●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●月での生活は、月面ではなく、地下もしくは地中になるという 

2013-02-22 16:00:41 | 月面基地
 月に降り立った月面宇宙飛行士は、まず、月での活動を行うための基地の建設が大きな任務となる。果たして月面での活動および居住は安全に行うことができるのであろうか。

 一番の問題は宇宙放射線からどう身を護るかである。宇宙放射線源は、太陽、銀河、放射線帯(バンアレン帯)の3つある。その種類はというと、X 線やガンマ線などの電磁波、陽子、中性子、電子、アルファ線、重粒子などの粒子線からなる。その量は、地上から高度が上がり、各種大気層(対流圏、成層圏、中間圏、熱圏)を過ぎるにつれ急激に増加する。

 結論から言うと、JAXAの資料では、月面基地は夢物語と断定している。つまり、未来の宇宙を舞台としたSF 映画やアニメではしばしば、月面基地、コロニーとして半透明の大きなドームで覆われた都市、施設などが登場するが、それはあくまでエンターテイメントの世界で描かれた内容だという。

 実際のところは、飛来する宇宙放射線による被曝や、地球なら夜空で流星や火球となるだけだが、月面では大変危険なその基の高速微小天体の飛来、衝突によって起こる地表での爆発から避けるため、少なくとも21 世紀の近未来に建設される人の月面居住区は現実には地下、もしくは地中に置かれるものである。岩石数メートルなら十分、それらからのシェルターの役割を果たせるためである。

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