土曜日は1年で一番松本が盛り上がると思われる松本ぼんぼんの日だった。
長野では極めて高名な祭りだが、全国的には多分マイナーで意外と歴史も浅いので、解説しておくと、松本ぼんぼんは市民が音楽に合わせて4時間にわたって街中を踊りながら練り歩くというもの。非常にざっくり言うと阿波踊り松本版みたいなものといったところだろうか。
どこにでもありそうな祭りだが、3万人の老若男女市民が同じ音楽に合わせて全く同じように踊り街中を練り歩く様子はなかなか圧巻だ。もっとも、後ろに下がるくだりがあるので、同じように踊らないと、そこで後ろのグループにぶつかってしまい大変なことになってしまうという事情もあるようだ。
人数と統一感も然ることながら、この祭りのさらにすごいところは、松本に関係する企業や学校、団体などはほとんど踊りに参加しているということ。小さな病院や美容院のようなチームもいたし、○○小学校○年○組なんていうチームまであった。地元地盤の銀行はものすごい大所帯で大通りを占拠し踊っていた。もっともうちわを配ってPR活動をするのはルール違反ではないだろうかw?
自分は最初、街中をビール片手にウロウロしていたのだが、あまりの人の多さに身動きがままならなかったのと、踊りが始まると、道路を横断できず、家に戻れなくなることが判明したため、自宅付近に移動し近くの交差点で見物していた。だが、見ていると踊りたくなるもの。特にアルコールが入っているとそう感じる。来年はどっかのチームで踊れないものだろうか。
ちなみに、同じ日に松本のライバル長野市では長野びんずるも開かれていて、2大都市が踊りで張り合っている構図が見られる。もっとも、もともとあったのは長野びんずるの方で、松本はパクって始めたらしい。今では松本ぼんぼんの方が盛り上がっており、観客動員数はびんずるの倍の20数万人。松本市民全員が参加している計算だ。来年も長野に負けず、盛り上がってほしいところだ。
ぜひ、来年は山行を松本ぼんぼんの日に被せて、踊りに来ましょう!