企画の仕事してる人もいるけど、あれは特殊な才能だからさ、やっぱ自分たちは、決められた仕事をきちんとこなすことに専念してればいいんだよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『幸福の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
日常の決まりきった仕事のことを「ルーティンワーク」といいます。それをこなしていく能力は、わりに平均的なものです。たとえば、工場で、ベルトコンベヤーを流れてくる機械に、順番に部品を取り付けていく仕事などがそうです。
このような仕事においては、作業をしている人は、ほかの人と交替することが可能です。そういう、ほかの人でもできるような仕事は、生み出す価値、付加価値がそれほど高くはありません。付加価値の高い仕事は、ほかの人でもって代替することが難しい仕事です。
付加価値の高い仕事の一つに企画系統の仕事があります。企画とは、何もないところから新しいものをつくっていくことであり、「無」から「有」を生じるようなものです。
たとえば、アフリカの草原を見て、「野生の動物が走っているな」としか思えない人はそれまでですが、同じ草原を見て、「ここに井戸を掘れば水が出るだろう。そうすれば家畜を飼うことができる。さらに、工場を建てて製品をつくり、それを外国に売って貿易をすれば、国興しができる」と考える人もいます。
このように、企画力は非常に大きな付加価値を生むのです。
ただ、まったくのゼロからつくり出すわけではありません。材料はすでにあるのです。その材料を、そのまま使うのではなく、発想を変え、異質なものを組み合わせて、まったく新しいものをつくり出すのです。そこに企画力がわき、ユニークなものが生まれます。「発想を変える」ということは非常に大事なことです。
たとえば、「外を歩きやすくするために、全世界をアスファルトで舗装する」という考え方もあるでしょう。しかし、(中略)発想を変え、「道路をつくる代わりに靴をつくろう。そうすれば、どんなでこぼこ道でも楽に歩ける」と考えるわけです。(中略)そういう発想をする人がいなかった地域では、いまだに裸足で生活している人がたくさんいたりするわけです。
このように、発想を転換することによって、新しいものが生まれてくるのです。そういう企画力が大事です。
企画力のある人というのは、生まれつきの面もありますが、たいていは、情報のインプット量が多いために、話題やアイデアが豊富なのです。
読むことや聴くことの大切さをすでに述べましたが、自分のなかに入れる情報量が少ない人で、企画力が豊かな人はあまりいません。企画力の豊かな人は、情報をよく入れています。よく入れなければ、出ないのです。情報収集が好きで、よく情報を集めている人は、企画がよく出ます。企画というものは、情報が何もないところにポンと生まれるものではありません。常々、アンテナを張り、情報を集めているからこそ、アイデアが出てくるのです。
現代は「企画力の時代」に入っています。いまのような情報産業の時代、知識の時代においては、単純に物をつくるだけではだめで、企画が大切です。「何をどうすれば、どうなっていくか」ということを考えて、アイデアを出し、つくっていく時代に入ったのです。
(112~116ページ)
ルーティンワークで代替性がある付加価値の低い仕事でなく、高い付加価値を生む企画系統の仕事が大事になってきている。
企画力をつけるためには、常々アンテナを張って、情報のインプット量を多くすること。
現代は「企画力の時代」である──。
ルーティンワークをきちんとこなす人がいないと、仕事がまわっていかないのは間違いありません。
でも、そこにとどまるだけではいけないのではないでしょうか。
各自が与えられた持ち場で、なにか新しい企画をたてて、付加価値を生み出していけないかと考え、工夫し続けること。
今の時代、そうやって日々「創造」の努力をしていくことが大切であると私は理解しているのです。
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『幸福の法』
大川隆法著 |
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