赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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一週間

2001-09-05 19:25:52 | がん
 それから毎日 がんセンターに通った。駐車場の入り口では毎回 警備員に診察券を見せなくてはならない。第二駐車場まであるのだけれど、関係ない人まで止めるのを防ぐためらしい。しかし、その都度「がん患者です。」「癌持ちです。」と言っているようで正直辛かった。

 8月30日(木)MRI検査 ガーゼ交換
 8月31日〈金〉泌尿器検査 ガーゼ交換
 9月1日 〈土)ガーゼ交換 (この日は休診日だが、当直の先生が交換だけしてくれた。)
 
 もう手術をすることが前提のような検査が続く。このころになると、検査やガーゼ交換などで荒れる所為か じっと寝ていないとガーゼから溢れるくらいの出血があった。家ではほとんど寝ていたが、もしかしたらもう家には当分戻れないかもしれないので 子供の事とか 身辺の整理などチョコチョコとやっていた。結構忙しかった。

 父にも話をした。妹には電話で話した。父は18年前膀胱がんで人工膀胱の手術をして今は元気にしている。父を見ていると そうそう人は死ぬものではないと思うのだけれど、やはり、半年前に母を亡くしているので 覚悟しなくてはと思っていた。諸々の事務手続きもあり あれよあれよと日にちが経った。

 9月3日〈月〉診察とガーゼ交換。いつものS先生ではないN先生だった。なんだか辛くて辛くて、ガンなのだからみんなは泣いたり喚いたり 気が動転したりするもんだよねぇ。こういう時って 精神安定剤なんて飲んでもおかしくはないよねぇ。そんな気がして聞いてみた。
もなみ「辛くてしょうがないんですけど・・・お薬とかもらえますか?」
N先生「今はまだどうして良いか分からないので、辛いと思いますが、今だけですよ。
    治療の方針が決まれば、気分は楽になるので もう少しの辛抱です。」
もなみ「そうですか。がんばってみます。

 世の中、病気の人は頑張っているんだから、がんばれ!は酷だ!という考え方になっているのに、ソレなのに「辛抱しろ」というのはすごく辛い事を強いているんだゾっと。そういうことを分かってもらいたくて、がんばってみます。を強く言ってみた。先生にはあんまり通じていなかったみたい。

 帰り際に看護師さんが「辛いわね。本当に今が一番辛いわね。大丈夫?もなみさん。」と声をかけてくれた。看護師さんて本当に天使だと思った。この時涙が出てきたけど、泣き出したら崩れてしまうようで 深呼吸をしたら我慢できた。ありがとうございました。

 9月4日〈火〉ガーゼ交換。

 9月5日(水)晴れ。一週間が経った。今日は先週の検査結果が分かる。この結果で治療方針が決まるんだろうな、説明を受けるんだろうな、入院はいつになるんだろう?一応入院セットをバックに入れておいたが、ベッド待ちという事もあるし、まさか今日の今日と言うことはないだろう。手ぶらで行ってとりあえず結果を聞いて来よう。もちろん 主人は先週休んでしまったので、「今日は大丈夫だよ。」なんて言って送り出してしまった。 ばかだった。

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