<新刊情報>
書名:巨大ブラックホールの謎~宇宙最大の「時空の穴」に迫る~
著者:本間希樹
発行:講談社(ブルーバックス)
ブラックホールを科学的な形で初めて提唱したのは、イギリスのジョン・ミッチェルという科学者で1784年のことであった。さらに、20世紀になると、アインシュタインによる一般相対性理論が、ブラックホールに論理的な裏付けを与える。そして現在、人類はようやくブラックホールの姿を「見る」ことができる力を手に入れた。それは、電波干渉計という超高性能の電波望遠鏡。この望遠鏡の視力は人間でいうと300万にも達する。これは、地球から月面上のテニスボールが見えるくらいの視力に相当する。同書では、この最高の望遠鏡を使って今まさに観測が進められている、巨大ブラックホール直接撮像の挑戦に迫る。