だいぶ長く書き込みをしてこなかったが、この間も相変わらず四苦八苦の苦闘を続けてきた
「ああダメだ。どこに進んでいいかわからない」と絶望したり「いや、ここなら進めそうだぞ」と希望を持ったり、立ち塞がる壁が現れて「これじゃとても登れない」と嘆息したり「いや、ここにこう手足をかけて登ってゆけば、登れそうだぞ」とがんばってみたり、毎日そんなことの繰り返しだった
そしてようやく相手を一点に追いつめることができた
一つの城の中に追いつめて、その周りをぐるりと取り囲んで包囲したのである
この城はたしかに堅固で巨大なものだが、十分攻め落とせるだけの戦力は整えてある
どこをどう攻めていけば落とせるか、それもよく分かっている
いよいよ王手!という感じだ
この最後の一点、最後の城とは、またしても漱石に関するものだ
漱石が未完に残した『文学論』を完成させることなのである
この『文学論』は漱石がロンドン留学時代に着想を得たもので、まだ『猫』を書く以前に「十年がかりの大事業」として着手したものである
漱石の文学的出発点となったものであり、実質的な処女作で、また彼が終生追求したものである(最晩年の講演『私の個人主義』の中でも彼は『文学論』が完成できなかったことを痛切に悔やんでいる)
この『文学論』を今完成させたいのである
漱石の未完成作品のうち、『明暗』の方はすでに完成させてある
あとはこの『文学論』さえ完成できれば、未完成のままだった漱石の文学事業を全面的に開花させることができる
そのとき「新しい道」が日本文学の前に開ける
日本文学が息を吹き返して、ふたたび前へ前進してゆくことができるのである
さて 今からこの城へ向けて総攻撃の開始である
十分勝てる自信はあるが、なにしろ堅固きわまりない城である
かなりの苦戦を強いられるだろう
いつもの絶望癖と「やめろ。やめろ」という悪魔のささやき声にも苛まれるだろう
しかし絶対にあきらめない
攻め落とすまで断固として攻撃し続ける
この城さえ落とせば、すべてが実現するのである
日本文学も復活できるし、日本の前にも一つの大きな可能性を開くことができる
なんとしてもやり遂げてやる!
いよいよ最後の決戦
あともう少しだ
「ああダメだ。どこに進んでいいかわからない」と絶望したり「いや、ここなら進めそうだぞ」と希望を持ったり、立ち塞がる壁が現れて「これじゃとても登れない」と嘆息したり「いや、ここにこう手足をかけて登ってゆけば、登れそうだぞ」とがんばってみたり、毎日そんなことの繰り返しだった
そしてようやく相手を一点に追いつめることができた
一つの城の中に追いつめて、その周りをぐるりと取り囲んで包囲したのである
この城はたしかに堅固で巨大なものだが、十分攻め落とせるだけの戦力は整えてある
どこをどう攻めていけば落とせるか、それもよく分かっている
いよいよ王手!という感じだ
この最後の一点、最後の城とは、またしても漱石に関するものだ
漱石が未完に残した『文学論』を完成させることなのである
この『文学論』は漱石がロンドン留学時代に着想を得たもので、まだ『猫』を書く以前に「十年がかりの大事業」として着手したものである
漱石の文学的出発点となったものであり、実質的な処女作で、また彼が終生追求したものである(最晩年の講演『私の個人主義』の中でも彼は『文学論』が完成できなかったことを痛切に悔やんでいる)
この『文学論』を今完成させたいのである
漱石の未完成作品のうち、『明暗』の方はすでに完成させてある
あとはこの『文学論』さえ完成できれば、未完成のままだった漱石の文学事業を全面的に開花させることができる
そのとき「新しい道」が日本文学の前に開ける
日本文学が息を吹き返して、ふたたび前へ前進してゆくことができるのである
さて 今からこの城へ向けて総攻撃の開始である
十分勝てる自信はあるが、なにしろ堅固きわまりない城である
かなりの苦戦を強いられるだろう
いつもの絶望癖と「やめろ。やめろ」という悪魔のささやき声にも苛まれるだろう
しかし絶対にあきらめない
攻め落とすまで断固として攻撃し続ける
この城さえ落とせば、すべてが実現するのである
日本文学も復活できるし、日本の前にも一つの大きな可能性を開くことができる
なんとしてもやり遂げてやる!
いよいよ最後の決戦
あともう少しだ