あんかつ先生月に吠える

月のあばたに対して色々感じたこと書いてみます。

グラミン銀行に倣え

2009-01-17 18:40:36 | 政治
アメリカの金融危機に端を発して、日本の製造業も直撃を受け、

工場の稼働は半減・停止状態、派遣切り・下請切りで非正規雇用は

生活の道筋を見失っている者も数多い。

東京日比谷公園の派遣村も取り壊され、年越しの住人も

今は次の仕事・住まいを求めて必死に動いている。

住人の約半数は生活保護の申し立てをし、殆どが許可され、

10万円~14万円の受給が決定したという。

だが、全国的に見ればこれから救済される人は一部で、

まだまだ数万人は救いのないまま、ブルーテントなどで

公園や河川、地下道、ビルの陰などで生活している。

国・地方自治体の援助は条件も厳しく、保護を受けて

再就職にたどり着くのもかなり酷しい

特に住所のないのは雇用もダメ、生活援助もダメ

だから、政府の第二次補正予算案の定額給付金も先ずは受給は難しい

こんなとき、以前紹介したバングラデシュのグラミン銀行がやっている

マイクロクレジットのような貧しい庶民向けの金融制度の設定はできないものか

グラミン銀行のマイクロクレジットは貧窮生活者向けローン

その他の特徴は ①貧乏人、特に女性に向けのローン、

②少額・無担保融資、 ③貸し手が借り手の所まで手続きをすり、

④利率は大幅10%、 ⑤借り手は5人で団体責任で返済に当たる・・などであるが、

このグラミン銀行の現在までの融資総額は6750億円で返済率は98%とか

債権取り立ての手続きも弁護士も不要で、収益・配当はしないが

極めて社会貢献度が高い、社会目的の事業になっている

日本の今回の対策は企業向けの融資が主体で、

生活者に対しては極めて評判の悪い定額給付金で、

その給付金支給手続きで市町村はてんてこ舞い、

コストも875億円も必要

このローンを全くそのまま日本で援用するのが良いかは考慮の余地はあるが、

日本の銀行には国の資金も投入、その存立さえ国に救われている。

このグラミン銀行のマイクロクレジットなどを実施して国民に

恩返しする位のことは寧ろ進んで実施しても良い

国がこの一端のトリガーになる資金をだすのも定額給付金の支給よりは有効と思うが

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