ドラッカーのマネジメントの思想って大事だって、よく聞くよね。そのドラッカーのマネジメントの思想って、簡単にいうと、どういうものなの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『ドラッカー霊言による「国家と経営」』(幸福の科学出版)で、ドラッカー自身の霊の言葉(「霊言」)を、次のように伝えておられます。
天才は、才能と個人的な努力があれば出ます。
しかし、天才に頼るのではなく、野球で言う「全員野球」「管理野球」のように、一定レベルの運動能力を持っている人たちが、上手に練習を積み重ねることによって、チーム力で勝っていけるようなシステムをつくることが、ドラッカー流なのです。
高校野球においては、「天才的な投手の右腕一本に頼って、甲子園で優勝する」ということもあるとは思いますが、プロ野球の世界では、やはり、そうはいかなくて、どんな天才投手であっても、毎日毎日、投げていたら、腕がおかしくなってしまいますから、いろいろな投手を組み合わせて試合をします。
今のプロ野球では、交替用の投手を何人も持っています。オーバースロー、アンダースロー、サイドスローという、投げ方の違いもあれば、直球型、変化球型という違いもあるし、先発型、ストッパー型という違いもあって、いろいろな投手がいますよね。そのような投手を組み合わせて、成果をあげていくのが、「マネジメントの思想」なのです。
例えば、ストッパー役で、七回か八回から、あるいは九回にだけ出てくるような投手がいます。(中略)また、九回ツーアウトのときに、最後のスリーアウト目を取るのは緊張するものなので、そのときのためだけの投手だっています。それも、プロ野球では成り立つのです。(中略)
先発型で、七回ぐらいまで長く投げられる人のほうが、才能的には、たぶん高いのだろうとは思います。しかし、プロ野球という目で見ると、「一人の打者だけを打ち取る」「左打ちの四番バッターだけを打ち取る」などということだけであっても、十分な仕事になるわけです。
だから、私たちは、「全面的な能力、オールマイティな能力のある人や、ある分野について、ものすごく何でもできる人を数多くつくる」ということよりは、「各人が、それぞれの才能のなかで、一定以上の成果をあげ、トータルで実績をあげられるような社会をつくりたい」と考えているのです。(中略)
企業経営においても、決して、そう悲観することはありません。「一定の才能があり、努力を重ねた人を、できれば、百人や二百人程度の会社の経営ぐらいはできるレベルにしたい」というのが私の考えですし、「いわゆる平凡な人、あるいは平均的な人を、どう使うか」ということも、大企業にとっては非常に大事なことなのです。
何千人、何万人もの社員がいる大会社であっても、天才がそれほど数多くいることはありえないし、(中略)その場合には、「平均的な人を、どう働かせて、その人に給料以上の成果をあげてもらうか」ということも大事な仕事なのです。(中略)
もう一つ大切なことは、平均以下の人たちも、それぞれ何らかの役割を上手に果たせるようにすること、そういう人たちを使い切ることです。これのできる企業が優れているんですね。
(90~96ページ)
天才に頼らず、一定レベルの運動能力を持っている人たちが、上手に練習を積み重ねることによって、チーム力で勝っていけるシステムをつくること。
オールマイティな能力のある人をつくることより、各人がそれぞれの才能のなかで一定以上の成果をあげ、トータルで実績をあげられる社会をつくること。
企業経営においては、一定の才能があり努力を重ねた人を、百人や二百人程度の会社経営ぐらいできるレベルにしたいし、平均的な人、平均以下の人たちを使い切る企業が優れていると考えている──。
なるほど、なるほど、です。
「企業経営」なんていわれると、企業の中を知らなければわけがわかりませんが、高校野球をテレビで見たことがある程度でも、野球のたとえで説明していただくと、よくわかる気がします。
やはり、その思想の真意を的確に説明してくださるという意味では、ご本人自身に解説していただくのが一番。
そして、それが本当にできる「霊言」っていうのは、ほんとにスゴイと私は思っているのです。
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『ドラッカー霊言による「国家と経営」』
大川隆法著 |
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