「日本文学の革命」の日々

「日本文学の革命」というホームページを出してます。「日本文学の革命」で検索すれば出てきますので、見てください

「日本文学の革命」出来たと言っていい!

2010-06-27 15:56:50 | 日本文学の革命
ここが正念場と覚悟を決めて、ここ数ヶ月懸命に努力を重ねてきた
四冊のノートをどんどん書いてゆき、最後の目標「新しい文学」を目指して道を切り開いてきた
この「新しい文学」を切り開くことは、まあ とてつもなく難しいことだったが(10年かかったのである!10年!)、最近になって山積みだった難問が一挙にことごとく氷解してしまい、“一筋のきれいな道”になってしまった
あとはこの道をたどってゆくだけで、「新しい文学」を生み出せるわけだ

ここまできたら、もう「出来た」と宣言してももいいんじゃないか、と思うようになった
もう「新しい文学」への道は十分切り開かれて、真っ直ぐな一本道となって目的地へ続いている
その道の上を今現在もしっかり快調に驀進している
目的地もはっきりと目に見えている
あとはもう 遅かれ早かれ着いてしまうことは確実である

ちょっと気が早いが、「日本文学の革命」はもう出来たと言ってもいいんじゃないだろうか
そう思い、ここに「出来た」宣言をさせてもらうことにする
(「新しい文学」が具体的に生み出せたら、そのときはあらためて“完全実現”の宣言をさせてもらうが。そのときは「祝!祝!祝!祝!」の大花火をあげさせてもらうつもりである)

しかし10年か…
ずいぶん長くかかったな
漱石文学の未完成部分を完成させることにより、日本文学に新たな発展をもたらす
これが「日本文学の革命」なのだが、やはりこれだけのことをしようとすると軽く10年ぐらいかかるのだろう

これでようやく“奇跡のドア”を開くことが出来た
(“奇跡のドア”とは桑田佳祐の言葉である。「反外国主義運動」ーこれも今や崩壊寸前にまで追い込まれているのだが、これも今や成就できるのである)
自分でもよくここまで来れたものだと思う。ホント 奇跡だ

ここまで来れたのは、今の仕事のおかげも大きい
今やっている仕事は低賃金のアルバイトだが、実に有難かったのは「仕事中に自由に考えることができる」ということだった
単純な肉体労働のため、馴れてしまえば体が仕事を覚え込んでしまい、頭の方は自由、仕事時間中ずーーと好きなことを考えていられたのである!
文学のことや、昨日読んだ本のことや、感動したドラマのことや、政治や社会のこと、如何に生きるべきかという問題や、これから成すべき文学の仕事のことなど、もともと考えたり空想したりすることが好きなだけに、いくらでも自由に頭を使えたのである

僕が一番嫌だったのは、経済によって朝から晩までこき使われて、頭の中を経済でいっぱいにされて、他に何も考えられないようにされてしまうこと、だった
そんな状態になったら、文学の仕事を行うことはほとんど不可能だったろう
しかしこの仕事のおかげで、毎日気持ちよく運動しながら自由にものが考えられて(昔のギリシャに散歩しながら哲学にふける学派があったが、そんな感じである)、様々な発見をしたり、着想を練ったり、充実した日々を送ることができた
こんな稀有の機会を与えてくれた今の仕事には、深く感謝している

ところでこれからのことであるが、“奇跡のドア”が開けたんだから、あとはこのドアの向こうに進んでゆくのみである
具体的には「新しい文学」(「則天去私の文学」と言い換えてもいい)をどんどん書いてゆき、日本文学の後半部を実現してゆくことである
これには残りの僕の人生すべてをつぎ込んでも足りないだろう
どこまで出来るか分からないが、やれる限りやるまでだ
僕の好きな漱石の言葉に「私は(自分の道を)行ける所まで行って、行き着いた所で斃れるのである」というものがあるが、僕もそのように生きたい

これからも、社会や人々の助けを得ながら、この道を行ける所まで歩んでゆきたい

中国型独裁政治導入に反対

2010-06-13 20:17:50 | 日本文学の革命
>なんか民主党を応援してるけど、

関場さんってリベラルだったの?

てっきり保守かとおもったけど。

それとも転向?


僕がリベラルか保守かどうかは僕にも分かりませんが
ただ一つ10年以上前から一貫しているのは、小沢たち田中派が日本に築こうとしていた政治体制には、大反対だということです

小沢たち田中派が目論んでいたものとは、中国型の独裁政治を日本に導入することなのです
ちょうど戦後の日本がアメリカ型の民主主義を導入して、アメリカについてゆく路線を歩んだように、田中派は中国型の独裁政治を日本に導入して、これからは中国についてゆく路線を日本に歩ませようとしたのです

こんなことを書くと「そんなわけあるもんか」とニヤニヤされるかもしれませんが、実際これはあともう少しで実現されるという寸前まで行ったんですよ!

こんなものを実現されて、戦前の軍部支配に匹敵するような独裁政治を行われてはたまらない
毎日秘密警察に監視されて、少しでも反抗的な態度をとったらすぐに強制収容所にたたき込まれて殺されてしまう
そんな社会はご免ですし、もともと集団的なものに適応するのが苦手な僕などは真っ先に葬られてしまうでしょうから、なおさら嫌です

またこれは日本も滅ぼすものになります
発展著しい中国についてゆけば、日本も発展できると思う向きもあるでしょうが、そんな甘いものではないでしょう
中国の(正確には中国共産党の)隠れた国家目標は「日本をつぶす」ことなのです
「追いつけ追い越せ」などという生易しいものではない。日本を完膚なきまで「つぶす」こと、それが彼らの熱望していることなのです
中国の歴史は、中国とその周辺の夷敵との壮絶な戦いの歴史であったのですが、日本は彼らの目から見れば近代になって台頭してきた新しい“夷敵”であり、これを滅ぼすことは彼ら中国人の民族的な本能だと言えるでしょう

そんな中国の傘下に入ったら、たとえ田中派の連中がどんなにゴマをすろうが、どんなに中国のために利益誘導しようが、そんなもので済むはずはなく、日本を完全につぶすためにあらゆる手を打ってくるはずです
たとえば「日中友好のために中国人労働者を一千万人受け入れろ」とか、「戦前日本によって中国は酷い目にあった。その責任をとって天皇制を廃止しろ」とか、日本を決定的につぶすための行動に出てくるのは目に見えています
田中角栄の近視眼的な政策以来、この“日中友好”路線が現れましたが、これはまさに亡国の道です

あのバカ小沢などは、いまだにこの路線を実現しようと策動を続けています
本当にバカとしか言いようがないのですが、小沢が国民から総すかんを食らいながらもまだ諦めないのは、バックに中国がいるからでしょう。ちょうど北朝鮮が、あれほどひどい国情になっているのにまだつぶれないのは、バックに中国がいて北朝鮮を支えているからてすが、小沢もそれと同じなんでしょう
つい数日前の6月5日、上海万博でやる予定だったスマップのコンサートが突然中止されるという不可解な事件が起こりました
6月5日といえば、民主党をつぶそうとした小沢の策略が大失敗に終わったことがはっきりした頃です
それを見た中国が「おのれ日本め!今に見てろよ」という意思表示として、こういう行動に出たのでしょう

民主党は、その前身のさきがけの頃からずっと、この小沢たち田中派の路線と戦い続けてきました
彼らは真の民主主義をーアメリカの物真似を超えた、真に日本に根づいた民主主義を、実現しようとしてきたのです
もちろんそれには僕も大賛成です
なんとしても、真の自由、真の自立性、真の個人主義を有し、しかも日本の風土に根づいた民主主義を築いて欲しい

そういう願いから、民主党を応援しているわけなのです

「新しい文学」も最後の一押し

2010-06-11 17:11:00 | 日本文学の革命
管直人内閣が船出した
閣僚に枝野幹事長や蓮ホウ行政刷新大臣を起用したりして、新しい内閣が出来上がった
従来の閣僚たちにも生気が戻って、さらにバンバンやろうという意欲が感じられて、実に頼もしい
小沢と並んで民主党政権の足かせとなっていた国民新党も切り捨てたし、これから拍車をかけて進んで欲しい

僕もがんばらなければ!

文学も一歩一歩、じわっじわっと、進んでいる
「新しい文学」を生み出すまで、もう最後の一押しになったと言っていいだろう

僕もある意味絶体絶命の境地にあるが、最後にひっくり返して「日本文学の革命」を実現してしまいたい

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 9

2010-06-06 19:59:59 | 日本文学の革命
この“真の世論”が目覚めて、あたりを見まわすと、周囲の光景は一変していた
あの苦々しい暗雲だったマスコミの大バッシングは、鳩山首相の辞任によって消えてしまった
また民主党に突き刺さり、民主党のイメージをはなはだしく損なっていたあの憎たらしい小沢も、鳩山首相が刺し違える形で除去してしまった
そしてあとに残ったのは“無傷のまま”の民主党の巨大組織、現実に日本を変革する力を持った巨大政権与党なのである!
そこには多士済々の有能な人物がいて、政治を力強く運営している
また鳩山首相がいなくなっても、ただちに跡を継げる経験とキャリアを持った管直人もいる
もう邪魔者はいなくなったし、目覚めた“真の世論”がふたたび民主党を応援し出すのを妨げるものはない
かくして、ふたたび風は吹いたのである
世論がふたたび民主党を支持し、追い詰められていた民主党にふたたび生命が吹き込まれたのである
その結果、わずか数日前までは死に体だった民主党が、二日で(たった二日で!)よみがえったのである
力強く前進してゆけるパワーがふたたび与えられて、民主党は復活したのだ

新しい代表となった管直人は、「20年来の閉塞の打破」という、まさに“真の世論”に答える政治目標を掲げた
またうかつにも権力を手放した小沢に報復し、いじめてやり、国民の喝采をあびている
民主党には参院選を乗り切れるだけのパワーが与えられ、うまくいけば今後三年間は安定した強力な政権を持てるようになった
今後数年間ーまさにこの数年間が、日本が国家破綻するか再生するかの分かれ目なのだが、その数年間を力強く担ってゆける政権が誕生したのだ

まさにこれは「鳩山マジック」と呼ぶにふさわしい
絶対絶命の境地から、たった二日で民主党を力強く再生させるなんて!

小沢に刺し違い辞任をさせたあの日、鳩山首相が見せた勝利の「グーポーズ」
あの「グーポーズ」は正真正銘の勝利のポーズだったのである
 

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 8

2010-06-06 19:58:28 | 日本文学の革命
そして最後に、これこそが鳩山辞任がもたらした最大・最高の効果だった、というものがある
鳩山首相がこれを意図してやったとしたら、これはまさにたいへんな偉業であり、鳩山首相はとてつもない政治眼をもった大政治家だったということになるが、おそらく意図してやったのだろう
それは何かというと、“真の世論”ー あのマスコミによる“捏造された世論”で覆われ、見えなくされ、今や消されようとしていたこの世論を復活させたことである

鳩山首相が勝ったぞ!といわんばかりの「グーポーズ」を見せた翌日、彼は前日とはまるで打って変わった弱々しい涙目の態度、いかにもへこたれました、ポッキリ折れてしまいました、という態度で辞任会見に臨むことになった(勝ち誇った「グー」から負けてしまいましたという「ポッキリ」へ、この不自然な態度の急変から、彼が“わざと”こういう態度をとったということがうかがえるのであるが)
これを見たときどんなに僕が絶望したか、意気消沈したか、日本はもうダメだと落ち込んだか、は冒頭に書いたが、同じような思いをした人は日本全国膨大な数にのぼるだろう
僕の職場にいる女の子は、普段は政治のことなど全く関心ないはずなのに、鳩山辞任のニュースを聞いたとき「もう誰もいない…」(総理として日本を引っぱってくれるリーダーがもう誰もいない、という意味だろう。彼女は正しい)と嘆くようにつぶやいたものだった
同じような思いに捕らわれた人々は膨大な数いるはずだ

このとき人々の心の中で、民主党政権がつぶれたとき、いったい何が待ち受けているのか、どのような暗い運命が日本を襲うのか、が漠然とだが、しかし切実な危機感として脳裏を横切ったのである
ついで、このままじゃダメだ、なんとかしなければ、なんとかして欲しい、という欲求が、無意識の中から力強く湧き起こってきたに違いない
そしてこのとき、あの“真の世論”がよみがえったのである
民主党による改革に期待し、このままじゃダメになる日本を変革して欲しいと願い、8ヵ月半前に民主党を政権政党に押し上げたあの巨大な力が、ふたたび民主党の力になるべく復活したのだ
長い間マスコミによる“捏造された世論”に覆われていたが、今やそんなチンケな人工物などはねのけて、この“真の世論”が目覚めて台頭したのである
鳩山首相によるショック療法によって、死にかけていた日本人の真実の世論が蘇生したのだ

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 7

2010-06-06 19:56:46 | 日本文学の革命
またあのマスコミによる大バッシング
これも鳩山辞任で一挙に収束してしまう
このバッシングのほとんどは鳩山首相に向いており、彼がそれじゃあということで責任を取って辞任したら、もうバッシングの対象がなくなってしまうのである
「政治とカネ」も「普天間問題」も事実上なくなってしまい、敵は攻撃材料をまったく失くしてしまうのだ
もう嵐のようなバッシングを起こしたくても、出来ないのである

問題は小沢であるが、自分が辞任することでこの男も除去することができる
小沢にしてみたら細川の二の舞にしてやろうと思っているのであるが、そう思わせておいて「自分も辞任するからおまえも辞任しろ」と迫る
小沢は、「まあ いいだろう。してやったりだ」と辞任を飲む
それは鳩山首相の思うツボに小沢がはまった瞬間であり、このとき小沢という“民主党政権にささった巨大なトゲ”も除去されたのである

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 6

2010-06-06 19:54:52 | 日本文学の革命
問題はここである
このとき実際に“何が起こったのか”
鳩山首相の辞任するという行為は何をもたらしたのか

先に述べたように、当時民主党は絶体絶命、四面楚歌の状態にあった
マスコミの大バッシングで痛めつけられ、誰も彼もが民主党の悪口を言い、マスコミの“捏造された世論”という暗雲に覆い尽くされ、かつて存在し今でも続いているはずの“真の世論”は瀕死の状態に追い込まれてしまった
また小沢も猫がねずみを痛ぶるようにさんざんに民主党を痛めつけてくる
目前には参院選が迫り、外側から民主党を壊滅させようとしてくる
かといって鳩山首相が辞任しても、それは民主党を内部から崩壊させるものになる
まさに絶望的な状態だが、このとき成された鳩山首相の辞任は、いったい何をもたらしたのか

鳩山首相が今辞任するということは、この内閣が8ヵ月半という超短命内閣に終わることであり、それはかつて反自民政権を築いたが同じように8ヵ月半でつぶれた細川内閣を連想させるものである
細川がほとんど何も残せず、小沢に利用されただけで終わったように、鳩山内閣も虚しく消えてしまうように見える
しかし鳩山内閣と細川内閣は、よく考えてみるとまるで違っているのである
細川の内閣は8党の寄せ集め内閣で、統一的な理念もなければ政策もない。つぶれたら即胡散霧消してしまう性格の内閣なのである
ところが鳩山が築いた内閣は違う
それは衆議院300参議院160を有する統一的な巨大組織であり、現実の政治を力強く動かす政権与党なのである
そしてそこには、鳩山によって築かれた政治理念や政治理想、現実的な政策や新しい組織様式が、しっかりと刻み込まれているのだ
鳩山首相が今辞任したとしても、彼の理念や思いが刻み込まれたこの巨大組織は残るのである
参院選で負けさえしなければ、この組織はさらに三年、四年と続き、自らに刻み込まれた政治理想を実現してゆくだろう
鳩山首相が辞任したとしても、民主党の中心部分は微動だにしないのであり、反対に彼が今ここで辞任することでそれは参院選後を越えて生き延び、さらに一層成長してゆくことになるだろう

鳩山首相が今辞任しても、民主党は内部崩壊することはなく、逆に大きく発展してゆくことになるのだ

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 5

2010-06-06 19:52:20 | 日本文学の革命
こうして民主党は絶望的な状況に追い込まれたのである
マスコミの嵐のような大バッシングにさらされ続け、小沢からも痛めつけられ、目の前に迫った参院選に追い詰められ、首相が辞任したとしても内側から崩壊してしまう
まさに四面楚歌であり、絶対絶命である

そして五月の末日、普天間問題に決着が着いたころから、鳩山辞任の動きが始まった
この動きがどこから起こったかは分からない
小沢にしても鳩山のまま参院選で大敗北させてしまう方がいいと思うのだが、この辞任で鳩山という民主党の大将首をとって民主党を内側から崩壊させ、ついで次の首相も負けるだろうからそいつで参院選を敗北させて外からもつぶし、民主党をすっかり壊滅させるつもりだったのかもしれない
あるいは辞任の動きをちらつかせたのは鳩山首相自身だったのかもしれない
その場合は小沢は機先を制して鳩山に辞任を迫り、鳩山をつぶしてやったという形で辞任させるつもりだったのだろう

いずれにしろ5月31日、小沢と鳩山首相が会談をもった
ここで鳩山首相は「自分も辞めるがおまえも幹事長を辞めろ」と迫ったらしい
今までこの職で民主党をかき回してきた小沢は、幹事長を辞任することに躊躇してこの会談はもの別れとなった
翌日6月1日、二回目の会談が行われ、鳩山の首を取れば民主党に大衝撃を与えることができるとでも思ったのだろう、小沢は幹事長辞任を了承して部屋を出た
そのあと二十分ほどして鳩山首相が出てきたが、その際彼がしたのがあの勝ち誇ったような「グーポーズ」だったのである

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 4

2010-06-06 19:48:29 | 日本文学の革命
このように何ヶ月にも渡って執拗に鳩山バッシングが繰り返されたのだが、一方では小沢も民主党政権を追い詰めようとさらに攻勢を仕掛けてくる
さまざまな手を尽くして政権の足を引っ張ったり、わざと負けるように選挙戦を仕組んだり、手を代え品を代え攻撃してくる
自分の持つ悪いイメージを逆手に取って、それを民主党そのものに塗りつけてくる
国民が民主党についてイメージするとき、そこにどうしても小沢の顔が入り込んでくるようになった。クリーンとは反対のダーティーなイメージであり、不快感をもよおさせるイメージである。そしてこの小沢をいつまでも除去できない民主党執行部にも、その不快感、苛立ち、イライラした感じが塗りつけられるようになり、ますます支持率が下がっていく
まさに小沢の思うツボの状況だ

民主党をつぶそうと狙っている者たちが思い描いているシナリオは、こうしてマスコミで叩き、小沢にかき回させ、支持率をどんどん落として人々に失望を蔓延させてゆき、そしてこの状態で参院選に追い込んで大敗北させ、ふたたび“衆参のねじれ”を引き起こし、それによって民主党政権を壊滅させてゆく、というものである
まさにこのシナリオが着々と進行していたわけだ

しかしそれとは別の場合もあり得る。野中が懸念していたような、鳩山首相に参院選前に辞任されることである
その場合、新しい首相が登場することで、支持率がアップし、事態が民主党に有利になる危険性もある
だが今までマスコミの“捏造された世論”でさんざんに叩かれたおかげで、民主党とその改革に期待する“真の世論”はすっかり封じ込められ、痛めつけられ、瀕死の状態にある。首相が代わったぐらいで、これが復活してふたたび民主党の味方になり、かつての政権交代時のような大風になるわけがない
「またもや政権投げ出し」「選挙目当ての無責任極まる行為」として攻撃してやれば、支持率が大きくアップするということはないはずだ

またここで重要なのは「鳩山首相」が辞任するということだ
鳩山首相は政権交代の顔であり、民主党のシンボルともいうべき存在である
彼こそが民主党を作った男であり、十数年にわたって民主党を率いてこの党を成長させた人物であり、そして先の政権交代で自民党を打ち破って民主党を政権に就かせたのも彼なのである
その彼が辞任する
しかも世論から徹底的にバカよばわりされ、情けないほどの短期政権として、みじめに敗北するという形で
これは即民主党自体の敗北であり、その最も重要な中心部分が失われるということなのである
いわば民主党の根幹部分がつぶされるわけで、これは民主党の内的崩壊につながるのものだ
参院選での敗北が民主党を外的につぶすものなら、鳩山首相のみじめな辞任は民主党を内的につぶすものになるのである

「鳩山辞任」実は政治的大勝利 3

2010-06-06 19:44:24 | 日本文学の革命
今“捏造された世論”と書いた
まさにその通りで、この時マスコミによって喧伝された世論とは、“捏造されたもの”といっていいだろう
民主党に敵対する政治家や官僚やマスコミの人間たちが裏で操作して、人工的に作り出し拡大させた“捏造された世論”なのである
ではそれに対して“真の世論”とは何なのか。それはどこにあるのか

今の日本の“真の世論”とは、今でもやはり、8ヵ月半前に巨大な風となって自民党を追い落とし民主党に政権をとらせた、あの世論なのである
つまり古い政治はもうたくさん、新しい力で日本を改革して欲しい
もうこれまでのやり方では通用しない、なんとか新しい発展の道を切り開いて欲しい
今のままでは日本は沈没する、なんとかして欲しい
という切実な思い、願い、危機感なのである

実際もう今までの日本のやり方は通用しなくなっているのである
自民党型政治はもちろん、官僚制も、従来の日本経済のシステムも、日米安保も、教育制度も、年金も医療制度も、すべてにガタが来ている
これらは今まで日本に成功をもたらしたものだったが、今ではもう通用しなくなっており、これをこのまま続けていたら日本の破滅をもたらしかねなくなっているのだ
人々はそれを敏感に感じ取り、これをなんとかして欲しいという思いが強力な世論となって民主党に力を与えたのである
これこそが“真の世論”であり、それは今でも変わることなく続いているのであるが、政治家やマスコミによる“捏造された世論”によって騙され、誤魔化され、いわば封印されてしまったのである