こうに「新しい文学」を開くことなのである

はたしてできるだろうか
はじめから不可能なことに挑戦しているんじゃないかと、しばしば疑念に苦しんでしまう

しかしはっきりした道、はっきりしたゴールが見えているのも確かだ
あともう少しで手が届きそうにも思う

とにかく ここ数ヶ月が勝負だ
がんばってゆこう