今回の書象展は、源氏物語「花の宴」を書くことにしました。
今練習中です。
紫宸殿の桜の宴のあと、酔って弘徽殿をふらふらと歩いていると・・・
「人はみな寝たるべし。いと若うをかしげなる声の、なべての人とは聞こえぬ、『朧月夜に似るものぞなき』と、うち誦じて、こなたざまには来るものか。いとうれしくて、ふと袖をとらへたまふ。女、恐ろしと思へる気色にて、『あなむくつけ。こは誰そ』とのたまへど、『何かうとましき』とて、『深き夜のあはれを知るも入る月のおぼろけならぬ契りとぞ思ふ』とて、やをら抱き降ろして、とは押した立てつ。あさましきにあきれたるさま、いとなつかしくをかしげなり。」
「人はみな寝てしまったのだろう。
とても若くて美しいような声で、他の人とは思えない人の声が
『朧月夜に似るものはない~』
と小さく口ずさんでこちらに来る人がいるじゃない!
源氏はとてもうきうきして、ちょっと袖をおとりになる。
姫君は、恐ろしいと思っているような様子で
『あら嫌だわ。あなたは誰なの?』
とおっしゃるけれど、
源氏は『なにが嫌なのかなー。』と言って、
趣深い夜のしみじみとした思いを感じていらっしゃるのも
もうすぐ沈む月が明るいのを見てでしょう?
同じその朧げではない明るい月を見て迷い込んで来た私とは、
はかないものではなく前世からの強い縁でめぐり合ったのだろうと思いますよ。
と詠んで、ゆっくりと抱き下ろして、戸は手で押し閉めてしまった。
あまりに意外で呆然としている姫君の姿は、
とても人懐っこく可愛い感じである。」
このあと、姫君は「ここに人がいるの」と声を出すけれど、
源氏ったら「私は誰からも許されている身だから、無駄だよ。どうぞお静かに。」
なんて言っちゃって、
姫君も姫君で、源氏だとわかって少し安心して ~~~~あはん~~~~。
っていう場面です。
あは。ちょっと色っぽい場面でしょ。
お習字で書くのは どうよ~って悩んだんですけど、
この事件をきっかけに 源氏は須磨に流されることになるという重要な部分なんですよね。
そして、須磨から明石に行って明石の君と出会い、後の明石の姫君が生まれる。
この明石の姫君こそ、源氏が帝の外戚として栄華を誇る綱となるわけだから、物語では 重要なところなんです。
なんちゃって。
もなみ的には な ところが良いなぁってことで。
さ!練習しなくっちゃ。
今練習中です。
紫宸殿の桜の宴のあと、酔って弘徽殿をふらふらと歩いていると・・・
「人はみな寝たるべし。いと若うをかしげなる声の、なべての人とは聞こえぬ、『朧月夜に似るものぞなき』と、うち誦じて、こなたざまには来るものか。いとうれしくて、ふと袖をとらへたまふ。女、恐ろしと思へる気色にて、『あなむくつけ。こは誰そ』とのたまへど、『何かうとましき』とて、『深き夜のあはれを知るも入る月のおぼろけならぬ契りとぞ思ふ』とて、やをら抱き降ろして、とは押した立てつ。あさましきにあきれたるさま、いとなつかしくをかしげなり。」
「人はみな寝てしまったのだろう。
とても若くて美しいような声で、他の人とは思えない人の声が
『朧月夜に似るものはない~』
と小さく口ずさんでこちらに来る人がいるじゃない!
源氏はとてもうきうきして、ちょっと袖をおとりになる。
姫君は、恐ろしいと思っているような様子で
『あら嫌だわ。あなたは誰なの?』
とおっしゃるけれど、
源氏は『なにが嫌なのかなー。』と言って、
趣深い夜のしみじみとした思いを感じていらっしゃるのも
もうすぐ沈む月が明るいのを見てでしょう?
同じその朧げではない明るい月を見て迷い込んで来た私とは、
はかないものではなく前世からの強い縁でめぐり合ったのだろうと思いますよ。
と詠んで、ゆっくりと抱き下ろして、戸は手で押し閉めてしまった。
あまりに意外で呆然としている姫君の姿は、
とても人懐っこく可愛い感じである。」
このあと、姫君は「ここに人がいるの」と声を出すけれど、
源氏ったら「私は誰からも許されている身だから、無駄だよ。どうぞお静かに。」
なんて言っちゃって、
姫君も姫君で、源氏だとわかって少し安心して ~~~~あはん~~~~。
っていう場面です。
あは。ちょっと色っぽい場面でしょ。
お習字で書くのは どうよ~って悩んだんですけど、
この事件をきっかけに 源氏は須磨に流されることになるという重要な部分なんですよね。
そして、須磨から明石に行って明石の君と出会い、後の明石の姫君が生まれる。
この明石の姫君こそ、源氏が帝の外戚として栄華を誇る綱となるわけだから、物語では 重要なところなんです。
なんちゃって。
もなみ的には な ところが良いなぁってことで。
さ!練習しなくっちゃ。
昨夜 読み終えたところでした。
もなちゃんの訳で読むとすーっと滑らかに頭にはいってきました。
なるほどねぇ。。。そういう風に風流に読まなくっちゃねぇ。。。
そいうえば寂聴さんも「その時代の倫理感」「その時代の常識」のもとに読まなければっておっしゃってたわ。そうすることで自然に気持ちがわかるってことよね。。。当たり前のことなのよね。。。
私ったら野暮天だから。。。ちょっとちょっと。。。あんた不法侵入ゾナモシ。。。
あ~ 私の脳味噌の方リフォームしてから読むべきっだったかな?
もう読み始めたからには同時進行で硬い頭改造しながら読んでいきますね。。。うふふ
意外におうなさんのペース早いので びっくり!
不義密通とか倫理観とか むしろ 昭和の人のほうが厳しかったりして・・・えへへ。
親子鑑定も曖昧だったから、返って人の言葉を信じていたのかもしれないですね。
遺伝子的に誰の子供かってことより、誰の子ですという言葉を そういう相手を信じていたのかもしれないです。
でもね。やっぱり誰でもやっちゃえ!じゃなくて、御所に入ることができる位の地位の人、それだけの衣装を身に着ける、それだけの香を焚ける、それだけの歌が詠める人っていう身分や知識が保証されていたんだと思います。
もなだって、相手が源氏だったら~~~ああん~~~。
主人に見つかったら・・・
源氏物語の一節を書道で書けるなんてかっこいいですね。子供の頃習字を習ってたのに、大学で日本文学を専攻してたのに、全然身に付いていません。
学生時代に円地文子さん訳の「源氏物語」を読むのに挫折した私は、今年、瀬戸内寂聴さん訳の「源氏物語」を読破するのが今年の目標です
私もこの物語は好きでした。物語というか光源氏に憧れていたのね。こんな素敵な方がいたら~~
また姫君の待つ身の切なさ・・・
ドロドロなんだけどシャープに表されていていやらしさがない。
以前お正月番組で少年隊の東君が光源氏の役をやって、いゃー様になっていたわ
あらら 下等な話ですみません
ガンバってねぇ~ 何かに熱中して取り組む姿って素敵よ
お習字も恋もいっしょだぁ
子供のころにお習字やっていて、日本文学専攻して・・・。同じですぅ。
もなみは、お習字をちょこちょこ途切れ途切れにやっていて、ここのところずーっと続いています。
大学は日本文学専攻でした。
先生に『源氏』読んでみれば?と進められて、4年間はまってしまいました。
最初「谷崎源氏」を読み始めたんですが挫折し、え~い!ということで原文で読んじゃいました。
下に現代語訳ついていたしね。
「円地源氏」は卒業後読みました。「谷崎」よりは「円地」のほうが読みやすかったかな。
今年1年「瀬戸内源氏」がんばってね。一緒に源氏を熱く語りましょう。
そうなんです。もなみも源氏に30年以上恋していますぅ~。
東山君の源氏良かったですね。ビデオ撮っちゃいました。
歌舞伎のようなセットが、寧ろ幻想的な時代をかもしだしてよかったです。
中年以降は当時の片岡孝夫さん今の仁左衛門さんですよね。
大昔に沢田研二さんもやったことあるんですよ。
近いところでは天海祐希さんとか。
源氏の話になると、ついのぼせてしまいます。
図書館愛用者という枠内(笑)で与謝野晶子訳で読んではいますが。。。どうもしっくり中身が心に入ってこないんですよね。。。もちろん読解力不足のなせる技なのは重々承知してますが。。。
考えたら100年も昔に訳されたのかも。。。
↑のところはこんなふうに訳されてるのね。
だれももう寝てしまったらしい。若々しく貴女(きじょ)らしい声で「朧月夜に似るものぞなき」と歌いながらこの戸口へ出てくる人があった。源氏はうれしくて突然袖をとらえた。女はこわいと思うふうで、
「気味が悪い、だれ」
と言ったが、
「何もそんなこわいものではありませんよ」
と源氏は言って、さらに
と続くのですが。。。貴女(きじょ)とか、女とか表現されるより「もなちゃん訳」の方がしっくり「源氏物語」してるでしょ?
ということで円地文子さん訳を一度覗いて、やっぱり寂聴さんに行きつくんじゃないかなと。。。光源氏もびっくりあっちこっちウロウロしています。
もなちゃんに全編訳してもらいた~い!!!
すでにアヤシイ)、先生がおっしゃいました。
当時の美女の条件とは、さらさらと恋文が書けて、箏を奏でる女性だよ。君たち、どうかね?できるかね?
今も昔もわたしゃ、美女からほど遠い・・・
「あさきゆめみし」を読んで、源氏物語ってこんなお話だったのと、感動したメアリーアンでした。お粗末。
そうでした。そうでした。「与謝野源氏」がありましたね。
確かに、与謝野晶子自体がすでに古典の域に入る感じですもの。
難しく書かれているのも、なるほど~~と感じながら 読みました。
教えてくれてありがとうございました。
仕事柄現代文訳をするとなると、もっと厳密に表現しなくちゃいけないなって思いますが、
読む段階では、な~んとなく スルーっと入ってくるほうが読みやすいですよね。
『源氏物語』は、文法的にはとても忠実に法則にのっとっていて、敬語も正確だし助動詞なんかも乱れが少ないんです。
なので、一見難しそうですが、慣れてしまうと、原文も読みやすいですよ。
おうなさんは勉強家なので、原文に挑戦していただきたいな~。
今でこそ、世界的な大文学であるかのような『源氏物語」ですが、
どうなんでしょう??? 当時は、文章と言えばみんな古文だったわけですし。みなさんは自然に読んでいたんでしょうね。
もなみは、結構週刊誌的にみんなに読まれていたんじゃないかな?って思います
大和和紀さんの「あさきゆめみし」もなみも持っています。
立派ですね。堅く考えないで、さらっと一度読んでみるのがいいと思います。