中東でなんだか騒ぎになってるイスラム国って、何がどうなってて、どう考えたらいいの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、最新刊『国際政治を見る眼』――世界秩序[ワールド・オーダー]の新基準とは何か(幸福の科学出版)で、以下のように説いておられます。
当会からも本を出したように(『政治革命家・大川隆法』『アサド大統領のスピリチュアル・メッセージ』〔共に幸福の科学出版刊〕等参照)、「アサド政権が化学兵器を使って民衆を殺している」と判明した段階で、アメリカが武力行使をしていたならば助けられていたはずの人たちが、今、むしろ攻撃を受けているところが、“運命の皮肉”です。
「オバマ氏の優柔不断」が歴史の歯車を変えてしまい、結果的には、今、アメリカはアサド政権のほうを助けるかたちになっていて、アサド政権に反対していた“民衆”が攻められています。
「イスラム国」は、イラクの少数派であるスンニ派で、自分たちにとって不利な政策をシーア派の大統領に行われていることに対し、納得がいかなくて暴れている者と、シリアで暴れている者とがくっついてできた国であり、さらに地中海沿岸まで国を広げようと運動しています(注。二〇一四年六月に国家樹立宣言をしたが、周辺国や欧米諸国は承認していない。同年九月、国連安全保障理事会は、全会一致で壊滅に向けての対策強化を求める議長声明を採択)。(中略)
最初はアルカイダ系とも連動したかたちでの抵抗運動だったのが、今ではアルカイダからも「組織としては別だ」と宣言されており、中東における別の不満勢力を集めていますけれども、はっきり言って、「サダム・フセインの呪い」としか思えません。
これについては、一回、調べてみたいと思っていたのですが、「背後にサダム・フセインの霊が憑いているのではないか」と推定しています。つまり、イラクのスンニ派系だったサダム・フセインの霊が、この世において「反米・反ヨーロッパ」の“ジハード”を起こそうとしているのではないかと思うのです。(中略)
「イスラム国」の問題は、要するに「不満分子が暴れている」ということなので、いずれ制圧されると見ていますけれども、その場合、イラクは今の国を強化する必要があるでしょうし、現政権はもう少しスンニ派に対して配慮する政策を取らなければならないでしょう。
また、シリアのアサド政権等についても、やはり新しい政権として立て直し、きっちりとすべきです。今までの分を引きずっているので、変えなければいけないのではないかと思います。
最終的には、「イスラム国」そのものが消滅することにはなるでしょうが、今のアバーディー政権、アサド政権そのものも、徹底的に反省して方向を変えるなり、指導者が変わるなりしないといけませんし、仲介が必要なら、日本のような国が間に入らなければいけないのではないかと考えています。
(113~120ページ)
イスラム国は、イラクの少数派・スンニ派で、シーア派のアサド政権の政策に納得がいかなくて暴れている者と、シリアで暴れている者とがくっついてできた国であるが、いわばサダム・フセインの呪いではないか。
オバマ大統領の優柔不断で、アサド政権が化学兵器で民衆を殺していたのにアメリカが武力行使をしなかったことで、結果的に、いまアメリカは、アサド政権を助けるかたちになっている。
イスラム国は、いずれ制圧され消滅するだろうが、その場合、イラクの現政権はもう少しスンニ派に対して配慮する政策を取るべきだし、シリアのアサド政権は指導者が変わらないといけない――。
アメリカが武力行使をしなかった当時(2013年9月)のアサド大統領の守護霊霊言は、一度ご紹介したことがありました。
今日は、それから1年後のシリアやその周辺がどうなってるのか、に関する話ですが、こういう形で解説してくださると、「イスラム国」というのがなぜ登場し、なぜこんなにややこしくなってるのかが、ようやく見えてくる感じがします。
要は、オバマ大統領が「世界の警察官」を辞めると宣言して、行動すべきときに行動しなかった優柔不断のツケが、今頃になってまわってきた、ということなのだと思います。
大川隆法先生は、ここでイスラム国の未来を見通し、イラクやシリアの向かうべき方途、さらには日本が果たすべき役割にまで言及しておられるわけで、日本の外交担当者の耳にこの世界教師のお言葉がしっかりと届くことを心より私は願うのです。
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『国際政治を見る眼』大川隆法著
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